未完成のブログ

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Nov 8, 2015
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カテゴリ: オリジナル
白峰雪名




木城二郎2

木城二郎:常に銀髪となった吹雪に驚いている


VAMPIREEYE68「分岐点」

―田口堂。

「自宅で目を覚ましたわたしは全てを吉良と須原から聞いた…」

銀髪の吹雪は静かにそう言った。

「白峰華月が強大な相手であろうとわたしは引くつもりは無い。二郎君、恭一君、わたしと一緒にお母さんに会いに来て。白峰華月を一度は滅ぼしたお母さんに話を聞きに行くの」

「吹雪さん…」

「吹雪ちゃん…」



―碁盤の目町中央の塔。

「いつ来てもここの地下都市は慣れないな…なんかよぅ…セットつーか生活感があんまりないっていうか」

エレベーターの中で速水恭一はつぶやいた。

「用事もなくブラブラしてる人がいないのも関係してるのかな?碁盤の目町ってみんな何かしらの仕事についてるみたいだし」

「そうね」

吹雪は一言だけそう呟いた。

エレベーターを降りた三人を待っていたのは白峰家世話係の一人であり教会の技術者である半魚人(マーマン)・水元来海と吹雪の妹白峰霞であった。

「や、来たね。吹雪ちゃんの報告を聞いて教会はてんやわんやの大騒ぎよ。雪名様にはまだ聞かせてないからよろしくね。止められるのは実の子の吹雪ちゃんだけだし」

「来海…」

水元来海はメガネのズレを直し吹雪の肩に手を置いた。

「…霄ちゃん大丈夫だよね?だってお祖母ちゃんが連れて行ったんでしょ?あったことないけど孫に酷いことしないよね?」



銀髪のままの吹雪を見つめる霞に対し吹雪は少しだけ微笑んで言った。

「じゃ、行きますか」

来海についていく一同。絨毯の敷かれた廊下を進み引き戸を開け一段上がった畳の部屋に入る。ふすまをあけて進んで行くと二郎の義手が共鳴しだした。

「これは…ユーユーで華月さんと会った時と同じような強さの反応だ…」

7枚目のふすまを開けると座布団に座った銀髪の白い着物の女性が見えた。


「あ…」

「うぉ…めちゃくちゃキレイな人じゃねえか…吹雪ちゃんのお母さん」

「お母さん…」

吹雪の姿を見た雪名ゆっくりと立ち上がり瞬時に歩を進め吹雪の目の前に立つ。

「なにかあったのね吹雪、霞。落ち着いていられない空気を感じるわ」

二郎は見た目からくる雪名のイメージを早速崩された。穏やかで慎ましく柔らかい人だと見た瞬間は思っていた。だが、立ち上がってから吹雪の前に肉薄した時の凍てつくような魔力の流れを感じすぐに改めた。

「お客さんの前で私ったら…どうぞ楽にしてくださいな。私が白峰雪名でよろしくお願いします」

頭を深々と下げる雪名。その所作に見とれる二郎と恭一。

「(華月さんはジリジリと焼かれるような感じだったけど雪名さんは凍りつきそうな感じの魔力だ…吹雪さんに似ている)」

「あら~?男子二人、雪名様が色っぽいからってジロジロ見ちゃダメですよ。実際エロボディですけど」

場の空気を変えようとしたのか来海が冗談めかして言った。

「そ、そんな目で見てませんよ!」

「本人目の前でそんな発言ヤバくないっすか…」

来海は気にする様子もなく、雪名は笑顔を浮かべているが吹雪は二人を少し軽蔑した目で見ている。霞はどうしていいか分からずキョロキョロと目を動かしていた。

「さて、じっくりと話を聞きましょ」

畳に座る一同。吹雪が事の顛末を話した。

「…そうやっぱり。こうなったらもう教会は私を碁盤の目町にとどめておけないかも」

白峰華月に対抗し得るのは自分であり、当主の力を狙っているのであれば餌にもするだろうと雪名は言った。

「お父さんの力は借りれないの?」

霞が言った。雪名の夫であり霄、吹雪、霞の父である蔵人は現在ヨーロッパの任務で日本を離れている。教会の実力者10人に入る実力を持っている。

「…ヨーロッパでも大変なことが起きているのです」

来海が言った。

「白峰華月が復活したと思われる少し前に、イギリスで強大な吸血鬼が現れ『アーサー・ペンドラゴン』を名乗ったそうです。すぐさま吸血鬼専門チームが結集され蔵人様もそこに。今もアーサーはまだ退治できていない状態です」

「アーサーってあの円卓の騎士のアーサー王!?なんで吸血鬼に?」

二郎が声を上げた。

「アーサー・ペンドラゴン本人かどうか確実な証拠はありませんが強力な剣と鞘を持っているとの報告があります。他にも複数円卓の騎士を名乗る吸血鬼や屍人、ホムンクルスが現れています。そしてマーリンを名乗る人物がそれらの背後にいるとか」

「…似ているわねこっちの状況と。黒谷とマーリン、白峰華月とアーサー…配下の吸血鬼に円卓の騎士…」

雪名が言った。

「黒谷は西洋出身の吸血鬼。20年ほど前に白峰華月が滅ぼされたのち彼はイギリスに行っていたのでは?そこでマーリン、もしくはそれに関係する者たちから吸血鬼死者復活の術を学んだとか?」

来海はメガネを触りながら全員の顔を見ながら言った。

「そうなんだ…お父さんの力は借りれないね」

「俺の親父も東京で大変な事件を追っていると言ってたよ」

二郎は霞を見ていった。

「木城紫蓮様は…現在東京都で起きている同時多発怪人化事件を追っていますね。教会の最高幹部であり最強の陰陽師の葛野忍様と共に」

「ちょちょ、ちょっと待ってくれ来海さん。頭が整理できねーよ。イギリスだの東京だのの話は今関係あるんすか?」

恭一が頭をかきながらいった。

「まぁ…関係なくもないですが、ここにいる全員がどうこうできる問題ではありませんでしたね。話を戻しましょう、白峰華月と黒谷ジークベルトの事ですね」

来海は軽く咳払いをした。

「白峰華月は闇の住人に対しての最高戦力であったわけですよ。教会に属していないものの白峰家は昔からそういった闇の住人絡みの事件を解決してきたのです。白峰華月はあまりにも強力だったために教会は恐れ始めたんですね」

「…海外の映画でそういうのあったね。『ハイパーマン』がまさにそれ。強すぎたために疎まれて人間が封印しようとするって話」

「速水君の言う通り。教会は白峰華月をどうにかして制御するか始末したいと考えるようになった。しかし教会は白峰家を滅ぼすつもりはなく、当主の力を手に入れたかった」

「そこで娘の私に目をつけたの」

雪名が言った。

「扱いにくい華月よりも次の当主、もしくは当主の力を手に入れれば良いと。その話を持ってきたのがあの方…雪名様の夫になる蔵人様。通い続けるうちに二人は惹かれあうようになりやがて一緒になることを誓い合いました。蔵人様は雪名様を守る為に教会に掛け合いました」

「それでどうなったんです?」

「それで!?」

二郎と恭一は目を開いて言った。

「当主を雪名様に継がせればいい。そうすれば華月は無用の存在だと教会は言いました。そんな折、白面金毛九尾が復活したとの情報が入りました。国が滅びるほどの力を持った存在の復活に教会は華月をぶつける事にしました。七日七晩の死闘の末、白面金毛は弱りついに封印することに成功しました。流石の華月といえど力をほとんど使い果たし満身創痍の状態でした。そこに葛野忍、大天狗の長門顕彰、木城紫蓮様が華月に金縛りの術を仕掛け、雪名様が白峰家伝来の刀で華月の心臓を突き刺し、吸血鬼ハンターの蔵人様が華月の魔力を封じ再生を停止させました。雪名様は当主の力を華月から奪い取ることに成功し、華月は灰になりその灰は復活を防ぐために雪名様が吸収されました。刀は木城紫蓮様が受け取りご自身の蔵に封印されました」

「とても辛い決断だったわ。肉親を裏切りこの手にかけるなんて…」

「白峰家の未来の為に雪名様は辛い判断を下された。世話係一同も納得したことです。黒谷を除いては」

「黒谷はちょうどその頃イギリスに用事があって居なかった。いれば華月を封印することはできなかったかもしれないです」

話を聞いていた二郎は黒い男の言葉を思い出していた。

『白峰家を守れ』

「(華月さんを滅ぼしたことが正しかったのか?そんな事をされるほど悪い人には見えなかった…ちゃんと話合えば解決できたのではないのか?)」

「あの、華月さんを滅ぼさなければならないといけないと判断したのは誰なんですか?」

二郎は来海に言った。

「恐らくは教会の最高幹部、葛野忍と長門顕彰ね」

「誰も反対しなかったんですか?」

「蔵人様と木城紫蓮様は反対だったんですよ。でもそうするしかなかった。そうしなければ白峰家は教会に敵と認識されるところだったのですから」

「じゃあ…華月さんは今、俺の親父や吹雪さんのお父さんの蔵人さん、葛野忍、長門顕彰を恨んでるってことかもしれないんですね?」

「そうね…でもそれは黒谷の方が強く思っているでしょう」

「どうすれば…良い解決ができるんですかね」

「うーん…いっそのこと日本の教会をぶっ潰して白峰家が支配すればいいんじゃないかなーとか思ってますよ私は。ま、そんなことできないですけどね」

「来海、わたしはそうするつもり」

吹雪は言い放った。

「お父さんを、紫蓮さんを、お母さんを利用している教会はわたしが変える」

「吹雪さん…」

「おねえちゃん…」

「姉さんは全て背負い込もうとしていた。自分が犠牲になれば良いと考えていた。繊細な姉さんにそんなことはさせられない、優しい霞にもさせたくない。だからわたしがやるしかない。教会で誰にも文句を言わせない存在になってわたしがお母さんを解放する。その為には闇の住人をいくらでも狩る。どうせ彼らはいつか復活する存在なのだから」

「駄目よ吹雪。お母さんとお父さんを少しは頼りにしなさい」

「………」

その時二郎の頭に声が響いた。

『決断を誤るな。ここが分岐点となるだろう』

「(クソ…どうすればいいんだよ!いつも突然現れて言いたいこと言いやがって!!)」

「雪名さん、吹雪さん、霞ちゃん…俺、華月さんに会って話をするよ」

「え!?」

続く





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Last updated  Nov 8, 2015 10:14:39 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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