2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全5件 (5件中 1-5件目)
1

T'sLABで所有しているシンセサイザー(鍵盤付き)の数はざっと10台程度,MIDIキーボード(音源つき含む)やRackタイプのシンセ音源(鍵盤なし)を合わせたら20台を超える.鍵盤付き音源のみコントローラ,その他YAMAHA:V50YAMAHA:TX802YAMAHA:KX-5×2Roland:System100m DsetCLVIA:NordRackYAMAHA:CBX-K1XG(Tom)YAMAHA:SY99KORG:MS2000RYAMAHA:QY70(Tom)YAMAHA:EOS B2000(Tom)YAMAHA:FS1RYAMAHA:TenolionYAMAHA:MOTIF7(PLG150-AN,PLG150-DX,PLG150-VL)YAMAHA:AN200YAMAHA:KX61MoogInc:minimoogVOYAGERRoland:VariOSYAMAHA:KX8YAMAHA:S30YAMAHA:MOTIF-RACK(PLG150-PF,PLG100-SG)KORG:nanokey36YAMAHA:S90ES(PLG100-VH,PLG100-DX)YAMAHA:MOTIF-RACK ES(PLG150-PC,PLG150-DR)Roland:VP-550YAMAHA:MOTIF XS7(Tom)YAMAHA:D-DECK(Tom)YAMAHA:MOTIF XF8(Tom)Roland V-SYNTH GTY社だらけだ・・・少し前にTG77とかTX81Zとか手放したおかげでだいぶ減った(と,思っているが・・・)写真は2010年頃のStudioT'sLABだと思う(まだTX81ZとかあるしモニタSPが8020bじゃない)人によって多いと思う人もいるだろうし少ないと思う人ももちろんいる.私として個人所有として多すぎると感じて年々使用していないモデルから削ってきて今に至る.この数を所有していると困るのが置き場所や管理である.メインで使うのはT'sLAB内でも4~5台程度であとは大抵StudioT'sLAB内にスタンドへくくりつけられているかケースにしまってあるかのどちらかである.一番の問題は湿気等の環境要因による故障.特にminiMoogVOYAGERやSYSTEM100mのようなアナログシンセは回路全てがアナログであり,湿気などで部品の劣化が進むと発音しなくなったりガリが発生したりと悪いことだらけになる.また,アコースティックピアノやローズ,ウーリー,CP80などのエレクトリックピアノ(電子ピアノではなくエレクトリックピアノ)に至っては,部品劣化や湿度変化がダイレクトに音へ反映されてしまうため非常に管理が難しいし,定期的なメンテナンス(調律など)が必要になる.もちろん,ディジタルシンセとて安全ではない.内部で結露している状態で電源でも入れようものならショートしてしまうことだってあるだろう.また,電気・電子機器の宿命であるのが部品寿命だ.シンセサイザーは音を出す楽器であり音声出力端等には多数の電界コンデンサが使われている.電界コンデンサは現在においても電子部品の中で寿命が短い部類のものである.V50やTX802,SY99など古いものは30年近く前に製造されているものもあるため,使用頻度が明確でなかったりすると,いつ壊れてしまうか分からないというのが実情.より長く使い続けるためには"無駄に付けっぱなしにしない","定期的に通電する","部屋の湿度,温度管理をする"など大変なのである.大体の電子楽器はメーカー無料保証が1~3年程度で,部品確保が約10年と言われている.逆にいえば『10年たったら壊れても直せないかもよ』という意味になるのである.大事な楽器は管楽器や弦楽器のように一生涯共にしたいものだ.少しでも状態良く保存するために色々考える必要があるのは言うまでもない.ということで,今回は鍵盤楽器の保存方法について考えていこうと思う.なお,ここでは鍵盤楽器の種類というよりは鍵盤楽器を始めるのに必要な知識と考えてほしい.○鍵盤部分はメカニカル鍵盤楽器の要となる部分はやはり鍵盤部分である.電子,電気,生どれをとってもメカニカルな構造のもとで発音と人をつなぐ重要な部分であることは皆さまもおわかりだろう.鍵盤部分は大きく分けて3種類程に分類出来る.・生ピアノのようなハンマー鍵盤(木製鍵盤の組み合わせで構造のほとんどが木)・電子ピアノのようなハンマー鍵盤(ハンマー部分に鉄を多く含みアクション部にはグリス等が塗られている)・電子キーボードの各種鍵盤(スプリングや重りなど鉄を多く含みグリスなどが塗られている)それではそれぞれ劣化しやすい部分を列挙し,対策案を考えていこうと思う.●鍵盤の接点はホコリや湿気が天敵電子ピアノのようなハンマーアクション鍵盤と電子キーボードの各種鍵盤は似たような構造である.基本的にはピアノのアンマーアクション構造に近いものや重量のある重りが鍵盤に仕込まれてピアノのようなキータッチを持つものがハンマーアクション鍵盤,対して鍵盤が薄く重りがないまたは少ないキーに戻りの早いスプリングやそりかえした鉄板を用いているのが電子キーボード等に使われる鍵盤である.どちらにも共通する部分は鍵盤下にボタンを認識する基板がありその基板と鍵盤部分の間に伝導体が塗られたゴムやシリコン材が挟まっていたりする.TVのリモコンなどと構造はほとんど同じだ(物によっては基板にメカニカルスイッチのボタンがあるものもある)これらの構造はパネルのボタンも同様で劣化すると鍵盤がならなくなったりボタンが利かなくなったりする.ほとんどは部品劣化というよりもホコリやチリにより導電物質と基板との間で接触不良を起こしているためだったりする(湿気等が原因で発生するサビやクスミによる接触不良もある)分解してこの基板部分等をアルコールをしみこませた綿棒で拭いたり接点復活剤をしみこませたガーゼ等で拭いてあげるだけで復活するのだが分解修理は元に戻せなくなるリスクが出るので,出来る人できない人がいると思う.キーOFF状態で(定常時は押していないため)どうしても空間ができる構造になる.ゆえに劣化は多かれ少なかれ発生する.少しでも食い止めるためには以下のことに注意するとよいと思う.・寝室等ホコリの舞う場所に置かない・ボタンや鍵盤等隙間の多い部分には未使用時に必ずカバーをかける(布製よりナイロン等ホコリが溜まりにくい素材がよい)●メカニカル部分は油が重要鍵盤はハンマーアクションありなしに限らず,必ず部品が摩擦してしまう箇所が発生する.なので重要な個所には鉄が使用され必ずグリスなどの油分が付着しているものである.このグリスは動作範囲以内の環境下では本来の性能が発揮できるように作られているとされているわけだが,鍵盤には隙間がたくさんあり,そのような場所から入り込んだホコリやチリまた細かなゴミや髪の毛などが油の挿してある箇所にくっついてしまうことがある.結果的に滑りが悪くなり鍵盤の戻りが悪くなることが普通にあるのだ.先ほどの導電物質と考え方は同じで,出来る限り隙間からホコリやゴミが入らない工夫をすれば対処出来るがその他,鍵盤をずっと使っていなかったり,極度な温度・湿度変化などによる劣化発生でグリスが固まり機能しなくなることがある.前項と同様に埃が入り込みにくい対策である程度防げるがその他には以下の点に注意してほしい.・高温多湿に長時間置かない・鍵盤部分は適度に使ってあげる(演奏に多用する箇所しない箇所等によっても劣化はばらつく)これらを施しても必ずいつかは油切れを起こすものである.分解してし市販の油を注そうという人もいるだろうが少し待ってほしい.グリスは粘度等の差で全く効果が違う.鍵盤部分は非常にデリケートであり,この油分の具合がダイレクトにタッチへとつながってしまう.故に劣化してしまい戻りが悪くなったら,必ずメーカーにお願いして調整してもらうのが長く使って行くコツであるといっても過言ではない.ただし,メーカーでは故障の際と同じように扱われるため持ち込みでも郵送(大物になると往復で五千円程度に・・・)でもおそらく技術料として1万円以上取られてしまうだろう.管楽器のメンテナンス(タンポ替え等)やピアノの調律に年間で数万飛ぶ楽器を扱っている人であれば大したことはないと思うだろうがそれでも高額ではある.出来る限りの劣化を抑え,必要最低限の費用で維持していくことが重要である.メーカーにお願いする時は"鍵盤の調整:鍵盤の戻りが悪くなった"と事前に電話やメールにて連絡すれば手続きの方法を教えてくれるはずである.今回は,最も重要な鍵盤部分のメンテナンス方法について触れてみたわけだがいかがだっただろうか?少しでも皆さまのお役に立てればと思う.尚,紹介はしなかったが電子楽器ではその他にLCDディスプレイパネルやトップパネルのボタン,ツマミ類また,FDDなどのメディア類の箇所で10年も過ぎると故障や不具合が発生しやすい.各種,修理・交換にかかる費用はまちまちであり,壊れた頃には部品自体がメーカーになかったりと都合が悪いことだらけだったりする.壊れたらまず,購入店に相談するかメーカーのサポートセンターに問い合わせてもらいたい.故障個所が多い場合は車のエンジンではないが,"オーバーホール"(部品単位まで分解再組み立てし,故障部品を交換したりして直すこと)をお願いすることもできる場合がある.メーカーにて部品欠品を言い渡された場合は,なかなか難しいかもしれないが特殊な部品(玉数の少ないICやいわくつきの部品など)でない限り代替え品にて再組み立てしてもらうこともできるはずである.メーカーで対応不能を言い渡された場合は修理組み立てを専門に扱っているお店に相談してもらう方法もある(アナログシンセ等では私もお世話になっているFiveGさま等は有名.勿論,お店での購入者が優先ではある)独自のルートとノウハウにより,特注で部品を調達し,直してくれる場合がある(勿論,それなりに高額にはなってしまう)せっかく長きにわたり共にしてきた機器を部品一つで手放すのは非常に惜しいことである.電子楽器であれど生楽器と同じように付きあっていくことは出来る.皆さんにとってかけがえのないパートナーであることを忘れないで大切にして欲しい.
October 11, 2013
コメント(0)
シリーズでお送りしている"初心者が鍵盤楽器を買うコツ"3回目は前回同様オプション品のケースについて紹介していきたいと思う.●ケース購入は最初に決めよ『持ち歩かないからケースは後でいいや』一般的には間違った考え方ではないと思う.しかし,自宅でも意外とケースにしまうことがあったりする.また,購入当時は自宅で練習にしか使わないとケースを買わなかった人でも5年後には上達してバンドでライブに使用するなんて機会が出てきたりする.その時に困るのがケースなのだ.ケースはオプション品の中でも本体に合わせて毎回設計することが多い(本体サイズが個々に違うため)故に商品が生産完了になる頃,同時期またはそれよりも少し早く生産完了してしまうことが多いのである.基本的には重量がある楽器の場合,純正はハードケースやフライトケースというツアーに使うような大きなもの,軽量のものはそれ以外にソフトケースという簡易のケースがラインナップにある.購入店によっては購入特典として汎用的なソフトケースをつけてくれるところもある.これらを踏まえ,これから購入する方は何に注意してケースを購入したらいいのかや,絶対に必要あるのかどうかについて記載していこうと思う.ちなみに,ここで該当から外れる楽器があるので紹介しておく.それは自宅に据え置くことを前提にした電子ピアノの類である.自宅練習に特化しているため重量が重く,ダストカバーが付いているものもあったりする.その場合は,まず外に持ち出さないし,部屋の中でもケースに入れてしまうことはないと思うのでケースは要らないと思う(そもそも純正ケースが存在しない場合もある)据え置き前提であればMIDIキーボード等も同じ考えでよいと思う.私のようにMIDIキーボードをライブでも多用する人は別だが・・・・ソフトケース◇メリット重量が軽いため手軽に使える値段が比較的安い使用していないときはコンパクトにたためるケーブルなど付属品を一緒に入れることが出来る◆デメリット布地やナイロン製で強度が低い保護がしっかりしていない為,楽器を壊す恐れもある雨や水滴などの水が染み込む布地が水分を吸いやすい為,カビやすい使い勝っては非常によいのだが,運搬や保存時,他の荷物と重ねたり出来ないという欠点がある.楽器が多少傷ついたりすることに目をつむり,あくまで"ないよりは安心できる"程度の気持ちで使うことをお勧めする.尚,経験談としてはMOTIF7を壁に立てかけようとソフトケースに入れて壁に立てたら倒れそうになった(初代MOTIFはサイドパネルが斜めになっている)とか,SY99をソフトケースに入れて運んだらサイドパネルが割れた等がある.少なくとも重量級の楽器には不向きであることは間違いない.・セミハードケース◇メリットハードケースに比べて重量が多少軽いソフトケースより頑丈ハードケースより値段がはるかに安いサイドが型になっているため,横からの衝撃も多少強いケーブルなど付属品を一緒に入れることが出来たりする大型のものになるとキャスターが付いていることもある◆デメリット固めではあるものの柔軟性のある素材で出来ているためゆがむ純正ではほとんど存在しないソフトケースに比べて重量がある型がしっかり出来ているため,多少のサイズ違いでもケースより少し大きいと入らないことがある他の荷物を重ねると潰れることがある.雨や水滴などの水が多少染み込みやすい布地が水分を吸いやすい為,カビやすいケースバイケースではあるが,頻繁に持ち運びをするがハードケースだと重すぎるという人には是非使ってみてほしい.ただし,部屋の中でもハードケースに近い存在感を放ち場所を取るのに,布製で水分を吸収しやすいためカビに弱いのが難点である.尚,体験談としては重量のあるS90ESを入れて運ぶ際,取,っ手を片側だけ引っ張る形になってしまい布地の取っ手が取れてしまったり,ケースがゆがんでキャスターが動かなかったりと不都合が生じたことはある.・ハードケースならびにフライトケース◇メリットとにかく頑丈純正でウレタン材がぴったりであれば機体が遊ぶことがないゆがみが生じにくい為,持ち運び時も保存時も物を重ねることができる雨など水の侵入等を最小限に抑えられる◆デメリットとにかく重いコンパクトになることがない取っ手など金属製の部分が劣化しさびたりする非常に高額かつ純正でないとサイズが合わない(純正がなくなった場合は特注になる)初心者にとっては上の項目を見ても直ぐに決められないと思う.最初の章で紹介したような重さが10kgも満たなく,他に運ぶ荷物もスタンドくらいならソフトケースで十分だとは思う.基本的には車で色々なところに演奏しに行ったり,基本は倉庫などで保管する人はハードケース頻繁に持ち出すけど総重量が重くなりすぎて運べない人はセミハードケース練習室の行き来程度で本体の重量も10Kg未満であればソフトケースといった選び方でよいと思う.純正でなくても汎用ケースがたくさん出ているので,予算が足らなければ内寸サイズが合うものを非純正メーカー品から選んで使ってもよい.ただし,ハードケースだけは純正かARMOR等のオーダーメイドが出来る会社に本体サイズぴったりなものを作ってもらわなければ逆に楽器を壊してしまいかねないので注意してほしい.●オプション品は用途でタイミングを考えよ私の体験談ではないがオプション品はI/O,I/F系また,専用FlashMemolyの増設等,生産数が本体よりはるかに少ないものは最初に本体と一緒に買うべきである.特に,マニアックな仕様のオプションは単品で出回ることはほとんどない.欲しくなった頃に中古で情報かき集めても見つからないか運がよくて相当な高額な新古品くらいなものである.鍵盤楽器のオプション品には色々ある.まず多いのが先ほど出たI/O(In/Out)やI/F(InterFace)ボードである.増設すると出力チャンネルが増えるとかディジタル出力が出来るようになるとか,または通信コネクタが増えるとかそんなところだ.次に多いのが音源ボードである.音源ボードの場合は,同世代のシンセで流用出来たりすると数も出回っており割と中古でも手に入ったりすることもあるが,種類がたくさんあってその中でもあまり売れなかったものとかを探すとなると厄介である.そして,この手のオプションボードは気がつくと生産完了になっていたりすることが多い.上位互換モデルが出るとかであればよいのだが,結構稀なケースと考えるべき.また,専用の音源ボードや専用のフラッシュRomなんてのもある.これらは内部増設することが多く中古を単品で手に入れるのはまず不可能だろう.最近はFlashRomがPCのFlashと同じようなDDR2規格のものを流用出来る仕様があったりするので純正でなくても動作したりすることがあるのだが,旧型機種でRomそのものが専用コネクタ品だったりすると厄介だ.いざ,搭載しようと思っても物がなかったりする.たとえ,初期投資が多くなっても最初に揃えるのがベストと考える.中古で売るときも高値になりやすいのは言うまでもない.3回に分けてお送りしたシリーズ"初心者が鍵盤楽器を買うコツ"はいかがでしたでしょうか?結局,初期投資が増えるのでは?と言われてしまうかもしれないと思ったのですが,私の体験談からは最初に買った1台がそれなりに高級品(後になっても使える)ものであるならば無理してでも全て揃えておくべきだと思います.勿論,初心者のうちはそんなことわかりませんし,「手始めに」と手にする初級者向けモデルにはそんなに凝った仕様(オプションボードのようなもの)はあまりありませんのでメンテナンスグッツだけを揃える程度であれば本体+1~2万円程度で揃えられると考えていいと思います.尚,今回イスに関しては書きませんでした.イスに関しては勿論,演奏姿勢に関わってくるものであり重要なのですが,一般的な家庭にイスがない家はないということで,省かれることが圧倒的に多いと思います(私もライブで座ることを考えるまで買いませんでした)もし,ご購入を考えられている方にはZEENのKPC-30をお勧めします.エレクトーンのイスのように高く設定できますので汎用性が高いです.これらの情報が少しでも多くの初心者の方の購入に役だてば幸いです.今回の記事を読んでもわからない事がある方は気軽にBBSへご質問ください.あなたにとって幸せな鍵盤購入になるよう全力でサポートします!
October 10, 2013
コメント(0)

シリーズ"初心者が鍵盤楽器を買うコツ"前回は,メインである鍵盤楽器の選び方を4タイプに分けて紹介させていただいた.今回は,メイン楽器が決まった方が購入する際に一緒に買っておいて欲しいオプション品の数々を紹介していきたいと思う.●スタンドは楽器に合わせて最初に揃えよ鍵盤楽器を買う上で必要不可欠なのが鍵盤楽器を置く台.すなわち,スタンドである.ギターや管楽器の場合,スタンドは演奏する時に活躍しないことが多いわけだが,鍵盤楽器は演奏する時こそ必要なものになる.ショルダーキーボードのように肩にかけて使用するものは別としても,通常の鍵盤楽器にとってはスタンド=足そのものなのである.メーカーとして,該当の鍵盤楽器専用のスタンドを用意している場合もあれば,汎用的なスタンドの使用を促す場合もある.楽器下のゴム足がぴったり合う純正がいい場合もあるが,必ずしも純正である必要はないので用途に合わせて選んで欲しい.尚,スタンドには色々な種類がある.種類別に特徴を書き出してみようと思う.・オーソドックスな4本足タイプ◇メリット安定性が抜群物によっては折りたたみが出来るオプションアダプターを使えば2段積みなどが可能になるモデルもある4つ足なので足元が開くためサスティンぺダル等を置きやすくイスに座ることもできる◆デメリット見た目があまり格好良くない結構重量がある2段積み用アダプタがワンタッチでは取り外せないことが多い(直ぐにセッティング出来ない)・チョイ乗せぴったりなX型スタンド◇メリット折りたたむと非常にコンパクトワンタッチで開閉でき女性等でも容易にセッティングができるオプションアダプターを使えば2段積みなどが可能になるモデルもある◆デメリット金具1点留め等が多く耐久性が低いものが多いバーが細いものだと演奏するだけで揺れるため不安定足元が2脚になるため段差や凹凸があるところにはセッティングしにくい重量級(ピアノ鍵盤等)の機器が載せられないこともあるスタンドが足元でクロスするためイスに座ると膝が入らない・見た目バッチリ3本足型スタンド◇メリットとにかく格好がよいアダプタを使えば複数台重ねることができる折りたたむとコンパクト楽器の下にスペースが開く(コーナースペースに楽器を配置できる)◆デメリット足元がTバーだったりするためエフェクターボード等を置きにくい荷重安定のために斜めに設計されていることが多くイスに座っての演奏が困難重量が結構あるスタンドに鍵盤楽器を載せたまま移動が困難演奏時の安定度があまり高くない重量級の機材が載せられないこともある(2本使って載せるという裏技もある)・複数台を縦に重ねるポール型スタンド◇メリット2台以上を置く場合,省スペースで縦に重ねられる演奏しても安定感がある鍵盤の角度を変えることができる◆デメリットひな壇風に重ねていくため意外と奥行きが必要(写真の突っ張りタイプは対象外)支えるポールが左右にあるため機材の横幅以上に場所をとる設置したら移動が困難その他,特殊スタンドもあるようだが一般の方が市販品で手に入れられるものはカバーしたつもりである.私は上記に記載した全てのスタンドを使ったことがあるし所有している.メリット/デメリットの考え方は人それぞれだと思うので使ってみないとわからない部分があるかもしれないが私の使い方が参考になればと思う.○参考例・4本足スタンド=88鍵盤でステージに出る時,スタジオ等で据え置きの練習用鍵盤を置く時・X型スタンド=~76鍵盤程度の楽器を立って使う時,ノートPC等をおく時・3本足型スタンド=コーナーに鍵盤を置きたい時,他のスタンドで2段重ねした上にもう一段増やす時・ポール型スタンド=スタジオで据え置くシンセを縦に重ねたい時(AutoPole含む)ステージと宅練を1つのスタンドで行うなら4本足かX型がお勧めである.鍵盤の重量や長さがあるのであれば4本足,61鍵程度で総重量が20kg前後程度ならX型スタンドくらいが目安だろうか.しっかりイスに座って練習をしたい人は出来る限り4本足をお勧めする.ダンパーペダルをおいて膝を鍵盤の下にもぐらせられるため生ピアノのような正しい姿勢での練習が可能である.尚,『スタンドは後でいいや』はお勧めしない.演奏中に変に倒れて怪我をしたら残念なので練習の時でも常に安定したスタンドを使ってほしい.ちなみに,裏技としてメタルラックという手もある(バラで組むと意外と割高だが・・・)ポールの長さもたくさんあり組み方次第では非常に安定する.私も,自宅据え置きスタンドはキャスター付きのメタルラックである.一応,耐久重量をよく考えて用いてほしい.うまく組み合わせれば4本足に匹敵する耐久性で,機動性抜群なんてのも組めるはずである.●ダンパーペダルは必須!鍵盤楽器には必要不可欠なのがダンパーペダルである.ピアノの演奏やエレクトリックピアノの演奏では必ずサスティンペダルという鍵盤から指を離してもペダルを踏んでいる間は音を長く伸ばすことができる機能を多用する.「私はバンドマンでオルガンしか使わないから」といって最初に買わないといざという時に使えない(どう使っていいのかわからないというのも含めて)なんてことに陥る.私の場合,以前ペダルを忘れてピアノのフレーズを弾くのにシンセのリリースをいじりながら演奏したことがあるが非常にしんどかったのを覚えている(ツマミが前面に出ているCS1xだから出来たようなものだが,何かで代用しなきゃならないくらい一般的な曲でも多用される奏法なのだ)いずれにせよキーボーディストならサスティンペダルは必須である(絶対オルガンだけというなら無理強いはしないが,だったら本体もシンセや電子ピアノではなくエレクトリックオルガンを買ってくれ)尚,サスティンペダルには純正のフットスイッチorフットコントローラを使ってほしい.メーカーによって電気的な仕様が異なり故障の原因になることもあるので注意が必要である.その他,コントローラとしては音量を足でコントロールするヴォリュームペダルやサスティン以外に音色を切り替えたり他のパラメータをコントロールするためにフットスイッチやフットコントローラーを使用することがある.こちらは必要に迫られたときに買えばいいと思う.ちなみに,ヴォリュームペダルには2種類ある.1つはMIDIという電子楽器の制御に使われているパラメータをコントロールするフットコントローラもう1つは電子楽器の出力とPA機器の間に挟んでオーディオ信号そのものをコントロールするヴォリュームペダルである.どちらがよいとは一様に言えないのだが選択するコツをお教えする.○ヴォリュームペダル◇使い方├複数台のシンセサイザーをミキサー等経由させこれらの音量を一括で管理したい時└エフェクト等の残響音も含めて音量コントロールする時◆注意点Lowインピーダンス対応機種を選ばないとノイズの原因になったりする○フットコントローラ◇使い方└選択されている音色のみをコントロールする際(音の後段にエフェクトがかかっている仕様であればボリュームを下げてもエフェクトの効果は継続される)◆注意点楽器の音色によってはレイヤーといって1音おすと複数の音が同時になる仕様のものも存在す.レイヤー音色の場合は発音する楽器毎にMIDIチャンネルを変えている場合があり,この場合フットコントローラでは1chまたは選択されている音色のパラメータしか変化しない(他の音は音量が下がらない)こともあるワンポイントアドバイス:ステージ上での音量は本体の音量をマスターとしてPAさんに"この音量で出します"という音量はここで決める(演奏中に上げ下げは基本しない)そして,演奏中の演出として音量コントロールする際は,ヴォリュームペダルならびにフットコントローラにて行う以上の事から,初回購入時はフットスイッチ(ダンパーペダル用)を同時購入し,ステージに上がるようになったら,サスティンペダル以外も検討する程度に考えておけばよいと思う.尚,フットスイッチにはピアノのペダルを模した形のものと,小型のスイッチタイプがある.どちらがよいとかはないのだが,靴を履いたりスリッパだったりするとピアノのペダルタイプ形状が踏み間違いをしにくいなど都合がよいことがある.出来る限りペダルタイプを買っておこう.次回はオプション品の続きということでケースやその他の物品について紹介したいと思う.
October 9, 2013
コメント(0)
初めて鍵盤楽器に興味を持ち購入に至った時どうだったか?筆者はあまり明確に覚えていなかったりするわけだがとにかく失敗続きだったといえる.これから始めようという方の中には大好きなアーティストがキーボーディストだとかギターリストなんだけどDAW環境下で鍵盤を使っているとか,etc...誰かの影響で鍵盤楽器の購入を考えているという方が多いのではないかと思う.私の場合も似たようなもので,電子オルガンしか知らない中に兄のEOS B2000が舞いこみ,自ずとシンセサイザーに興味を持ちだした.その後,自分の好きなアーティストが使うモデルに興味がわいてきたのが始まりだった.私が購入を検討し始めた頃は巷で初代MOTIFがヒットしており,どの楽器店に行っても試演ができたのを覚えている.カタログを眺めること半年,意を決して大金をはたいて買ったのが最初のシンセサイザーMOTIF7だった.既に自宅にはEOS B2000があったのだが,私の所有物ではなかったので自由に使えるシンセが欲しかったというのが主な購入理由だったと思う.カタログに書かれている内容はほとんどチンプンカンプン(当時,EL-900mでの音作りが全てだった私だが,FMのパラメータも全く分からず適当にいじったり,他人の音色をまねたりした程度で音作りの基本は知らなかった)勿論,本体以外に何が必要なのかも全くもってわからなかったのである.こんな中で某楽器店に試演しに行って店員に声をかけたら『説明書お貸ししますよ』とイスとダンパーペダルを用意してくれた.「すげー親切だわー」とこの時は思って翌週,この店で買うことになるのだが結局このお店にお世話になったのは後にも先にもこの2回だけだった.要は,この店の店員はシンセサイザーの知識が乏しかったのである(自分で試してって意味での"説明書"だったと後で気がついた)結局,店員に聞いても埒が明かず購入後は全部自己判断であれやこれやしてわからないなりに買いあさった.この時,同時に買ったのがダンパーぺダルとして使うフットスイッチとPLG-150VL(MOTIFシリーズを始め当時のYAMAHA電子楽器製品に音源を増設できるプラグインボードシステムがあった.VLとはYAMAHAが販売している物理モデリング音源の総称.ELの名残で物理モデリングに多大な執着心があった私は特別な意味もなく何故かこれを購入してた)だった.後になってソフトケースやケーブル類そして,LG100というスタンドを買い足したり,生産完了後にオプションI/Oが欲しくなったりと結構,失敗だらけだったりする.私のそんな失敗をこれから鍵盤楽器を購入しようとしている初心者の皆さまにはして欲しくない!そんなわけで,今回は鍵盤楽器の選び方やオプション品の買い方,買うタイミングについてお話したいと思う.●初心者の鍵盤楽器選び過去にも本サイトで紹介したが,今回は初心者がまず始めるのに必要な機能を備えた鍵盤楽器について紹介していこうと思う.電子ピアノ,キーボード,シンセサイザーとひとえに鍵盤楽器といっても色々な種類がある.最近,主に店頭陳列されているものとしては軽量モデル(Juno-Di,MX61等),アナログシンセ(MS-20 mini,Bass Station II等),アナログモデリングシンセ(microKORG,MINIBRUTE等),中級モデルのシンセ(Jupter50,MOX6等),ステージピアノ(RD-700,CP-4等),オールワンシンセ(KRONOS X,MOTIF XF等),ポータブルキーボード(PA600,BK-3,PSR-S650等)等がある.特殊な鍵盤付き機器としてはMIDIキーボード(DAWのコントローラ等で使う音源なしの鍵盤)やサンプラー(microSAMPLER等演奏する音を自分で収録しなければ使えない楽器)もある.いずれにせよ,種類が豊富故に消費者がある程度の知識や目的を持っていなければチョイスが難しいのが容易にわかるかと思う.管楽器等と違い,鍵盤楽器(特に電子楽器)の場合,これ1台で一生いける楽器にめぐり会うのは非常に難しい.機器もさまざまな用途にわかれており,いずれも一長一短で全てを兼ね備えているものというと高級モデルで金額も重量も桁が変わるわけだが,用途に合わなければ宝の持ち腐れにもなってしまう.勿論,初心者の内からイイものを使えるにこしたことはないのだが,クラッシックピアノをやりたい人がピアノ鍵盤だからという理由でオールインワンシンセの最高峰を買っても色々不都合が生まれてくるものである.そこで,まず皆さんが考えないといけないのは自分がどのように鍵盤を使いたいのかである.鍵盤楽器ではピンと来ない人のために自転車に置き換えて考えてみよう.ママチャリ,学チャリ,クロスバイク,マウンテンバイク,ロードバイク,etc...と自転車もひとえに語れない程の種類がある.目的が,近所の買い物なのに籠も荷台もないロードバイクを買えば買い物に行っても持ち帰ることができず結局タクシーで帰るなんてオチ,最悪の場合次回以降は自動車での買い物に変わってしまいかねない.これでは高いお金をはたいてロードバイクを買っても全く無意味である.逆に,15kmの通勤をするのにお金がないからと汎用車(ママチャリ等)を買ったのでは乗ることは出来てもお世辞にも快適な通勤にはならず,継続できなくなり気がつけば電車通勤になってしまうかもしれない.このように,自転車も用途に合った買い物をしなければ宝の持ち腐れになるわけで,鍵盤楽器も全く同じだということである.これらを回避するためにはまず"買い物に行く"とか"通勤をするため15km乗る"とか明確な目的が必要なのである.鍵盤楽器も自転車同様継続して触れていなければ上達もしないだろう.目的を明確にして快適かつ触れることが楽しくなる楽器を選ばなければいけないのがわかっていただけただろうか?自転車では目的が日常生活の一部であったりとわかりやすいが,鍵盤楽器では当てはめるのが難しいかもしれない.目的が明確にならない人は以下のいずれかに当てはめて一番自分に近いものを選んでみよう.a)ピアノやキーボードのフレーズを練習して曲を弾けるようになりたいb)バンドで鍵盤楽器を弾きたいc)音楽制作に鍵盤を使いたいd)とにかく手軽に鍵盤楽器を触れて演奏する楽しみを見出してみたい少なくとも,この記事を見ている読者の皆さまは鍵盤楽器が欲しいと思っているはずである.そうであれば,上のいずれかに当てはまるはずだ.あなたはどのタイプだっただろうか?以下,各タイプ別にオススメの楽器を列挙してみたので参考にして欲しい.その楽器を勧めている理由もしっかり読み,用途が一番近いものをあとは自分でチョイスしてほしい.なるべく入手しやすい楽器を選んでいるので,近い機能を持った楽器ならばどのメーカーでもサポートに信頼がおけるため,迷ったら後はデザインや細かな機能など自分の好みで絞り込んでほしい.a)ピアノやキーボードのフレーズを練習して曲を弾けるようになりたいモデル:CASIO PX-3SBK , KORG LP-380 , YAMAHA P-155 等タイプ:電子ピアノ いずれのモデルも音色作りという概念はほとんどない代わりに,簡単に必要な音を直ぐ呼び出せる特徴がある.主に使用できる音色はピアノやパイプオルガン,ストリングス(弦楽器のセッション)などクラッシック寄り.ややこしいことが苦手で,ピアノの音がメインで使えればよいという人や,音色がどうとかの前にフレーズをしっかりと弾き込みたい人にはぴったりである.鍵盤の重さも生ピアノ同様に低音が重く高音が軽いものが多いため,お子様のピアノレッスン用にも最適である.b)バンドで鍵盤楽器を弾きたいモデル:Roland JunoDi , YAMAHA MX61 等タイプ:シンセサイザー 鍵盤数より音色数派の人向け.エントリーモデルのシンセサイザーは鍵盤数こそ少ないモデルが多いものの音色の自由度が高く汎用性が高い.エントリーモデルといえどバンドでならすシンセサウンドの大半が再現出来るためバンドマンとして鍵盤を演奏する人にはぴったりである.最近のモデルは軽量で持ち運びにも最適,野外演奏でも活躍できる電池駆動タイプもあるので自分に合ったものを選んで欲しい.簡単な音作りやPCベースの音楽制作にも使える汎用型である.c)音楽制作に鍵盤を使いたいモデル:CASIO XW-G1 , Roland JunoDi , YAMAHA MX49 等タイプ:シンセサイザー 音楽制作では演奏よりも,音や機能を使ってDAWソフトをコントロールする事がメインになる.よくMIDIキーボードで安く打ち込みを始めたいという方がいるがDAWを始めるためにはまずシーケンスソフトが必要だったりオーディオインターフェースがあると都合がよかったりと結局MIDIキーボードを手に入れる前にそれなりの投資が必要になる.そんな時には是非,今回紹介しているモデルをご購入される事をお勧めする.その理由はいたって簡単で,各シンセサイザーには初心者のDAWを助けるために必要なソフトシーケンサがバンドルされているのだ.各社の廉価版シーケンサで,初心者の音楽制作には十二分な機能が備わっている.その上MX49に至っては,オーディオインターフェース機能,MIDIインターフェース機能が付いており,録音したりMIDIデータの打ち込みをすることもPCとこれ1台で容易に出来る仕組みになっているのだ.何から始めればいいのかわからない人は,まずこのシンセを買ってソフトをPCにインストールしてみてほしい.その瞬間,キミの部屋は立派なスタジオに早変わりだ. d)とにかく手軽に鍵盤楽器を触れて演奏する楽しみを見出してみたいモデル:YAMAHA PSR-S650 , KORG PA600 等タイプ:ポータブルキーボード 音色数やエディットの自由度はシンセサイザーに叶わないが,演奏試演機能が豊富で初心者でも楽しく鍵盤楽器と触れ合えるのが特徴.各社命名こそ違うものの和音に合わせて自動でベースパートを生成してくれるような機能や演奏する鍵盤を光らせて教えてくれる演奏支援機能等があり,シンセサイザーのような複雑さは少なく初心者には扱いやすい.演奏したい曲が参考演奏になければネット経由で購入して増やすこともできる.お子様へ楽器に触れる楽しさを味わってもらったり,ご高齢の方の趣味などに最適だ.さまざまな種類があるのには理由があるのが何となくわかっていただけただろうか?そして,初心者の皆さまは自分に必要な楽器がどんなものなのか検討が付いただろうか?今回は4タイプに分けて現行の安価モデルより選りすぐりの楽器を紹介させていただいた.用途が特殊だと主張する方もいるかもしれないし,上記の内容を読んでもまだしっくりこない人もいるかもしれない.ご購入に悩まれている方は,是非BBS欄に書き込みをしていただければ楽器選びのアドバイスをさせていただくこともできる.初心者にとっては決して安い買い物ではない鍵盤楽器だからこそ,自分に合った1台を是非見つけてほしい.
October 8, 2013
コメント(0)
なぜ,シンセサイザーを持っている人は楽器が増えていくのか?とよく言われることがある.能書きを書けば本が出せるほど(ウソをつくな)の長文になってしまうわけだが単純に物欲っていう話もある.その上,捨てられない性分で持ち続けているといっても間違いではない.確かに,鍵盤楽器は色んな音がなるわけで昨年でたモデルも今年出たモデルも一般の人から言わせれば発音する音に大差がないのだろう.その証拠に,どっちの音もピアノの音もストリングスの音もなるのは確かだ・・・でも,ギターに比べたらどうだろうか?エレキギターも構造はいたってシンプルでどれも同じである.違いがあるとすればピックアップの並び方やボディーの構造などであり,一般の人から言わせれば見た目以上の違いがあるようには思えないはずである.管楽器に至っては新しい機能など付きようがほとんどない.昔からのノウハウによって生まれた構造が発音の全てをになっているのだからモデルが増えようがなにしようがクラリネットという楽器ならほとんどが同じ構造で同じような音色がなるものである(でなければ楽器名が変わってしまう)では,シンセサイザーはどうだろうか?確かに,ほとんどのシンセサイザーは鍵盤が付いており色々なツマミやボタンが並んでいるわけだが,一台として同じスペックのものはないではないか?シンセサイザーは他の楽器に比べてあり方の自由度が非常に高いのがわかる.故に,使用している側は必然的に用途に合わせて使い分ける必要があるのである.そして,私もその1人なのである.ちなみに,T'sLABも今日までに購入してから手放した鍵盤ならびに音源の数は10台程度(それでもすごい)使わなかったという理由のものはほとんどない,壊れた(V2やCS1xがそう)とか同じ機種を複数台もっていたとか(それがまずおかしいがSY99やV50がそう),他のモデルで互換がされているとか(調べてから買えよ・・・)そんな感じだ.中には完全に使い倒してこれ以上なにもないっていう機材もあった(CS1xがまさにそう)でもそういう機材はまれだ.SY99に至ってはポテンシャルの数パーセントも使えていないと今でも思っている(音色遺産を使うので手いっぱい)使い倒しという意味で出てくるのは初代MOTIF7とEOS B2000くらいなもんだろう(TomもNoriも初めてのシンセサイザーはこの2台だから)『じゃ,別に沢山持ってなくてもいいじゃんどうせ使わないんでしょ?』確かにそうなのかもしれないが例えばVP-550.リアルタイムに声をシンセサイズする楽器なわけだが声をデザインするのはこれじゃなきゃ出来ない.SY99.PCM波形ごとFM変調は,まさにこいつにしかできない.アナログモデリングやアナログもフィルターやオシレータ等の特徴が個々に違うため結局厳密には個体別にキャラクターが違うことになるわけでMoogもSystem100mも同じアナログだが,それぞれが唯一無人である.結局,色々言い訳して手放していないだけにも見えるので手放した楽器も記述してる.TX81Z,TG77,S3000-CDiである.それぞれTX81ZはV2系音源→これはV50で再現可能(厳密には一部パラメータが完全移行出来ない)TG77はSY系音源→これは上位互換モデルのSY99で再現可能S3000シリーズ(サンプラー)→これはフィードバックだけならMOTIFで可能といった具合に代用が効いた,または目をつむれる範囲で上位互換出来る機材が存在したことによりスタジオから消えた機材たちもある.勿論,回路やプログラムがちがかったりして絶対に全く同じとはならないわけだが微々たる違いをとやかく言ったら全部のシンセサイザーを購入する羽目になるわけである程度の線引きが必要だということである.こうやって書くと,シンセサイザーは個々に違うのだということが少し伝わるのではないかと思う.でも,代用する気になれば1~2台だけでも十分だったりする.ではなぜ鍵盤楽器が増えてしまうのか.今回は,意外と一般人には理解されないシンセサイザーコレクトの内側に少し迫ってみたいと思う.○PCM音源のシンセサイザーは何が違う?現在,最もポピュラーな音源方式がPCM(パルスコードモジュレーション)音源である.これはサンプリングされた波形を鍵盤を押すとその押した強さやキーに合わせて適切な音を選び発音するという音源方式の総称である.パルスコードモジュレーションというのは波形の変調がデータの変化を意味していることから名づけられている通り,音はディジタルデータ化されている.ちなみに非圧縮の音楽CDもPCMである.CDはレコードのように音の波=レコード盤に付けた凹凸と違い,全て2進数等で表すことができるデジタルデータとして記録されている.その記録されたデータを再生機がデコードしてスピーカからなる波形にしているのである.簡単にいえば生で演奏されている弦楽器や管楽器の音も波形さえ収録されているのであれば再現出来る音源ということである.PCM音源の特徴は生音をリアルに発音させること.生の音を収録しているのだからそれはそのはずなのだが,機種によって収録されている波形がちがかったり,波形を保存しておけるRomのサイズ制限により高いモデルではピアノの残響音まで再現しているのに安いモデルでは収録波形が同じでもデータを大きく圧縮していたり,収録している音の長さを短く削り残響部分はエフェクトで近いものを作り上げて再現したりと差が生じる.では,最上級モデルを買えば1台でずっと使い続けられるではないかと言われてしまうかもしれない.これは素人目には正しい判断といえる.ただし,収録波形には年代によって収録環境や方法の違い(その頃の音のトレンド等)があり世代が変わるとキャラクターも変わる.どんなに極上なサンプリングでも年を重ねると古さが出てくるものなのである.また,CPUや音源チップの性能が変われば発音できる音の制限もどんどん減ってよりリアルな音や自由度の高い音色加工ができるようになっていく.故にPCM音源は消えることなく各社から出続けているというわけなのである.尚,ソフトシンセの生楽器シミュレート系もPCM音源といえる.これらの音色はソフトのアップデートで容易に入れ替えが出来たりするためソフトのアーキテクチャやOSの大きな変化がない限りは長く使い続けられる.サンプル数に関しても,PCのHDDやSSDの容量が続く限りの大容量が入れられるため特殊な圧縮などをかける必要がないため,長期間使えるともいえる.○アナログシンセサイザーは何が違う?1970年代に生まれたシンセサイザーの元祖がアナログシンセサイザーである.アナログの名前の通り音源部分はVCO(ヴォルテージコントロールドオシレータ)と呼ばれる電気電子部品の組み合わせで作られた発信機である.その発信機をVCF(ヴォルテージコントロールドフィルター)という加工機で加工しVCA(ヴォルテージコントロールドアンプ)という音量を決める場所を通って発音されるというのが一般的な構造である(加算方式).アナログシンセサイザーは前述通り全ての回路が発音をつかさどるため,ディジタルのPCMと違い厳密にいえば同じメーカー同じモデルであっても個体により微妙に音が違うものである.大量生産がなかった時代に沢山の仏像を1人の職人が1つ1つ手作業で作ったものはたとえ同じ像をモチーフにしていても1体ずつ微妙に違うのと同じなのだ.そのため,コアなファンの中には同じモデルを複数台持っている人すらいたりする.勿論,同じモデルでも生産された世代によって部品の置き換えや設計の見直しで違いが生じているものもあるのでモデルが同じでも別ものととらえる人もいるようである.このように,回路そのものが発音をしているアナログシンセはメーカー各社が目指した音の違いがダイレクトにわかれるものであり大きくいえば1モデルずつ全く別の楽器であり小さくいえば1台として同じ音ではないといえるのである.○ディジタルシンセサイザーは何が違う?1980年代に君臨したのがFM音源方式等と呼ばれるディジタル音源方式の楽器である.アナログシンセが回路そのものが発音する音を作り出しているのだとすればFMシンセに代表されるディジタル音源方式のシンセサイザーは発音させるサイン波やノコギリ波がディジタル演算によって生成されている音源なのである.代表的なのは皆さんご存知ファミリーコンピュータの音である.あれはPSG(プログラマブルサウンドジェネレータ)というディジタル音源方式で3つの矩形波とホワイトノイズを発信機として発音させているのである.基本的には同じで発音させるオシレータ部分がディジタル演算されたサイン,三角,矩形,ノコギリ,ノイズといった波形より形成されている方式なのである.ただし,楽器や音源方式毎に発音の制限やオシレータの演算方法(FMではアルゴリズムと呼ばれている)が異なったりまた,メーカーやモデルにより発音までの演算が異なったりとさまざまであり,やはりこちらも1モデルずつが唯一無人の存在だったりする.アナログシンセと大きく違うのはオシレータから発音に至るまでがディジタル処理なので個体差がない(少ない)ことである.ディジタル音源方式にはFM音源やPSG音源のほかにベクターシンセサイズ方式や物理モデリング音源方式また,アナログモデリング音源(アナログの発音形態をディジタルでシミュレートしたもの)なども含まれる.大きなくくりでいえばPCMもディジタル音源と言っても間違いではないだろう.このほかにサンプリング音源方式(PCMのように収録音を再生させる音源だが元波形も含めユーザーが作成するものを俗にサンプリング音源方式といっている)やヴォコーダー(人の声をキャリアとよばれるフィルタの代わりに使い発音する方式)などがある.このように,シンセサイザーにもさまざまな種類があり,それぞれが特徴を持っているというのがお分かりいただけただろうか?私をはじめ,多くのシンセサイザーファンが1台ではなく複数台持つ理由が何となく伝わるとありがたいのだが,一般的にはやはりどれも鍵盤やツマミやボタンが陳列していてほとんど同じに見られてしまうのだと思う.世のシンセファンたちが奥さんや旦那さんに『どれも同じだろ?処分しろ!』と言われない日が来るのはまだまだ先なのかもしれない・・・
October 7, 2013
コメント(0)
全5件 (5件中 1-5件目)
1


![]()