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アリゾナから帰って、すぐに昨夜は『Kingston Mines』でのギグだった。最初のセットからキツく、休憩中にアメリカで流行のスタミナドリンク”Red Bull"を飲み干す。移動の疲れっていうのは、時間ではなく距離に比例すると体験的に思う。こういう働き詰めの状況を我々ミュージシャン達は"Working like a dog"と言うんだ。しかし考えてみれば、なんで犬なんだろう?普通犬なんて家でゴロゴロしてノンビリしているけどね。あるいは馬や牛のように、農作業を手伝ったりする犬ってのが、歴史的にいたのだろうか?アラスカあたりではソリを引く犬はいるけど。そう考えると、よくわからない比喩ってのはあるものだ。例えば、大酒を飲むことを”Drink like a fish"と言う。もちろん魚は酒は飲まない。全身で水分を浴びるようなイメージからきているのか?他には、人を欺くような人間の事を”Snake" とも言うね。これはたぶん聖書の中で、ヘビがイヴをそそのかして禁断の木の実を食べてしまった有名な一節からきているのだろう。キリスト圏ではヘビは悪の代名詞みたいなところもあるよね。方や東洋ではお金の神様だったりするわけだから、場所が変われば価値観も大きく変わるわけだ。ということで、疲れた犬は今夜は早く寝るとしよう。
2007.09.26
週末は、ニューメキシコ州アルバカーキーからアリゾナ州スコッツデールへの南西部ツアーだった。アルバカーキーでは、ワールド・ミュージック・フェスティバルに出演。インド、ドミニカ、チベットなど世界中の民族音楽家たちが集まった、実に面白いイベントだったね。インドの伝統舞踊を踊る親子はすごかった。インド独特の奇数拍子の音楽にもしっかり合わせてかなり細かいステップを踏む。なんでも2000年くらい踊り継がれているんだそうな。ドミニカのおっちゃんの歌はまるでキューバのイブラヒム・フェラーみたいな感じで、バンドのサウンドもそっくり。場所が近いこともあって、音にもお互いに影響されているということなんだろう。カクタスロードというくらい、サボテンがあちこちに生えた道を横切って到着したスコッツデールでは、ギタリストのエリック・ジョンソンに遭遇。音や機材への細かいこだわりで有名なギタリストだ。ステージ前にも自ら入念にチューニング。普通、ギターテックがついた彼くらいの大物になると、自分でチューニングはしないものだけど、そのへんにもこだわりの片鱗が見える。何種類のエフェクターを使っているのかわからないくらい、変幻自在に音を変えてくる。特にクリーン・サウンドは本当にきれいだったね。ただきれいすぎて、オーバードライブのかかったサウンドも、ガツンと脳を刺激する事なく耳に優しい。そのへんも彼の個性だ。ギターのテクニックはさすが。アルペジオとペジャー・ペンタトニックを中心にフレット上を目が回るくらい行き来する。フレーズも誰風というのでもなく、彼の個性が浮き出てくる。そのへんが一流とそうでないかの違いなんだね。ベースはロベン・フォードのバンドでもおなじみのロスコー・ベック。89年にボストンで初めて見て以来、小生は彼のベースプレーの大ファンでもある。もうタイトでかっこいいベース弾くんだよな。月並みだけど、すばらしいミュージシャンとの出会いは、多くのもを教えてくれる。帰って練習すっか。
2007.09.25
iMacにはまっている。軽くて早くて画質も各段に良くて、楽しいね。たまたま原稿や音作りが時期的に重なったのもあって、日中はほとんど一緒に遊んでいる。まずは「地球の歩き方」シカゴ偏を書きあげる。91年のシカゴ偏創刊号からブルースクラブ案内や、コラムを担当させていただいていて、08~09年版発売は11月下旬とのこと。現地に住む我々でも役にたつくらいに、情報満載。シカゴに来る人は、必見ですよ。栃木県内では広く読まれている『下野新聞(しもつけしんぶん)』に、”シカゴ便り”として、月に1度、1年間コラムを書かせていただく事になった。一般紙に定期コラムを書くのは初めての事だ。音楽好きな人にはもちろん、そうでない人にも楽しんでもらえるような、主に旅先での出来事をまとめてみようと思う。初回は、10月7日(日曜)の予定。CRT(栃木放送)は、小生も何度も出演させていただいたことがある、栃木では歴史のあるラジオ局。同局で10月から、毎週日曜日午後1時~4時の3時間、生放送で音楽情報番組「サンデー・グルーヴ」が始まる。その中の約1時間は、小生の新作『Rising Shun』の録音スタジオ兼発売元のBeat Club Studioからのコーナーになるそうだ。そこで、番組内で使う10秒ほどのジングルを数テイク録音。さらに番組内で10分ほどのシカゴからの音楽情報コーナーも担当することになり、こちらは週明けにでも録音しようと思う。ということで、詳細は、また時期が近づいたらお知らせするね。Stay Tuned!
2007.09.21
ロードアイランドから帰った土曜早朝、2005年から使っていたiMacがピクリともせず、起動しなくなってしまった。アチャー。先週のこと、遊びに来ていた小田ちゃんが目撃したところによると、「菊田さんがギグに出かけている間に、マックが起動したり、オフになったりを繰り返して、その間中変な音を上げていましたよ」ちょうど夜も更けた丑三つ時だったらしい。その時は、それで済み翌日は何ともなくiMacは働いてくれたのに。Apple Storeに持っていくと、「修理に700ドル(8万円強)はかかるでしょう。それだけ払って修理する価値はないと思いますね」日本人の彼女がいるという白人の店員のあんちゃんに言われ、ショックに足元がフラフラする。「でも新しいiMacは性能がずいぶん上がっているし、すべてのデーターを移して上げますよ」丁寧に、新型iMacを見せてくれた。20インチの大きなスクリーンは見やすいし、画質が格段に向上している。薄いキーボードが文字を打ち込みやすいのなんの。もちろん新しい機能もずいぶん加えられたようだ。よし、新しいのを買おう。優柔不断男にしては珍しく即決する。翌日の10時には、すべてのデーターを移した新型iMacを手渡される。早速ネットにつないだり、サウンドカードにつないで音を作ったりして遊んでみるが、これはいい。「iMac君、これから君と一緒にたくさんいい曲を書いて、原稿を書いて、多くの人に喜んでもらおう。どうかよろしくね」友好を結んで新しい船出を二人で(一人と1台?)祝うのだった。
2007.09.18
さて、今日は着うた配信についてのお知らせだよ。小生の新作『Rising Shun』と、Jamsbee with Shun kikutaの「THE MUSICMANSHIP」「餃子ブルース」が、着うたサイト「スーパーヒッツ!」で配信スタートしているよ。また、姉妹サイトで、ジャズや洋楽に特化した「JAZZ&CINEMA」でも同様に配信スタートしている。以下はサイトへのアクセス方法。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・検索エンジンを利用↓au携帯からezwebトップ→google検索→「スーパーヒッツ」で検索↓softbank携帯からyahooトップ→yahoo検索→「スーパーヒッツ」で検索→「スーパーヒッツ」トップ→ジャンル→JAZZ&CAFE(ジャズ)→菊田俊介特集・その他のアクセス方法ケータイからsh@get.djに空メールを送信下記のURLをダイレクト入力。http://superhits.jp・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・みなさん、ぜひご利用よろしくです。
2007.09.12
先々週のこと、マサチューセッツ州にロードに出て、シカゴのミッドウェイ空港に帰ってみると、なんと車の後ろのガラスが割られて、中に置いてあったギター・アンプが盗まれていた。3か月ほど前に買ったHod Rod Deluxeというフェンダー社製のアンプで、期間限定生産の紫色キャビネットの珍しいアンプなのだ(写真)。もちろんセンキュリティーを呼んで、名前、住所を伝えて被害届を出す。窓ガラス、アンプ総額$1500ドル(約18万円)の損害だよ(涙)。そして先週末のこと、ロスから帰るとなんとそのアンプが家の前に置いてあった。おいおい、盗んだ本人が返しに来たのか?アンプには誰が届けてくれたのか何の置き手紙もない。翌日、ギグでその話しをメンバーにする。ドラムのBJとキーボードのスタンは、「空港のセキュリティが盗んだに違いない。でもお前の被害届を見て、珍しいアンプだし、大事になるのを恐れて戻したんだよ」と言っていた。ベースのJWは、「神様のご慈悲だ。これは神からのメッセーだぞ。彼には何でもできるんだという」信心深いJWはそう言う。途中から遊びに来たギタリストのチコ・バンクスは、「ここはアメリカだぜ。盗まれたアンプが戻ってくるなんて考えられないよ。教会に行って、神様にお礼をしないとだめだ。収入の10%は収めた方がいいぞ」大酒飲みで若い女の子大好きのチコがこう言うのもおかしいけど、彼もクリスチャンだったな。結局、誰が盗んだにせよ、持ち主に返すという良心が働いたのは事実だ。そういう気持ちが芽生えたこと自体が、神聖だと言えるかもしれない。日曜に教会に行ったら、神様にたくさんお礼を言う事にしよう。悪い事があっても、必ず最後のところで何かに(だれかに)見守られているのを感じるんだ。それが神様なのか、守護霊さんなのか。とにかく小生は幸せな人間だとつくづく思う。
2007.09.08
話しは前後してしまうけど、ロサンゼルスに到着した金曜はオフ日。現地に在住する高橋マーチンさんに日本食レストラン”オタフク”に連れて行っていただいた。ハングル語があちこちに見えるガーディナ市の一角にあって、看板もない同店の店構えは実に地味なのだ。「派手な店構えなんかしなくてもお客は来るもんね」という、自信の表れにも見える。まずはビールで乾杯して、さらに焼酎オンザロックで焼き鳥や枝豆や卵焼きをチビチビつまむ。そして最後は写真のせいろそばの登場だ。いやあ、美味しかったね。さすがはロス。シカゴではこういうそばは食べられない。「ここは、美味しい店としてよく知られているんですよ」とマーチンさん。麺類があれば生きていける小生としては、実にうらやましい。おいしい蕎麦でパワーアップしてホテルに戻るのだった。
2007.09.04

ロサンゼルスに飛ぶ。全米でも良く知られたLong Beach Blues Festivalに出演だ。初日の土曜は、ココのバンドにタジ・マハール、ドクター・ジョン、バディ・ガイ。さらに日曜はアーマ・トーマス、ロバート・クレイ、ジミー・ヴォーンとオースティン・ミュージシャン達のジャム、さらにリトル・リチャードという顔ぶれだ。この豪華出演陣のため、我々ココ・テイラー&ブルース・マシーンの出演は土曜最初の午前11時から。ココのバンドに在籍して7年になるけど、フェスティバルのトップ出演というのは記憶に無いね。気温は高いけど、南部カリフォルニアらしく空気は乾いていて、時折風がステージを通り抜けて行く。芝生の上に座る観客の姿が遠くの方までよく見える。その向こうにはこれまた透き通るカリフォルニアの青空が広がり、最高に気持ちがいい。とにかくこの与えられた至福の一瞬一瞬を十分に感じながらプレーする。足がむくんで痛そうにしていたココも、ステージでは動き回り元気いっぱいだ。彼女のパワーとバイタリティは時に神懸かり的でもあるよね。ステージを降りると、どこかで見た事のある大男が笑顔で我々を迎えてくれた。なんと、アクション俳優のスティーヴン・セガールじゃねえか。ココとしばらく話していた彼が小生に気づくと、「日本から来たの?」と流暢な日本語で聞いて来た。オッ日本語うめえな。「そうです。東京からね」普通アメリカ人は宇都宮と言ってもわからないから、東京から来たと言うことにしている(東京ならさすがに誰もが知っているからね)。「東京のどこなの?」とスティーヴンが聞くので、かなりの日本通なのだろうとピンときて、「本当は東京じゃなく栃木の宇都宮ですよ。知ってる?」と言うと「もちろん知ってるよ。栃木のにいちゃんだ」とスティーヴン。ズルっときたね。実はスティーヴンは大のブルースファンで、昨年はブルースアルバムも出している。友達のリコ・マックファーランドにギターを教わっているそうだ。ということで、最後にみんなでハイ、チーズ。
2007.09.03
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