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2005年02月09日
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カテゴリ: 沖縄関係
 八重山の正月の定番曲に「鷲ぬ鳥(バスィぬトゥリ)節」の中に出てくる木「あこう木」について


 言い伝えでは、
「葉が三枚でたら、魔物(マジムン)が憑く」
とされ、生えると直ぐに魔物が憑くと言われており、民家・屋敷内には植える事はない。
 ただ、村の入り口を守る木として、2~3本を植え、周りに石垣を造り「魔よけ木」とされた。
 大きくなると、神が住み着くとされて、薪や焚き物の材料としても使う事はない。(火力に乏しい)
「あこう木」(桑科高木)のお話

「木の精の隠れ蓑」(石垣市 宮良村)


朝は誰よりも早くに起きて畑に行き、夕方は誰よりも遅くまで働いていた。

 村の出入り口に大きな「あこう木」がある。
その木に朝出かけるときは
「おはようございます。今日も無事に働かせてください。」
とお祈りをし、夕方仕事帰りには、
「ただ今帰りました」
と挨拶を大木にしてから家路についていた。
 ある日、その木の精が表れ、
「いつも挨拶をして、よく働く感心な人間だ」
と言いながら、蓑をくれたそうだ。
 その蓑を着ると、姿が消えて見えなくなるので、男は

と思い、実際にやってみた。
「しめしめ思いのほか、うまくいった」

 ふとした事から、この事を妻に知られてしまう。
妻は怒って
「こんな事をするのは泥棒ですよ。その内大変な事になるから、早く焼いてしまいなさい」

 ある日、男が畑仕事をしている間に、妻はその蓑を裏庭で焼いてしまった。
 男が畑仕事から帰ってきて、またイタズラをしてやろうと、蓑を捜すが見つからない。
「あの蓑はどこにやった」
の言葉に、
妻は
「もう裏庭で焼いてしまいましたよ」
 男は慌てて裏庭に行き、灰をかき集めて、裸になった身体中に塗りつけた。
すると、以前と同じ様に体が消えたので、お祝いの家に行き、同じ事をしようとした。
 庭先まで来た所で、その中の客が酒盛りの為に、茶碗に入っていたお茶を庭先にまいた。
「あちちち」
 そのお茶は、あろう事か男の前の大事な所にかかり、塗っていた灰が流れてしまった。
 気がついた時にはもう遅い。

あの一物が、空中をゆらゆらと浮遊している。

 不思議に思った家人達は、それを追い掛け回した。
そのうちに、雨が降り出し、男の体は徐々に姿を現した。
「この野郎、こんなイタズラしやがって」
と、男は皆に袋叩きにあい、散々な目にあった。





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最終更新日  2005年02月09日 11時57分00秒
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