さんしょ歩けば棒にも当たる
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高校の入学式で制服がずらりと並んだ中に立って気分が悪くなって以来、同じ服で同じ方向を向いているのが苦手だ。それをわかっていたはずだったのに、こと服装に関しては、忘れていたらしい。母親になり、参観日に行って、他の親御さんとどうも着ている服の雰囲気が違うことが気になった。1番目は仕事着みたいな恰好(白ブラウスに紺のパンツとか)ならOKだった。2番目は可愛らしい感じなら(ワンピースとか)、まあなんとかなった。子どもがOKなら、恥ずかしくてもいいや、と思っていたのだが、問題は3番目だ。おしゃれな分、人の服装にも厳しく「目立ちも悪目立ちもダメ」と。そんなとき、パーソナルスタイリストの長部愛さんのお茶会で、「カジュアルの基本は紺と白のボーダーTシャツ」と教わる。実はそれまで紺と白のボーダーを買ったことがなかった。とりあえず買って、参観日にそのTシャツとジーンズで出かけてみたら、同じような服装の人が3人ぐらいいてびっくり。自分が周りの服装を見ていなかったことも知った。ただ、問題が解決したにもかかわらず、妙に居心地が悪かった。参観日衣装(笑)はクリアしたとして、次なる問題は部活の試合見学。スポーティーな恰好ならいいかと思っていたら、みなさん、判で押したようなグレーのカットソーとグレーのズボン。よく見れば微妙に違うのよ。でも遠くから見るとグレーの壁になっている。相手校の保護者のみなさんも同じ感じ。後日、「しまむら」に、こういう服を置いているコーナーがあることを知る。そう、あれは「運動部の試合を見に行くためのママたちの衣装」だったのだ。上2人が文化部だったから知らなかった。3号は昨年秋から休部していたが、もしかしたら今年の5月6月、卒業前の公式戦だけ記念出場みたいなこともあるかと思っていた。そしたら、「ママ衣装」買わなきゃなあと思っていた。が、新型コロナウイルスの影響で、公式戦がすべて中止になってしまった。3号の同級生はとてもがっかりしたことだろう。いや3号自身もがっかりしたかもしれない。私ですら、さみしいと思ったのだから。ただ、周りと一体化する服を買わずに済んで、精神衛生上は良かったなと思った。ちなみに中学生のころから、私が一番好きな色はグレーだ。先述の長部愛ちゃんに教わった「ピンタレスト」で深く考えずに「かわいい」と思ったのをピックアップするとわかる。一癖ある服が好きなことが。そして、その服が、割と地味な色であることが。
2020年06月05日
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