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2006年01月27日
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カテゴリ: 沖縄関係
沖縄の音楽

音階の説明は難しいものがありますが、簡単に説明すればドレミ音階の内『レ・ラ』抜きの『ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド』5音音階であり、日本本土の民謡や邦楽に見られる音階と変わりはありません。

唄や音楽と踊りの融合芸能である「組踊り」では、役者の台詞回しに、琉球音階のフレーズに乗せて歌うように台詞を言います。
それは、音階表現では
「ド、ミ・ミ・ミ。」
「ミ、ファ・ファ・ファ。」
「ファ、ソ・ソ・ソ。」
「ソ、ファ・ミ・ド」
という音に乗せており、琉歌と言う詩歌の形式に合わせ、8音節で構成されています。

劇の台詞が、すでに歌であり、その歌が琉球音階で謡わるというものです。

琉球音階の説明でよくあるアジア的5音音階ですが、『ド・ミ・〇・ファ・ソ・シ・〇・ド』の『〇』の半音(ミとファの間、シとドの間)を含んでいます。
この半音は、日本の近世邦楽の都節音階にもあり、半音の存在が琉球音階の特徴とは言えないようです。しかし最大の特徴とすれば、この半音の前に現れる長3度(ド-ミ、ソ-シの音程)と、半音との強い結び付きに特徴があると思われます。
この『長3度+半音』と言うような音の動きが、日本本土の近世邦楽や民謡には見る事ができませんね。

琉球音階「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」と長3度(ド・ミ、ソ・シ)が非常に緊張する音の動きであり、半音(ミとファの間、シとドの間)が、その緊張を緩和する音であると、一般的に言われています。
それは、
三線が4度(完全4度:ド-ファ、ソ-ド)を基本に調律される事。
長3度の音は弦を押さえるという身体的緊張を伴って生み出される事。
から感じられます。
ですから、先の組踊りの台詞も、
『ド、ミ・ミ・ミ。=緊張』

『ファ、ソ・ソ・ソ。=緊張』
『ソ、ファ・ミ・ド。=緩和』という台詞回し構成ですね。

但し、琉球音階を説明しておきながら、こんな事を言うのも変ですが、この音階表現は、沖縄だけに存在するモノでもないです。
インドネシアのガムラン音階の「ペロッグ調」や中国の雲南省の民族音階、ヒマラヤ南麓のブータンの音楽(昔この国が発行していた切手は、レコードのソノシート状になっていて、ブータン国歌が聞けました)などにも存在しています。
ですから、5音音階で長3度と半音の結び付きが強い音階というのは 沖縄独自のものではなく、アジアの音楽というジャンルでしょうか。







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最終更新日  2006年01月27日 08時24分45秒
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