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2007年05月10日
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私が幼い頃、市街地の中心で転んでしまうとその辺りに母の罵声が響き渡りました。

「何て言う、とろい子なの!!さっさと歩かんと、置いてくでね!!」

私が思春期の頃も、母はずんずん進んでいました。

「あんたみたいなみっともない子と歩いとったら、こっちが恥掻くでね!!」

正直、街角やデパートで涙ぐむ時もありました。

それは、つい最近までそうでした。

母は、炊飯ジャーとかオーブントースターとか“重たいお買いもの”をしても宅配して貰うサービスを断ってそれを抱えながらずんずん進んでいました。

「一緒に、旅行を」と計画しても、中々母娘で歩幅が合わず「わしは、こっち行くでな!!」と先を行ってしまう母なのです。

いつだったか、私も腹を立ててばらばらに帰って来てしまった事さえありました。

ここ数年、ふと気付くとそんな母が私よりも後ろを歩いています。
それに、何となく気が付いてからはかなりゆっくり歩いて歩幅を合わせるのでした。

この頃は、母にはいつまでも「ちゃっちゃと、歩きゃあ!!」と怒鳴られながら歩きたいとも思うのです。






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最終更新日  2007年05月10日 19時43分26秒


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