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2009年11月04日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術


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俺は、羽ヶ崎学園高等部では”帰宅部”だ。

じいさんとばぁちゃんが守って来た”喫茶・珊瑚礁”を引き継ぎ、発展させなければならない立場から見ると部活動や体育祭・文化祭なんて幼稚な自己満足としか思えなかった。

俺は、あいつの身体がぽっかり空く期間を見計らった。
「もしもし。俺」
(あ。佐伯君。どうしたの)

実は、秘密の”計画”がある。
あいつの行動を”軌道修正”させる秘策だった。
「なぁ。お前、今日も暇だろ?天気良いし海日和だし、これから浜に来ないか?」

あいつは、消極的な割りに”面白そうな事・楽しそうな話題”には首を突っ込む癖があった。(ちょっと、引っ掛かるけど良いかも)

彼は、絶対に外せない”条件”を言い添えた。
「決まり!!じゃあ、急いでな。水着、忘れんなよ」

(忘れないよ?だって、海に行くんでしょ?)
笑いが、堪え切れない。

「はは」
(?)

あ、そうそう。
「言っとくけど、スクール水着とか言う呆けは無し。いや。今時は、返ってそう言うのも」

(?)
「兎に角、早く来いよ。あ。ほら、じきにビーチ込むからさ。珊瑚礁で、待ってる」

(珊瑚礁ね。判った)

店の前に、”きょとん”とした顔のままあの娘が現れると俺は矢継ぎ早に指示を飛ばした。
実際、そろそろお客様が現れ始めている。

(ええ。ウェハースとスタッフドオリーブともやしと蕎麦玉、買って来たよ)
「お疲れ。じゃあ、次はトロピカル焼き蕎麦上がってるから3番テーブルへ」

あいつの口から、当然の疑問が零れた。
(ね。今日、誘ってくれたのってもしかしてお店のお手伝い?)

俺は、相手に他の事を考えさせる隙を与えない様に早口で捲くし立てた。
「考えるな。働け。話は、それからだ。で。さっさと、水着に着替えてエプロン付けたらフロアな!!」

それでも、あいつは食い下がった。
(それ、どうしてもやるの?やっぱり、恥ずかしいよ)
泣きそうな目で、再考を願い出て来た。

だが、こっちは取り合うつもりなんか無い。
「恥ずかしくない。水着エプロンの女子高生が珊瑚礁に与える経済効果を考えろ」

俺だって、先に真っ裸にオレンジ色のエプロンだけを付けているんだ。
2人、同じ目的で志を共にする”同士”なんだ。
この俺の決意と情熱位、判れ。

(佐伯君、親父。悪魔)
「何とでも言え。つーか!!トロピカル焼き蕎麦、早く!!」

あいつは、強く言えば逆らわない。
その点だけは、素直だから褒めてやる。

目が回る様な1日は、あっと言う間だった。

俺は、店の売り上げからあいつには十分な”報酬”を抜き取ると手渡した。
今日は、あいつも労働の大切さや意義が感じられただろう。

それと。
これで、”喫茶・珊瑚礁”で働く楽しさだって思い出してくれた筈だ。

「店の売り上げは、大幅にアップしたし。あいつとの離れ掛けた距離も、縮んだし。俺って、やっぱり頭が良い」
穏やかな夕陽を眺めながら、大満足だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
佐伯瑛君は、ゲームの主人公でもある重要人物です。
この場面も、ファンの皆様からは絶大な人気があると思います。

同じ場面でも、”クドかれる人々”同士だと瞬時に佐伯君の本意を理解し”恋のチャンス”として活かすと思います。

恋愛を”最上”に置く人々は、衆目の中で目立ったりエッチな雰囲気に浸る経験自体が興奮に値します。
双方が、裸や水着にエプロンである姿は逆に「私と彼だけの世界」に通じ嬉しいのでしょう。

”クドかれる人々”は、自分自身や相手が怒ろうが泣こうが全てを一括りに”恋愛観”に封じ込めたまま思考してしまいます。

佐伯瑛君も、デイジーからの疑問や抗議を全く聞き入れません。
極論すれば、”自らの理想のラブ・ストーリィ”通りに動かす事のみに執心しています。

”男らしさ=女の子に、何も考えさせない・言わせない”事であるかの様に、振舞います。
だから、日常でもデートでも苛々と相手を怒り時には殴ります。

でも。
世の中には、彼等とは違う価値観の人々がおり別の形で恋をしてもいるのです。
”クドかれない人々”は、ただ事象を淡々とこなしながら生きています。

私の感想は、”azarea Side”で語りました。

夏休み・浜まで呼び出され行ってみると急に用事を言い付けられ働かされます。
その上、恥ずかしい姿で見知らぬお客様達の間を回らされます。

”クドかれない人々”は、自分達自身も普段から感情を抑えて生きています。

あの状況では「こんなもん、着られないわ」と泣き喚く事も出来ず、「逆らわなかった私も、きっと悪かったのね」と”反省”します。

その代わり、佐伯瑛君から静かに少しづつ確実に去って行きます。

こうならない為に、せめて”恋愛相手は、自分とは感じ方が違うかも知れない”と配慮したり性急に結論ばかり求めず成り行きを見守る姿勢が必要です。








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最終更新日  2009年11月04日 17時43分05秒
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