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2007年11月19日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術
(06・5・10から連載中)

★雄さんは、隣にいる☆君にお料理のお皿を突き出しながら語り始めました。

※普段、無口な男性が堰を切った様に喋り出す事があります。

★父「私は、親が4人いる。★子のところを混ぜたら、6人か。あはは。現在は、どうか判らんが昔は“農家の子沢山”なんて下の方は“味噌っかす”とか呼ばれてね。○田家の分家まで、養子に出された。義理の家では、色々あったよ。でも、15の年まで飯を食わせて学校に通わせて貰えりゃ十分だ。後は、恩を返すだけだろ」

☆「・・・」

★雄「中学を出る時に、親父と御袋が“お前の様な不器用者は、女房子供を養う為には人様の100倍苦労しろ”と叱ったからこうなった」

☆君の涙は、不思議と消えていました。

☆君が、顔を上げるともう★雄さんはいなくなっていました。
カウンターには、2人分のお勘定が乱雑に置かれていました。

☆「・・・」

※☆君は、突然真夜中に呼び出され結論も出ない脈絡も無い話を聞かされただけです。
ところが、彼の胸に何故だか 言葉では表せない温かさが迫って来ました。

★雄さんは、今度は別の場所に移動しました。

★雄さんの後輩でもあり親友の●竹さんが経営する営業が終了したお店に立ち寄る為でした。

★父「よぉ。お前、どうにか生きてたみたいだな」

●竹「ええ。まぁ。今のところはね。あはは」

★雄さんは、もう片付けてあったカウンターの椅子を引っ張り出しました。
ホールの端に腰を落ち着けると、勝手に裏手にあった吟醸酒の蓋を開けて飲み始めました。

※男性は、上下関係がくっきりした関係を築きます。
その反面、“相手のテリトリー”を壊す・侵犯する形で「親近感」を示す事が多いのです。

深夜、帰宅した夫が いきなり眠っている我が子を叩き起こしたりおなかも一杯なのに妻であるあなたに“お茶漬けを作ってくれ!!”等と言い出すのもこの心理です。

あまりにも面倒臭い場合は、起こしに行く振りだけして「もう、寝ちゃっているみたい。せっかく、あなたが呼んでいるのに」と答えたりまずはにっこりお茶だけ淹れ直す真似をしてみましょう。

●竹「あんたは、相当参ってるみたいじゃない」

★雄「ああ。死にそうだな」

●竹「お互い、馬鹿だから死に方も判んないね」

※この様な遣り取りは、女性には“ふざけた話”にしか聞こえません。

※男性同士は、女性同士の様に“いちいち現在状況を詳細に説明し合う→お互いの不幸度や幸福度を比較・検討→お互い、共感し合って平衡感覚を保つ”と言う過程は踏みません。

※●竹さんは、★雄さんが突然予約もせず妻だけを連れて来店したりこの様な時間帯に独りで訪れて飲み始めた行動から ★雄さんの心情を逆算しました。

そして、お互いに「辛い事もあるが、生命がある以上まだまだ頑張れますね」と慰め合っているのです。

●竹さんは、笑いながら野菜くずを塩で揉みごま油を掛けて烏賊の塩辛と軽く添えました。

●竹「何なの。★ちゃんに、“凄い婿”でも来るの?金髪とか」

★雄「馬鹿野郎。娘は、気の小さい奴でね。そんな男には、近付きもしないよ」

●竹「ああ。そう」

★雄「婿は、良い子なんだ。母親が、これでさ」

★雄さんは、両手首を突き合わせました。

●竹さんは、また笑いました。

●竹「あはは。そいつは、本当に。困った」

★雄「ああ。家の奴も泣き出してね」

●竹さんは、にこやかな表情を崩さずテーブルを拭いています。

でも、細かい説明をされなくても★雄さんが“逃げ場の無い窮地にいる”と察知していました。









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最終更新日  2007年11月20日 10時59分06秒
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