未完成のブログ

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Apr 5, 2024
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カテゴリ: DHHU
DHHUその8

ユウのパーティー
勇者(着装型):ユウ
武闘家:ハオラン
死霊術師:サイガ
錬金術師:ドウェイン

ケンのパーティー
勇者(サモナー型):ケン
戦士:ラーニー

魔術師:ネスター


 ユウのパーティーは異空間結界(ダンジョン)探索から始めていた。

「【凶】のダンジョンは呪力が集まっている場所に作られるから……」

「人の多い所や負の感情が集まりやすい所死人が多く出た所強い恨みを持って死んだ者が居る場所だよね~」

 ユウはサイガと一緒に携帯端末を見ながら言った。

「京都は歴史の古い街……どうやって探すんだ? 呪力のたまり場なんてそこら中にあるんじゃないのか?」

 ハオランは頭を掻きながら言った。

「選別は出来るんよ。古いのは置いといて新しいのにターゲット絞ればそんなに多くない、ましてやダンジョンなんてでっかい呪力のたまり場は数えるほどね」

 サイガは携帯端末を指さして言った。

「へぇ~」

「さ~て地図と探知機を合わせて……と」



「あーしはこっちのが向いてるからアナログでやってっケド荷物多くて大変なんだよね」

「あのキャリーバッグは旅行気分で持ってきたのではなかったのか」

 ドウェインが呟いた。

「センセ(ドウェイン)は異常に荷物少ないよね? ミニマリスト系?」

「両手は常に空けておきたいのでね。最低限必要なものは衣服に仕込んでいるし、かさばるものは素材だけ入れた小さなカバンを身に着けて使う時に錬成する」



「そういえばサイガって娘いるんだっけ?」

 ユウが言った。

「公務員になった娘がね。あーしとしては大学行ってほしかったんだけど本人が大学行くよりもやる気出しちゃってさぁ~なんか東京の秋馬原島のオータムホースシティ?に配属されるんだって」

「え、ってことは娘って俺よりも年上!? サイガ何歳なの?」

「あ~あ~ガキンチョは素直だけど女に脊髄反射でトシ聞くとかデリカシーないのがちょいウザ。まぁ答えるけど30ちょっと」

「ってことは……」

「はいはいそーゆーやりとりもう何億回やったし。あーしは後悔してないしあんときはそれがベストだって考えたんだし。言っとくけど超純愛だから」

「え、なんかごめん」

「ちっちゃい頃から好きだった男が余命3カ月の宣告受けてさぁ~一緒に大人になって人生歩んでいくんだと考えてたんだ。めちゃくちゃ泣いたしありとあらゆる治療法調べたよ子供ながら。でもそんなのは男の方はとっくにやってて覚悟決めた後あーしに話してくれてたんだよ。あーしは一生のお願いを男に使って娘を授かったわけ」

「周囲の反対は凄かっただろう」

 ドウェインが言った。

「まーね、でもあーしはやると決めたら絶対に曲げない女だから。あん時の無敵感溢れるパワーってあの頃特有のもんだよねそのおかげでなんとかなった周りの大人にはめちゃくちゃ迷惑かけたと思うケド。子育ては死霊術使いまくりで乗り切ったおかげで鍛えまくられて財団にスカウトされた訳」

「つえーな……俺んちの姉さん達思い出すぜ」

 ハオランが言った。

「あーしの話はもういいっしょ。ダンジョン探索ダンジョン探索っと」

 サイガの振り子は山の中を指示した。

「あら? 山の中だね。市内じゃない……」

「他のダンジョンは?」

 ユウは自分の携帯端末と地図を見比べて言った。

「とりあえず候補当たっていこう。順番にダンジョンを潰していけばジンガの方から姿を現すはずだよ」

「だな、ユウの弟には邪眼の警戒と関係者の協力と調査をやってもらってるものな」

「うん」

「順に攻略か……いくつ造られたのかわからんが長期戦を覚悟しておいた方が良さそうだな。入念な準備をしていこう」

 ドウェインは背負っていたスーツケースを空けて中身を確認する。

「さてさて……」

 サイガの振り子が示したのは6カ所。その内ダンジョンの可能性が高いのは4カ所だという。

「後は現地確認だね。この街中ど真ん中にある二つはダンジョンじゃなくて妖やらが集まっている場所かも。ほら一つはセンジョーとかっていう企業のビルでもう一つは御所の近く……ミーティングで言ってた白峰家とかじゃない?」

「ダンジョンとは別にして確認しておいた方がいいかもな」

「ケンも見に行くだろうし俺も実際に見た方がいいかも」

「えっとじゃあ―まず最初に向かうのはこの山の中の所でOK?」

「だね」「よし!」「了解」


 ハオランの運転で車で山中に向かうユウ達。しばらくすると廃棄物処理場と書かれた看板を発見した。

「サイガの地図と車のナビを照らし合わせると……ここだな」

「まだ夜でもないのに人の気配まるで無いよ」

 金網のゲートは開け放たれたままで、中には従業員のものと思われる車が多数止まっている。

「突然消えたような感じだね、既にジンガの手によって従業員はもう……」

 窓が開いた車にはまだ飲みかけのペットボトルが見える。

「う~ん……どうもサイアクそーみたい。コミュとれる霊に聞いたらここの従業員は皆殺しにされたってさ」

 サイガはこの廃棄物処理場で生き埋めで殺された反社会組織の霊に聞いていた。

「聞いた霊はここの従業員に殺された奴なんだケドね。恨みつらみのある連中が死んで喜んでるよ」

「……そうとういわくつきの場所って訳か」

 ハオランはヌンチャクを構える。

「【ネコマタネコ】召喚! 廃棄物処理場の探索お願い」

「ニャアアアアン!」

 ユウによって白い尻尾が二股のネコが召喚され走っていく。

「さてここからは油断できませんね」

 ドウェインは懐から刀の柄を取り出し刀身を錬金術で錬成する。

「今のどうやったの!?」

「柄は持ち歩いてますが刀身は地中の砂鉄を利用したまで。大したことじゃありません」

「あーしはゴリゴリのバトルスタイルじゃないから……いつもお世話になってる霊を召喚っと」

 サイガの横に骨の鎧武者が出現。「オオオオオオオオ……」

「あにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃー!!」

 慌てて戻って来るネコマタネコ、その背後には異形と化した作業服の者達が追いかけている。

「従業員の成れの果てか……来るぞ!」

 ハオランが前に出る。続くユウ。

「着装! 【ゴリラボクサー】!!」

 ハオランの打撃とユウのゴリラボクサーのパンチで押し寄せる異形従業員の4人を吹き飛ばす。

「出来損ないの怨霊怪獣に見えるけど……意外とタフだ!」

 ゴツゴツと全身盛り上がった皮膚をしている従業員たちを殴った感触はまるでタイヤのようであった。

「だったらぶった切るか?」「そうだね」

 ハオランは青龍刀を背中から取り出し、ユウは【蛇の暗殺者】に着装を変える。

「モガガガガガー!」

 迫る異形の従業員集団。ユウとハオランが斬りつける。

「む!?」「これは……」

 ゴム質の皮膚は2人の武器の刃を受け止める。食い込んだまま離れない。

「たあああっ!」

 ユウは食い込んだマチェットを諦めて放し腰から蛇打剣を取り出して突き刺す。深々と食い込んで体液が噴き出した。

「そうか突き刺せば!」

 ユウの攻撃を見たハオランは食い込んだ青龍刀を立てて蹴りで押し込む。突き刺さった傷口から体液が噴き出した。

 その隙に2体の異形従業員がサイガとドウェインに迫る。

「ゴオオオオオ……!」

 大槍を持った骨武者が横薙ぎに殴りつけて異形従業員を吹き飛ばす。

「ヌン」

 ドウェインが地面を刀の鞘で叩くと巨大な杭が飛び出しもう一体の異形従業員を吹き飛ばした。

「お? ドウェインの錬金って攻撃にも使えるじゃん」

「当然。前衛にだけ頼っていては二流だ」

 サイガとドウェインの前方には無数の錬金岩杭。獣除けにも使われるバリケードの形。

「自分が錬金術で連中を足止めをする、サイガはそれを骨武者で吹き飛ばしてくれ」

「りょーかい!」

 その様子を見ているユウ。

「凄い、組んだばかりのパーティーなのに連携取れてる」

「ああ、サイガもドウェインも歴戦の猛者なんだろうよ。選んだユウの人を見る目も良かったってことさ」

 ハオランは異形従業員に組み技を仕掛け、袖口から取り出した刺突剣を喉に突き刺す。

「ダンジョン攻略に良さそうで何となく俺と合いそうな予感の人選んだだけだから偶々だよ!」

 ユウは異形従業員の攻撃を蛇の暗殺者の動きでヌルりと躱し心臓や喉に剣を突き刺す。

「それにしても数が多い……範囲攻撃で一気にやるかな!」

 ユウはカードから【スイカ爆弾】を次々と出現させて異形従業員に投げつける。

「モガアアー!」「モガガガー!」

 多少の爆発耐性がある異形従業員であったが繰り返し吹き飛ばされやがて活動を停止する。

「ここなら周囲の人も気にならないしこんな雑な戦法もとれるんだ」

「へっ! ちげえねぇ!」

 ユウとハオランはドッジボールのようにスイカ爆弾を敵に投げつける。その様子を見ているサイガとドウェイン。

「ああいうの見るとやっぱりガキンチョだなって。敵つっても元人間なのにさぁ」「フン……自分も子供の時はああだった気がするがな」

 撃退を続けていると数分で異形従業員の襲撃が止む。静かになったところでサイガは骨の振り子で探知を始める。

「あの建屋の方から新しくて強い呪力を感じるね恐らくあそこが異空間結界(ダンジョン)の入口」

 トタン板の錆びた建物。隙間から見えたのは朽ちたドラム缶が並んでいる様子。

「こっから先は益々気合入れてかねえとなぁ」

 ハオランは刺突剣を納め再び青龍刀を構える。

「しかしやるもんだね敵さんは。追い詰められたとは思えないよ【凶】のジンガってのは相当なやり手だ」

サイガが言った。

「昨日今日でこれ程の戦力を作れるとは……正に【凶】の首領は魔王と呼ばれる訳だ」

 ドウェインは地面から飛び出した杭を戻しながら呟く。

 ユウ達は異空間結界(ダンジョン)に入る前に作戦司令部に連絡を入れる。

「よし行こう!」

金属製の重い扉開け靄のかかるダンジョンへと足を踏み入れた。

「坑道……」「殺風景なトンネルだな」「急ぎで造ったのだろうか」「うようよ敵さんいるからね」

 トンネルの奥から風切り音が聞こえる。

「【怪盗コウモリ】様子を見て来い!」

 召喚するユウ、薄暗いトンネルを進んでいく怪盗コウモリ。

「ピギュウウウウウウウウッ!」

「はッ!? ヤバイみんな伏せて!!」

 怪盗コウモリの断末魔を聞いた後すぐにユウが叫ぶ。全員が床に伏せると頭上を巨大なものが通り過ぎていった。

「何だ今のは!?」

 ハオランが跳ね起きる。後方を確認すると卍型の3m程の巨大な手裏剣が土壁に突き刺さっていた。

「ダンジョンの罠か」

 ハオランはハイエナ獣人へと変身。目と耳と鼻に神経を集中させる。サイガは骨武者の後ろに、ドウェインは錬成壁の発動の構え。

「【黄金の鎧】」

 ユウは防御力に優れる黄金の鎧をハオランに纏わせる。

「また来るぞ!」「今度はさっきよりも低い!」

 その声を聞いたドウェインは土壁を錬成、津波のように前方に盛り上げていく。左右に広がるユウとハオラン。飛翔体は土壁に突き刺さり動きを止めた。

「このまま土壁を盾にして押し進む」

 土壁を前方に押し込んでいくドウェイン。それに続くユウ達。

「居た!」

 ハオランの目に映ったのは大型卍手裏剣を背負ったモグラのような怨霊怪獣。その横に猫車で卍手裏剣を運ぶ別のモグラ怨霊怪獣の姿。

「モギュ!?」

 慌てた様子で逃げ出すモグラ怨霊怪獣。

「クソ! 逃げられる!」

『なのですなのです!』

 土天井から飛び出してきたのは埴輪を模した土人形。

『ようこそ穴倉ダンジョンへ! ボスはさっき見たモグラ忍者なのです! 探し出して脱出する事が出来るかなー?』

「真邪王!」

『もたもたしてるとジンガ君が魔王軍を作り上げちゃうよ~? プークスクス』

「うるさい!」

 ユウは埴輪を叩き壊した。様子を見ていたハオランは眉を顰める。

「どうしたんだユウ? らしくないぜ?」

「あ、ああゴメン……真邪王の声を聞くとトラウマが……」

「そうなのか……」

「……大丈夫、いこう皆」

続く





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Last updated  Apr 5, 2024 10:46:49 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
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久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
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くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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