未完成のブログ

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Nov 17, 2015
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カテゴリ: オリジナル
木城二郎2



VAMPIREEYE69「解決策」

「君一人でどうにかできる問題ではないと思いますけど?」

来海は眼鏡の奥の鋭い眼光で二郎を見据える。

「そうかもしれない。でもこのままじゃ全面的に争うしかなくなる。その時にとんでもない敵が現れたらどうするんです?共倒れになってしまうのでは?何よりこんな…家族同士で争うなんて…」

二郎は黒い男の言葉から想像できる事を口に出してみた。

「今現在一番京都を混乱に陥れてるのは華月ら吸血鬼です。それに対処するのが最優先だと思いますけど?これを放っておいて他のことなど出来はしませんよ」

「だからこそ俺だけが動く意味はあるのではないでしょうか?華月さんが復活したと知れば教会もいろいろと動かなければならいでしょうし闇の住人絡みの事件もあるでしょうし。その前にやってみてもいいのでは?」

「うーん…そうですね…教会の任務とは関係なく君が『偶然白峰華月と会い話をした』事があっても誰も何も言えないね。それで何か解決の糸口が掴めれば儲けものかも」



「危険よ二郎君!!」

吹雪が叫んだ。

「多分大丈夫だよ…殺されたりとかないと思う。ちゃんと話をすれば聞いてくれそうだし」

「だいたいどうやって会いにいくの?」

「警察署に行けばいいんだ。斎藤勇雷が警察官だって分かってるし」

「取り合ってもらえないわ」

「大丈夫、あてはあるんだ…メールを使うんだよ」

二郎は奥寺舞子が使っていた暗示メールのことを言った。

「ちょっと駄目な方法かもしれないけどそれを一般人の警察官に使えば斎藤勇雷に会うことができる」

「斎藤に殺されるわ!」

「そうかな…話し合いには応じそうな気はするけど」



霞が手を挙げた。

「何言ってるの!?霞がそんな事をする必要なんて…わたしが行くわ」

「おねえちゃん、その斎藤って人電撃使うんでしょ?じゃああたしの出番だよ。あたしの魔力特性も電撃だし」

「でも…」

「あたしね、今超やる気になってるの。霄ちゃんも連れてかれたし何もしないでじっとなんてしてられないんだ」



「再生力も姉妹の中で一番だしそうそう簡単にやられないよ。あたしは霄ちゃんみたいに速くないし、おねえちゃんみたいに器用じゃないけど」

「お母さんからも霞を止めて!」

吹雪は雪名を見る。雪名は意外にも微笑んでいた。

「大丈夫よ吹雪。お話しにいくだけでしょ?それに霞の気持ちすごくわかるの。じっとしていられなくて今すぐここを飛び出したいのよ私も。もし、霞にも何かあったらもう我慢できないわ。馬鹿な吸血鬼連中潰しに行くわ」

「あ…ごめんさいお母さん…お母さんも耐えてたの忘れて…」

「いいのよ吹雪、貴女が謝ることじゃないわ。原因は馬鹿な母と黒谷なんだから。後気になることといえば…吉良が戦闘したロボットね。見た訳じゃないから違うかもしれないけど…来海、CAROMの画像出せる?」

「少々お待ちください」

来海はタブレットを操作し白い猫科の耳を生やしたような流線型の人型ロボットの画像を表示させる。

「吹雪、あなたが見たのはこれ?」

「ええ、それよお母さん」

「これは教会が密かに開発していた対闇の住人用アンドロイドなのよ。パワースーツが発達しても生身の人間では危険な斥候や調査、制圧を目的としたものね。そしてこれは私を研究した結果生まれた物」

雪名の言葉に頷く来海。

「以前木城二郎君の義手を見せてもらって驚いたのはこのCAROMの技術をさらに超えた物だったからですよ。しかも白峰家ではなく君自身が媒介になっている。ありえない。しかしそのおかげでCAROMは完成に至った。黒谷たちが持っているということはどこからか盗まれたか…あるいはデータを抜き出されたか」

来海は以前取った二郎のデータを表示させる。

「データの持ち出しはチェックしていますしサーバーはオフラインです。盗まれた機体もありません…考えられるとすれば全てCAROMのデータを記憶して再現したというくらいしか…」

「黒谷サイドにスパイがいるということね」

「そう考えられます。今のところ全てこちらがしてやられてる状態ですね。葛野や長門が木城紫蓮様や蔵人様を京都から遠ざけたり小賢しい事をしてくれちゃってるから」

「流石に今回の事で焦るでしょうね。そうすれば私も来海もある程度自由に動けるようになるはず。その前に二郎さんに頑張ってもらわなきゃ」

雪名は二郎に向かって微笑む。二郎はその顔を見て一瞬で固まった。

「………」

横から視線を感じ我に返る二郎。吹雪が細めで見ていた。

「お母さんの事見すぎ」

「え!?そ、そんなつもりじゃ」

その横では恭一が嬉しそうにしていた。

―奥寺舞子のマンション

翌日行われるヴァルキリーのミニライブのリハーサルを終えたメンバーは周防美古都と合流し買い物を終え奥寺舞子の所有するマンションに帰ってきていた。

「お客さん…100人位は来るかなぁ?」

山根妃羅莉が言った。

「さぁ…告知してないしセンジョーのさくらがほとんどじゃない??」

奥寺舞子はカイコマンのキーホルダーを回しながら言った。

「まぁまぁPVの撮影が本来の目的やさかい」

緋川燿子は朱色の手鏡を見ながら言った。

「今回の衣装ちょっと胸きつ~い!甲冑イメージわかるけど~」
野村萌絵は甲冑モチーフのビキニアーマー衣装の携帯画像を見ながら言った。

「あんたと妃羅莉のは露出高くて動きやすいと思うけど…燿子なんてぽっくり下駄に着物よ?ミニスカ浴衣の私はまだマシだけど…あ、木城君からメール」

舞子の周りに集まる。燿子、萌絵、妃羅莉そして美古都。

「え~っとどれどれ~…『吹雪さんは帰ってきたから大丈夫。愛してるぜ舞子』」

萌絵がふざけながら言った。

「はああああああああっ!?どこにそんな事書いてあるのよ!!それに何覗き込んでるのよ!!燿子まで!!『吹雪さんは帰ってきたから大丈夫。頼みたいことがあるんだけど』でしょうが!!」

舞子は飛び上がり天井から蜘蛛糸でぶら下がる。

「『あの時使った催眠メール使いたいんだ。教えてくれないか?』ふ~ん…あのデータまだあったかな…何に使うか知らないけどまぁどうでも良いかな」

舞子は『これよ。多分まだ使える』と圧縮フォルダを添付して二郎に返信した。

「舞子様!!どういう関係なんです!!この男とは!!」

飛びつく美古都。

「ああもうっ!くっつかないでってば美古都!前も言ったけど『様』やめなさいよ。木城君はただのクラスメイトだってば。別に普段交流ないわよ」

「そうですか…もやもやしますけど信じます!!」

舞子はぶら下がった糸から降り軽く横宙返りで飛び、リビングのソファに座る。

「何をやろうとしてるんでしょうね?」

「さぁ?別にどうでもいいわよ」

「気にならないんですか?」

「どうせ教会の任務か何かだろうし」

カイコマンのキーホルダーをいじりながら舞子は言った。

「奥寺さん、ところで警察署で会った吸血鬼らの居場所は分かりそうですか?」

燿子がそういうと舞子は頷いた。

「流石は奥寺さんやわ。安々と逃がすとは思えませんでしたし」

「それでも途中で糸切られたけどね。で、その糸がどこで切れたかというと…伏見桃山城近くのマンションの前よ」

「あらあら…明日のライブ会場の近くやないですか。ちょうど良いと言うか、ついてるといいますか」

「珍しく燿子がやる気を出してるなんてね。じゃ、ライブの後にって事でいいわね?」

「おや、そんな風に見えましたか?まぁそうですねぇ…京都の街に邪魔な連中やさかい出て行ってもらいたいと思うてますよやりましょ」

燿子のその言葉に舞子、萌絵、妃羅莉は顔を見合わせる。

「センジョー側も別に何も言ってこないし好きにしていいって事でしょ」

「教会の邪魔が入らなければもっといいのにね~」

「やってやろうね!フットサルの試合よりドキドキする!」

それを聞いていた美古都。

「わ、私も参加しますよ!ライブ終わったらご一緒させてください!吸血鬼は私も少なからず恨みがあります、十字槍で蹴散らしてやりますよ!」
美古都の言葉に四人は頷いた。

―伏見桃山城付近にあるマンション

白峰華月はゴシック調に揃えられた部屋でドレスを着せられていた。黒谷の手によって。

「我の身に着ける物全てお前が用意しているが、冬華の物もお前が用意するのか?」

「そのつもりですが?」

「そうか。ところで、霄はどうしておる?」

「両手両足を繋げた後大暴れしました」

「ふっふっふ…分かった、では我が行こう」

華月は装飾の施された椅子から立ち上がり黒谷の手を取る。黒谷は黒い渦を発生させ華月と共に中に飛び込んだ。飛び込ん先は扉も窓も無く、天井壁床全てが白い正立方体の部屋だった。その中央にあるベッドに霄は膝を抱えて座っていた。

「そう睨むな。我が何者かいうまでもないな霄よ」

「白峰華月…」

「呼び捨てとはな。まぁ良い、お祖母さんなどと呼ばれてもいい気はしないのでな」

「私をこんなところに連れてきたのは何が目的だ!!」

霄は魔力を高め華月に殺気をぶつける。

「お前を育てる為だ。白峰家の当主を継ぐのはお前しかいない。今のままでは当主の力を使いこなすことはできないどころか吸血鬼としても成長できぬ。だから我がお前を迎えたのだ。わざわざこんな方法をとったのは本気の力を見たかったのでな」

「貴女は既に死んだ存在だ!それに当主はお母さん、貴女ではない、学ぶことなどない!」

「ふっふっふ…それはどうかな?」

続く





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Last updated  Nov 17, 2015 11:11:40 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
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