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2008年08月15日

北京五輪　野球1次リーグ　日本 6 - 1 台湾　日本、1勝1敗のタイに

テーマ：北京オリンピック(106)

カテゴリ：オリンピック

北京五輪　野球1次リーグ　日本 6 - 1 台湾　日本、1勝1敗のタイに

北京オリンピック、野球第1次リーグ第2戦、雨で試合開始が1時間遅れた「星野ジャパン」は、アジアの強豪・台湾と戦った。
初戦の強豪・キューバを相手に黒星スタートとなった星野ジャパンは、13日に3安打を放った川崎宗則選手(27)が左足甲のけがを悪化させ、別メニュー調整となり、金メダル獲得へ暗雲が立ち込めた。

2戦目には、冷静沈着な涌井秀章投手(22)が登板した。
その立ち上がり、フォアボールとヒットでいきなり2・3塁のピンチを背負ったが、台湾の4番・陳金鋒選手を空振りの三振に仕留めた。
続く、林智勝選手も三振に仕留め、大事な初回を無失点で切り抜けた。
3回までノーヒットに抑えられてきた日本は、4回、青木宣親選手(26)がチーム初ヒットを放った。
2アウトとなって、5番・稲葉篤紀選手(36)は大きな当たりを放ったが、打球は外野手のグラブへと収まり、日本は得点を奪えなかった。

すると4回裏、涌井投手は再び2・3塁のピンチを招くと、6番・蒋智賢選手にセンター前に運ばれて、先制点を奪われた。
しかし5回、7番・阿部慎之介選手(29)が、体勢を崩しながらも、同点となるソロホームランを放った。

続く4番・新井貴浩選手(31)のバットは空を切るも、5番・稲葉選手がセンター前に運び、日本は1点を勝ち越した。

涌井投手は味方の守備にも助けられ、6回を投げ失点1、先発の大役を果たした。
7回のマウンドに上がった岩瀬仁紀投手(33)は、ヒットこそ打たれるが、日本の真骨頂である堅実な守備で、台湾に得点を許さない。
8回には、藤川球児投手(28)が世界の強豪国にその存在感を十二分に見せつける圧巻のピッチング、3者連続三振で、台湾打線をシャットアウトした。
守りで完全に流れを引き寄せた日本は9回、1アウト満塁の絶好のチャンスで、川崎選手の代わりにスタメン出場した中島裕之選手(26)が、見事にライト前ヒットを放ち、期待に応えた。
さらに西岡剛選手(24)も続き、ようやく打線につながりが出た日本がこの回、一挙4点を挙げ、台湾を突き離した。
最終回、5点差があったが、星野監督は上原浩治投手(33)をマウンドに送った。
北京入り前は、不調でもがき苦しんでいた上原投手だが、その姿がうそのような目の覚めるピッチングを見せた。
国際試合で圧倒的な強さを見せる上原投手が完全に北京で覚せいし、6 - 1で日本がオリンピック初勝利を挙げた。

星野監督は「めでたいんだろうけどね。最後まで、はらはらさせて、日本で見ている人は大変だったと思いますわ」、「取られたあと、すぐに(阿部)慎之助のホームランで、これでいけるっという感じがベンチでしましたからね。そこからが長かった。稲葉には、ナイスプレーはあるし、本当にほしい時にようやく追い越せたということでね。意味のある一打だね。そして、やっぱり中島ね。もう1点ほしいというところでね」、「(涌井は)立ち上がり、どうなるか怖かったけどね。リズムに乗りましてね。球数が多かったから、代えたんですけどね」、「(岩瀬、藤川、上原で締めくくったが)ジャパンの方程式だからね。この形で行きたいですよね」、「(次のオランダ戦は)慎重に、大切に、丁寧にいきます」と語った。