December 8, 2005
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カテゴリ: イルカの話
フロリダ州パナマシティでは、本当に身近にイルカたちが泳いでいます。

このイルカたちを支えるのは、広大な内海です。
浅くて透明度の良い内海は、日光を海底に届けて水草を育み、
水草のベッドは、小動物の隠れ場、餌場として、食物連鎖の底辺を支えます。

釣りやレジャーで海に出れば、かなりの確率でイルカに遭遇します。
ビーチで散歩してても、ちょっと沖にイルカたちが見えることはよくあります。
そうすると、こんなコトになるのです。


feeding


ボクたち WATER PLANET
海洋漁業局のフィールド調査員や海洋生物学者と連携して、
イルカの個体数調査や、こうした餌付けのデータを取って、
それを元に、餌付け禁止のビラやポスターの配布をしたり、
という活動をしてきました。


dorsals


個体識別できているのは56頭ほど。今はもう少し増えていると思います。
餌付けに応じてしまうイルカは約20頭でした。
全体の10%と見積もられます。
「レギュラー」とボクらが呼んでいた連中も、
冬の半年間はボートにも寄らず、自分たちの生活をしています。
海洋生物学者の結論は、「『危機的な状況』ではない」とのこと。


釣りをしていて、イルカが現れれば、エサを与えたくなる気持ちも分かります。


なぜ餌付けがいけないかと言うと、
1.イルカの生活パターンを変えてしまう
2.エサそのもののが不潔
3.人間の手のバクテリア
4.一酸化炭素


フロリダでの話ですが、
あるビーチに40年続いたホットドック屋台がありました。
その主人はカモメにエサを与えるため、すごい数のカモメが「常駐」していました。
ある日、その主人が亡くなって、ホットドック屋は休業しました。
カモメはどうなったと思います?
… 全部、死んじゃったそうです。
人間が与える食物への依存も、第二世代になるともうOUTなワケです。

また、人間への警戒心が薄れることも、良いことではありません。
悲しいことですが、人間はいい人ばかりではないので。


2.エサそのものが不潔です。
イルカは、新鮮というより生きた魚・イカ・エビ・カニを「踊り食い」するのが基本です。
釣り餌用の冷凍魚なんてダメです。絶対。(自分で食ってみろ!)


3.は前回もお話した、人間には無害だけどイルカには有害なバクテリアです。
なぜコレが問題になるかと言うと、餌付けをする人は、ただ単に魚をイルカに与えません。
写真撮らなきゃいけないし、触らなきゃいけないようなのです。

それと同時にすごく問題になるのが、4です。
イルカと写真をとったりする間、みんなボートのエンジンをかけたままにします。
エンジンの排気ガスが停滞することで、海面上にガスの層を作ってしまいます。
イルカには、嗅覚がありません。
だから危険な臭いを察知できないのです。
おまけに、イルカの肺の換気率は90%以上。
人間の肺がせいぜい20%なのとは全く違います。
一呼吸で一気にイルカの肺は排気ガスで満たされるのです。
一時期、咳き込むイルカを個体識別した結果では、
咳き込むイルカのうち、「レギュラー」が占める割合が90%近かったデータがあります。



なんてコトを言いながら、
「アメリカ人は無知だ」などと言っていられないのが日本人。
CM、ポスター、ホームページなどあらゆるメディアから小物まで、
これだけイルカを平和のシンボルのように使っていながら、世界一の捕鯨大国。
トップにいるのが漁業組合の親玉のような農林水産省。
日本では、都道府県ごとにイルカの捕獲枠が定められているので、
捕獲枠を守っていればイルカ漁は「合法」なのです。
全国で年間2万頭を超えます。
クジラ(大型鯨類)の調査捕鯨は別枠です。



また続きます。なかなか結論に至れない…








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最終更新日  December 10, 2005 09:04:54 PM
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