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明るい皿で、食卓を演出する。 窖窯(あながま)の得意技。澁田寿昭・中皿根っからの明るさを感じるお皿。窖窯(あながま)焼成の得意技。この手のお皿が目に付きだして、30年。思えば遠くへ来たもんだ。初めてこの手の皿を見た時、大皿を仕入れて帰った。ショウウィンドウに飾って、数時間で売れてしまった。うれしさとさびしさが、ないまぜになって、ホーゼンとしたのを覚えている。永末師匠、アナタは凄い人だった。備前はアナタから、窖窯(あながま)酸化焼成のノウハウの一部を手にいれた。隠崎さんやアナタが闊歩していた備前がなつかしい。
2009.01.31
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ベテランのベテランらしい スッキリとしたラインのジョッキ。獅々堀達・ジョッキ獅々堀さんのラインはスッキリしている。ベテランらしさは安心感。窖窯(あながま)焼成の柔らかさを持った土でラインの硬さはスッキリ感となる。作家はそれぞれ自分の個性を持っている。土だったり、窯だったり、燃料だったり、いろんな工夫をして自分らしさを出そうとする。そんな格闘中の作家もおもしろいが、ベテランがちょっとやってみるのもおもしろい。獅々堀さんが、ちょっとやってみたらうるさ型のお客様が黙ってしまうような気がする。その昔、公募展 連戦連勝。日本工芸会正会員。でもちっとも偉ぶらない、作品に丸さがでている。何にも知らない若いファンたちは、ラインのスッキリ感と、焼色のやわらかさで買っていく。それでいいんだと獅々堀さんは笑っている。
2009.01.30
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この発色の豊かさは作家の才能の豊かさを示しておる!渡邊琢磨・酒呑陶芸の楽しみのうちに、予想もしない窯変に出くわす事がある。作家たちは、「想定内です」と涼しい顔をするが、内心目を廻している。そんなとき、(土がええ仕事してくれたなあ)と作家が、のぼせるのを防ぐために一言。“備前の土に感謝している”といろんな人がいろんな場面で発言してきた。実感するよなあ~ と多くの作家も思ってきた。千年もの間、同じ土で 同じような窯でやってこれたのは、土。色彩を内包している。そしてそれを引っ張り出してくるのは、渡邊先生の言うとうり、“うで“なのかも知れない。「神は細部に宿る」小さな酒呑の細部の発色が、暗示している“神”を次の時代、どんな作家がとらえ、“備前の土に感謝”するのだろうか。窖窯(あながま)が開く時が来た。作家たちの厳しい顔の奥に、安堵が溢れている。風は冷たいけれど、たしかに春の日だ。東京での個展も待っている。
2009.01.29
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素直に感心しました。渡邊琢磨・焼酎盃渡邊琢磨さん、つぎつぎに新作の登場です。焼酎盃、250MLに納まってきました。試行錯誤の結果です。「商品で試行錯誤なんて!」確かに、ごもっともの部分もあります。しかし、年2回の窯焚と数回の仲間の窯の共同作業が、チャンスのすべてなのです。商品ととらえるか、アートととらえるかで評価は変わるんじゃないでしょうか。この歩みの過程が「おもしろい」ファンに支えられて備前焼は存在しています。渡邊琢磨さんがどのくらいのファンを作れるか、正念場です。
2009.01.28
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キュートな姿形にエクボのような窪みが 指掛かり良く、しっかりと持てます。渡邊琢磨・焼酎盃この大きさが焼酎盃のスタンダードになるのじゃなかろうか?そう思わせるくらい完成された使い心地を持っています。先日のお客様、酒呑の口当たりに随分 ご熱心。「やっぱり 六さんのがええなあ、一番ぴったりくる」(六さんの時代に今の若い作家たちを連れて行けたら、大勢六さんクラスが出てたのにねえ)そのお客様の目に留まったのがこの焼酎盃。酒呑は買ってから、客が育てるもんだ と言う時代とともに生きてこられた。焼け色は地味がいい、肌は少し荒くて良い。といつもおっしゃる。しかし、酒を呑むにあたってのフォルムの基本形は作家の仕事。「この人(作家 渡邊琢磨)は嫁さん居るか?」(はい、そりゃもう 美人の奥様が・・・)「よう勉強しとるなあ~」(それほどでも・・)「学校の勉強やナイワイ、酒飲みの勉強じゃ」(そりゃそっちの方はバッチリ、人付き合いは充分に・・・)「ワシ、焼酎は飲まんかったけど 呑んでみるかな」・・・・・・・・・・・・・・・・・渡邊琢磨君には、聞かせたくない話です。
2009.01.27
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しっかりと焼き込まれた、シンプルで洗練されたデザインのビア杯。泉 裕理・ビアグラスシッカリ焼きこまれてるけど、見た目そうは見えない。ギュッと縮んでシッカリ目を詰めてるけれどそうは見えない。音が違う。 高く、澄んだ音がまわりに拡がる。だから・・細身。細やかな感性に、夢中になるファンたちの気持がよく解る。第一線の女性たちは、ときどき 自分にご褒美を買う。それが 泉 裕理さんの細身のジョッキだったりする。いま彼女たちは、男どもの失敗を冷静に計っている。次の時代も、前向きですすめる能力をとっくに身に着けている。そして、狙っている。貴女たちの時代だ、目をかけた後輩にジョッキを贈ろう。
2009.01.26
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窖窯(あながま)焼成 いろいろな形の楽しい小鉢セット 泉 裕理・楽しい小鉢セット 窖窯作家たちは、だんだん明るくなる。作るものが明るいからか とおもって、イロイロ調べてみた。ロクロを廻しながら、落語を聴くことを好む人多し。そのなかでもH先生。備前焼をやってなかったら、落語家になっていただろうと自他ともに許す人。作品も思いっきり明るい。いろんなモノを作るのだが、100個に3個ぐらいのわりあいで、(これ、なに?)これがおもしろい。でもたぶん、お客様たちは見たことない。そんなもんです。
2009.01.25
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この土あじを出せたのはやっぱり 窖窯(あながま)のおかげだろう窖窯(あながま)は絶対酸化焼成の時代だった。リーダーは森陶岳 先生 取り巻くのは当時 厚顔もとえ紅顔の美??少年、いま初老の備前焼作家。あの後の35年間が、おもしろい。強烈なリーダーに、受けた刺激をそれぞれに消化していった。その昇華の歴史はそのまま、備前焼史のページになる。少しずつ 少しずつ 話が集まってくる。いい時代にちょうど、修行をしていたラッキーな先輩たち。もっと もっと 語っておくれ。もう2度とあの日は備前焼に帰らないのだから・・・
2009.01.24
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まだ熱い窖窯(あながま)のなかで、踊っている。粘土は自在に形を変える。飛んで定着した胡麻は輝きを増す。彼は手を貸しただけ。あとは粘土と神様の踊り。1週間は冷えるのに掛かる。ゆっくりゆっくり冷ますためにバーナーを使う先生もいる。何にもしない先生もいる。そんなこと考えた事もなく、焚き終わったらひたすら暴眠の先生もいる。それが備前焼。備前焼にセオリーなどない。大半の作家は公募展志向ではない。しかし、無視でもない。ここが備前焼のエライところ。
2009.01.23
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擂鉢窖窯(あながま)は、焚き口を土でふさがれる。そして、余熱を残しながらの窯の中で神様が模様を付けていく。誰も見たことのない神秘。粘土は身の中の色を神様に差し出す。神様は色を定着させる。努力した陶工の作品には良い色を、それなりの陶工にはそれなりを・・・なんてことはない。神様は気まぐれ。そんな場面を幾つも見てきたら、神様の気まぐれには付き合わなくなる。この擂鉢の作家は気まぐれには付き合わない。我が途をひたすら進む。この色は彼の色だ。
2009.01.22
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土が・・・焼けが・・の前に必要なものがある。窖窯は1200度を超えて、作品は照り映えている。これだけの高温と、これだけの工夫を詰め込みながら、複雑系は一切なし。この潔さが窖窯(あながま)師の身上。キラリとひかる何かが出たら、窯の神様の笑窪。俺のウデだよ! と冗談を言う陶工は渡邊琢磨さんを始め、数多いがほんとに思っている人はいない。窯焚の間に、工夫は皆、吹き飛んでしまう。1300度近い熱がすべてをギュッと縮めてしまう。「あと何回、俺は窯を焚けるんだろうか?」と思い始めたら、いいものが出来る人もいる。渡邊琢磨先生のように最初から良いものばかりできる人もいる。作家それぞれ。ファンは、それをたのしむ。それが、WEBで、できる。一度良いものを買ったお客様にはわかる。
2009.01.21
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シンプルなデザインのマグカップ、取っ手に特徴があります。小橋順明・マグカップひとつだけ、どうしても自分を抑えきれないのです。これが抑えきれるようだったら、苦労しません。そんな人が悠々と生きているのが備前。お金儲けからは、遠くはなれたところで悠々です。独りよがりではありません。ちゃんと熱心なファンたちが見守ってくれています。現代のメルヘンです。芸術家はこうでなくっちゃ!
2009.01.20
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登り窯特有の贅沢なゴマが印象的。徳利・中平美鈴連房式登り窯の還元焼成 しっかりと焼き込まれた濃厚なゴマ 。伊勢崎満氏に師事した女性の作家がつくる、優しくシンプルな徳利。美鈴姉さんは、ワンパターンでやさしい作品に徹している。師匠の姿勢にそっくり。たぶん姉さんが一番お弟子さんの中で姿勢が師匠ゆずりだろう。(姉さん、迷った事はないの?)「ヘンなこと言うな!」なんか誤解してると思うけど、だまって叱られた。姉さんは備前焼の世界を、とことこ とことこ 自由にあるく。なのにちっとも変わらない。姉さんに言わすと「変わるじゃん! わからんの?」これが備前焼の世界観。たしかに新しく焚くたびに、新しい発見がある。関係者はみんな、ワクワクする。お客様に伝わるんだろうか?次のワクワクに、総がかりで頑張っている。いやに人数が多いと思ったら、お客様がいた。陶工に見える賢人。世の中イロイロ。いま千度、順調です。
2009.01.19
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備前大皿、演出はひかえめに。渡邊琢磨・大皿尺皿、こう呼んで普通に食卓に出ていた時代も有った。皆がもっとゆっくりゆっくり暮らしていた。さびの効いた生活が、人間を大事に考えるコツだった頃。はなやかな釉薬モノの大皿にまじって、確かに備前焼の大皿はさびを発揮していた。いま時代は“崩壊の時”。この時代を経て、“確立”がはじまる。備前焼の大皿は出番を待っている。
2009.01.17
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窖窯(あながま)とは 窖窯・穴窯(あながま)とは、単房式登窯のことです。備前焼の母体となった須恵器の時代より使われてきた現在、主流の連房式登窯以前にあった窯です。焚口から煙突まで仕切りがないため連房式登窯に比べて、窯の中の温度差、雰囲気(還元 酸化)に差が出やすく又、炎の流れがはっきりと作品に現れます。木炭をいれない為に、すべて、『自然桟切り』(しぜんさんぎり)になり、『炭桟切り』(すみさんぎり)とは異なります。 コスト面などの問題で、現在は窯の数が圧倒的に少ないが、その焼き味を求めてこだわる人々も。一時、備前の歴史上から消え、作家によって解釈が異なります。『古備前』の焼色に『現代の造形』を模索する備前のニュウウェイブとして注目されています。 今度はこの窯を使っての焼成です。窖窯(あながま)に関して一家言も二家言もある 人たちが黙々と焚いています。二週間、黙々が続きます。そして、体力の限界ちかくで焚き上げます。個展、その他 今度も見ものが詰まっています。
2009.01.16
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黒伊部(くろいんべ)黒伊部(くろいんべ)・小川壮一小川さんは、窖窯(あながま)の火前(ひまえ)でまま事のように棚を組んでいた。窖窯の中は照明がきつく、まるでカマクラのなかのようだ。(小川さん、まま事してるの?)「まま事? ハッハッハッ」ピーンと張り詰めた空気が一気に崩れる。小さな棚の2段目、小さくないノウハウをふんだんに仕掛けた作品が並ぶ。こんなところで冗談言ったら普通、出入り御免!言い渡される前に退散する。しばらく窯の中にハッハッハッが響く。ああよかった!秘密をいっぱい見てしまったけれど、あの世に行くまで言わない。窯の中は温かかった。きっと作品たちが興奮して熱を出しているに違いない。黒伊部の仕掛けもあった。何にもしない仕掛けもあった。コロガシも、あった、貝も見た、ああ カマクラの中で見た幻想!
2009.01.15
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プレゼント第159弾 備前焼 ペア・酒杯 備前陶苑作 プレゼント第159弾穴窯と登り窯の焼けのセット。美味しいお酒を2人でどうぞ・・・・窖窯(あながま)と登窯の焼けの違いを知りたいヒトのために用意したプレゼント。外れたヒトは、こちらへどうぞ窖窯(あながま)とは香りのいい日本酒にオススメ~! 2人で ( ^_^)/□☆□\(^。^ ) かんぱ~い!!
2009.01.14
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しっかりと焼込まれた土味ですっきりと直線的なデザインの小さなペアの湯呑です。泉 裕理・ペア湯呑洗練されたデザインの小さめのペア湯飲み。「これ、コーヒーに良いと思わない?」(そうそう、違う階のイケメンのカレとお揃いだったりして・・)これがいけなかった。マジマジと店長の顔を見て、「馬鹿ッ」(?)美人、キャリア風、泉さんのファンになってくれそうなタイプ。冗談のつもりが、彼女の触れられたくない部分に触れてしまったらしい。深い色に窖窯で、シッカリ焼締められて密かに店長一押しのペア湯呑。泉 裕理 さん、ゴメンナサイ。
2009.01.13
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プレゼント第160弾 備前焼 花入 備前陶苑作 備前陶苑・花入仕事の質を解って値段に納得なさるお客様も、ちゃんといらっしゃる。しかし、陶工の方で考えなければいけないことも沢山ある。いままで、お客様に充分な説明をしてきたか?その説明は納得できるものだったか。・・・・・・・・・・反省しきり。今の時代は、WEBが強い味方。陶庵の提携作家ならびにその家族たちは、立ち上がった。情報発信を模索している。まずは自分の作品から。苦労は自分で背負うものと覚悟していた作家たちが家族にあらためて感謝の毎日。備前焼は、強い!
2009.01.12
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コロガシ窯変の徳利です小橋順明・コロガシ窯変の徳利コロガシ窯変の“またい赤”小橋さんはこの寒い冬にいろんな人から頼まれた貝殻を探して岡山県南西部をウロチョロ。それを見かねた窯の神様が“まーてぇ赤”をプレゼント。小橋さんの真剣な目。貝殻と“まーてぇ赤”それをちゃんと載せることの出来る土。またひとつ、小橋順明さんは進化した。
2009.01.11
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粘土の塊から刳り貫(くりぬき)ぐい呑み内田和彦・(くりぬき)ぐい呑み荒々しい野性味あふれる酒呑。並みの作家なら何処かで、アピールポイントを潜ましたがる。内田さんはいつでも、直球勝負。計算していない真っすぐばっかりをドンドン投げ込む。最初、戸惑っていたお客様もだんだん怖いもの見たさに近い感情が芽生えて、手にとって見る。半信半疑で買ってみる。一週間で馴染むヒトが大半。馴染めないヒトはやっぱり馴染まない。内田さんはドンドン直球を投げ込んでくる。そのうちに「分かりやすくて良いじゃない」 となるのが不思議。「なんて言うかなあ~ 良いんだよ」万人向きの商品ばっかりになってしまった、消費社会。そのなかで、自分の感性のほかは何も信じずに、直球勝負。この姿勢の変人作家は幾人か知ってるが、内田さんは変人じゃない。奥さんは、備前焼じゃなくパン焼きに凝ってる個性派夫婦。オモシロイでしょ備前焼作家たち。
2009.01.10
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片口酒器は想像力を刺激します。備前陶苑・片口酒器丁寧に仕事を積み重ねていくことで出てくる味があります。形はモダンでも、味は千年の歴史を刻み込んだ深いネットリ感を持っています。備前焼は調和を自分で創り出せる人たちに愛されてきた焼き物です。作家は一つ一つに、コツコツと丁寧に味をのせていきます。ある窯では、窯詰真っ最中です。作品がさまざまな味を発揮していけるように作家たちが想像力を駆使して仕込んでいっています。この素地(しらじ)たちが、どの様に焼き締められるのか、狙った味が出せるのか狭い窯の中で、想像力だけが熱く燃えています。
2009.01.09
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備前焼ができるまで 備前の田畑などの下から採取される原土。数年、寝かされた後に、使われる事が多い。釉薬をかけない焼物なので、変化をつける為に作家は、常時、数種類の土を保有している。 作るものによって粘土の作り方を変える。 赤松を割木にしてから、数ヶ月間 寝かせて乾燥させる。作家によっては、雑木を使う事もある。 成形~窯焚きは、作家によって 大きく違います 成 形 ロクロ、手びねり、たたき、タタラ、型、刳り貫き、……など様々な手法で作られる。 窯詰め 素焼きをしないで、そのまま窯詰め。窯詰めのノウハウは、作家によって異なる。 窯焚き 土、窯、狙いによって焚き方が、人それぞれ。 窯出し直後は、灰や土などにまみれている為に、サンドペーパーや砥石などを使って磨く。 水洗いした後、水漏れ検査をして完成
2009.01.08
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窖窯(あながま)とは 窖窯・穴窯(あながま)とは、単房式登窯のことです。備前焼の母体となった須恵器の時代より使われてきた現在、主流の連房式登窯以前にあった窯です。焚口から煙突まで仕切りがないため連房式登窯に比べて、窯の中の温度差、雰囲気(還元 酸化)に差が出やすく又、炎の流れがはっきりと作品に現れます。木炭をいれない為に、すべて、『自然桟切り』(しぜんさんぎり)になり、『炭桟切り』(すみさんぎり)とは異なります。 コスト面などの問題で、現在は窯の数が圧倒的に少ないが、その焼き味を求めてこだわる人々も。一時、備前の歴史上から消え、作家によって解釈が異なります。『古備前』の焼色に『現代の造形』を模索する備前のニュウウェイブとして注目されています。 窯の内部仕切りがなく煙突まで見通せる。この窯で約10メートルあります。作家によって幅、高さ、長さ、材質が異なります。 窯焚き中。作家によって焚き方、窯詰めなど異なります。 窖窯(あながま)焼成の特徴 仕切りのない登り窯ですから火が窯の中を対流することなく、煙突へと走っていきます。そのため、焼色に表と裏があらわれます。酸化焼成や還元焼成など、作家の目指す焼色によって焼成方法は千差万別。それぞれの考え方違いが顕著にあらわれます。
2009.01.07
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窯変の複雑な景色が映えるボトル。天野智也・サンギリボトル天野智也さんのサンギリは珍しい。登り窯で焼いたボトル。少し前の備前焼ではサンギリが全盛期だった。いまは、控えめのサンギリが評価される。時代とともに、ヒトの評価は変わる。進歩を続ける作陶家は、評価はあまり気にしない。そして、評価は彼の後ろから付いてくる。そんなものだ。
2009.01.06
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面取りの徳利と耳の付いた酒呑セット 小川壮一小川壮一・酒飲みセット大胆な面取りは、景色の変化をこの上なくゴージャスなものにした。作者の作意は備前焼の技法を越えている。それにオーソドックスな登窯が応えてくれた。分かっていた事の組み合わせで、次のステージを用意する作者の想像力の豊かさはますます冴えわたる。人間国宝【伊勢崎 淳】先生のお弟子さんたちはみんな想像力豊か。(小川さん、どのくらいの×が出る?)「エーッ 考えた事ないなあ、けど×割ぐらいかなあ」(×率を計算しとかないと値段つけるのに困るでしょ?)「?・?・・?」本気で考えてなにのことか分からなかったみたいです。そうでなくっちゃいけません。ソロバン持って備前焼が作れるものですか!今年も皆にソロバン講座をしていきましょう。
2009.01.05
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見込みに貝の目がある小鉢。じっくりと焼き込まれたゴマも見所です。中村真一郎・小鉢中村真一郎さんは、過去に幾多の名人、上手が登った大きな山に挑戦を続けている。この土あじは古い備前焼を知り抜いていなくては、なかなか出せるもんじゃない。中村六郎さんの身内で、環境に恵まれている。伊部村のほぼ中央で、先輩方にはいろんな影響を受け続けている。彼の備前焼ばなしは勉強になる。おもしろい。備前焼ばなしは、もっともっとみんなの口の端の話題になったらいい。おもしろく語れる作家はじつは 貴重な存在かもしれない。
2009.01.04
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扱いやすい素直な形に、ほんのりとした優しい緋色。備前焼は自然体の焼き物、身構えなくてもいい。ただ、備前の粘土をうまく調整して、よく焼締めて、水が漏れないようにすればいい。色も焼けもフォルムさえも焼締めが完成させる。人間技なんてこの窯のやることにくらべたら、ちいせえ ちいせえ。歳を取ると、昔の備前焼陶工は同じように悟るらしい。現代の陶工たちは、どんな悟りを覚えるのか、見てみたい。まさかおんなじようになるんじゃないよなあ~とおもいつつ、同じようになっていったらおもしろいとも思う。備前土の特性を掴まえたつもりでじつは、備前土に抱き込まれただけ。なんて人生も出来すぎじゃないですか。
2009.01.03
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100mlと小ぶりの醤油差し、窖窯焼成の胡麻が魅力です。天野智也・醤油差し「小ぶりの醤油差しは、醤油が無くなるたんびに、洗うから目つまりをおこさなくっていい。」そんなものかなと思っていた若い頃。そう教えてくれた女将さんのお店はもう7軒目。相変わらず健在の女将さんは醤油差しを洗うのが、生きがい。食べ物商売の心髄を醤油差しで語る。女将さんは醤油差しを贈り物によくつかう。やっと近頃その意味がわかった店長、女将さんに聞いた。(醤油差し、活躍してますか?)「あんたもやっと食器がわかったね」名店なんてそうそうあるもんじゃないと思っている。本物の女将もそうそう居るもんじゃないとおもっている。絶対逃げちゃいけない仕事を持つことが商売繁盛の秘訣。
2009.01.02
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明けましておめでとう御座います新しい風をつかんで、備前つちの大発展が見込める年になりますように!
2009.01.01
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