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2009年11月01日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっと前までは、何をするにも”先の時間”に追われ続けていた。

開店の準備。
学校の準備。

授業の予習・復習。
授業。

開店。
明日の仕込み。
明日の授業の準備。

毎日が矢の様に過ぎ去りながら、次第に”自分の人生を生きている”実感が薄れて行った。
なのに。

最近、ぼんやりしている時間が増えた気がする。
何時から?

そうだ。
あいつが、”珊瑚礁”にアルバイトに来てすぐ辞めてから。

じいさんからは、「あの娘は、どうしていなくなったんだ?」と訊かれた。
知るかよ。

ただ、思い当たる事が無くも無い。
初めてウェイトレスの仕事を始めた時、俺があいつの頭をお盆で殴った。

あいつ、ぼんやりだし。

こっちは、ほんの”軽い、挨拶代わり”のつもりだった。
だけど。
一瞬、泣きそうな目が大きく見開かれて俺を見上げたんだ。

それから、何時もの無神経でがさつなあいつに戻って働いていたのに。

「はい。佐伯です」
(あ。佐伯君?私、・・・ですけど)

「はい?」
本当は、すぐにあいつの声だと判っていた。
だけど、喜んでなんかやるもんか。

(あの。・・・です)
「あー。何か、用か」

俺は、忙しいんだ。
お前なんか、眼中に無いんだ。

そう、見せ付けて置けばあいつの印象に残ると信じていた。

(えっと。4月29日に、イベントホールに行かない?)

え!!

俺は、咳き込んで理由を尋ねた。
「俺とお前で?何で?」

(え?”何で”って言う事も無いんだけど)

糞。
こんな時、普通の女子なら”佐伯君の顔が見たぁい!!”とかせめて”佐伯君。お休みの日は、何をしているのか知りたくなってぇ”位言うだろ。

俺は、溜息が出た。
「まぁ。良いか」

何か、苛々する。

「あ。もう、来てたのか」
(佐伯君の遅刻だよ?)

「まぁな。行くぞ」
彼女は、楽しそうに吹き出した。

よく見ると、”ソフィア”で新調した花柄ワンピースと”ジュエリー・来栖”で買った革製のバレッタを身に付けている。

お。
お洒落、じゃん?

「その、服さ」
(え?この服?)

俺に、見せたかったとか?
「ああ。俺、そう言うの何て言うかその。好き」

此処まで言葉にしたのに、あいつはまた”お口ぽかん状態”で黙って突っ立っている。
こんな時、普通の女子なら”嬉しい!!”とかせめて”あら。好きなのは、お洋服だけかしら”とか何とか不安そうに呟いてみろ。

ってか、言え。

俺は、間を失って会場に入った。
「席は、此処だ。前、ちゃんと見えるか?」
(うん)

音楽は、良かった。
あいつ、俺に会いたいのかな?
それとも、このコンサートに1人で来るのが不自然でたまたま俺を引っ張り出したのかな?

(今日のイベント、最高だったね)
俺は、頬が赤くなった。
「ああ。生で聴くのとCDじゃ、全然違うんだな。クラシックって」

わわ。
其処で、その目は何だよ。

「お前さ。何かの動物に似てる」

俺は、咄嗟に動揺を誤魔化した。
だが、あいつはまたも無反応で遣り過ごした。

ったく。
これだから、苛々する。

「さてと。で、結局今日は何だったんだっけ。じゃ。お先」

俺は、彼女をわざと置き去りにした。
あの娘は、そんな仕打ちを何とも思わないのだろうと心の何処かで判ってもいた。
それが、無性に寂しい。

次の日。
今度は、”週末、水族館に行かない?”とメッセージが入っていた。

俺は、速攻で折り返した。

「留守電聞いた。目的は、何だよ」
さり気無く、本心を探った。

(も、目的って事も無いんだけど。どうかなと思って)
「OK!!」
気が付くと、こっちが即答してしまっていた。

だけど。
何も、起こらなかった。
あいつは、”どうして、電話を掛けて来るのか”も言わず”何故、会うのか”も言わない。
勿論、急に”珊瑚礁”から去った理由も。

暢気に、「わぁ。綺麗な、お魚だよ」だとさ。
俺も、馬鹿だからスズメダイの説明なんかしちゃって。

「何かさ。デートみたいだけど。何だったんだ?今日」
あいつは、何も答えず笑顔で手を振って帰って行った。

ち、畜生!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
”佐伯瑛君”をサンプルに、ハンサムで格好良くて頭良くて”はね学プリンス”なのに何故かモテない事例をお話します(爆)

まず、最大の悲劇はこれが”クドく男&クドかれない女”の組み合わせだと言う事でしょう。
世の中には、恋愛を中心に生きる”クドく男&クドかれる女”とそうではない”クドかない男&クドかれない女”がいます。

azareaが描いた、☆君&★ちゃん(志波勝巳君とデイジーも多分)”クドかない男&クドかれない女”で相性が良いのです。

佐伯君は、学園中の女の子をナンパして回る様なチャラい”クドく男”ではありません。
ただ、道に迷った女の子さえ(自分と言う王子様の助けを待っている)”人魚”だと思い込むロマンチスト野郎なのです。

日常茶飯事・四六時中、デイジーを(恋愛感情が、あるのかないのか)を掴み兼ねています。

彼女本人の気持ちより、自分の不平不満を表面に出してPRしデイジーから慰められたりして保障を受けたいのです。

彼がもし、デイジーを中心に物事を捉えていたら結果は違ったでしょう。

でも、会話の合間に舌打ちをしたり吐息を吐いたりすればする程”クドかれない”人々は負担を感じ心を閉ざしてしまうのです。



 【中古】攻略本 PS2 ときめきメモリアルGirl’s Side 2nd Kiss~Celebrate encounter~1 佐伯瑛編





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最終更新日  2009年11月01日 22時52分55秒
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