未完成のブログ

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Nov 5, 2015
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カテゴリ: オリジナル
白峰華月



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黒谷ジークベルト:西洋の吸血鬼。華月が全て。


VAMPIREEYE67「冬華」

黒谷が操るCAROMが青白い月光剣で吉良を切りつける。吉良は月光剣を躱し魔力発勁をCAROMに叩き込む吉良。ボディはひしゃげコンクリートの壁に叩きつけられる。

『破損率60%、機動力70%低下。警告、活動停止まで1分…』

CAROMを操る黒谷は舌打ちをする。

「チッ…CAROMが吉良の動きについていけません。やはり万全の状態でなければ奴には…」

「黒谷、CAROMが壊れてると困るか?」

華月はモニターを見つめながら言った。



「そうか、では我にCAROMの操縦を代われ。興味を惹かれた」

「しかし…CAROMはあと1分ほどで停止してしまいます」

「よい、こうして話している時間も無駄だ代われ」

「承知致しました」

黒谷からバイザーを取り上げ到着する華月。脳内にCAROMのマニュアルが流れてくる。

「ほう…」

立ち上がるCAROM。

『Vシステム起動』

CAROMの目が眩い赤光を発する。全身から血液を思わせる赤黒いオーラを立ち上らせる。

「華月様それは…まだ未完成のVシステム」

「よいではないか実戦テストだ。我ならリスク無しで操れる」



VシステムとはCAROMのAIと操縦者を同期するもの。CAROMの体内には吸血鬼化した人工血液が流れていて魔力も同期するため操縦者の能力もある程度再現して使える。リスクとしてCAROMに取り込まれる可能性もある。

「この魔力は…!?」

吉良はCAROMの斬撃を大きく飛んで回避する。

「(遊んでやるぞ吉良。我の不束娘である雪名の下僕よ)」

月光剣二刀流で連続攻撃を仕掛けるCAROM。6連続目の斬撃で光波を飛ばし回避した吉良を左脚蹴りで追撃する。左脚のカカトからはブースターのように魔力が噴射されている。



CAROMの蹴りが命中した吉良の腹部からロケットのように魔力が噴射、ドリルめいて高速回転し吉良の腹を抉っていく。

「グウウウ…これはまさか…」

吉良は自らの体に魔力発勁を打ち込んで噴射するドリル魔力を打ち消した。吉良はカウンターに適した構えに変える。CAROMは両足から魔力を噴射して吉良に突進する。肉迫する寸前で飛び上がり空中回転捻り、背中にまたもドリル魔力を撃ち込む。

「グアアア…(馬鹿な、速すぎる。この私がフェイントにかかるなんて…いやこれは動きが読まれている?)」

吉良は全身の神経を引き裂かれるような痛みに耐えながら振り向き、CAROMに魔力発勁を両手で撃ち込む。しかし魔力発勁はCAROMに浸透せず掌で爆発した。

「(フフフフ…無駄だぞ吉良。その技を誰が教えたと思っている?雪名にできることは我もできるのだぞ?)」

「この戦闘ロボット…何だ…なぜ急に白峰家の…」

吉良はスーツの内側から刃のついたトンファーを取り出し構える。

「(ほう…瞬時に戦闘スタイルを変えてきたか。)」

『動力炉限界値を突破。シャットダウンまで後10秒』

「(1分も持たなんだか。だがあと10秒で決着をつけてやる)」

吉良はトンファーを伐採機を思わせる高速回転、CAROMに接近。それをCAROMは月光剣で受け止めた。吉良はすかさずサマーソルトキックで魔力発勁を撃ち込む。しかし、魔力発勁は炸裂せずCAROMの顎は砕けなかった。CAROMは体を捻りソバットを放つ。吉良はそれを足でガードする。

「グヌウウウウウ…」

ガードした足から魔力が噴出しまたもドリルめいて回転する。吉良は激痛に耐えながらトンファーをCAROMの頭部に叩き込む。

「(無駄だ!)」

トンファーはまるでブレーキをかけたように頭部に命中したところで停止する。衝撃も音もせずに頭部に触れたところで停止している。

「(これで終わりだ!)」

掌打を吉良の顎に叩き込むCAROM。衝撃で回転し資材棚に叩きつけられる。

「シャットダウン」

CAROMは停止。

「…トンファーの衝撃まで…伝わらないとはやはり…」

「ははははははっ!!良い、良いぞ!!我の力を少しでも再現できるとは!!黒谷、お前も見せつけてやれば良かったものを!!」

華月はCAROMのバイザーを外し子供のようにはしゃいだ。

「私の能力とCAROMは相性が悪いようで…この国の吸血鬼である華月様の方が向いているのでしょう」

「こいつは学習するのであろう?では、我の動き、能力も覚えるのか?」

「流石に華月様の能力は再現はできませんが学習して得た情報を元にCAROMは能力を発現するでしょう。月光剣も私のダーク・スレイヤーの情報から発現したものですし」

「良いぞ!気に入った。あの不束娘の雪名とは大違いだ。こやつの名前はCAROMのままなのか?」

「CAROMというのは機体名でして、CAROMごとにAI存在し個性があります。この機体のAIは華月様が好きに名づけてくださって結構です」

「そうか!ならば…冬華(とうか)と名付ける!」

「おお…おおなんと華月様のお名前から一文字…ではこのAIは冬華と呼びましょう」

「こやつは言葉を話せるようになるのか?外装は変えれるのか?」

「はい、学習していきます。外装も華月様の好みに仕上げさせます」

「黒谷、お前は良いのか?冬華に望むものはないのか?」

「恐縮です…許されるのであればこの冬華のAIを載せた機体を限りなく人型に近づけ、そして華月様に少し似せていただきたく思います。それと名前の追加も」

「んん??」

「冬華に『白峰』の苗字をお付けいただけないでしょうか?」

「………ふっふっふ。なるほどな、そういうことか。我とお前は吸血鬼同士、どうあがいても子はできまい。その代わりを冬華にしようというのか。我とお前とで冬華を育てていくというのか。良いだろう、今日からこやつは『白峰冬華』だ」

「ありがたき幸せ」

「それならば…お前のことはジークと呼ばねばならぬな。冬華の前で苗字で呼ぶのはおかしかろう」

「おお…おおおおお…ついに私は…理想の存在と共に生きられだけでなく、共に育てられるまでに…」

涙を流す黒谷ジークベルト。

「それはそれとしてだ。霄はこちらに連れて帰らねばならぬ事を忘れるな」

「もちろんですとも」


須原の拳のラッシュが木戸を襲う。資材棚、H型鋼、壁を粉砕していくが木戸に体にはダメージは無い。

「駄目駄目、僕の体にはそういうの効かないんだってば」

木戸は蛇のように地面を這い須原の体み巻きついていく。まるで関節がないゴム人形のように。

「ヌウウウウウ……」

「僕は体の硬さと魔力を流した無機物の硬さを変えることができるんだ。だからほらこんなこともできるんだねぇ」

木戸は体を伸ばし散らばった5mほどのH型鋼に倒れこみ須原の体に巻きつけていく。

「いくら君が力が強くても鋼鉄を曲げる事ができてもダイヤモンド並みに強化した鋼材に簀巻きにされちゃあ動けないでしょ?」

「ヌガアアアアアアアアアアアアアアアアアッ」

「僕は君を倒すことはできないがこうやって無力化することはできるんだよ」

須原は人工ボディの筋繊維が軋むほど全力で振りほどこうとするが鋼材は少しも動かなかった。
華月が操るCAROM(冬華)によって意識を失いかけている吉良。その吉良と須原の体が凍りついた。棟の一番奥にある足場に両手足を失った霄が髪を掴まれて蓮也によって掲げ上げられているのが見えたからである。

「霄…様…」

「ウガアアアアアアアアアッ!!!!」

霄を掲げる蓮也は無表情で黙っている。その横に漆黒の渦が発生した。そこから現れたのは白峰華月と黒谷ジークベルト。

「しばらくぶりだな、吉良、須原。霄は頂いていくぞ、あの不束娘の元に置くより我と一緒に来た方がこやつのためにもなる。代わりに吹雪は返してやろう」

「やはり華月…様…それに黒谷…」

「カカカ…華月…サマ…」

華月は羽毛のように軽く飛び降りる。

「霄はもらっていくぞ。反対はするまいな?我に逆らうという事がどう言う事なのか解っているだろう?吉良よ」

華月は瞬時に吉良の前に詰めしゃがみこむ。

「私の主は…雪名様です…」

吉良は全身に鳥肌が立つのを感じた。のどと鼻が乾いていく。

「ほう…言うではないか。我の目をみてもう一度言えるか?」

「わ…たしの…主は…せつ…な…様です…」

「大した忠犬ぶりよ。その雪名に霄の護衛を命じられ遵守しようとしておるのだな。良いだろう。では次は…須原」

須原の前まで飛ぶ華月。

「ウウウアアアア…」

「心配するな、霄は守ってやる。お前はあの家を守っておれば良い」

「シカシ…」

「しかし?我の言うことが信用できないのか?」

「承知致しまシタ…華月様…」

「それで良い、お前は白峰家を敵から守る者。お前の敵は我か?」

「イイエ…」

華月は須原から離れ黒谷を見る。黒谷は黒い渦を出現させそこから意識を失った吹雪を取り出した。

「吹雪は返してやる。雪名の色に染まりきった吹雪は我はいらぬ。いずれ当主の力は取り戻しに行くと伝えておけ吉良、須原」

「末妹の霞様はいかがなされますか…」

黒谷がつぶやいた。

「霞は今はまだ良い。縛らず放っておくのが吉というもの。我の母に良く似ておるのだ」

それを聞いた吉良は違和感を覚えた。
華月は実際に霄、吹雪、霞と会ったことはない。だが口ぶりは何年も共に過ごし理解しているかのよう。

「吉良よ、なぜ我が霄、吹雪、霞の事を知っているのか理解できないようだな?簡単な事だ。血の記憶を辿ったまで。吹雪の血からな」

「まさか…以前の貴女にはそのような能力は無かったはずです…」

「その通りだ。以前までの我ならばこの力は持ち合わせてなかった。これは『白峰蓉花』のもの。お前が戦ったCAROMに流れる人工血液の素は蓉花の物だからな。蓮也の持つ刀の柄から蓉花の情報を得たのだ」

「そんなまさか…!貴女が復活出来た事に何か関係が!?」

「種明かしはせんよ。だがこれからは面白い事になっていく、期待しておれ」

続く





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Last updated  Nov 5, 2015 11:33:53 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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