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'69年発表の1枚目と同じく'69年発表の2枚目の2in1CD。1枚目はサックスの導入によりジャズっぽさはあるものの、サウンド全体はブルースを基調としたロックである。ジャズ・ロックの名盤として名高い2枚目も、LPのA面はまだブルース色が強いが、キーボードがかなりジャズっぽくなっている。アルバム・タイトルでもあるB面の組曲は、ジャズ・ロックの名曲というか原点とも言うべ作品である。単なるジャズの導入ではなく、全体の展開は近代クラシックも取り入れた完成度の高いものである。久し振りに聴いてみて、キース・エマーソンがNICEに限界を感じたのは、このValentyne Suiteのせいではないかと、ふと思った。
2008/02/29
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'96年発表のコンピュレーション盤。'84年発表の1枚目と'86年発表の2枚目にシングルを加えた内容。RIO系のアバンギャルド・チェンバー・ロック。パンクになったHENRY COWという感じだが、何か物足りなさを感じる。ドラマーがグループの中心人物らしいのだが、どうもリズムがしっくりこない。決して単純な訳ではないが、面白味というか、深みに欠ける印象である。
2008/02/28
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'92年発表のコンピュレーション盤。'80年の2枚目から4曲、、'86年の4枚目から6曲、'79年の1枚目の再録2曲を収めたアルバム。チェンバー・ロックといわれるグループだが、ロックらしさは殆ど無い。室内楽の構成でクラシカルな雰囲気に、東欧的な民族楽の要素を含んだ演奏は、サロン・ミュージックのようである。しかし美しいだけでない、何かシニカルさや、偏屈さを感じるサウンドである。
2008/02/27
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’01年発表の復活第二作。全盛期を彷彿とされる良い出来である。スケールの大きなシンフォ・ロックであるが、大上段に構える風でもなく、さらりとやってのけるところは、ベテランの余裕か。無理に新しく物を取り入れることもない、しかし単なる過去の焼き直しでもない、良質なプログレの見本のような作品である。
2008/02/26
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'02年発表の未発表音源ライブ盤。録音は'78年と'79年。大半は'79年発表の2枚目の曲である。スタジオ盤よりギターが力強く、ロック的な感じがする。安心して聴けるが、ライブならではの魅力はそれ程感じない。
2008/02/25
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表紙はLEON RUSSELL。特別取材として「イエス、そのすばらしいサウンドのヒミツ」と題し、リハーサルを独占取材しています。ジョン・アンダーソンが記者の語った内容から、このリハーサルが次作「海洋地形学の物語」のものと言うことがわかります。抜粋すると、「・・・第1は神の啓示、・・・第2の部分は人間の歴史、・・・第3の部分は・・・古代文明・・・、第4の部分は・・・人生の儀式・・・」3大独占インタビューとして、テンペストのジョン・ハイズマン、フォーカスのディッジス・バン・レール(!)とイアン・アッカーマン(!)、スレイドが載っています。フォーカスの2人のカタカナ表記は今では笑ってしまいますね。「今月のVIP」コーナーでは、一番にPFMが取り上げられています。タイトルが「国際水準を上回るイタリア産のロック・グループ」です。やはりEL&Pのマンティコア・レーベルからピート・シンフィールドのプロデュースで出た事で、注目度は高かったですね。[アルバム・コーナーのプログレ]幻の映像/PFM ★★★★★スイート・フリーダム/ユーライア・ヒープ ★★★★グリーンスレイド/グリーンスレイド ★★★☆「今月のVIP」コーナーでも紹介されたPFMのワールド・デビュー作が、今月最高!として五つ星を獲得しています。私はこのアルバムは'73/10/25に買っていますから、発売日に買っているんですね。私のプログレ人生は、このアルバムから始まったと言っても過言ではありません。[広告掲載のプログレ]コスモス・ファクトリー/コスモス・ファクトリー(日本コロムビア)スイート・フリーダム/ユーライア・ヒープ(日本コロムビア)幻の映像/PFM(ワーナー・パイオニア)スティル/ピート・シンフィールド(ワーナー・パイオニア)ダリル・ウェイとウルフ/ダリル・ウェイとウルフ(キングレコード)プログレではありませんが、ひこうき雲/荒井由実(東芝EMI)と、ユーミンもデビューしてますね。
2008/02/23
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'91年発表の1枚目。ジャケットの印象から、'70年代のグループの再発物または発掘物かと思っていたら、ネオ・プログレである。サウンドはネオ・プログレにありがちな、アメリカナイズされたサウンドである。'70年代に固執しないのは良いが、これはこれで物足りない。
2008/02/22
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'72年発表の2枚目。ボーカルと作曲とサウンドの要のIvano Fossatiが脱退し、大きく変化した作品。前作よりもロックっぽさというかプログレっぽさが増し、情緒溢れるなかにも力強さを感じるサウンドである。P.F.M.の初期2枚にも通じる、イタリアらしい作品である。
2008/02/21
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'77年発表3枚目。アメリカのイエス、3枚目も迷うことなくイエス・サウンド全開である。ここまで徹底すると二番煎じとか真似とかを超えたものが生まれる。春一番が面白いのは、もはやアントニオ猪木に似ているからではなく、春一番自体が面白いのとおなじかもしれない。
2008/02/20
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'78年発表の1枚目。YES、GENESISなどのイギリスのシンフォ系プログレの影響を感じるサウンド。特に力強いベースはYESの影響を強く感じる。メロトロンの活躍が目立つが、それ以外にキーボードの目立った所が無いのが残念。長らく本作が唯一作であったが、'07年に復活作を発表している。
2008/02/19
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'81年発表の11枚目にしてラスト・アルバム。全曲カール・ジェンキンスの曲。オリジナル・メンバーがいなくなり、フュージョンっぽさが増してきたSOFT MACHINEだが、最終作はストリングスまで導入されたサウンド。実質はカール・ジェンキンスのアルバムであろう。緊張感も何も無い、SOFT MACHINEの名が泣く内容である。
2008/02/18
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表紙はT.REX。今月は海外特約記者によるミック・ジャガー、レッド・ツェッペリン、エルトン・ジョンのインタビューが載っています。実に豪華なメンバーですね。もう一つに特集が「素晴しい裏方たち」として3人を取り上げています。サブタイトルがなかなか良いので合わせて引用します。霧の大英帝国を操る影の男、ピーター・シンフィールド7つの頭を持った怪物、トッド・ラングレンモータウン・サウンドを変えた男、ノーマン・ホイットフィールドピーター・シンフィールドはまだソロ・アルバム発表前ですから、この段階で彼を取り上げるなんて、なかなかのセンスだと思います。今月は恒例の人気投票の中間成績発表の1回目が載っています。去年のEL&P人気と同じく、今年は来日もしたYESの人気が急上昇ですね。最終結果は1974年3月号で発表です。[アルバム・コーナーのプログレ]ウィザードの魔力/ウィザード ★★★イン・アンド・アウト・オブ・フォーカス/フォーカス ★★★ウルフ/ウルフ ★★★★パッション・プレイ/ジェスロ・タル ★★★色々変わった評価が結局★印に戻っています。[広告掲載のプログレ]グリーンスレイド/グリーンスレイド(ワーナー・パイオニア)パッション・プレイ/ジェスロ・タル(キングレコード)イン・アンド・アウト・オブ・フォーカス/フォーカス(ポリドール)今月号にもまた楽器の広告で興味深いものが。ローランドシンセサイザー SH-1000 \150,000ローランドからこの年に発売された国産初のシンセサイザーですね。高校の友達がこの機種か、翌年発売のSH-3を持っていて、弾かせて(いじらせて?)もらった思い出があります。懐かしのキーボードについては、イシバシ楽器のサイトになかなか充実したコーナーがあります。トップページ→サイトマップ→アカデミック・サイト→なつかしのキーボード達です。直リンはこちら
2008/02/16
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'71年発表の1枚目「First Utterance」と'74年発表の2枚目「To Keep from Crying 」にシングル、未発表曲などを加えた完全版。1枚目はクラシカルとフォークが奇妙に混ざり、割とブルージーな女性ボーカルと合わさり、独特な雰囲気を醸し出している。2枚目は1枚目に比べロックっぽさが増したサウンドになっているが、独特な雰囲気(特にボーカル)は健在である。
2008/02/15
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'72年発表の3枚目と'73年発表の4枚目の2in1CD。元ナイスのLee Jacksonが組んだバンド。実に英国らしい気品に満ちたサウンドである。プログレ感は薄いが、スタックリッジやフェアポート・コンヴェンションに通じるトラッドでポップなサウンドである。マイケル・ジャイルスがドラムで参加。
2008/02/14
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'71年発表の4枚目と'72年発表のラスト・アルバムの2in1CD。4枚目は大分インド趣味が後退し、サイケなフォークの部分のみが残った感じ。Shiva ShankarとDave Codlingが抜け4人組となった5枚目ではパーカッションにわずかにインド風が残るが、ドリーミーなフォーク・サウンドになっている。
2008/02/13
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'73年発表の5枚目。まだシンセ・ミュージックになる前の作品。地球をテーマに、民族楽器や民族音楽の旋律を取り入れ、壮大なサウンドに仕上がっている。アフロディティス・チャイルドのプログレ的な部分を彼が担っていた事が良く判る。次作の「天国と地獄」以降のサウンドとは異なるが、スケールの大きさという点では彼の作風が確立された作品である。
2008/02/12
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表紙はROD STEWART。来日特集として8月に来日予定のマウンテン、9月に予定のマハビシュヌ・オーケストラの記事が載っています。マウンテンはともかく、マハビシュヌ・オーケストラとは渋いですね。しかも福田一郎さんが文を寄せています。今みたいに情報が細分化されていない時代とは言え、非常に幅広く洋楽を取り上げていたのがわかります。今月はプログレに関する記事がないので、イギリスのNewMusicalExpress(NME)の7/21付けとアメリカのCash Box(CB)の7/28付けのアルバム・チャートから、プログレのアルバムの順位を比較してみましょう。最初がNME順位、2番目がCBの順位で矢印は前週からの変化です。09→ 04↑ DARK SIDE OF THE MOON/PINK FLOYD17↑ -- FAUST TAPES/FAUST20→ 16↓ YESSONGS/YES21- -- TUBLAR BELLS/MIKE OLDFIELD29- 68- PASSION PLAY/JETHRO TULLFAUSTがイギリスで17位に入っているのが驚きです。チャート・インするようなバンドではないと思っていたんですが。CBではランク・インしていないFAUSIとMIKE OLDFIELDはどちらもVirginレーベルですね。もしかしたら人気というより、Virginがまだアメリカで売る契約が出来てなかったためかもしれません。もっとも出来ていたとしてもFAUSTがアメリカでチャート・インするとは思えませんが。[アルバム・コーナーのプログレ]バジャー/バジャー 聴く価値ありフォー・ユア・プレジャー/ロキシー・ミュージック まァまァエレクトリック・ライト・オーケストラ/エレクトリック・ライト・オーケストラ まァまァ宇宙の祭典/ホークウインド まァまァ[広告掲載のプログレ]エア・カット/カーヴド・エア(ワーナー・パイオニア)人類の創生/ジョイ・アンリミティッド(テイチク)いとしのバナナ/ケヴィン・エアーズ(東芝音楽工業)ウィザードの魔力/ウィザード(東芝音楽工業)
2008/02/09
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'01年発売のコンピレーション盤。Vanguardレーベルの'66~'70年の4枚のオリジナル・アルバムに、FAT BOY SLIMとEUROTRASHのリミックスが入ったCD3枚組み。オリジナル・アルバムはクラシックの名曲、スタンダード・ナンバー、そして彼らのオリジナル曲などが軽快なシンセサイザー・ミュージックとして演奏されている。ドラムやギターなど普通の楽器も入るが、主役はシンセである。とにかく軽く、明るいサウンドである。曲によってはシンセを擬音的に使っており、スパイク・ジョーンズの冗談音楽にも通じるセンスである。もちろんエレクトリカル・パレードのテーマ・ソング「Baroque Hoedwon」の原曲も収録されている。FAT BOY SLIMによるリミックスは、Perrey & Kingsleyの持ち味が活かされておらず、FAT BOY SLIMの主張が出すぎである。一方EUROTRASHのリミックスはPerrey & Kingsleyの持ち味である明るさ、チープさが活かされており、好感が持てる。
2008/02/08
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'07年発表のコラボ作品。イギリスのテクノ/ハウスのLuke Vibertと、巨匠Jean Jacques Perryが組んだもの。Perryが録音した音源をVibertがリミックスする形で作ったようである。Jean Jacques PerryといえばGershon Kingsleyとのコンビで初期シンセサイザー・ミュージックの名作を生み出した人である。名前を知らなくても彼らの作品「Baroque Hoedwon」であるディズニーランドのエレクトリカル・パレードのテーマ・ソングを聴いたことのない人はいないだろう。このアルバムも現代的な重さを備えながらも、Perryの軽快さが活かされた音作りになっている。
2008/02/07
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'78年発表。きのうケージと同じくクランプス・レーベルの「nova musicha」シリーズの1枚。タイトル曲はIBMのコンピュータを使ってシンセサイザーを演奏した作品。データはパンチ・カードで入力したそうである。ライナーにその「システム」の解説が載っているのだが、よく判らん・・・。おそらくシーケンサー的なものが基本なのだろうが、どうも時間軸で変化していくようである。理論と手法は興味深いものであるが、「音楽」としての評価は難しいものがある。もう一曲はミニ・モーグとオルガンによる楽曲。
2008/02/06
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'77年発表。クランプス・レーベルの「nova musicha」シリーズの1枚。エリック・サティの楽曲を「易経」を用いて再構築し、八掛の二乗=64のパターンを鍵盤に置き換えているとのこと。サティの音楽も普通のコード進行と異なり、非常に不安定に感じるが、この作品はさらに不安定さが増した進行である。現代音楽は難しいです。
2008/02/05
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'75年発表の4枚目。初期の作品であるが、彼の場合初期からスタイルが完成されており、大きな変化は無い。評価としても初期こそが一番良いという声もある。LPではA面1曲、B面1曲という当時の彼のスタイルである。シーケンサーが刻む重いリズムに、幻想的なメロディーが奏でられる。なにか永遠に終わりが来ないような不思議な気分になる音楽である。
2008/02/04
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表紙はCARLOS SANTANA。特集は来日したサンタナです。インタビューも載っていますが、当時彼が傾倒していたヒンズー教の導師スリ・チンモイと、やはりスリ・チンモイに傾倒していたしていたジョン・マクラフリンの事に1/3程割かれています。ネットで調べたらスリ・チンモイが亡くなったのは'07/10/11なんですね。もっと年寄りで、とっくに亡くなっているのかと思ってました。やはり来日特集として、2度目の来日をしたディープ・パープルの記事があります。リーッチー・ブラックモアにインタビューし、解散の噂の真相を聞いています。彼は「解散はしないが、イアン・ギランとロジャー・グローバーが脱退する。」と明確に答えています。この年の公演は、アンコールに答えなかったり、観客が暴れたため翌日の公演が中止になったり、色々あったようですね。グラビアで「目で見るEL&Pの歴史」という企画があります。彼らの歩みと、前身バンドからの写真、プロフィール、歌詞と5ページの特集ですが、デビュー3年の彼らの「歴史」とは、人気の高さを感じますね。EL&P語録として、「評論家は地獄へ行け!」なんて書いてありますが、誰が言ったんでしょうね?多分キースでしょうね。[アルバム・コーナーのプログレ]魔法使いは真実のスター/トッド・ラングレン 聴く価値あり人生は夢だ/マルタン・サーカス 今後に期待「1枚のレコード」は「魂の兄弟達/カルロス・サンタナ、ジョン・マクラフリン」です。一曲目はコルトレーンの「至上の愛」、アルバム・コンセプトは「神への愛」だそうです・・・。[広告掲載のプログレ]フォー・ユア・プレジャー/ロキシー・ミュージック(キングレコード)マジック・ブラザー/ゴング(東宝芸音)バナナ・ムーン/ゴング(東宝芸音)宇宙の祭典/ホークウインド(東芝音楽工業)エレクトリック・ライト・オーケストラ/エレクトリック・ライト・オーケストラ(東芝音楽工業)ワン・ライヴ・バジャー/バジャー(ワーナーパイオニア)今月号にも楽器の広告で興味深いものが。神田商会の広告に、MINI MOOGが載っており、お値段65万円。今だと200万円位の感覚でしょうか。
2008/02/02
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'07年発表のシングル盤。「チャンスの前髪」は米倉涼子主演のTBS系ドラマ「肩ごしの恋人」の主題歌。こちらはまあ、ドラマ主題歌にありがちな楽曲であり、興味は無い。「人生の扉」(ジャケット写真はこちらの裏ジャケ)。こちらはNHKの番組「SONGS」の第一回として、'07年4月に竹内まりやが出演したときに耳にした人も多いのではないか。私は洋楽、それも殆どプログレしか聴かず、日本のアーチストはユーミン位しか興味が無い。竹内まりやも「不思議なピーチパイ」の他は山下達郎の奥さんという程度の認識であった。日本のアーチストの歌は歌詞が理解できるので、その内容に「共感」や「感動」が出来ないと良い曲と感じられない。多分プログレを聴く時と働いている脳の部分が違うのだろう。この曲は、作詞作曲が竹内まりや、アレンジと演奏を山下達郎とセンチメンタル・シティ・ロマンスが担当している。素晴らしいのは'55年生まれの竹内まりやの「今」の気持ちを感じる歌詞である。多くの同世代が「共感」し「感動」できるものである。もちろんサウンドもメンバーから想像できるように、ウエスト・コーストなものであり、フォークからニュー・ミュージックを体験した世代にはたまらない雰囲気である。ネットで検索すれば歌詞だけを目にすることは可能であろうが、まだ聴いたことの無い人は、ぜひちゃんと「曲」として体験して欲しい。久し振りに心から聴きたいと思った一曲である。
2008/02/01
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