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「おや、今度は建築家?」 まあ、そんな気分で 215分 座りました。第2次大戦直後、ナチスの収容所暮らしからアメリカに、おそらく、自由を求めて移住した ハンガリーの建築家 ラースロー・トート という人の半生に苦悩を描いた作品でした。
「大本命!」 どおり、 アメリカ の アカデミー賞 で 主演男優賞 なんだそうです。賞を受けた主演の エイドリアン・ブロディ という俳優さんは、まあ、 「戦場のピアニスト」 もそうでしたが、
もう、そこにいるだけで哀しい男なのですね(笑)。 大したものです(笑)。
で、映画を見ながら、その 彼
が演じる ラースロー・トート
という建築家がアメリカの草原の真ん中に立てる 教会
に、 収容所
での絶望の日々、粗末な寝台から見上げていた、コンクリートのままの、 狭くて寒い部屋
の天井に、幽かに見えていたかもしれない 希望の光
を再現しようとしているのを知って、胸打たれましたね。
バウハウスのモダニズム思想の究極の真実 の表現だと感じました。
「あなたは彼をレイプした!」 エルジェーベト が アメリカのお金持ち を批判しますが、意味深でしたね。
付け加えれば、この映画の迫力は ヨーロッパ
からも、 アメリカ
からも、逃げていく先としての イスラエル
の、 この時代からの50年の歴史
を、ボクたちが知りながら見ているということですね。この ラースロー・トートの悲劇的人生
が、 パレスチナの人たちの新たな悲劇的事態
の導火線になっているんじゃないか。上で、 意味深
といいましたが、 アメリカ
は ヨーロッパからのユダヤ難民
を 厄介払い
したんじゃないか。と、まあ、穿ったことを、あれこれ考えてしまう作品でしたが、なにはともあれ、 拍手!
でした。
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