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フランスで仕事が始まり、昼間の会議をしっかりこなした後は、主催者であるフランスの会社(グループ・カンパニーですが)のお招きでレストランで食事をする日が2回続きました。初日は会場のあるポントワーズの街のレストランで食事です。「秋のメニュー」ということで、オードブルにウサギのテリーヌ、アントレに芋・ブロッコリ・カリフラワーの三種類の野菜と煮た無花果を添えた鳩料理、デザートにカラメルソースをかけたクレープを食べました。ワインは南フランスの赤、食前にフランボワーズのリキュールを混ぜたシャンパン、食後にはキャフェ・エスプレッソとカルヴァドスという、真面目なフランス料理のコースです。2日目は車でパリまで出かけて(と言っても三鷹あたりから銀座まで行くという程度の感覚ですが)、シャンゼリゼのレストランでお食事。ここでは魚介類がうまいというので、オードブルには牡蠣を選びました。1人前1ダースはちょっと厳しいかと思って半人前(6個)を頼んだのですが、ブルターニュ産という牡蠣は日本のものの半分くらいの大きさ。新鮮でメチャ美味しかったので、これなら一人前でも良かったと思いましたが後の祭り。メインには羊のローストをレアで食べました。ここの焼き加減は本物のレアで嬉しいです。アメリカのレアはフランスのミディアムだという話題も出ていたので、きっとアメリカ(およびその影響を受けた日本)では、肉に火を通しすぎる傾向にあるのでしょう。デザートには生のベリーと、ベリーのソルベと、ベリーのリキュールを取り合わせたものを頼みましたが、これもなかなか出来が良かったです。お招きにあずかったので、写真を撮るような不作法な真似は差し控えました。ちょっとイタリアーノに飽きていたせいもあるけれど、久しぶりに美味しいフランス料理を食べた感じですね。出席者はフランス、ドイツ、アメリカと日本ですから、知ってる言語は全部駆使して会話しました。
2004.09.30
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パリの空港に着くたびに気になるのは、滑走路の脇に暮らしているウサギのことです。無論、空港にウサギが移住してきた訳ではなくて、ウサギの住処に空港が作られてしまったということでしょうけど、滑走路に穴を開けられたら困るので駆除しちゃおうなんていうことを考える人がいるかもしれない。でも、今年もウサギたちが元気に滑走路の脇の草地を跳ね回っているのを眺めることが出来ました。よかった。
2004.09.29
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ヴェネチア滞在中に、オペラを2つ見ました。どちらもヴェネチアに縁のある作品です。片方はフェニーチェ劇場での初演が大失敗だったことでも有名な「椿姫」。これはサン・ジョバンニ・エヴァンゲリスタのスクオラでチェンバー・オペラ形式で行われた公演。(下は開演前の会場内の写真)もうひとつはチマローザの「秘密の結婚」。こちらはフェニーチェ劇場の正式公演です。チマローザが活躍したのはフェニーチェ劇場が建設される前の時代ですが、ヴェネチアで活躍し、ここで亡くなった作曲家ですから、ヴェネチアのどこかで初演された作品だと思います。(下は終演後の会場の外の写真)ヴェネチアの音楽活動は、それなりに水準が高いものと、観光客相手の気の抜けたものの玉石混淆状態なので、「椿姫」はどうかなあと心配しつつ、でもまあ入場料30ユーロ(約4千円)なら失敗しても諦められるからいいやと思って出かけました。「椿姫」のようなグランド・オペラを小さな会場でやっちゃおうというだけでも、他の場所では考えられないような大胆な企画だし、その背景には、見る価値のある美術品がごろごろしている贅沢な空間を会場に使えるヴェネチアの事情があるわけですからね。結果としては(特にヴィオレッタが)誉められる出来ではなかったのですが、まあ「椿姫」というオペラが、観光客向けにちょっとという程度で上演出来るほど簡単な作品ではないなということはよくわかりました。ちなみに同じチェンバー・オペラでも、昨年カ・レッツォニコのボール・ルームで見た「愛の妙薬」は素晴らしい出来で、わずか200人程度の観客を相手にやるなんて勿体ないなあと思ったほど。そのコーラスに加わっていた日本人歌手(ダイスケ・サカキと名前が出ていました)が歌でも演技でも時々主役連中を凌ぐ程の存在感を見せてたのも印象的でした。一方の「秘密の結婚」は、やっぱり口直しに「まともな声の」オペラが聴きたいと思って翌日のマチネで出かけたもの。95ユーロの席を買いましたが、やっぱりフェニーチェ劇場のプロダクションだけあって、知らない作品だったけど安心して聴いていられましたね。ところで96年の火災で焼失したフェニーチェ劇場は再建され、コンサートは幾つか開催されましたが、オペラは観客の目に見えない部分の設備が大事なので、まだ舞台裏の工事は進行中。で、今年の11月からのシーズンで幕開けとなるので、今回の会場はまだマリブロン劇場でした。
2004.09.28
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ヴェネチアの楽しみのひとつは食事です。今回は「ヴェネチア的生活」の著者・角井典子さんと夫の功さんもヴェネチアに滞在中だったので、一緒に昼飯を食べようと言ってレストランに行きました。角井夫妻が滞在しているフォナ家のマンマがお薦めだという「Do Spade」という店です。リアルトから市場を抜けて少し裏手の方に入り込んだ場所にある店の片隅には古びたピアノがあって、爺さんがポツポツと弾いています。映画「アマデウス」で精神病院にいるサリエリがピアノを弾く場面を思い起こさせます。ここで食べたのはチケッティ(酒の肴になるような前菜ですね。)の盛り合わせと、リゾット、インサラータ(サラダです)、それにフリット・ミスト(烏賊や海老などの唐揚げの盛り合わせ)。とても美味しいのですが、ちょっと量が多すぎてお腹が一杯になってしまいました。発泡性の地ワインである「プロセッコ」と発泡性の地ミネラルウォーター「Goccia」も飲みました。ホテルにチェックインしてシャワーを浴びた後は、行きつけの「Osteria al Ponte La Patatina」でスプリッツとチケッティ。カメリエーラのエレナに、日本から持って行った手ぬぐい(犬張り子の模様のついた和風の)をあげたら、相棒のレオンが、俺のおごりにすると言って勘定をタダにしてくれました。それからオペラを見に行ったのですが、オペラについては別の日に書きます。
2004.09.27
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ヴェネチアにおける「馬鹿と煙」のスポットと言えば、一般的にはサンマルコのカンパニーレ(鐘楼)の上と相場が決まっています。あまりポピュラーなスポットなので、いつでも長い待ち行列が出来てしまうのが難点ではありますが、エレベーターから降りた途端に息を呑む位インパクトのある景色を見ることが出来ます。特にセレニッシマと呼ばれる「ヴェネチア晴れ」の日の景色は素晴らしいものがあります。と言いつつ、今回はサン・ジョルジョ・マッジョーレのカンパニーレに登りました。こちらもサンマルコに負けない素晴らしい景観が楽しめます。むしろ(今日の写真に示したように)サンマルコ・ピアツェッタとドゥカーレ宮殿、ジュディッカ方面が見える分、ポイントが高いかも知れない。訪問者が桁違いに少ないのも、私の好みにあっています。なお、サンマルコのカンパニーレの後ろに見えているのは、UFOではなくて、マルコ・ポーロ空港に着陸する直前の飛行機です。
2004.09.26
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ヴェネチアは今回で7回目ですが、そのうちこのホテル・フェニーチェに泊まるのは5度目。今回は去年の4月に泊まった時と同じ部屋をリクエストしました。4階(日本風に言えば5階)にある屋根裏部屋ですが、細長いバスルームの傾いた天井に大きめの窓が付いていて、明るい感じがするところが気に入っていたものです。ホテルの外観は9月15日の日記に載せてあるので、今日はそのバスルームの写真を公開。まだ外が明るい時間にバスタブにのんびり浸かっていると、優雅な休日だなあという感じが濃厚にするのですね。
2004.09.25
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昨日はコンサートの後、新宿三丁目の「Il Bacaro 」で家族にヴェネチア料理をおごってしまいましたが、今晩は飛行機に乗り、明日の朝はおよそ1年ぶりでホンモノのヴェネチアだぜ。仕事の残りを片づけて、会議もあって、向こうでの打合せの資料も手直しをして、銀行にも行って、ちょっと買い物もしてと、ギリギリまで慌ただしいけど、まあヴェネチアの週末でリフレッシュしましょう。帰国予定は10月5日ですが、PCは仕事で必要だから持って行くし、ネットワークに接続できる場所はある筈なので、うまく行ったらヴェネチア通信やパリ通信を流します。乞うご期待。しかし、帰国から次の出国まで4週間というのはレコードです。やっぱりちょっと忙しいね。
2004.09.24
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招待券を戴いたので、家族揃って出かけました。オペラシティの武満メモリアルホール。3歳の息子がおとなしくしてられるかなと心配しましたが、割合おりこうにしていて、途中からは眠り込んでしまったので一安心。プログラムは、環太平洋圏の3つの合唱団(カナダ、オーストラリア、日本)が一同に会して「自然」「祈り」「愛」といったテーマを持つ作品をそれぞれのレパートリーから演奏するというもの。現代作品も多いことだし、退屈するかなと思ったのですが、幸いなことに予想は見事に外れ、なかなか楽しめるコンサートでした。しかしこういうコンサートを聴くと、世界の合唱界は変わりつつあるという感じを強く受けます。いわゆる「合唱曲」のイメージから外れる声や響きが多く取り上げられるようになっているし、それがまた新鮮で美しいんですね。一例を挙げると、オーストラリアの合唱団が歌った「滝の精霊」の歌。水には精霊が宿るというアボリジニーの信仰をテーマにした曲ですが、人の声とは思えないような、でも何かとても心地よい、心の深いところを優しく揺すぶられるような響きの曲です。確かに日本でも、ここ数十年でレパートリーが随分広がってきたとは思いますけれど、こういうプログラムを聴かせて貰うと、新しい地平を開くという境地にはまだまだ遠いなあと思ってしまいました。わしらも頑張ろうっと。
2004.09.23
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今週は連休なので当然フライトの確保は難しいでしょう。と思って会議の日程を一週間ずらして貰ったのに、手配をかけてから2週間、出発の3日前になっても、帰りの切符が確保出来ない。キャリアを変えるか、帰国を延ばすか、あと1時間で決断しなくてはなりません。パリでモーターショウをやっているとは言え、わざわざこれのために日本から大挙して人が押し寄せるとも思えないんだけど。まあ、週末をもう1回、ヨーロッパのどこかで過ごすのも悪くはないけどねえ。…………というわけで1時間が過ぎ、こんな形の itineraryで決着しました。 9/24 NRT 21:55 CDG 04:15 AF277 OK 9/25 CDG 07:25 VCE 09:10 AF1126 OK 9/27 VCE 20:40 CDG 22:30 AF2227 OK10/04 CDG 23:25 NRT 18:00* AF278 OK 本当は2日に帰ってこようと思っていたので、予定より3日間の遅れ。帰国便は明日の夕方まで引っ張って、1日から3日の間で席が取れれば変更という条件にしております。
2004.09.21
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我が家は共働きです。平日の朝は眠い目をこすりながら起きて、子供達を叩き起こし、朝食を与えてから、家族揃って家を出ます。夜は家に帰ってから料理を準備し、子供達を風呂に入れてから皆で揃って食事を取るので、その後に片づけと洗濯を済ませると早くて11時は過ぎる。子供達も宿題や手伝いをしながら起きているので、寝るのは親と一緒の時間。何とか持ちこたえているのは、保育園で昼寝をしているからでしょう。小学校に行っている娘は昼寝をしないから、夕食の前に台所の床で眠ってしまうことも多い。そして土曜日は稽古事の日です。午前中はピアノ、午後は体操、年齢によってクラスが違うので、それぞれ2時間かかります。その上、最近は午前中に妻が手話の講習に参加しているので、息子は保育園に。ピアノの付き添いはパパの仕事です。そういったスケジュールをこなした後は、食料品の買い出しをして戻って来て、いつもより少しゆったりと居間で夕食。という訳で、寝坊とか昼寝が出来るチャンスは日曜日しかありません。なるべく寝溜めをしようと思うけど、子供は普通の時間に起きて騒ぎ出したりするからねえ。うまく行くとは限りません。でも今回は3連休の中日で、子供達もなかなか起き出さなかったので、11時頃まで寝ていることが出来ました。貴重です、こういう「ねてようび」。
2004.09.19
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黄色いのがルコラ、盛りを過ぎた上にフォーカスの甘い薄紫色の固まりがロスマリーノの花。言うまでもなく、どっちも食用にベランダのプランターで育てているものです。ルコラはヴェネチアで種を買ってきて蒔いたものですが、土が悪いせいかあまり成長が良くなくて、ひねこびた葉がポツポツ生えているだけでしたから、まだ食べたことはありません。今回は意外に可愛い花を咲かせたので撮影してみました。ロスマリーノ、英語ならローズマリー、仏語ならロマランですね。これは日本で買った苗ですが、かなり大きく生長して香りも高く、我が家の料理に貢献しています。例えば鶏肉のソテーや、豚肉のミルク煮なんかに使います。ヴェネチアから車で2時間位の場所に、アーゾロという小さい街がありますが、その街の片隅に人の背丈より大きく育ったロスマリーノがあります。「木」と言っても良いくらいで、近くに寄って行くと、あの独特の香りが強烈に立ちこめているのがわかります。つい一枝、二枝折り取って、トランクに潜ませて日本に密輸ということをしていたのですが、もちろんそれは数日間しか持ちませんから、手近にこういうのがあるのは嬉しい。もっと大きくなると良いのですが、現在のところ、食べ尽くされるのと育つのと、どっちが早いだろうというペースで消費されています。
2004.09.18
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水曜日に初めて自転車で会社までやって来ました。他の場所に行く時には乗り回して楽しんでいたのですが、さすがに通勤となると遅刻はまずいので、一度は時間のある時に試走して、コースや所要時間を確認してからと思っているうちに、ここまで延びてしまったような次第。この日は夕方に一時帰宅して医者に行き(五十肩のリハビリ中なのです)、もう一回会社に出かけて夜遅くの電話会議に参加することになったので、2回目の出勤をこの試走にあてようと思った訳です。走って見ると片道が約45分、路の選び方を迷ったり、渋谷の雑踏に巻き込まれたりしたので、慣れれば5分くらいは短縮できるでしょう。やはり電車で通勤するのと大差はない。運動としてはきついものではありません。汗はかくけど、風が気持ち良い。会社に着いてから着替えをして、夜8時からの電話会議に出席。何でこんな時間帯にやるかというと、日米欧3カ所を結ぶ会議だから。皆が起きている時間帯を選ぶと、アメリカの早朝、ヨーロッパの昼、日本の夜にならざるを得ないんですね。まあ、そういう会議で英語に2時間半ばかり浸かってから、頭を冷やして駐輪場へ。渋谷区は無料の駐輪場を幾つか持っています。私のオフィスから200m位のところにもあるので、ここを使いますが、自転車(特に高そうな自転車)は盗難が多いという話なので、姿を確認するまでは落ち着きません。でも無事にありました。もう夜も更けているので、当然ながらフロントライトとリアフラッシャーを点灯して帰路へ。帰りは上り坂が結構ありますが、軽いギアを選べば大したことはありません。行きと変わらない時間で家まで辿り着きました。風呂に入って汗を流せばビールがうまい。ここで飲まなけりゃもっと急激に痩せるのかもしれないけど、まあ頑張ったから大目に見ましょう。あとは、ちゃんとヘルメットを仕入れて、キャリアを付けて、バックミラーも付ければperfect かな。
2004.09.17
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昨日の日記に霞町恵太郎さんが> わにさんはフランス語も堪能なんですか!> 恐るべし!というコメントを下さいましたが、堪能なんてとんでもない。大学時代に2年ほど習っただけです。オーラル・メソッドで習ったので、話すのと聞くのにあまり抵抗がないというのが強みかも。でもやはり知っている単語とかは限られていますから、下手にちょっと喋って「こいつはフランス語が出来る」と思われ、ペラペラ返されてしまって立ち往生したという経験はよくあります。ドイツ語もやはり大学で2年くらい授業を受けたけど、こっちはモノになりませんでした。ドイツは友人のところに遊びに行くケースが多いので助けて貰えるし、ドイツ人は英語が得意らしく、こっちがドイツ語で話しかけても英語で返して来たりする場合も多いので、あまり問題はおきませんけど。イタリア語は全く学習経験がありませんが、「旅行会話本」を覗きながら喋ると結構通じます。発音も日本人には易しいしね。もっとも、イタリアやスペインではフランス語を喋った方がインテリに見られるという噂もあります。ということで、旅行者会話としてはフランスでフランス語、イタリアではイタリア語を使いますが、他の場所では概ね英語だし、フランスやイタリアでも、込み入った話や仕事の場合は英語になりますね。そういえば最近会社の命令でTOEICちゅうのを初めて受けました。管理職は600点以上、マネージャークラスは720点以上のスコアが取れないと降格するという脅しがあったのですが、800点台のスコアが取れて一安心。でも、外国人と議論していると、言いたいことが表現しきれなくてもどかしい思いをすることはしょっちゅうですから、この程度の英語力ではまだまだ十分じゃないんですね。日本語なら上手なんだけどなあ。古い話になりますが、ヴァチカンで "Pueri Cantores" (教皇庁がバックアップするカトリック系児童合唱団の世界的な組織)の世界大会に参加し、サン・ピエトロ大聖堂で行われる法皇のミサで歌ったことがあります。クリスチャンでもない私がこんな場所に出て行ったのは、私のグループの母体である東京少年少女合唱隊が "Pueri Cantores" のメンバーであったからですが、その時にこのコンファレンスの世話人達が集まって食事をしている席に参加して驚いたのは、いろんな言語が入り乱れて飛び交い、それでもちゃんとコミュニケーションが成り立っているということでした。英語、イタリア語は当然ながら、フランス語、スペイン語、ドイツ語、フラマン語(フランドル、すなわち現在のベルギーあたりの言葉)、ラテン語などが話され、なるほど、インターナショナルってのはこういうことかと思った記憶があります。1981年の正月のことです。それから二十数年が過ぎ、各国語が乱れ飛ぶような場面に仕事で出席する機会も増えましたが、何だかあの席は印象的で、あのときに飲んだ野菜のポタージュは美味しかったなあとか、テーブルの向こう側には若い芸術家のパトロンだというベルギー貴族の老婦人が座っていて、その白髪がきれいだったなあとか、今でもその情景を思い起こすことができます。
2004.09.16
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来週末からの出張の準備を進めています。先月の出張は月曜出発、金曜帰国というタフなスケジュールで、えらく疲れてしまったので、今回は少し余裕を持った日程にしました。週末に現地に着いて、仕事の前に少し現地時間に身体を慣らそうという目論見。仕事はParis ですが、週末を過ごすのは大好きなVenezia です。ここへ行くのは、もう7度目だったか8度目だったか。何度も行っているので顔見知りも出来ました。一番の仲良しは、劇場の前のレストランのカメリエーレのおじさんです。この前行ったときはバーでフラゴリーノ(イチゴの味のする甘口の地ワイン)をおごってもらったっけ。写真は去年の11月のものですが、上左から順に、定宿のホテル・フェニーチェ、再建されたグラン・テアトロ・フェニーチェ(歌劇場)、大運河のトラゲット(渡し船)、ペギー・グッゲンハイム・コレクション(美術館)のテラスです。この街には車というものが走っていません。車が走れるような道がないからです。どこへ行くにも迷路のような路を彷徨い歩くか、運河を巡る船に乗る。でも、そういうペースがとっても身体に馴染んで心地よい。街自体が特別な場所だから、何もしないてぶらぶらしているだけで楽しい。美味しいものもたくさんあるし、一緒に食べる相手があれば申し分ないのですがね。そういえば、Love Italyと言うサイトの"Entertainment "の項目に、私がテアトロ・フェニーチェにまつわるエッセイ(5回連載)を書いたものがあります。2001年の記事ですが、興味のある方は覗いてみて下さい。仲良しのカメリエーレ君の写真もどっかに載っている筈です。
2004.09.15
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シベール・麦工房「元氣印のラスク」のファンは多いようで、昨日の書込にも東京お散歩生活研究所のよーまさんからトラックバックを戴きました。そこに> 東京のお店は当然ラスクだけしょーね、ハンパにケーキとかやると危険だと良く判っているでしょーからというコメントが書かれているのを見て思い出したことをひとつ。シベールは本拠の山形ではレストランも経営しており、ラスクだけでなく、ケーキや焼き菓子類も作っています。クッキーなどは通販の対象にもなっていますが、この開発段階でモニターをやったことがあって(時々送られてくる試作品を食べて、勝手な批評を返していただけのことですが)、そこで感じたのは「美味しいものは努力すれば何とか作れるが、食べて感動のあるものを作るには、それ以上に何か奇跡的な要素が必要なのではないか」ということでした。もちろん出来上がったクッキーは上質なもので、あれば喜んで手を出しますが、ラスクのようなインパクトはないので、わざわざ取り寄せてまで食べようという気にはならないんです。というわけで、私もシベール東京店で何が売られるのかについては興味を持っております。ちなみに、この系統のお菓子で私が他にお勧めするのは、Fauchon の "Gateau des Roi de Bretagne" です。日本ではあまり売ってないので、パリの空港の売店を通ると必ず買ってきます。詳しくは「わにのページ」の本店を御覧下さい。
2004.09.14
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ラスクと言って侮ることなかれ。固くなったパンを加工したパン屋の廃物利用ではなく、フランス産の小麦を日本で製粉し、フランスのグルメにも知られるブルターニュの塩を使い、蔵王の水を源流とする山形のおいしい水を加え、フランス産のドライイーストを使って醗酵させ、わざわざラスクにするためにパンを焼いて、その焼き立てのパンに、特製みちのく生バターをとかして上ずみだけを塗り、グラニュー糖をふりかけて、遠赤外線のオーブンでパリッとキツネ色に焼き上げる。 山形で作っているので宅配で取り寄せますが、「元氣印」のラスク、ちょっとそんじょそこらのラスクとは訳が違う。感動のある食べ物のひとつです。(近々、東京店も開店するようです。) 数年前、娘の誕生の内祝にお世話になった方々に送りましたが、届いたその日のうちに、全国各地から電話が殺到。同封したカードの写真を見て「かわいい娘だね」という反応があるのは当然としても、「ラスクおいしいね、どこで知ったの?」とか、「もうかなり食べちゃった。止まらないね」という反応多数。きっと自分で注文しちゃった人も多かったろうな。 ここで話題にしたラスクは、 麦工房 (株)シベールというところで作っている「元氣印 ラスクフランセーズ」というものです。
2004.09.13
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チケットを買ってあったのに、なかなか行く余裕がなかった昭和記念公園のレインボープールに、今年度の営業最終日である12日に行ってきました。幸い好天に恵まれたし、そんなに混んでもいないし、意外に良いタイミングだったかもしれないですね。仲良くしている某芸能人の家族も突然加わることになって、子供たちは大喜び。一緒にウォータースライダーなどやって楽しみました。国営というので、どんなものかと思っていましたが、とても良く出来ています。広大な公園の片隅にあるので、環境としては申し分なしで、プール自体も広くてきれい。私営の類似施設にひけはとりません。売店で買う食べ物や飲み物が安いというのは、この種の施設としては出色で、さすが国営と言って褒める価値があると思う。家族連れが楽しむには良い施設だと思います。公園の他のエリアは回る時間がありませんでしたが、入り口付近とプールへのアプローチだけ見ても、これは使えるという印象です。何だか長閑な雰囲気は、個人的にはディズニーランドなんかより、ずっと好きだなあ。
2004.09.12
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もうひとつ、似たようなパターンで紹介します。アルルの街の昼下がり、アルルの女の色香に迷ったカマルグの純朴な農夫がアルルの街にやってくると、そこには御覧のアレーヌ(ローマ時代の遺跡の闘技場)がそびえ立って居るではありませんか。農夫はアレーヌに入り、高いところに登って街を見下ろすと、煉瓦色の屋根の広がる景色の向こうにはローヌ川が流れ・・・てな話があったかどうかは知りませんが、ここからの景色もなかなか感動的です。普段は野良猫が昼寝をしている長閑な場所ですが、年に何度か闘牛や「カマルグゲーム」が開催されて大騒ぎになります。カマルグゲームは牛と鬼ごっこしてるような感じの(よくルールのわからない)競技です。ここでの闘牛はピカソが絵にしていますね。この近くにはゴッホが入院していた精神病院なんかもあります。
2004.09.11
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これまた本店から引用している古い写真ですが、地中海沿岸Provence地方の小都市、エイグモルトにおける「馬鹿と煙」です。上の写真に見える塔に登ると、下の写真の城壁に囲まれた街が見下ろせるという仕掛けです。ここは十字軍の出航した港だそうですが、現在は海辺ではありません。もちろん街が動いたわけではなくて、川が運ぶ土砂で海が埋まった結果です。写真に見える水は川だったか、干潟だったか、昔のことなので忘れてしまいました。
2004.09.10
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古い写真から「馬鹿と煙」をピックアップして紹介して行きます。アルバムをひっくり返してスキャナにかけると、ネタはたくさんある筈なのですが、手近なところで本店にあるものから始めます。これはもう24年も前の、若かりし日の写真ですね。南フランス、ラングドック地方の大学都市Montpellier の旧市街の外れにある「水の城」公園から、水道橋が伸びているのを見下ろしたところです。休日になると橋の下には蚤の市が立って、がらくたとしか思えないアンティークなどとともに、モロッコあたりから非合法に持ち込まれたハッシッシなんかが密かに売られています。これは密輸した本人(モロッコ人留学生)に聴いた話なので本当だと思います。このあたりにはローマ時代の遺跡が多く、アレーヌ(闘技場)や劇場と並んで水道橋も幾つか残っています。有名なのは世界史の教科書にも載っていたポン・デュ・ガールというやつですね。これの写真もいずれ紹介しましょう。
2004.09.09
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霞町恵太郎氏のブログに、ピザの話があったのを受けて書いております。イタリアに行くと美味しいものはたくさんあるので、特にピザはpriorityの高い食べ物じゃないのですが、Venezia の San Polo 地区にあるピザ屋"Da Sandro"のピザは好きです。リアルトの市場からサン・トマ方向に行く道沿いにあります。職人がぐるぐる回して延ばしたのを窯で焼く、香ばしくて薄くてカリカリしたタイプ。生地の粉の味が印象的。もちろんチーズたっぷりで、トッピングはトマトでもルコラでもサン・ダニエレの生ハムでもお好み次第。皮と具のバランスが良くて、決して窒息性ではありません。娘達を連れて行った時は、職人がピザ生地をくれました。粘土みたいにして遊べということですね。しばらくこねて遊んだ後、広場の鳩の餌となりましたが。写真はどっかにあるのですが、月末にまた行く予定なので、その時にアップしますね。日本では、荻窪のルミネに入ってる「ヴォーリアマッタ」のピザが割合いける。ここは新宿三丁目のヴェネチア料理店「イル・バーカロ」の姉妹店です。
2004.09.07
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私も自転車ツーキニストになろうと思い立ちまして、近所の某有名自転車専門店へ行きました。この時期は輸入自転車業界にとってはシーズン終盤で、04年モデルを売り尽くすセール期間になっていますので、気に入ったものが売れ残っていれば購入のチャンスという訳です。いろいろ悩んだのですが、真っ赤なLouis Garneau のクロスバイクを購入しました。そんなに高価なモデルじゃないけれど(というより、自転車専門店で売ってるものでは一番安いクラスです)、実際に乗ってみるとママチャリとの違いは素人の私にも歴然。走りの軽さと早さには感激です。天気が悪いので今日は諦めましたが、台風がいなくなって天候が安定したら、さっそく会社まで乗って行こうと思っています。約10Km強、Door to doorなら、多分電車を使うのと変わらない時間で辿り着けるとふんでいます。
2004.09.06
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合唱コンクールというものに参加しました。歌を始めてから40年を超えますが、こういうのは初めての体験です。会場は懐かしい東京文化会館。演奏に順位を付けるというのも何か不思議な感じはしますけど、優勝するような団体は明らかにうまくて、入賞しない団体とは明らかにレベルの差があるのは確かですね。(実は他の団体の演奏は少ししか聴いてないんですけれど、去年の優勝団体の招待演奏などを聴くと、そこらへんは想像がつきます)我々のグループVoice of Tokyoは、奨励賞というのを戴きました。自分と音楽の関わり、あるいは今回の演奏曲目についてとか、話題はいろいろあるけれど、それはまたの機会に書くとして、参加した都民合唱コンクールについて。45年間も続いて来たのに、今回が最終回でした。中止させたのは都知事の石原君です。都の施設はもっと金が儲かることに使えと言ったとか。何を考えてるか知らないけど、文化人の発言とは思えないですね。主催者の文化会館館長の三善先生が、石原君と大喧嘩の末に辞任してしまったというのも無理はない。いずれ復活させようねというのが、審査員、参加者の暗黙のコンセンサスであったのは救いでした。
2004.09.05
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8月31日の日記で紹介した嬬恋村は浅間山の麓です。だから当然、浅間山の姿もよく見えます。先月も噴煙は見えていたけど、噴火するとは思わなかったな。時事ネタということで、その写真を紹介してみました。キャベツ畑も火山灰をかぶったのでしょうか?浅間山の写真は7月21日、キャベツの写真は8月13日に撮影したものです。
2004.09.03
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どっちかというと街の景色の方が好きな私ですが、最近は仕事でノルウェーに行くことが多いので、もうひとつノルウェーの高いところを御紹介。ここはフィヨルドの切り立った崖の上の岩棚。風もびゅーびゅー吹いてるし、怖いですよ。とても立ったまま縁まで近づく勇気はありません。世界一高いと言われるトロントのCNタワーにも登ったことがあって、下に広がる景色が飛行機から見たような感じだなあと思った覚えがありますが、あれだって展望台の高さは450m(塔自体の高さは553.33m)くらいだった筈。ここはそれより更に150m高いのです。欧州の観光地の例に漏れず、柵のようなものは一切なし。危険なのは見りゃわかるんだから、落ちても自己責任だからねということです。もし事故が起こったとしても、日本のように「管理者は何をやっているのだ」なんて馬鹿な騒ぎをする輩はいない。(親切な観光地の場合だと「危ないから自分で気を付けなさい」という程度の注意書きがある場合もあります。)でも絶景は絶景ですね。ここまで、駐車場から2時間弱歩きましたけど、まあ、それだけの価値はあると思います。
2004.09.01
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