未完成のブログ

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Jan 30, 2022
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ReviveTheGunSword:灰蘇の剣銃2「記憶の無い少女」

―夜の雨が滝のように降っている。ボクはそれを仰向けで全身に浴びている。

「冷たくて気持ちいいなぁ~~~」

 ここは知らないビルの屋上。どうしてここに全裸で寝転んでいるのか……
 それはボクにも分からない。気が付いたらここでこうしてたのだから。

「……」

 体を起こして周囲を見渡す。ボクの寝転がっている場所はオレンジで〇にHと書かれた中心。Hな格好してるボクがHの中心に寝転んでいるのはわざとじゃない。

「あはははは」

 でもなんかおかしくなって笑ってしまった。とりあえずこのままじゃ駄目だし着るものを探さなきゃ。下の階に扉を見つけた、鍵がかかってたけど無理やりネジって壊して開けた。凄い!ボクって力持ちだったんだ!!


「かわいい顔、形のいい胸、くびれたお腹、張りのあるプリケツにスラリとした綺麗な脚」

 ボクはどうやら超美少女のようだ。おっと見とれてる場合じゃなくて服探さなきゃ。

「お、ラッキー!」

 すぐ下の階は婦人服売り場だった。電気が消えてるって事はお休みか閉店後?監視カメラの死角に隠れながら売り場を進む。良さそうなのを拝借して身に着ける。

「支払いは……後で……」

 そう言えばボクの銃はどこにいったんだろう?

「あれ?なんで銃?」

 銃を持ってるのがあたりまえで、持ってない事に違和感を覚えた。
 ついでに傘とブーツも拝借して屋上に戻る。

「……」


 屋上には室外機と発電機、ぶっといパイプが沢山―

「あれは?」

 屋上の端っこに人の頭くらいの大きさのトゲトゲの石があった。

「卵みたい」

 真っ二つに割れていて中身は無い。トゲトゲ石に触ってみる。



 まばゆい光を放って……しばらく目を瞑ってあけると石は消えていた。代わりにボクの手に指輪が二つ。サイズが合いそうな中指にそれぞれつける。

「ノリで指輪つけちゃったけど呪のアイテムとかじゃないよね?」

 まぁいっか、ボクの記憶の手がかりになるかもだし。それよりも銃は……

「え?」

 掌に銃が出現した。よくわかんないけど……出てきた銃を眺める。

「うーん……この灰色のボディに程よい光沢……レトロフューチャーなデザイン」

 銃を構えて屋上の手すりの柵一本を狙う。バキュンと小さな音を出して青白い光弾が命中した。記憶はないけどこの銃を愛用してたのは体が覚えてる。

「見つかったのはいいけどこれどうしよ……上着はポケットないしブラトップはあんまり伸びる素材じゃないし……スカートにひっかけるか……ソックスにねじ込むか……」

 今履いている気に入ったデザインのパンツは小さすぎて無理。フルバックデカパンにすれば良かったかなそれでも銃はちょっと重いし大きいから無理かも。カバンも拝借しちゃおかな?

 「あれ、消えちゃった」

 よく分からないけど消えた。指輪がほんのり光ってる、もしかしてボクの意思に反応して指輪が銃を出し入れしてくれてる?

「あ、出た……消えた。出た、消えた……」

 左の指輪からはカードリッジっぽいのが出た。色んな弾を撃てるっぽい。

「はー……これからどうしようかなー……」

 下の街並みを眺める。キラキラしたネオン、派手な恰好の女の子たち。オラオラ系の男の子たち。酔っ払い……雨が降ってるのに結構人がいる。

 「ここに居ても仕方ないし下に降りよ……」

 非常階段の鎖を銃でバキュンと壊して降りていく。なんでこういうところは原始的なんだろう?
 タンタンタンタタンってリズムよく降りてく。一番下の階は何故か電子ロック。

「これってセキュリティ発動しちゃう系かな」

 バキュンとやっちゃう?うーん、銃じゃなくて何かでザックリくり抜いたら発動しないかな?

「おっと?」

 右手に現れたのは包丁のような形だけどボクの腕くらいの大きさの刃物。

「銃が剣になった?この剣で扉斬れるかなぁ……」

 剣で扉を突いてみた。あっさりと突き刺さってしまった凄すぎ……とりあえずボクが通り抜けられるようにギコギコくり抜く。

 「よっこいしょ……」

 通り抜けて路地に出た。

 誰も居ないのを確認して左手から何が出るか念じてみる。ちょっと変な鞘だった、血管浮きまくったような見た目のちょっとアレだ……エッチな感じ。

「鞘……かぁ、でも指輪にしまうなら要らないような気がするけど」

 剣を鞘に挿入するとズップリと何か生々しい感触がした。

「あ……何かこの感触気持ちいいかも……」

 ゆっくりと剣を抜いてみる。ぬるっと抜けた剣はちょっと濡れて形が変わってた。包丁型から真っすぐに尖がったレイピア状に。一旦剣と鞘を指輪にしまう、その後また出してみるとレイピアと血管バキバキの鞘が出てきた。収納時の状態をそのまま維持するみたいな?

「なるほど……大体使い方分かった……というか思い出した?」

 指輪は他にも便利アイテムを出せるものかなと試してみたけど……結局銃と弾丸、剣と鞘だけだった。4つのアイテムは左右どちらからでも出せる事も分かった。

「う~ん……これをガンガン使ってた気がするけど……」

 記憶はぼんやりしている。理解してるけど何処か他人事のようなそんな感じ。

「このアイテムの使い方がわかった所で……肝心の記憶は全然なんだけどなー」

 何にもわからないからとりあえず街を歩いてみよう。誰かボクを知ってる人に会うかもしれないし知ってる場所があるかもしれない。 

 ボクみたいに手に持ってる傘の人はそんなに多くない。若い人は肩に乗せたデバイスとワイヤーで繋がった傘ドローンを広げてる人、ほとんど透明の合羽来てる人、完全撥水の服を着てる人ばっかりだ。

「ヨー!おねえさん!!お店で一杯やってかない?夢の一時過ごせちゃうヨー!!」

 真っ白な完全防水ビジネススーツにハットの茶髪の男の人が話しかけてきた。イケメン度は55くらい。

「お金ないんだよねー!ねぇ、ボクの顔に見覚えない?」

「あるあるある!超ある見覚えあるヨー!お金がない?嘘バッカリ、お姉さんの服はみんなハイブランド!決済は手の甲のIDキャッシュでウチはいけるからカモンカモン!!」

 無視して歩き始めてもすっごい着いてくる。
 ―手の甲のIDか。
 そっか、ID調べればボクが何者か解るんだ!そうと決まれば交番へGO!!

「交番に用事あるから行くけど一緒にくる訳?」

「全然オッケー!やましいこと何もしてない客引きじゃなくてこれはただのナンパ、お姉さんに一目ぼれワンナイトラブしようゼ!!」

 金属か!って思うほど白くてピッカピカの歯を見せてウインクするチャラ男。

「ふーん……じゃ、離れて付いてきてね。近づいたら……バキュン!だよ」

 銃を取り出して空に向かって撃つ真似をする。チャラ男の顔色が変わった。

「そそそそそそそそ……」

「そ?いやホントに撃たないって」

「それは!グレイブラスター!!!あひいいいいいいお助けおおおおおおおおおっ!!」

 ガニマタで猛ダッシュして逃げていくチャラ男。

「ちょ、待ってよ!!」

 足に力を込めてダッシュ!床の石畳がめくれ上がってしまった。三歩でチャラ男に追いつく。ボクってやっぱり超人なのかな!?

「ひいいいいいいいいいいい!!お助けええええ!!アンタがあの……」

 失禁して失神してしまった。ヤッバ、人が集まってきそうだったのでチャラ男をゴミ箱の横にもたれかからせて路地に逃げ込む。

「手がかり一個みっけ。この銃は知る人ぞ知るヤバイものらしい……」

 ヤバイものって分かったけど……どうしよっかな。ボクがヤバイ系なら交番行って即逮捕とかありえるかも?

「おや、お嬢ちゃん」

「え?」

 全く気配を感じなかった。すぐ後ろにお爺さんが立っていた………両手両足が今時じゃない機械丸出しの義手義足。雨宿りかな?

「はぁどうも」

「いつもと感じが違うからすぐにわからなかったよ」

「え?そう……なの?ボクの事知ってるの?」

「ん?人違いかな?儂だよ徳三だよ」

「とくぞー……さん……」

 あれ?ボクはこの人知ってるかも?

「それでどうしたんだい?」

「あの……」

 ボクはとくぞーさんに事情を話した。けど記憶を失う前のボクはとくぞーさんに名前を教えてなかったらしい。なんてこったい!!M(エム)とだけ名乗ってたとか。

「M……マイコ、ミコト、ムリアン、メイ、モリガン……全然思い出せない」

「困ったねぇ~お嬢ちゃんには世話になったから何か力になってやりてえが……そうだ、三丁目の三角ビル向かいの公園にお嬢ちゃんが儂に預けた荷物があったんだ。ほれ、そこの室外機の下に鍵がある確認してみな」

 とくぞーさんの教えてもらったところにガチャガチャのカプセルに入った鍵があった。

「ありがと!早速行ってみるね!」「おお、気を付けてな」

 路地を抜けて教えてもらった方角を進んでいく。さっきの通りよりはケバケバしくない。でも相変わらずタチの悪そうな集団がウロウロしてる。左前方に三角屋根のミラービルが見える。

 雨は若干弱くなってきた。公園に到着すると目に飛び込んできたのはテントの数々。なるほどホームレスの人たちの寝場所ね。

「あのーとくぞーさんから鍵預かってきたんですけど……誰か知りません?」

 テントから何人か顔をのぞかせた。お年寄りだけじゃなくて若者に女の人もいる。

「おや?Mじゃあないかここ一週間ほど姿を見なかったからな、元気そうで何よりだ」

 と言ったのは眼鏡がバキバキにひび割れたおじさん。

「え?あ……そうです……ね」

 おじさんはすぐにテントの奥から小さな金庫を持ってきてくれた。ガチャガチャカプセルの鍵を使って開けると中に入っていたのは……傷だらけのICカードだった。なにこれなんのICカード?
 それにしても……一週間ほど姿を見なかったって?ボクはとくぞーさんや眼鏡バキバキおじさんらと最後に会ったのは一週間くらい前だったのかぁ……その前後何をしてたんだろう?

「やめてぇええええええええ!!」

 女の人の声だ、どこから!?上からだ!!向かいの三角ビルの上!!
 三角ビルのバルコニー部分に女の人と黒フードで赤い目を光らせた男らが三人。手には刀のような刃物を持っているのが見える。

「DMCだ!!」ホームレスのお婆ちゃんが叫んだ。

「やべぇぞ!!あのお姉ちゃん殺されちまう!!」ホームレス少年が言った。

 ギャング同士の抗争なら知った事じゃないけど一般人は助けなきゃ!!ボクは三角ビルと隣のビルの間の路地に駆け込み、壁ジャンプ。ジグザグに上に上がっていく。5階建ての三角ビルの屋上バルコニーに到着した。

「ああん?何だぁテメェ……」

 屋上には……10人くらいのDMC。全員刃物を持っている。下から見た数より多い!!

「ストップ!動くんじゃないよ!」

 でも銃を持ってるボクの方が有利だ。チャラ男が言ってたグレイブラスターを構える。

「その銃……テメェ生きてやがったのか」「見た目で分からなかったぞ……」「団長に報告だな」

「ふっふー!この銃の恐ろしさを知ってるようだねっ!そこの女の人離せ!」

「それは無理だな、テメェはここで死ぬ」

 体が盛り上がっていくDMCの連中。上半身が特に異常にデカくなった。

「ゴウトウヘーーーーーーーール!!」

「うっさい!」

 グレイブラスターを放つ。青白い弾丸が正面の男の膝に命中!派手にすっ転んだ!次の敵に……って連射できないのー?

「ヘヘヘヘヘヘーーーーール!!」

「もうーーーーーー!!」

 大ジャンプで一気に後ろに下がって距離を取る。連射できない弾なら……代えればいいって事だ!よーし、連射弾に……カードリッジ交換!!

 手裏剣を投げてくるDMCの連中。ボクは華麗に空中伸身3回転捻りで回避して着地。着地と同時に連中の放った手裏剣が爆発した。三角ビルの屋根がボロボロに!爆裂手裏剣か!

「ダララララララララララー!!」

 ボクはマシンガンめいて光弾を発射。弾丸はDMCの巨漢の皮膚を破り鮮血を噴出させる。

「きゃああああああああああああ!!」

 さっきの女性が羽交い絞めにされて刀をつきつけられている。しまった……!!

「用があるのはこの女だ。テメェがこの女に何の用があるか知らんがコイツは始末する」

「用だって?無いよ!一般人を巻き込むのが気に入らないんだ、外道があああああっ!!」

 超スピードでカードリッジを交換。今度は誘導弾!上に向かって4連射!!

「はっ!何処撃ってやがる!!……うぐげっ!!」

 戻ってきた弾丸は外道DMCの両肩を破壊!肉片を飛び散らせて倒れた。

「て、撤退だ!!奴が戻ってきやがった!!」

 残りのDMCは倒れた奴らを連れて去っていった。

「あ、ありがとうございまーす!!」

 女の人は無事みたいだ。クネクネモジモジしてる。

「何で連中に襲われてたの?」

「私見ちゃったの!隣のビルのマンションに住んでるんだけど出勤前にいつもタバコ吸いにベランダに出るの。そっから三角ビルのベランダ見てたらDMCの人たちがカップルを立たせたままめった刺しにして……化け物に変えたの!!」

「え?」

「携帯で動画撮ってるよー……ほら」

「ホントだ……なにこれ」

 ふむふむ、撮ってるところ見つかって……DMCのフックロープでこっちに引きずり込まれて刺されそうに……そこでボクが現れたって訳ね。

「あ、ヤバイ!遅刻しちゃう!!あたしマリリン!【ヴィーナスQ】ってお店で働いてるから知り合いに宣伝しといてねーじゃあね~ん」

 たくましい……命狙われたってのに。でもこの街の夜のお店で働くならそれくらいじゃなきゃダメなのかもねー。

 「騒ぎ起こしちゃったし今日はどっかで隠れるしかないかなー……あてもないしお金も無いし公園のテントのどこか入れてもらおかな……」

 ―結局おばあちゃんホームレスの瀧子さんのテントに泊めてもらった。昨日から何にも食べてなかったからおにぎりまで貰っちゃった!

「ありがとー!この恩は絶対10倍くらいに返すからね!!」

「いいのよ、困った時はお互い様だよ」

おにぎりを持って公園から路地に入る。今日は何か良い事起きるかなー!

続く





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Last updated  Jan 30, 2022 10:28:40 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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