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昨日カプセル内視鏡検査をしていた。記録装置を装着してカプセルを飲み込んだら、記録装置の回収まで自由に過ごして良いといわれたので上野へ散策に行った。唐招提寺展が東京国立博物館で開催されていて、国宝をまじかに拝観出来る最後の機会といわれていた。 平日だが人が多く、会場はじっくり見ていたらひんしゅくをかいそうな雰囲気だった。荷物と上着をロッカーに預け、音声ガイドを受付で借りた。ヘッドフォンをつけ首から機械をかけた。その他に内視鏡の装置をつけているので、取材かなにかと思われていただろう。 唐招提寺の改修工事で、国宝が東京に出張されたわけだが、普段目に出来ない品々を、そのまま拝観できるのでこんなチャンスは2度とないだろう。しばらく見ていて不思議な光景だと違和感を感じた。国宝である仏像は美術品らしく、人がいっぱいだったのに、手を合わせていた人がいないからだ。“拝観”という言葉を知っていたのは、私と連れぐらいだったかもしれない。 御影堂の襖も素晴らしかった。東山魁夷作でうっとりとしてしまった。大陸から苦労をして日本へ渡ってきてきて、日本人に多大な功績を残した鑑真和上を顕彰するにふさわしいと思った。 さらにすごいことに、教科書でしか見れなかった鑑真和上像が近距離で拝観できる。そこではすごい行列でなかなか進まない。大学生くらいの女の子が3人私の裏にいた。大きな声で話していて迷惑だった。「あのおばさん全然動かないよ」「すごい迷惑」と言っていた。私は『お前達こそ何しに来たのだ』と思った。そして私は手を合わせ和上のあごひげまでしっかりと見てきた。 2時間ぐらいだったが非常に疲れた。途中イスに座ったりしたが、内視鏡の装置と飲んだ泡消し剤のせいだと思うが気分が悪くなった。せっかくなので他も見ようと思って見ていたが、お腹もすいたのかめまいがしてうずくまった。連れに大丈夫だからと言っていたら、係りの人がすぐに来て「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。ありがたいと思った。また別の場所で休んでいたら、「横になって休むところがあります」と声をかけてもらった。誰にでも声をかけるわけではないだろうから、わたしはすごい調子悪そうな顔をしていたのだろう。国立博物館は特別だったのか、対応がしっかりしていて安心できる所だと初めて知りました。
2005年02月25日
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今日は小腸カプセル内視鏡の臨床研究に付き合ってきました。小腸は長くやわらかいので、一般的なケーブルのついた内視鏡が入りません。小腸は新陳代謝が活発な臓器と言われ、病巣もつきにくいところとされています。 しかし近年、潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病は、小腸の潰瘍が原因とされ、小腸を検査できるカメラや方法が期待されていました。 以前は、小腸造影というバリウムが小腸の中を通過する様子をレントゲン撮影する方法がありました。長い時間気持ち悪いし、苦痛の割りに「良く分かりませんでした」など簡単に言われ、「二度とやんないからな」と悪態をついたほどです。 この検査は、カメラを搭載したカプセルから小腸内の映像を約5万5千枚受信機に飛ばして記録していくものです。世界ではすでに検査として認められ、11万人の方が受けている検査だそうです。日本では2005年の7月くらいに厚生省が認可をだす予定で、がんセンターでも臨床研究を始めることになり、実績を積みあげる為に、小腸の腫瘍が破れた私が選ばれたという訳です。【検査の流れ】 前日の21時からは、完全絶食だが水は飲んでよい。朝8時半に行き説明を受ける。カプセル内視鏡担当の先生二人と、いつも内視鏡をやってもらっている先生。私の大腸も十二指腸も知っている先生なので、いつもの検査のようにリラックスできた。(1)説明「一日がかりの検査で、自由に過ごしていて良いのですが、カプセルが出ない事がごくわずか起こる可能性がある」と脅かされ、ごくわずかですが開腹して回収する事もあり、自己負担です。以前詰まった方は腸閉塞でもともと切る予定だったと合理的に考えられた。等々・・・でも大丈夫ですから・・・と。それでもやりますか?という主旨の説明が15分くらいある。同時にカプセル内視鏡の起動や基礎データの入力などの準備がされている。 この状況の中で止めるなんて言えないし、どんな結果か興味あるし、同意書にサインをする。(2)電極をお腹の周りにつける撮影した映像を電波にしてキャッチするらしい (3)記録装置を装着する左が電池で右が記録装置。電極と電池は記録装置につながれる。記録装置はハードディスクみたいに低温やけどするくらい熱を持つ。重量約1.5〔kg〕 (4)カプセルを飲み込む泡消し剤を飲んでいよいよ飲み込む。カプセルの透明部にカメラと光源がついている。薬のカプセルよりも大きいが、水150ccでするっと飲めた。説明から装着解放まで約30分 (5)カメラを飲み込んで2時間後に水分をとって良い。なるべく色のないものと言われた。4時間後に食事が出来る。標準的に4時間で小腸を通過するからだそうだ。昼食をとれるのはうれしい。絶食は慣れているが、せっかく都内に来ておいしいものを食べれなければ、つまらないし第一イライラする。 8時間後に装備をはずして、終了になる。 昼間は上野の東京国立博物館に唐招提寺展を見に行った。その時の様子は明日続きで書くことにする。 夕方病棟に顔を出した。看護婦さんも見たことがないだろうと思って、見せびらかしに行った。「まったくイメージが湧かなくて」と言いながら、興味深々でみんな集まって来た。まるで機械のセールスのように段取りや使った感想などをプレゼンした。【感想】 自由に過ごしていいのは良いが、運動量を制限したほうが良いと思った。普段丈夫な私でもかなり疲れた。はじめは軽いし8時間くらいと思った。ゆっくりベットで寝ていればいのかもしれない。遊びに行くと、食事してないから元気でないし、水分もないので気分が悪くなった。 電極を貼るシールが汗をかくとかゆくなる。シールをはがすのが痛いほど強力。夏は不快になるほずで、温度調整が必要だろう。 最後の回収はあっけなかった。私は身体の調子が悪くなったので、リカバリー室で休んでいたわけで、「会計は必要ないのでこれでお帰り下さい」はないと思った。気持ち悪いし疲れたし、あれこれ答えてやろうと思ったけど、言う元気すらなかった。でもどんな結果がわかるか楽しみです。
2005年02月24日
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昨日は定期診察日。血液検査の結果は問題ないのですが、貧血ではないのかと思いました。赤血球は372mμlだし(入院中は220mμl) ヘモグロビンは12.0g/dl(入院中は8.0 g/dl)とまだまだ下回っていました。元気な頃の数値は、赤血球480~500。ヘモグロビンは14.5~15.0だったので、もう少しあると長く走っていられそうに思えます。 旅行中から続いた下痢もすっかり治って、また便秘になってしまいました。カンボジアではホテルか、しっかりしたレストラン以外では食事しなかったけど、バイキンくんにやられてしまいました。「旅行中平気でしたか」と聞かれたので、「丈夫な人が気をつけたとしても下痢になりますよ」と無理はしなかった事を強調しました。 歯科の先生は「効かなくなったら塗りに来て下さい」とたっぷりぬってもらいました。2週間は冷たいものとかもしみないので、「私にはよく効きます」と伝えました。 ガンセンターでも小腸を見るカプセルカメラを試験しているそうです。先生は「カメラは使い捨てで7万するけど、試験ということで無料なのでやりませんか?」と聞かれたので新し物好きとしては「ぜひ、やってもらいたい」と即答しました。24日(木)に1日拘束されてやれることになりました。すごい楽しみです。
2005年02月15日
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異常だった空気の乾燥が少し落ち着いてきて、のどの調子が良い。くちびるの両サイドは、あかぎれのように裂けてしまって、なかなかもとに戻らない。一日1リッター以上コーヒーやお茶を、こまめに飲んでいるのに、口内の乾燥は止まらない。 歯に塗ってもらった、しみない薬の効力が落ちたみたいで、生野菜サラダを噛みしめると痛くてたまらない。しかし我が家の食事は、毎日が豪華フルコースでバランスも最高である。しかしおいしいので、必死に食べすぎてしまう。 最近、お酒を飲まなくなって、食後は必ず甘いものを食べる。昨日の昼は、ごま&カスタード&生クリームクレープ。夜は、モンブランケーキ。今朝は、草もちと薄皮まんじゅう。昼は、自家製お芋の茶巾。無塩バターのコクと節分の豆をミルで挽いてまぶしたもの。食事も驚くほど豪華版だ。 連れは学生の時から料理は上手だった。朝夕で100円以内を目標にご飯を用意してくれていた。16年前でも大変な努力だったと思う。けっして手抜きではなく、餃子にほうれん草のおひたし、必ず具沢山のスープがついた。お金は将来の為に貯金していた。二人でバイトして貯金した大事なお金で、私は車とテレビを買ってしまった。これはいまだに許してもらえず、事あるごとに言われている。 話をもどすと、連れはさらに、料理に磨きがかかったという事だ。少しお金にも余裕が出来て質の良い物を買うようになった。味は二人で各国の物を食べ歩いてつくりあげたので自分達は大満足している。量は学生の時の3分の1。味覚とウンチクは3倍あがったかも。 食事はおいしく食べれる事が、最高にしあわせだと思う。抗がん剤や放射線治療で身体が弱って食べる事が苦痛な時は、おいしかった時を思い出しながら、無理しない程度に飲み込んで下さい。吐いたって大丈夫。すこしずつ元気が出てきます。だんだんおいしく食べれるようになります。半年なんてあっという間ですよ。甘い物は味がわかんなくても身体に元気を与えてくれたと私は思います。
2005年02月12日
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カンボジアに滞在していた時から強烈な下痢だった。1週間は水のようだったし、昨日までお腹が痛くて出かけるのがつらかった。食べると1時間後には腸が動き出し、さしこんでくるのだった。細菌による下痢は、下痢止めを使わず水分をとって出してしまえばじきに治ると思っていたので、そのまま10日間もほったらかしていたのだ。 小腸が破れて腹膜炎を起こす前と同じような現象なので、「まさか再発…」と思ってヒヤッとした。お腹に不快感があると力が入らなくて何も手につかない。食欲はあってしかも体重は戻ってきたので安心していた。 昨日はゆっくり休養した。温泉に行ってお腹を温めたし、借りてきたDVDを見ながら、毛がにの鍋をつついた。0時前に寝て7時間1度も起きずに熟睡した。最近とても良く寝れるので調子が戻ってきたようだ。 旅行中日差しには気をつけていたつもりだが、目の上と頬骨周辺と鼻の頭が日焼けしていたらしい。化粧水とオリーブオイルでケアしているが、乾燥とあいまってひびわれしてしまった。脂ぎっていた昔がなつかしい。
2005年02月05日
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