すしら・コ・ダイニキ

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すしら

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　前回のパート1では語り足りずに懲りずにパート2です。ホントに、お暇な人だけお付き合いください。
　ケーブルテレビでずっとコマーシャルをしていて子供たちと絶対観にいこうと言っていた、シャー・ルク・カーンの最新作「Kal Ho Naa Ho」。ネパールにも11月に入ってからチラホラあちこちの映画館で上映が始まりました。早速土日のモーニング割引50％オフを狙って、早朝から映画館へ向かいました。朝は8時だというのに、映画館の周りは若い女の子の集団や、私みたいな子連れママとおばあちゃん、カップル、男たち…と老若男女でごったがいしていました。映画「ごとき」に予約シートまであって、そんなの聞いてないよ～状態で、せっかく来たのに席なんて回ってこないだろうと半分あきらめていましたが、何とか前の方の首が痛くなるような席が買えてションボリ顔の子供たちの機嫌も直り、始まりまでのドキドキでかなり親子で興奮しておりました。まもなく館内が暗くなって、近日公開映画のコマーシャルが、あのトム・クルーズの「ザ・ラスト・サムライ」で、真田広之や小雪をネパールの映画館で観るというちょっと変わった経験をし、ついに始まりました。映画のつくりが最初から今までのインド映画とは違うと思わせる作品で最後まで、日本のテレビドラマを見ているような感覚で観ていました。強いていれば、前半は日テレ系の軽いノリのコメディーたっぷりなカンジ、後半はフジテレビの月九の最終回、お見逃しなく…といったカンジです。(っといっても日本ではほとんどテレビドラマは観ていませんでしたが)結局何が言いたいかというと、インド映画ビギナーでも違和感なく観れる、そして言葉が分からなくても素直に感動できる、すばらしい作品なのです。ネパールでの上映には珍しく英語の字幕もついていたので、外国人の私などにはより楽しめましたが、英語も読めないヒンディーも分からないウチの2人の子供たちでさえ、皆と同じツボで笑い、涙を流していたくらいなのです。アメリカに移住したインド人社会の中で繰り広げられる話は、どれも現実味があって共感できました。例えばサイーフ・アリ・カーンのようなちょっとイケメンなインド人ビジネスマンはいるし、プリティー・ジンダ演じるヒロイン家庭で祖母たちは昔からのインドの宗教を信じ、ヒロインやお母さんはクリスチャンであったり、お母さんはインド料理がまったくできなくて、姑に嫌味を言われたり、たまに出てくるコメディー担当のお兄ちゃんは、ヒンディー映画専門のビデオ屋の店員だったり、ヒロインの友達のボーイフレンドがインド人だけど、DJで途中でUKへ渡ったり…
　シャー・ルクがプリティーのおばあちゃんを「そこのジェニファー・ロペスさん」なんて褒め言葉を言ってみたりしているうちに始まる最初のダンスシーンでは、人種のルツボ、アメリカらしくインド人バックダンサーではなくいろいろな人種の人たちが、歌い踊っているのを見て、素直に「いいな～」と心があったかくなりました。クライマックスのダンスシーンでは特別出演でカージョル、ラーニ・ムカルジー(2人は本当の従姉妹同士)が一瞬ですが出てきてこれだけでもかなり得した気分になれます。話し足りませんが、とにかく観ていないは、絶対観てください!!最後のほうは泣けて泣けて仕方ないです。主人もすでに日本で観たといっていたので、ハラルフード店などでビデオが手に入るはずです。

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