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男子マラソンでの妨害行為は実に残念だった。結局3位になったデリマ選手(ブラジル)にとっての敵は、アテネの暑さでも坂道でもなく観衆の中にいた。先頭を走る選手への妨害はオリンピック史上まれに見る愚行だった。残念としか言いようがないが、デリマ選手が笑顔でゴールしたこと、そして何より走ることをやめなかった彼の精神力に救われた。下らない行いが選手の今までの汗を無駄にする。選手は4年かけて準備するが、その努力を壊すのはたった数秒のことでしかない。今回妨害した人はかつてF1も妨害したというから、目を離すとまた同じようなことをするかもしれない。警備担当者は責任を問われるかもしれないが、マラソンコースは長い。警備には限界がある。そして日本で同様のことが起こらないとも限らない。過去実際に正月の箱根駅伝では観客が道に飛び出して選手とぶつかり、選手が転んだことがあった。幸いにしてこの時には順位の変化は無かったが、こうしたトラブルはどこの国でも起こる。勝負に「たられば」を持ち出す事は意味が無いと言われる。今回のことでは妨害がどうメダルの色に関係していたかは誰にもわからない。何を語ってもそれは想像にしかならない。確かに「たられば」の無意味さは多くの場合は当たっているのだが、今回は選手に責任が無い部分で起こったことだ。「真剣勝負を汚した」罪は重い。シンクロのチームでもロシアの演技で音楽が止まるミスがあった。ロシアの選手たちはこのことで集中を切らさずに再度すばらしい演技をした。競技運営のミスを乗り越えたロシアチームはやはり一流だった。日本のシンクロはペア、チーム両方とも銀メダルだった。私が日記で「鬼」と書いた井村コーチは勇退が決まった。もう悔いはないのだろうか?もうひとつ残念だったのはやはりドーピングだ。アテネでは何人もの選手がメダルを剥奪された。室伏選手も繰り上がりの金メダルでは素直に喜べないだろう。これもまた残念としか言いようがない。室伏選手には何も落ち度がないのに、この金メダルは将来口の悪い人から「あの金メダル」、「あのドーピング事件」と言われるかもしれない。何とも後味が悪い。ソフトボールの宇津木監督が勇退するそうだ。本人が決めたことなら仕方ないが、アメリカに負けたままで後悔はないのだろうか?まだ情熱があるのならばもう一度挑戦するという選択肢を残しておくことも必要だと考える。アテネに行くまでが大変だったテコンドーの岡本選手はあっけなく負けてしまった。しかしいくら負けても岡本選手はアテネに行くべきだった。結果に恥じることなく帰国して欲しい。マラソンで途中棄権したラドクリフ選手(イギリス)はその後の一万メートルにも出たが、またもや途中棄権という結果になった。記者会見で彼女は泣いていた。マラソンで棄権した時にも泣いていた。今は少し休んで、また走る気になったらマラソンに挑戦して欲しい。彼女は何と言っても世界記録保持者であるし、アテネでの結果がどうであろうと世界的ランナーであることには変わりない。今後に期待する。私は個人的には阿武教子選手(柔道78kg級)にMVPをあげたい。今までオリンピックには勝てなかったがよくぞ優勝した。何だか妙に嬉しかった。追記MVPについてだが、こんな記事を目にした。この選手もMVP候補だ。競泳女子200メートルバタフライで優勝、ポーランドに競泳初の金メダルを獲得したオティリア・イェジェイチャク(20)が、金メダルを競売にかける意向を19日までに明らかにした。その収益は白血病などの難病をかかえる子供たちの救済に役立てたいとしている。20歳の新星の心根の温かさに、関係者は大きな拍手を送っている。(サンスポドットコムから抜粋)*現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。
2004.08.30
昨日この番組を観た。若い人が参加する討論番組だ。「少年犯罪」がテーマになっていた。少年法などたくさんのテーマについて話し合っていたが、「援助交際」と「薬物」についてのテーマが興味深かった。出演していた武田鉄矢が「女の人には(自分の体に)自分で値段をつけないで欲しい」ということを言っていたが、すぐに十代の男から反論された。「援助交際は風俗とは何が違うのか?」という内容でだ。武田の言うことは良くわかるが、確かにそうだ。私は今まで援助交際と風俗の違いなど考えたこともなかったので、風俗と援助交際はどこがどう違うのか自分でも説明が出来そうになかった。残念だったのは、当の武田がこの反論した男に対して、「君とは理屈が合わない」とこの反論に対して正面から向き合っていなかったことだ。その後、武田はこのことについて「風俗で働く女性の逞しさ」を語っていたが、結局は風俗について説明出来なければ援助交際のことを語れないし責められないのではないかと感じた。自分としても今まで援助交際について真剣に時間をかけて考えたことがなかったので、今後、私自身少し考えを整理してみたい。薬物については「どうして大麻は規制されなければならないのか?」ということがやはり十代の若者によって主張されていた。このテーマについては私はかつてここの日記でも書いたことがあるし、少しは論じることが出来る。「アルコールやタバコが合法なら大麻だって構わない」という論法はいろんな場所でよく耳にする。だが、こうした主張する人の多くは大麻の解禁は目指していても、タバコやアルコールの規制は目指していないので、説得力がない。さらに恐怖を感じるのは、テレビ番組に限らず薬物は一般的には語られることが少なく、「薬物を憎む」ということがあまりないということだ。これでは薬害が減少することはあるまい。夜中にこうした番組があることは知っていたが、私には話し合ったテーマが興味深かった。今現在も掲示板や日記コメントは受け付けない設定になっています。ご意見はメッセージをどうぞ。
2004.08.29
大金をかけた共和党大会がニューヨークで8月30日から始まる。党大会はいつ見てもお祭り好きなアメリカ人らしい。最終的にはブッシュが共和党の大統領候補として指名を受ける。アメリカ国民は共和党のブッシュを選ぶのか?それとも民主党のケリーを選ぶのか?今回の共和党大会をニューヨークで行うのは、9・11テロの標的となった場所でテロとの戦いを訴えたいからだと言われている。そうでもなければ民主党が強いこの地で党大会を行う意味はないだろう。私が選挙権を持っていたら、迷わずケリーに投票する。理由は簡単。「ブッシュよりはまだまし」だからだ。ブッシュが世界を不安にさせていることはマイケルムーアでなくてもよく知っている。もはや説明がいらないくらいに。イラク戦争の評価が今回の大統領選挙に大きな役割を持つだろう。アメリカ人はどんな選択をするのだろうか?
2004.08.28
今回のオリンピックで話題になったものに、優勝した男子体操団体での刈屋アナの実況がある。「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ! 」「小西さん(解説者)、どうぞ泣いてください」この二つはこれからも語り継がれるだろう。NHKは時にこうした実況が名物となる。思い出されるのは山本浩さん(現解説委員)の実況だ。85年のメキシコワールドカップ出場を決める日韓戦で、山本さんはこう言った。「東京千駄ヶ谷の国立競技場の曇り空の向こうに、 メキシコの青い空が近づいてきているような気がします」また山本さんはあるサッカーの試合で、「皇国の興廃この一戦にあり」と冒頭で言ったことを記憶している。視聴者から苦情の電話が来たらどうするのか?ということをこちらが心配してしまう。たまに暴走するが、この人は憎めない人だ。そして本当にサッカー好きだ。97年のワールドカップ予選で日本は苦戦が続いた。少ない望みをかけた日韓戦を私はソウルで観た。試合前日に行われたチャムシルスタジアム(オリンピック競技場)での練習を観ていたら、後ろで聞き覚えのある声がした。単なる「サッカーおやじ」になっていた山本さんがそこにいた。この人はあまりにも面白いのでその発言をここで紹介しよう。山本浩アナ名ゼリフ集刈屋アナの実況はこうした「伝統」なのかもしれない。山本さんの前に解説委員をしていた西田善夫さん(前横浜国際総合競技場場長)もバレーボールやアイスホッケーで味のあるいい実況をしていたし、歴史を遡れば1936年のベルリンオリンピック「前畑がんばれ」の河西三省アナもいた。実はNHKには民放以上に熱い人材がそろっているのかもしれない。恐れ入りました。選手が4年に一度のオリンピックなら、放送する側もの晴れ舞台だ。その割に民放ではやたらとコマーシャルが多かったり、お笑いの時間帯も多かったが、「選手本位」の放送をしてほしい。お知らせ 残念ですが、荒らしが多数やって来るため、掲示板と日記コメントは受け付けていません。悪しからず。
2004.08.27
ビデオでシンクロペアの決勝を観た。日本ペアはいい演技をしていた。古典的な日本音楽が外国人、特にギリシャ人にどう聞えたのか?そんなことが気になった。というのも、日本は今回のアテネに向けたプログラムを純日本風の「歌舞伎」にしていたが、直前になっての国際大会で思ったほど理解されないことに危機感を感じ、時間に追われながらも演技内容を変更したとの報道があったからだ。「日本人形」をテーマにした演技は日本人である私の目から見ても、古典をベースにしていながら斬新だった。武田、立花選手いい演技をありがとう!今まで鬼にしか見えなかった井村コーチの笑顔が印象的だった。冬季五輪のカーリング、ソフトボール、そしてシンクロなど、一般人が知らないところですごい努力している人がいるものだ。日本はまだシンクロチームの演技がある。ロシアに勝って世界一を勝ちとってほしい。チームでのテーマは「阿波踊り」だそうだ。しっかりと観たい。今回のアテネ五輪では点数をめぐって各競技で不満が多数あったが、ロシアの演技は誰にも文句言われない素晴らしい出来だったように見えた。芸術点が全員満点だったというのは驚きだったが、素人目から見てもロシアの「技」と「キレ」は優れていた。「金」と「銀」の差は、「すごい演技」と「さらにすごい演技」の差ではなかったか?観ていた多くの人は「人間にこんなことが出来るのか?」という両国の演技に驚いたのではないか?日本人だからどうしても「国」にこだわってしまうところが私を含め多くの人にあるが、私はロシアにも賞賛を送りたい。「アジアカップサッカーで問題となった安易なナショナリズムではなく、「いいものはいい」ということを素直に認めたい。そして「自国が何でもメダルを取ればいい」のではなく、たとえ遠い国であっても、政治的に問題がある国でも、「いい技、いいチーム、卓越した体力」が賞賛されることをもっとあってもいいのではないかと考える。これは簡単なようで実は難しいことだ。私はサッカーなどで日本が負けると、「日本にとっては残念なことだが、サッカーという競技から観たらこの敗戦はいいことかもしれない」などと考えることがある。「優れたものが勝つ」のが競技スポーツの本来の姿だとも考える。私自身そう考えられるようになるまで長い時間が必要だったが(笑い)。
2004.08.26
昨日の天気予報では今日はからっと晴れるということだったが、午前中は雨だった。午後になってからも曇っているが今日は涼しい。アテネでは野球がアーストラリアに負けて残念。せっかくシーズン途中各球団からプロを集めたのにこの結果はないだろう。ファンも残念だろうが、選手は悔しかろう。今朝の雨は涙雨だったか?こうなったら3位になって日本の野球がどのくらいのレベルにあるのか示すしかない。一度切れた集中を再び高めるのは容易なことではないだろうが、他に日本選手ができることはない。しっかりと戦って帰ってきて欲しい。日本は今まで活躍できていない選手も多いだろうから、敗戦の鬱憤を3位決定戦で晴らしてくれ。女子バレーも負けてしまった。相手が中国だったとは言っても、せめて1セットは取れないものか。日本にはレシーブで負けて欲しくなかった。あのレシーブ力では強気のセッターも生きない。そして私には日本がセンタープレイヤー4人いるようにしか見えなかった。「今に大山が日本の大砲になる」ではまったく話にならない。当てにならない2年後、4年後のことではなく、今が大切だ。これも残念だが、現実だ。吉原知子選手、お疲れ様でした。北京オリンピック予選でもまたバレーは苦戦するんだろうなあ。追記1 本当は今日の日記には靖国神社のことを書きたかったのだが、まだ準備が必要だ。そのうちこのことについて書くこともあるだろう。追記2 オリンピックとは関係ないだろうが、ロシアで旅客機が相次いで墜落したことが気になる。追記3 最近「現在、アクセスが集中し、ページを閲覧しにくい状態になっております」という状態が起こりすぎていないだろうか? どう考えてもこれは楽天のリニューアル後に多く起こっている。何とかならないものだろうか?
2004.08.25
今回のアテネオリンピックでは、日本人の活躍が目立った。私もそれは嬉しい。活躍した人のことは私が言わなくても誰かが日記に書くだろうから、私は別の面から日記を書きたい。今回の女子マラソンを、高橋尚子はどう見ていただろうか?それともテレビで見ていなかったか。高橋選手の今後の活躍が見たい。彼女なら必ずや我々を再び驚かせてくれるだろう。主将としてアテネに臨んだ井上康生はメダルなしに終わった。多くのメダリストを出した柔道選手団は帰国したが、主将としてアテネに残った彼は忸怩たるものがあるだろう。きっと彼も今回の無念を今後晴らす。大いに期待している。ポイントを取って逃げるのではなく、一本にこだわる日本の柔道は見ていて美しかった。シドニーで見せた井上の柔道はアテネでも多くの日本選手が体現した。もう一度井上自身の美しい、強い柔道が見たい。きっと見られる。今回のアテネでは柔道66キロ級でイランの選手がイスラエルの選手との試合を拒否した事件があった。これが記事です。拒否した側にとって見ればイスラエルの存在を認めず、パレスチナを支持する意味があったとのことだ。試合拒否での罰則を恐れたこの選手は計量を体重を落とさないで受け、失格処分となった。この選手はイランの旗手であり、世界選手権を2回優勝している有力選手で、試合拒否はまったく残念だ。これってオリンピック憲章に反する、大きな問題ではないのか?オリンピック憲章先日のアジアカップサッカーでもそうだったが、政治を競技に持ち込むべきではない。今回の事件はただ残念としか言いようがない。試合の拒否によってイスラエルがなくなるわけではない。これは意味のないばかげたことだ。オリンピックは今まで知らなかった国、よく知らなかった競技を教えてくれる。ギリシャは柔道の競技人口が約5000人だと実況で言っていた。その中でも男子81キロ級は17歳のイリアディスが優勝した。見事な勝利だった。日本で生まれた競技が遠く離れた異国でも行われるのはなんだかとても嬉しい。今後ギリシャ国内で柔道の競技人口は増えるだろう。できれば放送関係者は日本で観戦している人、特に競技者を目指す人にとって役に立つ情報を提供してほしい。マイナーな競技はただでさえ情報源が少ないのだから。
2004.08.24
アテネオリンピックの女子マラソンは野口みずき選手が勝った。見事な勝利だった。レース終盤キャサリン・ヌデレバ(ケニア)がすぐ後ろを追ってきていて、ゴールするまで安心できなかった。30秒以上あった差が一時は10秒くらいまで追い上げられた。二人の差がだんだんと縮まっていくのは恐怖でさえあった。この結果は結果として嬉しいが、テレビで観ていて今回のマラソンは単なる競技ではなく、「人間耐久ゲーム」になっていなかったか疑問が残った。36キロ付近で止まってしまったラドクリフ選手(イギリス)を見ていて強くそう感じた。彼女だけではない。何人かの選手が走れなくなり、道の途中で吐いてさえいた。優勝した野口選手でさえ、ゴール後は医師のもとへ行かねばならなかった。マラソンは40キロ以上を走るただでさえ過酷な競技だ。その競技をアテネで暑い時期に行なう意味があるのだろうか?確かに暑さ対策が十分でなかったからこそ、何人かの有力選手は優勝争いに残れなかったとも言える。しかしアテネもいつでも暑いわけではあるまい。選手のことを考えてもう少し気温の低い時期を選べなかったのか?私にはその事が残念でならない。過酷な競技をさらに過酷にする運営には問題はなかったのだろうか?選手はオリンピックならどこでも走るだろう。たとえ気温が40度以上あったとしても。覚悟を決めた選手たちだからこそもっといい条件で走らせてやりたかった。走るのは選手だが、走る場所をいい環境で用意するのは選手以外の役目だ。観る側も「がまん大会」ではなく、「いい競技」が観たい。思い出すのは84年のロス五輪でのアンデルセン選手の事だ。彼女は女子マラソンに出て暑さの中で夢遊病者のようになって競技場に戻ってきた。彼女はまっすぐにさえ歩けなかった。係員は彼女に近づいても誰も触れない。彼女に触れた瞬間に競技者としては失格になってしまうからだ。そして何とか倒れるようにゴールしたアンデルセン選手は一躍ヒロインになった。こうした事を覚えている人は多いかもしれないが、残念なことに以後の競技にこうした事が教訓に生かせているのか大きな疑問が残る。単に選手を英雄視することが大切なのだろうか?誰かが死ぬまでこうした「人間耐久ゲーム」は続くのだろうか?同時期に行なわれていた高校野球が、健康面を配慮して準々決勝を二日に分けて行なった事を考えると、今回のマラソンももっと開催時期、競技条件を考えるべきではないか?
2004.08.23
沖縄での米軍ヘリ大学内墜落事故はまるで日本がアメリカの属国になっているかのような経過を見せた。事件のことはここに詳しく出ています。幸いにも民間人に怪我人は出なかった。まさしく不幸中の幸いだ。これは日本国内で起こった事故なのだから、アメリカ軍の前に日本の警察が現場検証をするのは当然のことだ。アメリカ軍は日本の警察が検証を終えるまで、現状には立ち入らないのが正しい対応だ。小泉も夏休みを言い訳にしないですぐに沖縄に行って現場を視察したらどうか?もちろんその足でアメリカ軍にに厳重な抗議をすることは当然のことだ。沖縄はアメリカの領土なのだろうか?日本はアメリカの属国か?事故現場になった沖縄の大学も、すぐ近くにヘリが飛ぶ環境では危なくて仕方ない。改めて沖縄の現状がいかに危険かがよくわかった事件だった。この事故に怒っている人が少ないようなので書いてみた。すぐにこの事故のことは忘れ去られてしまうんだろうが。追記 この事件についてニューズウィーク日本語版の9月1日号では、副編集長のジェームズワグナーが「ヘリ墜落事故後の米軍は傲慢過ぎる」とした表題のコラムを書いている。彼によれば、「8月13日に沖縄で起きた米軍ヘリ墜落事故の後に米海兵隊が取った行動は、横柄が過ぎた軍人のいい例だ」としている。また、「米軍は万人に歓迎されていない」「せめて機体の残骸を撤去する前に沖縄県警がアメリカの現場検証に立ち会えるようにすべきだった」「アメリカ人を相手にするとき、受身で臨むのはまちがいだ」とも書いている。まったくその通りだ。彼はアメリカ人だが、アメリカ人の目から見ても今回の経過はおかしかった。
2004.08.22
ここ数日はメンテナンスで少し休み。ここが新しくなってから、デザインの変更が必要な場所がある。そのうち見やすくしますので今しばらく待ってください。
2004.08.18
アジアカップは日本の優勝で終わった。選手も日本の観客も試合後にしばらくはスタジアムから出られなかったとか、日本の公使の車がガラスを割られたとか、騒動は収まらなかった。もし公使をはじめ日本人にケガがあったらさらに大きな国際問題になるところだった。これでは2008年の北京オリンピックも不安だ。日本政府としても選手が競技に集中できる環境を作るよう、中国政府に強く抗議してもらいたい。今回の騒動はは中国政府の管理能力が大いに問われるべき問題で、スポーツと政治を結びつけるのは危険だということを改めて証明した。安易なナショナリズムは日本にもあるが、今回のアジアカップは明らかに異常だった。中国政府は今回のことを靖国や戦争と結びつけず、大会運営の不備をよく反省してもらいたい。もし反省、改善できなければ、北京五輪を返上すべきだ。中国人民もすべての国を受け入れることができなければ、五輪開催の資格はないことを肝に銘じてほしい。中国人よ、そんなに日本人が憎いか?北京五輪でも同じような騒動を起こすのか?もう憎しみの歴史は終わらせよう。個人的には中村ではなく、中澤にMVPをあげたい。私は個人的には中澤よりも田中や宮本が好きだ。この二人は読みとポジショニングがうまいが、やや人に対する強さに欠ける印象がある。中澤は人に対する強さという面ではまさに「頼れる男」だった。日本代表はこの強さに何度も助けられた。これで来年のコンフェデレーションズカップに日本は出られる。真のアジア代表として。世界が相手でも恐れることはない。何しろ開催国は中国ではない。このことが何より嬉しい。中国以外の国では今大会よりは試合に集中できるからだ。
2004.08.09
ついに明日はアジアカップ決勝戦。相手は中国。結果が求められる代表である以上は日本に勝ってほしいが、試合の結果以前に暴動が起きなければいい。今大会で日本選手にはいろんな事を教えられた。もっとも大きなことは「あきらめない」ということだ。思えば98年のフランスワールドカップでも、予選で日本は苦戦の連続だった。監督を更迭してソウルでの韓国戦に勝ち、ジョホールバール(マレーシア)で強敵のイランにプレーオフの末フランス行きを決めた。あの時も何回「もうだめだ」と思ったか知れない。今でもあの試合のことを思い出す。試合は夜にもかかわらず、私は午前中からジョホールバールのスタジアムで開門を待っていた。長い待ち時間に何度もスコールが来た。しかし雨と熱帯特有の暑さはちっとも苦にならなかった。イランは強かった。アジジ、ダエイ、マハダビキアとタレントは揃っていた。負けた場合に備えて、アーストラリアとのプレーオフを覚悟していた人もいた。岡野のゴールが決まっても、試合後に真夜中のジョホールの町で日本人は目の前で起こったことを信じられずにいた。日本人同士が「日本は本当にフランスに行けるんだな?」と互いに質問しまくっていた。日本人の誰もが「もう予選は終わった。日本はフランスに行けるんだ」と誰かに言って欲しかった。あまりにも失望を重ねすぎて、どう喜んでいいかわからない者すらいた。あまりに喜んだら涙が出ないこともこの時知った。友人を送るために隣国のシンガポール、チャンギ空港に行ったら、日本代表の選手が帰るためにやって来た。見送りに来た多くの日本人は選手に「ありがとう!」しか言葉をかけられなかった。それまであまりに多くの苦しみがあり、気持ちが言葉にならないのだった。今回も、PKで最初の二人が失敗して「決められたら終わり」の場面が何度もあった。準決勝も一人少なくなった日本は劣勢に立たされた。しかし日本は残った。選手はあきらめていなかったからだ。サッカーは時に暴動を起こす。死人が出ることすらある。サッカーが原因で戦争になったこともあった。しかし所詮サッカーは娯楽だ。娯楽で死人が出ることくらいつまらないことはない。選手にはアジアが世界に追いつくことを証明したサッカーを披露してもらいたい。熱くなるのはピッチの中だけ。観客はその技にのみ賞賛やブーイングを送ってもらいたい。試合結果で領土問題に影響はない。これはサッカーの試合だからだ。そして試合がどんな結果になろうとも、中国人には冷静になってもらいたい。今、一番に願うことはこのことだ。試合後、日本人は中国人と握手ができるだろうか?中国人は握手を拒否しないだろうか?
2004.08.06
昨日に続いてアジアカップの、中国人による騒動について書く。ニューズウィーク8月11,18日号にこんな記事が出ていた。「暴走する反日スタジアム」と題してこの問題を伝えていた。「反日の応援」をする中国人のこんなコメントが出ていた。「日本代表を敵視しているわけではない。日本政府に抗議をしているのだ」スタジアムは政治的なデモをするところではない。そしてサッカー選手に政治的なことを求めてもそれは無駄だ。「反日」中国人はそんなこともわからないのだろうか。ところで同じニューズウィークの8月4日号には、副編集長ジェームズワグナーのこんなコラムがあった。日本の君が代、日の丸をめぐる騒動についてのものだ。学校行事で君が代斉唱の際に起立しなかったなどとして、137人の処分を受けた教師が、東京都教育委員会による「再発防止研修」を受けたということをこう評している。『愛国心を育てる一環として「日の丸・君が代」を導入するというねらいは、必ずしも悪いことではない。しかし本人の意思を無視して、すべての生徒と教師に強制するとなると話は別だ。そんなことをして、社会にとっていい結果が得られるのだろうか?』アジアカップでの騒動を見て、私は「行き過ぎた愛国心」がもとで日本でも同じ事が起こらないかと危惧する。もちろん杞憂に終わればそれに越したことはない。韓国で起こった連続殺人は20人以上もの被害者が出て、韓国社会を震撼させた。この事件に関して7月31日朝日新聞夕刊にはこんな記事が出ていた。「かっこいい容疑者のファンクラブを作ろう」という韓国のネットでの呼びかけがあったというのだ。yahooニュースからその後、このページは削除されたということだが、これは何も韓国だけの問題ではない。日本でも長崎の小学校で起きた殺人事件で、加害女児のファンクラブができるという話があった。そして殺人犯を賛美する人は楽天でも存在する。殺人の肯定は意味がない。私は日記で何度もこのことを訴えてきた。あるテレビ番組で「どうして人を殺してはいけないか?」という質問が出ることも、その質問に答えられない人も驚きだったが、殺人犯を賛美するとは何とも悲しい現実だ。その舞台がネットであるというのもむなしいことだ。もし韓国で自分の家族が殺されたとしても、やはりファンクラブを作ろうと思うのだろうか?長崎の事件で、殺されたのが自分の娘だったとしても、殺人を肯定するのだろうか?
2004.08.05
日本代表はアジアカップでよく戦っている。反日的なブーイングの中で、厳しい戦いを勝ち抜いてついに決戦の場、北京にたどり着いた。相手は中国。昨日のバーレーン戦で、一人退場になった日本は玉田の活躍もあり、劣勢を跳ね返した。連日の延長戦、高い気温、悪いピッチの中、よくぞここまできた。試合内容は決して誉められたものではない。しかし代表に求められているものは結果だ。先制された試合でも、よくここまで勝ってきた。残るはひとつ。アジアを制して世界と戦ってほしい。私は昨日の試合を観ながら92年の広島アジアカップを思い出した。今回と同じ準決勝(中国戦)。その時、私は広島スタジアムにいた。今回同様開始すぐに先制されたが、追いついての試合展開で、キーパーの松永が相手選手の頭を蹴って退場になった。明らかな反則行為だった。すぐに控えのキーパーが入る。しかし彼が大きなミスをして日本は痛い失点をしてしまう。このときの日本代表監督はオランダ人のオフトだった。「アイコンタクト」「デシプリン」「トライアングル」といった基本的なことを重視したオフトは、確実に日本サッカーを変革していった。この試合、オフトは迷っていた。一人少なくなった日本は点数でも追いつかれて不利な状況にあった。選手交代によってこの状況を打開しようとした彼は、二人の選手を呼んだ。その一人が中山だった。中山はオフトに詰め寄る。「俺を出せ!」スタンドも中山を待っていた。オフトも中山に試合を託した。この試合、中山のゴールで一人少ない日本が決勝に進んだ。そしてサウジアラビアとの決勝。オフトが批判に耐えて使い続けた高木は試合前日に奥さんに電話をかけた。「自分のせいでオフトに批判があることはわかっている。自分は精一杯決勝戦でがんばる」決勝は左からのボールを受けた高木がゴール前でトラップ、不器用な男が見せた流れるようなシュートで日本は初のアジアカップ優勝を決めた。スタンドで観ていた多くの人は泣いた。感動的な場面だった。今回のアジアカップは日本が「悪役」になった大会になった。中国人よ、そんなに日本が憎いか?広島のアジアカップの時、決勝を前にした3位決定戦で日本人は中国を応援したではないか?あの時、日本人は決して中国人に向かってブーイングしなかったぞ。あの韓国でも日本に対して憎しみを持っている人はいる。しかし、思い出してほしい。1997年のフランスワールドカップ予選で、韓国とソウルで対戦したときのことを。チャムシル競技場にはこんな垂れ幕があった。「日本よ、韓国とともにワールドカップに行こう」歴史は変わった。サッカーにおいては韓国は憎しみ合う国ではなく、「いいライバル」になった。中国は今後北京でのオリンピックがある。そこでもまた日本に対して憎しみを見せるのか?そんな国にオリンピックを開催する資格があるのだろうか?サッカーをそんなに政治的に利用したいのだろうか?ニューズウィークに今回の中国人のマナー問題は「愛国心」が関係していると書かれていたが、これはただ単に教育の問題なのだろうか?
2004.08.04
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