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昨日は国立劇場で、「絵本合法衢」を見てきました。これは、去年、震災の時に公演中止になったもので、私も、チケットを払い戻してもらった記憶があります。四世鶴屋南北(四谷怪談を書いた人)の作品で、それまで、主役はいい人、悲劇の人 と決まっていたのに、徹底的な「悪」を主人公に据えて、いわゆる「悪の華」を咲かせた。というもの。時代は文化文政の爛熟期で、正義よりも刹那的な娯楽に走って行ったらしいですねえ。片岡仁左衛門は、もう手なれた感じ。時蔵も、そんな感じ。安心して見ていたら、なんだか、眠かった。大好きな仁左衛門に、ドキドキしないで終わっちゃった。あれ、何か、変。帰ってきて、劇評を読むと皆大絶賛なので、そんなものかと。この違和感が何なのか、もう少しするとわかるかも。です。一番よかったのは、序幕第一場。そして、最初の子供を殺すシーン。この芝居、仁左衛門の魅力に頼りすぎたのかもねえ。確かに、役者を当て込んで書くのが当時の狂言作者のやり方で、今回は、「鼻高幸四郎」の悪党ぶりを存分に、って趣向だったんだと思うけど、現代では、もう一押し欲しいのかも。見ている私たちは、悪に対してかなり免疫ができていて、ショックなシーンでも驚かない。だから、何か、理由が欲しくなるんです。なんで、この男はこんなに悪いのか。サイコパスならそれでもいいんだけどね。忠実な再現も大切だけど、「なるほど」と唸るような解釈も欲しいかな。って思った次第でした。
April 21, 2012
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びっくりしました。昨日は第10回 研修発表会の日だったのです。国立劇場の前に長~い行列。http://www.kabuki.or.jp/演目は 「梶原平三誉石切」演じるのは、主に片岡一門の門下の役者さん達で、歌舞伎を後世まで保存し伝えようというスローガンのもとに行われる、興業というよりはホントに、発表会の雰囲気のものです。料金は2000円芝居の後に、仁左衛門、時蔵、愛の助、佐団次 さんらのトークもあり。それも面白かったのですが、一番感動したのは、会場のあたたかさ。声がかかり、拍手が沸き、もちろん、素人目にも、おっと! とか、あらよ! とか、思うところがあるんだけれど、その瞬間も、心は、「がんばれ!」と、声援してしまうのです。お客さんも、みんなそんなふうで、最近、こんなハッピーな演劇ってなかったんじゃないかしら。内容は、梶原平三景時の、刀の鑑定の話です。名刀ならば、「二つ胴」行けるんじゃないの?と言われ、罪人と、刀を売りたいと欲する六郎太夫の二人を重ね、バッサリ!と、思ったら、六郎太夫は、切られず。という話。(簡単すぎて、わかりませんね。このあらすじじゃ)で、この「二つ胴」のことをちょっぴり。なんでも鑑定団 でも、刀の鑑定の時にそのうんちくが語られましたが、要は、刀の試し切りののことです。以下、ウィキから日本刀は1本1本が手作りの鍛造品であり、名手とよばれる刀工の手によるものであっても品質や性格には違いがあり、実用に堪えるものか装飾的美麗さにとどまるものかは実際に試して見なければ分からない。 江戸時代以前には人体が試し切りの対象として用いられた。戦国時代のルイス・フロイスの報告書においても、ヨーロッパにおいては動物を使って試し斬りを行うが、日本人はそういうやり方を信用せず、必ず人体を用いて試し斬りを行っているという記述がある。 徳川幕府の命により刀剣を試し切りする御用を勤めて、その際に罪人の死体を用いていた山田浅右衛門家等の例がある。また大坂町奉行所などには「様者」(ためしのもの)という試し切りを任される役職があったことが知られている。その試し切りの技術は「据物」(すえもの)と呼ばれ、俗には確かに忌み嫌われていた面もあるが、武士として名誉のあることであった。 なお、その試し切りの際には、一度に胴体をいくつ斬り落とせるかが争われたりもした。例えば3体の死体なら「三ツ胴」と称した。記録としては「七ツ胴」程度までは史実として残っている。そして、今回の舞台では、罪人だけ可哀そうに斬られてしまいますが、切り口にも、キチンと彩色がされており、江戸時代の歌舞伎のケレン味というか、リアリズムというか、執念というか、なかなかでしたなあ。なお、研修生に対する、仁左衛門さん達の優しさもよかった。私も応援したいです。
April 19, 2012
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WOWOWで、向田邦子の「イノセント」というドラマをやっています。全5回。もうすぐ終わりだと思いますが、その中の「愛という字」は、面白かったです。内容は、平凡な主婦がふとしたきっかけで夫以外の男性と知り合う。というよくある話なのですが、ああ、これが向田邦子の世界か。と納得。主婦の生活はまず、朝から始まりますね。ルーティーンの家事をこなし、ほっと一息つく。様々な小物が、彼女の心を表します。洗濯しすぎて破れたブラジャー。玄関の花のない植木鉢。夫さえ小道具です。なんとなくなれあった、波風の立たない程度の不満。さらに、息子さえも小道具です。そっけない会話。すぐ切ろうとする電話。向田邦子の冷たい観察眼は、相手の男も小道具にしているようです。妙にパターン化された男です。別世界の仕事に従事し、ハンサムで、病がち。空想の世界で主婦が憧れるステレオタイプ。向田邦子の生きていた頃、韓流ブームはなかったと思いますが、まさにそんな感じ。セリフの少ない映像中心のドラマなのに、私の心の中に勝手なナレーションが響いているような感じでした。愛という字 文春文庫 / 向田邦子 【文庫】
April 17, 2012
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「ボディガード」のホイトニー・ヒューストンが2月に亡くなって、時折メディアで特集されていますね。今夜はNHKのSongsで短時間でしたが見ることが出来ました。映画「ボディーガード」は、アトランタにいた頃に見たので、はじめは英語。どうしても日本語の訳が見たくて数年後にようやく見ることが出来ました。でも、音楽は万国共通で、内容はわからなくても車のBGMは、いつもこの映画のサウンドトラックでした。今日の番組では歌詞が付いていましたね。私は私の中にある、強さに気付くべきだった。私の誇りは、決してなくなることはない。私は私の弱さに負けてはいけない。番組の方向性のために選んだのかもしれませんが、ゴスペルのように、かなり哲学的な歌詞が多く48歳で夭折した女性の心の叫びのようで痛々しかったです。そしてあの声、明日はまたゆっくり聞いてみようっと。I Will Always Love YouIf I should stayI would only be in your waySo I'll goBut I knowI'll think of you every step of the wayAnd I will always love youWill always love youYou, my darling, youBittersweet memoriesThat is allI'm taking with meSo goodbye,Please don't cryWe both know I'm notWhat you needAnd I will always love youWill always love youI hope life traets you kindAnd I hope you have all you ever dreamed ofAnd I wish you joy and happinessBut above all this I wish you loveAnd IWill always love youI will always love youI will always love youI will always love youI will always love youI will always love youYou, darling, I love youI'll always, I'll always love you Dolly Parton
April 7, 2012
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「ゆれる」オダジョーとカガワずいぶん前にローズショコラさんのブログで「ゆれる」という脚本・監督が女性の映画の紹介があり、見たいと思いながら忘れていたのですが、ふと昨日思い出してぽすれんで取り寄せ。内容はローズショコラさんのブログに詳しいです。http://plaza.rakuten.co.jp/cucurose/diary/200608130000/とても丁寧に描かれている。脚本を書いている監督の頭の中が見えてくるようです。ここはこうしよう。この会話には、このリアクション。父親はちょっとステレオタイプ。もう一工夫欲しかった。検事はサイテー。他に誰かいなかったのか。まともな俳優が。シリアスな映画にしたかったんだよね。それならそれを貫くべきだ。おじさんが弁護士だったので、オダジョーの設定が無駄になったなあ。飛び切りの出世頭というか、誰もがうらやむいい男の設定だったはずなのに、輝きが減った感じ。身内でかばい合うのも、始めの設定とずれるね。オダジョーは、実はあんまり知りません。この映画にはぴったり。最高の出来じゃないかな。で、問題は香川照之。うまいよね。うますぎ。だけど何かが足りない。たぶん、弟への愛情が。この男は何故自首したのか。本人が説明してるからその通りだのだと思うけど、納得できない。そして、最後に香川が笑うんだな。日本の映画はどうしてこういう結末が多いのだろう。私はこの笑いが大嫌いなのですね。これも古いけど、NHKの大河ドラマ「新撰組」のラストも香取の笑顔だった。今回は2時間だからまだ許せるが、あれは1年間見た後の笑顔だったので、本気でムカついた。何で最後に笑うんだ???訳がわからないよ。笑うな!!と言いたい。簡単に結論を出すな。と、なんだか機嫌の悪い文章になりました。2006年の映画を80円で見て、文句を言うのは空しいが。ま、いいか。いやしかし、意欲的な作品だった。ごめんなさい。
April 6, 2012
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4月2日、今日は、息子の入社式です。遂に社会人か。昨日は、これから4か月ホテルに缶詰めになるので外食はせず、最後の晩餐に「ハンバーグ」を作りました。こんなもんしか作れないんですけどね。私って母親は。そして、荷物をトランクにつめる息子を見ながら、手伝いたいけど我慢していました。だって、自分でやらないと後で困りますよね。つまり、過保護という名の作品だったわけだなあ。我が子よ。それなのに、難しそうなテキストの字が読めないと可哀そうなので、読み仮名をふってやり右手がけんしょう炎になりそうなのだ。だって、この期に及んで、「ねえ、せいみゃくって読むの?これ。」と来たもんだから。「何?」「静かって書いて、脈って書いて、何て読むんだっけ。」わが耳を疑っちゃいましたよ。この子は大丈夫か。そりゃあ、じょうみゃくと読むのだ。あっという間にクビになったらどうしよう。頑張れ!息子よ。ずっと前にこのブログでも紹介した寺山修司の、辞世の歌、また、思い出しました。*** 駈けてきてふいにとまればわれをこえて ゆく風たちの時を呼ぶこえゴールデンウィークには、ちょこっと帰ってくるよ。と言ってましたが。大丈夫かなあ。
April 2, 2012
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