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2007年09月12日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術
(05・5・10から連載中)

寝室に入った○美さんは、スタンダード・ナンバーを小音量で聴き始めた様子でした。
■君は、軽めなウィスキー・ソーダを注いで黙想に入りました。

※■君と○美さんは、別々のお部屋で別行動を取っています。
ところが、男性側が妻と「夫婦だな」と実感するのは意外にもこの様な一時なのです。

彼は、親友である☆君のフィアンセ・★ちゃんの両親とは面識がありません。
ただ、彼女を見ればどんな家庭で育ったかは想像が付きました。

■「★ちゃんは、☆が自殺を図った後も俺が両足を切断されて退院するまであんな山間の病院にまで何度も見舞いに来ていた。○美や☆婆ちゃんの話では、彼女の父親が車を運転して送迎していたらしい」

彼は、これ等の事実から○田家が☆君を拒絶するとは思えませんでした。

■「結婚に反対するなら、あの時こそが絶好の機会だったはずだ。☆は、退院後逆に○田家と懇意になっている。くそっ!!あいつは、何でそれが判らないんだ!!」

これ等の事実を冷静に踏まえて■君は、この問題がどうすれば良いか幾つかの道を考えました。

■「結婚式まで、もうあまり時間が無い。☆があんな状態だとすると、★ちゃんと話すしか無いか」

※今回、■君は独りになっています。
男性によっては、友人と飲みに行ったり時には深夜のドライブやさらには旅に出て考えるタイプもいます。

その頃、☆君は携帯電話を握り締めて嘆いていました。

☆「■の奴、俺を見棄てたんだ。やっぱり、あんな母さんの所為で俺は友情も結婚も失うんだ」

ふいに、電話が鳴りました。

かつて、☆君を“男性売春”の道に誘い込もうとした先輩○浪さんからでした。

○浪「よぉ。お前、工場に戻ったのか」

☆「はい。あの。急に辞職なさった○浪さんは、大丈夫だったんですか」

○浪「あはは。お前なんかに、心配されちゃ俺も終わったな」

彼は、☆君が自殺を図ったと知り自分が退職金さえ放棄して退社する事で彼の立場を守りました。
☆君には、彼の“心底”を図りかねましたが以前よりは嫌悪感が薄らいでいました。

○浪「工場の女の子に、偶然会ったんだ。お前、結婚するんだって?童貞のまんまで、大事な初夜は大丈夫なのか」

☆「・・・他に、話題が無いなら切ります」

電話を終えようとした☆君に、○浪さんの鋭い声が突き刺さりました。

○浪「☆!!お前、あの○野☆子の息子だったんだってな!!」

☆「!!」

○浪さんは、“逆援助交際詐欺”で交際した☆子さんから彼の名前を聞きました。

当然、彼女が逮捕されている事も察知していました。
今後の☆子さんの“出方”によっては、彼も破滅なのです。

☆君は、しゃくり上げながら叫びました。
☆「お、俺は・・・お母さんの事は・・・何も・・・知りません。関係、ありませんから」

○浪「そうか」

電話は、あっさりとそして完全に切断されていました。

※azareaにも、何度か経験があります。

「あんなヒト、大嫌い」と軽蔑さえしていた相手が、ずっと後になって実は私を助けて下さっていたと知りました。





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最終更新日  2007年11月17日 22時30分54秒
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