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これは、もろにコロナウィルスによる最も悲惨な状態だった頃を頭に置いて見なければいけませんね。今だからみんなが、「そうそう」とわかるけれど、何年か先に再放送を見たときは「こんな感じだったっけ?」ということになるのじゃないか。セリフの「quarantine」を隔離と訳していましたが、ロックダウン中とか、自主隔離という感じですよね。イタリアから交換留学生として滞在していたマリア・フェラーロが、1ヶ月ほど前から行方不明になっている。イタリア当局を通じ、父親からの依頼で、SVUが捜査をすることになった。マリアはルームシェアをしており、「大丈夫、パパに会いたい」というメールを父親に3回送っていた。同居人のブラッドが祖母の部屋をまた貸しており、マリアは3~4週間前ころから姿を見ないという。もう一人の同居人のレクシーは、マリアはサヨナラも言わずに出ていき、ブラッドのホッケーバッグとみんなの金を持ち逃げしたという。レイバー・デーの後の火曜日にはマリアの姿はなかった。マリアの部屋は片付いており、壁とラグには漂白したようなシミがあった。床には血の跡があり、犯罪が想定される。窓から見える中庭に面する閉鎖中の店のドアが壊されており、SVUが中を捜索したところ、冷凍庫の中にマリアの遺体を見つける。検視官のワーナーは、頭に打った傷があり、冷凍庫に入れられた時には生きていたという。マリアは外に出ようともがき、数時間後窒息死した。体内から精・液が検出され、殺人事件と断定されるが、オリビアはSVUで担当することを決める。マリアの父親はコロナウィルスに感染した時期があり、マリアに心配させたくなかったという。ただ、3通の同じ内容のメールは変な感じだったという。マリアは同居人が人を呼び込んで騒いだり、ドラッグを使っていることに不満があったらしい。レクシーが最後にマリアを見たのは土曜日の夜で、うるさいと文句を言われた。その夜は一晩中部屋にいたというが、ストレスで大麻グミを食べていたので記憶は曖昧だ。ブラッドはその週末はアパートにはおらず、両親の家から戻ってきたらホッケーがなくなっていたという。マリアはレクシーの演劇学校の知り合いで、学校の寮が閉鎖され帰国もできないのでここに来たようだが、時期が時期なので他人とは距離を取っていたという。当時もう一人同居人のペリーという男がいたが、マリアがいなくなった1週間後にアパートを出ていったという。ペリーはレクシーが身勝手で、マスクをしないで男を連れ込むので距離をとっていたと非難する。マリアを最後に見たのはレイバー・デーの土曜の夜で、その後何度か電話をしたが通じなかったという。マリアから検出されたDNAは2人分で、ブラッドと身元不明者とわかる。ブラッドは土曜の朝にマリアとセックスしたことを認め、フィアンセのいる身で、マリアとは単なる身体の関係だったという。実はレクシーもブラッドと関係を持っており、滞納している家賃を払う代わりにセックスしていたという。土曜の夜に他に男がいたのかと問われ、つらい時期なのでストレス発散のために男を呼び込んだことを認める。誰だったのかと質問されても、レクシーは不安定で曖昧な答えを繰り返す。ブラッドには両親の家にいたというアリバイがなく、ペリー、レクシーの連れ込んだ男が容疑者といえる。やっとレクシーはバーで出会ったショーンを連れ込んだと認める。ショーンはレクシーとは合意の上のセックスで、借金のかたとして物をもらったという。しかし、引き出しからマリアのパスポートなどが見つかり、ショーンを逮捕する。ショーンは大麻グミの代金として、品物をもらったというが、マリア殺害は否定する。ただ、レクシーとマリアと3Pしたというので、状況が変わってきた。レクシーは騒音に文句を言うマリアを落ち着かせようとドラッグを与えたというが、3Pはしていないと相変わらず証言があいまいで、ショーンの供述と矛盾する。レクシーが遺体を運び出すことは難しいので2人が共犯関係か、とも考えられるが、2人は暴力の前歴はない。ブラッドの土曜の夜のアリバイが成立し、再聴取されたペリーは、レクシーが大音量で黒人男性と騒いでいて、マリアが文句を言いに行ったことを認める。レクシーの部屋を捜索すると、マリアのDNAが検出され、マリアの下着にレクシーのDNAが付いているのが見つかった。やはり3Pが事実だったのか。レクシーはうるさいと怒っていたマリアにショーンが酒と大麻グミを与えたところ、マリアはいろいろ悩み事を語りだし、その後ハイになってセックスしたと、やっと認める。その後3人はマリアの部屋に行ったが、マリアのケガのことは覚えていない。何もかもが曖昧だ。マリアの事件はマスコミでも大々的に扱われ、ブラッドは公然とレクシーを批判した。カリシは大陪審を開かなければならないが、今の所状況証拠しかない、レクシーとショーンが遺体を隠す計画性もそれらしくないという。オリビアは改めてブラッドを聴取する。火曜日の朝にペリーとマリアの部屋のドアを開けたところ、すでに片付いていたという。一方、ペリーはレクシーとブラッドが部屋を片付けたのではないかという。自分はボランティア活動でアパートにはいなかったというので、支援センターのシスターに話を聞く。ペリーはよく寄付された服を持ってきてくれるという。ある時、大量に女性の服を持ってきたというので確かめると、マリアのものと見られるセーターをシスターが着ていた。オリビアはペリーがレクシーを手伝ったとみて、尋問する。レクシーとブラッドを嫌っていたというペリーに、マリアが冷凍庫の中で数時間生きていたと告げると、ペリーは彼女は死んでいたと叫ぶ。部屋がうるさかったので注意しに行くと、彼らはセックスをしており、ショーンが出ていった後、ペリーはマリアが感染リスクは犯さないと言っていたのに破ったじゃないかと責めた。ペリーはマリアに好意を持っており、マリアは露骨にペリーを拒絶した。キスしようと迫るとマリアにはねのけられ、押し返したところマリアは倒れて頭を打った。マリアの父親がコロナウィルスに感染して厳しい状態だと知っていたので、悲しませたくないので、マリアが生きているようにメールを送ったという。レクシーは釈放され、ショーンは今の所レイプと殺人で勾留されている。おそらく、これ以上追及されることはないだろう。オリビアはマリアの父親に事件の解決を報告し、父親はこの大変な時期に尽力してくれたSVUに感謝する。私事になりますが、今ちょっとイタリア語をかじるというか、格闘中で、冒頭オリビアがイタリア語をしゃべっている!と、嬉しかったです。(笑)去年の3月ころのNYCは悲惨で、メリンダ・ワーナーが「死体が山積み」というのもとてもリアル。その後は殺人事件が増えたが、みんながストレスを抱えているとか、マスクをしていない人とか、パーティをしてさわぐとか、営業しているバーがあるの?!とか、もう、「わかるわー」です。帰国も帰省もできない、仕事や学校がなくなって行き場がないというのは、1年後の日本も同じですね。ついでにワクチンの話題も振ってもらいたかった。ちなみに、所轄はデモ対応で出払っているとか、殺人課が仕事が手一杯なので、うちで事件を引き取るというのも、今シーズンの特徴なのですね。ペリーがレクシーの相手が黒人だから言えなかったというのも、そうでしょう。そういう状況下で、ルームメイト間のトラブルによる殺人事件を結びつけたのが興味深かったです。(過失致死かな?)シェアハウスでのソーシャルディスタンス問題は難しそう、みんな過敏になっていて、ストレスをためている。「私はマスクはしません」と主張する人がいるときはどうするのか。レクシーの迷走ぶりは女優さんがすごいと思いました。本当に、イライラさせられましたが、こういう人もいるんじゃないかしら。イタリアは去年の段階で感染者が多く死亡者も多かった。離れた国に住む娘を心配させたくないとがんばったのに、異国で娘は死んでしまった。お墓はどこになるのでしょう、いつになったら親子が再会できるのでしょう。メインのストーリー以上に、感じるものが多かったです。
May 29, 2021
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珍しくベルがジダン以外のパートナーと組むエピソードですね。そのジダンといえば、大丈夫か?という感じ。エジプト政府の最高幹部がNYの病院で心臓移植手術を受けるため、FBIが警備を担当することになった。アフメド・エル=マスリは秘密警察のトップでもあり、人権侵害を訴える組織などから、何度も命を狙われている。FBIは病院を中心に警備を担当するが、アラビア語ができるジダンはマスリに同行し、直接身辺警護をする。ベルらは病院スタッフの身辺調査を始めるが、マスリがトロントのホテルを出発するときの動画が撮影され、NYで販売された携帯に送信されたことがわかった。ベルは急遽パーキンス捜査官と共に、携帯を購入した人物の情報を探す。その店のカメラに写っていた人物と、容疑者リストを突き合わせると、カリム・モハマドという男が購入していたことがわかる。カリムはエジプトで軍隊の訓練を受けた経験があり、勤めているコーヒー店を今日は休んでいるという。昨晩現金を引き出したATMの近くにモーテルがあり、カリムが宿泊したようだ。無人の部屋を調べたベルは、数字とアルファベットのメモを見つける。その頃、ルーテル病院に向かっていたマスリ一行の車は渋滞に捕まり動けなくなっていた。ジダンが車を降りて、様子を見に行くと、先程のメモがFBIの車両ナンバーを示したものであることがわかる。カリムはマスリの乗った車の情報を得ており、渋滞に乗じて狙撃しようとしているのか。突然、警備にあたっていたホルト捜査官が撃たれてしまい、ジダンは現場から離れるように指示する。マスリは移植手術を希望してルーテル病院に向かうよう命じるが、時間がかかり危険だ。ところが移植を担当する医師から最寄りのホープ・ゼネラル病院でも移植手術ができると知らせてきた。ホルト捜査官も怪我をしており、ジダンはホープ・ゼネラル病院に向かうよう指示する。警備もこちらに集結する。マスリはジダンがぎこちない態度を取ることを気にする。質問されて、ジダンは自分のいとこが自由を求めるデモ行進で逮捕された後、行方不明になっているという。秘密警察などを使い国民を厳しく取り締まったマスリを、ジダンは正面から批判する。ベルはカリムの情報をつかみ、バスで逃亡中のカリムの身柄を確保する。カリムが襲撃に関わった物的証拠はあるが、容易に口を割らない。狙撃は失敗だが、共犯者がいるのではないか。クリステンがカリムが受けた留守電を再現し、相手の声を分析したところ、プロの殺し屋ゼヴ・ソーリンの声と一致した。ゼヴはモサドとして訓練を受け、その後傭兵として世界の紛争地を渡り歩く殺し屋となった。その手口は容赦なく、1人を暗殺するのに飛行機の乗客ごと殺してしまう。ゼヴの電話番号から、ゼヴが男性用の出会い系サイトを利用していることがわかた。チャットをした相手のバリー・フォスターの部屋に向かうと、バリーは頭を一発撃ち抜かれて死亡していた。朝食を一緒にとったあと、殺したようだ。モージャーはカリムはわざとホルト捜査官を狙ったのではないかと考える。そうなれば車列は最寄りのホープ・ゼネラル病院に向かうことになる。ゼヴの名前を聞いて、マスリは殺し屋として雇ったことがあるという。自分を狙うのは政敵ではないか、マスリはかつてマスリを雇った理由をジダンに知ってほしいという。エジプトで連続レイプ殺人を犯した犯人が有力者の家族で手を出せなかったが、スペインに逃亡したため、ゼヴを送り込んだのだという。厳しい取り締まりをすることについて、大勢の幸せのために少数の命を犠牲にするという話に、ジダンは納得できない。バリー・フォスターはホープ・ゼネラル病院の看護師だった。ゼヴはバリーを殺して入館証を奪うと、5分前に病院に入っていたことがわかる。急遽、ジダンは病室に2人の警護を残すと、病院内を捜索し始める。オペはあと1時間後に始まる。ジダンは看護師姿のゼヴを見つけるが、取り逃がしてしまう。クリステンはカリムの金の動きを調べ、2週間ほど前にホワイトプレーンズに事務所を借りていることがわかったという。SWATと共に事務所に踏み込むと、爆発物を作った痕跡があった。ゼヴは暗殺に失敗したのではなく、病院に爆発物を仕掛けて逃亡の時間を稼いでいるのではないか。1人を殺すのに、病院全体を爆破する可能性がある。すぐに病院の設計図を取り寄せ、どこに爆弾を仕掛けたのか検討しはじめ、ジュバルは州外に出る前にゼヴを捕らえろと命じる。起爆は携帯電話かタイマーか、FBIは病院内にいる人を非難させることにする。ゼヴは病院から1.5キロのところで発見され、銃を持っていたため撃たれる。ERに運ばれたゼヴをジダンが爆弾を仕掛けた場所を聞き出そうと、痛めつける。しかし、ベルは地下の基礎の柱に仕掛けられているに違いないと告げ、パーキンスは一番奥の柱だろうという。爆弾が見つかり、爆弾処理班が無事解除した。しかし、手術を受けたマスリは急性の拒否反応で死亡してしまった。ジダンのいとこの話を聞いていた随行員のタリクは、その後の様子を調べたという。刑務所でインフルエンザが流行り、いとこは2014年に刑務所内で死亡していた。ベルは亡き夫の心臓を移植した相手に会い、話を聞く。新しい命を得たのは検察局の検視官で、ベルはあなたの命を救えて良かったという。ドラマですから、わかりやすさを全面に出しているのでしょうけど、海外の要人の警備についた一介の警備担当が、面と向かってその政治姿勢や母国での出来事を批判するって、ありえないでしょう。アラビア語ができる人材は他にいないのか。ジダンのまっすぐで青いところは魅力なのですが、マスリ大将はそれ無視したり切れて開き直ることなく、受け止めてくれてよかった。失礼なことこの上なく、下手すると外交問題になりますよ。まあ、それは置いておいて、地下に爆弾を仕掛けて用が済んだはずのゼヴが病棟をうろうろしているところとか、何でもすぐにわかるクリステンがバリーの職場を突き止めるのに少し時間がかかったところとか、突っ込みたくなるところはありますね。また、地下の爆弾が見つかったところで、何で爆弾処理班以外は逃げないの、とか。時間敵には間に合わなかったかも知れませんが。美味しい役割だったのはパーキンスくんですね。事務職なの現場では及び腰でベルの後を着いていくとか、会計学を専攻したみたいですが頭の良さを見せたりとか。今回のサブテーマが臓器移植で、パーキンスくんも移植を受けたし、ベルの夫がドナーになっていたというのは良かったと思います。初めて会ったのかな、何となくこれでベルの悲しみのストーリーは終わりのような気がします。もちろん、事故ではなかった、殺害されたという方は残されていますけど。大勢の幸せと少数の犠牲という話ですが、スポックの「大勢のニーズは少数のニーズを上回る」を思い出しました。(笑)
May 27, 2021
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新シーズンプレミア。第1話はほぼ先シーズンのおさらいみたいな感じですね。いつもメモを取りながら見ますが、もう特に疲れました。(笑)本当にこの複雑な設定や紆余曲折を知らずに見るのは無理じゃなかろうかと思います。ドムの意識が戻り、リズは長年知りたかったことをドムから聞こうとしている。しかし、レッドがイリヤだという事が嘘だとバレてしまい、リズの信頼を失ったことをドムはレッドのせいだという。レッドは犯罪者などの逃亡を請け負う「ロアノーク」に関する情報をリズに伝える。マディ(カタリーナ)の金庫番がロアノークに送金したらしい。ロアノークの本名や居場所、生存しているかさえも不明だが、ロシアンマフィアのパスターナクがペンシルバニアでホテルに軟禁中、何者かに連れ去られた。次はマディがロアノークを使って姿を消すと見られる。リズはクーパーらに、マディが母親のカタリーナ・ロストヴァと同一人物であることを明かし、レッドがカタリーナを追うのを手伝うことになるという。クーパーはリズの忠誠がどこにあるのかと問う。レッドなのか、実の母なのか、リズはFBIに忠誠を誓う。唯一事実を知っているレスラーは、チームに秘密を明かしたことに驚き、カタリーナはレッド側の動きを知っているのかという。カタリーナはわざとレッドに手がかりを与えたのではないか。パスターナクを監視していた連邦保安官によると、逃亡させた一味は改造された救急車を使ったという。リズはレッドの情報で、改造車を扱うエドゥアルドに話を聞く。一方、レッドも独自にロアノークからみの仕事をしている男を問い詰め、ロアノークの偽のIDの名義を聞き出す。サンティアゴ・ベガという名前で、レッドは部下のヘディに頼み、その人物を捜索させる。エディアルドの工場に救急車の改造を依頼した人物を探ったリズは、納品先のアジトを訪れる。そこでリズはドムが治療を受けている倉庫の写真を見つけ、ロアノークが次に狙うのはドムだと知る。レスラーはレッドが金庫番と接触したことをカタリーナに警告したのかと疑う。リズはカタリーナ側についたことを認め、レスラーはリズがFBIに忠誠を誓ったのは本心なのかという。しかし、リズもまだ全てをカタリーナから聞いていたわけではなかった。カタリーナはドムから知りたいことを聞き出すため、ドムをレッドから引き離すのだという。実の父であるドムはソ連のスパイで、15歳のカタリーナに、アメリカの兵士と寝ることを命じた。それでカタリーナはマーシャ(リズ)をアメリカで育てようと手放した。しかし、レディントンを名乗る男が現れ、リズを危険に巻き込んでしまった。レッドはリズの育ての親を殺して、リズに父親だと思わせようと操った。ドムとレッドはカタリーナの夫を殺し、カタリーナ本人も殺そうとした。その理由を知りたいのだという。「N13」というソ連の謎の工作員がいるという。謎の裏切り者がKGBから盗んだファイルの数が13ということだが、今もそのファイルは増え続けており、それがいわゆるサコースキー・アーカイブと言われている。ドムはN13はカタリーナだとKGBに報告した。実はドムとレッドがN13そのもので、彼らはカタリーナに罪を着せて闇に葬ろうとしているのかもしれない。レッドはリズを利用して、この国の最高機密にアクセスしてきた。犯罪者の情報をFBIに提供する代わりに、免責を手に入れ、アメリカの司法、法執行機関、諜報機関などの高官の名前を手に入れた。一体、誰がサコースキー・アーカイブを持っているのか、明らかにしなければカタリーナは殺されてしまう。ロアノークのアジトにドムの倉庫の写真を仕込んだのは、FBIにドムが標的だと信じ込ませるためで、そうなるとレッドはドムを移動せざるを得なくなる。しかし、その写真は今リズの手の中にありFBIもレッドも知らない。カタリーナはあなた次第だという。リズはレッドとFBIに写真を見せ、カタリーナがロアノークを使ってドムを連れ去ろうとしていると話す。レッドはドムを安全な場所に移動させることを決意し、クーパーも倉庫でロアノークが現れるのを待つ作戦を許可する。ドムのために車両を改造し、リズが自ら運転するという。レッドはドムのために隠れ家を用意し、そのルートについて、全てはカタリーナに筒抜けだった。運転をしながら、リズはドムに今度こそ本当のことを話してほしいと迫る。サンティアゴ・ベガを調べていたヘディからレッドに連絡が入り、探し当てたのは認知症を患う老人だったという。彼がドムを狙うはずはなく、罠だと気づいたレッドがリズに忠告するが、リズはレッドとレスラーの車を振り切って逃走する。リズに裏切られたFBIとレッドは、それぞれドムの行方を探すことになった。クーパーは7年間でリズがレッドに影響を受け、別人になってしまったという。リズは法を破っており、クーパーは指名手配を決断する。リズに呼び出されたレスラーは、答えを欲しがっているリズに一緒にクーパーに話そうと促す。リズはドムからサコースキー・アーカイブやN13のことを聞き出すと告げ、母と自分を見逃してほしいと頼む。私を信じてほしいというリズがレスラーにキスすると、レスラーは君を諦めないが、職務は果たすと答える。ドムはカタリーナのセーフハウスに到着し、カタリーナはリズにドムから真実を聞き出すよう任せるという。レッドはデンベに、今日リズを失ったという。ドム役の役者さん、亡くなったブライアン・ドネヒーさんによく似ています。全然違和感はなかったです、さすが。それにしてもリズは悪人顔になりましたね。レスラーに迫ってキスというのも、悪女のなせる技?個人的には「ついに!」というところですが、たまたま地上波で「ブラックリスト」のシーズン1を放送していて、ちらっと見ることがあるのですが、確かに最初のころはレスラーはリズに不信感ありありでした。その2人が同僚として長い道のりを歩いてきた。お互いいろいろあったけれど、同僚以上恋人未満ですよ。この絆はなくさないでほしいし、リズが所期の目的を果たした時にレスラーがそばにいてほしい。クーパーこそ父親代わりかもしれないが、この人も組織の人ですからね、リズを利用してきたといえなくもない。まあ、とにかくこれまでの辻褄をなんとか合わせようと苦心しているのが感じ取られますね。デンベはたしかにこれまでに、リズに本当のことを言うべきだと言っていましたね。デンベはレッドの良心であり、ドム以外に真実を知っているのは彼だけでしょうから、最後まで見守っていてほしいです。
May 26, 2021
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事件の真相がはっきりせず、裁判の過程で明らかになっていくエピソードで、「ザ・プラクティス」を思い出しました。前シーズンの積み残しは、こういう形で終わる予定だったのですね。フィンはジョエル・フラーから夫の死について起訴されている件で、証言録取を受ける。14歳のウィル・マッキンナが虐待被害を疑われ、学校から通報があった。ウィルの妹も虐待を受けているおそれがあるため、SVUが担当することになった。ウィルの自宅に向かったロリンズは、母親のアイリーナが頭から血を流して倒れているのを発見する。同居している男は出ていったという。アイリーナは殴られたようなアザがあるにも関わらず、何も覚えていないという。アイリーナの恋人ドワイトはトラックの運転手をしており、彼の地元では妻を殴ることにためらいはないようだが、ウィルのことは殴っていないという。アイリーナの家庭は複雑で、アイリーナは前の夫マークとの間にウィルがいて、ドワイトとは6歳のリアンという娘をもうけていた。ウィルとリアンが通う学校では、ウィルの実父マークから、ウィルがドワイトからDVを受けているという話を聞いていたという。ウィルは、ドワイトがママを怒鳴るという。息子を迎えに来たマークは117分署の警官で、ドワイトは切れやすいという。ウィルの親権はアイリーナが持っており、とりあえずウィルとリアンを学校から連れて帰る。ドワイトはウェストヴァージニア州に自宅があり、仕事のついでにNYのアイリーナの家に立ち寄る。暴力の前歴があり、アイリーナの家では3回通報があって警官が駆けつけていた。アイリーナもDVを受けていると見られるが、何も認めず、ドワイトとの接近禁止命令も本人が同意しそうにない。オリビアが子どもたちのことを考えるべきだと説得し、せめて子どもたちだけでもマークの家で預かってもらうようにいう。その夜、アイリーナからドワイトが入浴中に死亡したという通報があった。電源の入ったドライヤーが浴槽に落ちて感電死したらしい。詳しい事情を聞こうとするが、アイリーナは弁護士がくるまで何もしゃべらないという。これは事故なのか?アイリーナは事件当時、ウィルはマークの自宅にいたというが、リアンの話と矛盾した。フィンが同じ警官として調べればわかっていることだろうと追及すると、マークはアイリーナが取り乱した様子で電話をしてきたと明かす。マークとフィンのやり取りを聞いていたウィルは、いきなり自分がドライヤーを浴槽に投げ込みドワイトを殺したと主張する。アイリーナとドワイトが喧嘩をしていて、止めようと思ったのだという。マークは息子を守ろうとして、これ以上しゃべるなという。事実関係は、ウィルが自宅にいる時にドワイトが死亡し、動揺したアイリーナがマークに連絡し、ウィルを連れ帰ったということだろう。ドワイトの死亡時の証言が二転三転し、オリビアは込み入った状況を一つ一つ解きほぐそうとする。ウィルは母親を守ろうと罪をかぶったように見えるが、アイリーナの弁護士カラブレーズは高圧的な態度でアイリーナの発言を制するため、カリシはやむなくウィルを起訴するという。リアンの証言は母親同席でなければならない。リアンはパパがママとウィルに怒鳴ったあとに死んだという。カリシのオフィスにドワイトの妻が現れる。ドワイトは評判は悪いが、よい人だったという。カラブレーズは事故であっても殺人でも、ドワイトが死んだことを嘆く人間はいないとうそぶく。アイリーナはドワイトの妻が妊娠しているのを知らず、別れたと聞かされていた。オリビアはドワイトに騙されていたのだろうと指摘する。なかなか真実を話そうとしないアイリーナに、カリシは14歳のウィルを成人として起訴すると告げる。ウィルの弁護士ピッパは、ウィルが正当防衛でドワイトを殺害したと主張する。ウィルが母親をかばっていると見たカリシは、一人で罪をかぶるべきではないと諭す。ウィルはリアンにトイレをさせようと、バスルームに連れていくと、風呂に入っていたドワイトが拒否し、怒鳴って後で自分とママを罰してやると怒鳴られたと主張するだからドライヤーを浴槽に投げ込んだというのがウィルの主張だが、そうであれば正当防衛は成り立たない。裁判が始まり、カリシはマークにウィルがドワイトを正当防衛で殺したと思ったのかと尋ねる。マークは初動捜査で、ウィルを預かっていたと嘘を付き、異なる供述をしていた。ウィルに殺人の疑いが及ぶのを恐れ、アイリーナに頼まれウィルを母親の家から連れ出した事を隠した。しかしドワイトの虐待を知っており、マークは息子には計画殺人はできないと証言する。アイリーナはオリビアに前夫マークもまた支配的な夫だったという。結局、責められるべきは自分だ。証言席でアイリーナは、バスルームからドワイトとウィルの怒鳴り合いが聞こえて、駆けつけたところドワイトが死んでいたと証言する。おそらく、ウィルの正当防衛だと思ったが、裁判になったときのことを考え嘘をついたという。カリシはドワイトに抵抗した痕跡がなかったことを指摘し、アイリーナの証言の矛盾を突く。追及されたアリアーナは、ついに自分がドワイトを殺したと証言して、法廷は大騒ぎとなった。弁護士が審理無効を狙ったのか、あるいはウィルが初めから母親を守ろうとしたのか。オリビアはアイリーナの罪を追及するカリシも、ウィルにとって敵と映るだろうと指摘する。改めてアイリーナに真実を話すように求めると、バスルームでドワイトの怒鳴り声がして、ドアを開けるとウィルがドライヤーを手にして立っていた、ドワイトはバスタブに横たわりながら後で2人を罰してやるというと、ウィルはママを守ると言い、アイリーナはドワイトが立ち上がる前にドライヤーを奪うとバスタブに投げ込んだ、という。つまりは正当防衛となるが、それでもウィルは供述を変えないだろう。カルブレースはこのまま曖昧な状況で見逃してもらえば良いと言い、罪を認めようとするアイリーナに侮辱的な態度を取る。アイリーナは断固としてカルブレースを解雇すると、カリシはアイリーナを過失致死で起訴しアイリーナは有罪を認めた。1年の刑期となるが、ドワイトの妻は認められないと叫ぶ。フィンのレオン射殺に関する言い分は手順に従ったものであり、レオンが仮釈放違反をしたことを知った時点で逮捕すべきだったと反省する。幼いアンドレまでナイフを突きつけられても、怖くなかったと証言し、賠償金狙いなのは見て取れたが、結局市は200万ドルの賠償金を支払うことになった。昨今の警察に対する市民感情を慮ってのことだろう。フィンは警察が生まれ育った地域の人々をひどい扱いをしてきたのを知っており、それを変えたいと思って警察官になったのに、まさか簡単に黒人を射殺する警官になるつもりはなかったという。今回もコロナ禍のせいで家庭に閉じこもることが増え、ストレスをためた加害者と長い時間過ごさなければならくなった、という言及がありました。これはこれで大きな問題ですね。アイリーナとその子どもたちを巡る状況はそれ以前にひどいDVの状態があったわけですが、苦しみ続けたアイリーナがその呪縛から解かれて、罪を認めるまで変化できたことが、力強く描かれたなと思いました。演じた女優さんも勇気を持って母親を守ろうとしたウィル役の役者さんも、上手かった。リアンちゃんは、年齢以上にしっかりしていた印象。始めは事故かと思われた案件がDVがもたらした不幸な事件になり、このまま事故で死んだことにすれば都合がいいや、と思うのは無関係な市民の発想ですね。やはり手を尽くして真実を突き止め、正しく法を適用するという姿勢が見て取れました。アイリーナはドワイトが死んだ以上、もう怖がる必要はないけれど、息子を守り自分を守る(そうしないと、子どもたちは施設などに行ってしまう)という選択をした。ただ、その過程でやけに依頼人に対して偉そうにする弁護士が付いた。真実を告白するチャンスもその弁護士のせいで遅れてしまったわけですね。まあ、誰もが弁護士を依頼する権利はあるにしても、アイリーナにこの弁護士を雇う金はあったのだろうか、弁護士も勝つために依頼人に対して普段からこういう対応をするのだろうかと、気になりました。アイリーナが「私が殺しました」というのは、「ザ・プラクティス」でいうところのプランBですね。もちろん、本裁判で無罪を勝ち取る可能性もあったわけですが、陪審員は判断に苦しむところだったでしょう。フィンの裁判は、普段なら200万ドルまでの金額にならなかったということかな。あるいは門前払いとか。たしかにフィンはジョエル親子の問題に首を突っ込みすぎてしまい、温情をかけて事態を悪化させた面も否めない。ではどうするべきだったのか。一警官の判断に任せるのではなく、複数のサポート体制を関わらせるべきだったのかなあ。アイリーナもジョエルも、複雑な関係や感情があって、一律に法律で決めつけることができないのが、これが人間というか、生きていることなのかな、と思いました。
May 23, 2021
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ジュバル・ヴァレンタインとジダンのキャラクターを対比しつつ、薬物蔓延の問題を取り上げたエピソードですね。非常に重苦しく、Law & Order風でした。男性2人が外交ナンバーの車の中で射殺され、FBIが捜査を担当することになった。ライアン・パーカーは、国務省で中国との貿易担当の次官補代理で、スコット・カラムは運転手。トランクの中の荷物はそのままで、バンパーに擦れた跡があった。現場から白いバンが逃走したという目撃証言があり、犯人の車がぶつかったと見られる。しかし、実際は車の色をごまかすラッピングだった。犯人は9ミリの銃を使い、パーカーの右手拳には犯人と争ったような擦過傷があった。パーカーの同僚と通訳に話を聞くと、3人は昨夜中国から出張で戻ったばかりで、空港から領事館のパーティに参加したという。中国での仕事内容は特に関係はなさそうで、パーカーの右手の傷はJFK空港でパーカーが喧嘩したときのものだという。空港のカメラの映像を確認すると、迎えの車を待っているパーカーのスーツケースを奪おうとする男の姿があった。2人が争った結果、男は何も取らずに去ったが、通訳のチャンはそばにいたのに知らないと答えていた。トランクに残されていたスーツケースの中身は問題ないように見えたが、二重底になっていて犯人はすでにそこにあったものを持ち去ったのか。チャンは、中国で知り合った男から小遣い稼ぎを持ちかけられたと認める。中身は知らないが、検査をすり抜け持ち込んだものを空港のナイジェリア人職員に渡すという。クリステンはJFK空港のナイジェリア人職員オコロが今日出勤せず、交通事故で昏睡状態であるという情報を掴む。ナイジェリア系のギャング「ホワイトホース」は薬物の密売組織で、ジュバルの友人が何か知っているのではないかという。ジュバルはモリスの依存症の会のスポンサーだった。ナイジェリア系のモリスは、過去にホワイトホースの売人をしていたことがあり、オコロのことも知っていた。入院中のオコロから話を聞こうと、ベルとジダンが病院に向かうが、オコロは何者かに殺されてしまったという。病室から黒人男性が出てきたという目撃証言があった。チャンが運んでいたものは、スーツケースの残留物からカルフェンタニルという薬物であることがわかる。非常に毒性が強い。ジダンはイラクで一緒だった友人フアンの心配をしている。社会に馴染めないこともあり、ジダンは一緒に過ごすことがあるが、ジダンはフアンが依存症ではないと思っている。ベルはジュバルに相談するべきではという。パーカーらを殺害した犯人の乗った車が発見され、駐車を注意されて黒人男性がタクシーを奪って乗り換えたことがわかる。そのタクシーがオコロが入院していた病院の近くのカメラに写っており、オコロが殺された直後に男がタクシーに乗り込んでいた。そのタクシーのオーナーは、ジュバルの友人モリスだった。ジュバルはショックを受け、再度モリスと話をする。モリスは無許可で9ミリの銃を護身用に持っており、病院前に駐車していたタクシーが自分のものだと認める。オコロ殺害時のアリバイは証明できないが、タクシーをジャバリという男に月に5回貸しているという。ジャバリはホワイトホースのメンバーで、タクシードライバーを副業としていた。居場所は判明しないが、同じ店のATMで金を下ろし、その店のシャンテルという従業員に入れあげているというので、ベルとジダンが店に向かう。ジャバリはVIPルームにいて、FBIの姿を見て逃走する。ジダンが制圧しようとするが、銃を向けて抵抗したためベルが射殺した。ジダンは母親の薬代がほしいとフアンに頼まれ2000ドルを工面するが、フアンが過剰摂取で倒れたという連絡を受ける。やはり依存症で摂取したのはカルフェンタニルだった。凶器が一致し、ジャバリは薬物の受け取るためにパーカー、ドライバー、オコロを殺したことが確認された。しかしシャンテルによると、黒幕のタヨという男が薬物売買を取り仕切っているという。彼らのカルフェンタニルにより、24時間ですでに9名が死亡しているため、アジトにすぐにでも突入したいが令状が取れない。ジダンはモリスをおとり捜査に協力させるべきだと主張する。モリスは違法に銃を所持しており、それを見逃すのと引き換えに、危険な捜査をするしかない。ジュバルはモリスを守る立場として反対するが、モージャーは市民をまもるべきというジダンの意見を聞き入れ、モリスに捜査協力させることを命じる。ジュバルに説得されたモリスはカメラをつけて、タヨのアジトに向かう。指揮車で待機するジュバルは私情を絡めてしまい、ジダンとベルから反対される。タヨと面識のあるモリスはアジトに入り、FBIがお前のことを探っていると話す。見返りにドラッグを2袋渡されたモリスは、この場でドラッグをやれといわれて合言葉を口にする。FBIが突入し、逃亡しようとしたタヨを撃ち殺す。モリスはタヨに銃を突きつけられて危険な状況だった。ジダンの友人フアンはドラッグで命を落とし、ジュバルは自分が経験しなければ依存症であるかどうかは気づかないと慰める。モリスの自宅を訪ねたジュバルは、残った1袋を処分すると、落ち込むモリスを伴い、一緒に依存症の会に行こうという。仕事で依存症の会の情報を使いたくないとか言っていたジュバルは、今回はモリスに対してひどいことをしましたね。ボディカメラでモリスがドラッグを受け取ったことを知っているのだから、その場で回収すべきでした。信頼関係で成り立っていた関係なのに、銃の件で半ば脅す形でモリスを利用して、自分が経験しているのなら余計に手の届く所にドラッグを留めてはいけなかった。これって、かなり罪深いですよ。まあ、指揮車の中でもっと近くに移動させろと、プロトコルに従わない命令を出したりして、人間らしいところは見せましたけどね。ジダンは友人の言葉を信じて金を貸したのでしょうが、見ている方はそれは違うだろうと思ってしまいます。今回のことで依存症について理解することになったのでしょう。依存症は治らない、一生依存症のまま、ただ摂取しないことを続けるだけ。マスコミなどで聞きかじった知識ですが、重く受け止めました。冒頭はまた中国絡みかと思いましたが、違いましたね。この通訳の女性はその後逮捕されたのでしょうか。環境保護局の新規定によるパッケージの交渉というのは、今らしい話題ですね。
May 20, 2021
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新シーズンプレミア。冒頭、出演者がマスクをしているのを見て、おーっ!と声が出てました。コロナでアメリカのドラマ制作が大きく影響されて、初めて見るエピソードでもありますが、さすがに「今」を写し込むのが上手いと感心しました。特に、レギュラーも含め、マスクの着脱のタイミングが見事だったなあ。リアリティがあって、しかも演技を妨げないというか。そして、一番深刻な問題を真正面から捉えている、さすがだとうなりました。セントラルパークで黒人男性に脅されたと訴えがあり、警官が駆けつける。幼い息子を連れたコリーンは、ジェイヴォンが息子を脅かしたと激しく訴える。一方ジェイヴォンはこれが差別の現状だと、自らを撮影してSNSにライブ配信していた。警官はジェイヴォンのIDを確認しようとするが、ジェイヴォンは拒否し、周辺には騒ぎを聞きつけた人が集まり携帯で撮影し始めていた。ところが、息子がそばで倒れている男性を発見する。男性は頭を殴られ、コリーンが犯人はジェイヴォンに違いないというと、警官はジェイヴォンを押さえつけ拘束した。被害者はレイプされたと見られSVUが到着すると、エリックと名乗りレイプされたと答える。しかし容態が悪く、救急車で搬送されるころにはエリックは意識を失う。警官は被疑者が攻撃的な態度だっただけでなく、別件で令状が出ていたので逮捕したというが、ジェイヴォンは逮捕の根拠を示せと抵抗する。フィンは容疑者と見ることに懸念を示すが、オリビアは令状があることを根拠に連行を決める。ジェイヴォンに令状が出ていたのは、黒人差別抗議運動での治安妨害や騒音などの容疑で、過去に性犯罪で逮捕されたことはない。エリックが運び込まれたERの医師は、エリックと知り合いで、エリックがゲイであることを家族は知らないという。母親は昨夜息子から何も連絡がなかったというが、弟は帰りが遅くなるという連絡を受けていた。エリックは9番街のバーによく立ち寄っていたらしい。ジェイヴォンは早朝公園で運動をしていたという。事件の前は薬物依存者の会に参加し、スポンサーと一緒にいたが、薬物の件を職場に知られると、困ったことになるので言えなかったという。9番街のバーのオーナーは、エリックが昨夜来ていたかどうかはわからないと答える。交通カメラにバーを出たエリックの姿が写っており、一緒に歩いていた男性を見て、ロリンズは現場で撮影していた男だという。ジェイヴォンのアリバイが確認され、釈放することになったが、ジェイヴォンはエリックの捜査協力を拒む。交通カメラで一緒に写っていた男を見て、エリックの弟は「彼のタイプ」だという。数多くアップされた動画の中に、その男が写っており、SNSの写真から身元を探る。ガーランド警視正がジェイヴォンがSVUを訴えたと告げに来る。オリビアもフィンも内部調査を受けることになるが、警察への風当たりが強い今、警察のルール通りに対処したというのは通用しないだろう。そのルール自体が問題視されており、BLM運動の高まりと共に世間は警察に反感を持ち始めた。内部捜査も想像以上に厳しいものになろう。同じ黒人警官として、ガーランドはフィンにオリビアに偏見はなかったのかと問う。フィン自身、黒人男性を射殺しており2回めの訴状となる。正当な理由があったかどうかは関係なく、自分たち一人一人が危険な状況なのだという。現場の動画を投稿したのはジョー・マーフィーとわかる。ジョーは素直に警察に同行し、エリックとの画像を見て彼が例の被害者なのかと驚く。ジョーの説明では、バーでエリックが自分にアタックしてきて、店を出てからも追いかけてきたという。しばらく一緒に歩いたが、その後セントラルパーク近くのガールフレンドの家に行ったという。しかし、訪問した時間で女性とジョーと言い分が異なり、ジョーがしていたマスクから採取したDNAが、エリックの下着に付着していたものと一致した。ここでジョーは証言を変え、公園でエリックがセックスを求めてきたので俺はゲイではないと、彼を突き飛ばしたという。ところが、急遽弁護士が現れ、それ以上の取り調べはできなくなった。IABのインタビューで、オリビアは過去にSVUがジェイヴォンに所持品検査をしていたことを追及される。実際に職質したのはニック・アマーロだったが、連続レイプ事件で容疑者が黒人少年だったことから、ジェイヴォンも取り調べの対象となった。しかし、昨日の現場ではコリーンの身元を調べなかった。コリーンは虚偽の告訴や前夫への接近禁止命令などが出ており、クレーマーだった。そこに差別的な偏見がなかったかと問われて、オリビアは偏見はないと答える。カリー警部はカメラを止めると、わかったような口をきくなという。警察の中には、口では偏見がないと言いつつ、差別をしていることに気づかず、警察の構造的な差別に素直に従う人がいる。オリビアは自分はレイシストじゃないというが、潜在意識の部分ではどうなのかと言われ答えに窮する。警部はこの国の法執行機関は人々からの信頼を失い、その信用を取り戻すには一人ひとりが真剣に向き合わなければならないという。ジョーは殺人未遂と暴行、犯罪的性・行為で起訴されることになった。ガーランドの意見で大陪審での証言はフィンになった。IABのインタビューで無自覚の偏見を指摘されたオリビアは、それが警官としての決断判断にどれほど影響を与えていたのか、困惑しているという。ガーランドは組織というものは、危機に瀕すると本体を守るためにためらわずに生贄を差し出す、だからお前も注意しろという。いまだにエリックが昏睡状態の中、大陪審が始まり、フィンらが証言する。DNAなどの証拠もあるというカリシだったが、陪審員の中から、フィンに対してレオンを撃ったのも警察のルールだったのかという質問がでた。それをきっかけに陪審員から質問が続出し、検察側の心象は悪化してしまった。カリシはフィンの証言が上手くいかなかったことに憤慨し、そもそもジェイヴォンを逮捕する時に疑問があったのなら、なぜそう言わなかったのかとぶつける。ジョーの弁護士が態度を変え、大陪審で証言することにしたという。警察での証言を偽証だったと認めて、ジョーは同意の上でエリックとセックスをしたが、暴行はしていないと証言する。自分がバイセクシャルなのを家族や恋人に知られたくなかったので嘘をついただけでなく、SVUでの取り調べでは圧力をかけられたという。警察はジェイヴォンの逮捕で市民から抗議を受け、火消しに走ったのだろう、自分もエリックやジェイヴォンと同じように被害者なのだというジョーに、カリシも手の下しようがない。陪審員にはベースに警察を罰したいという感情があり、カリシがジョーを追い詰めれば追い詰めるほど道場を得ることを弁護側はわかっていた。危惧したとおり、ジョーは不起訴となった。それをエリックの母親に伝えると、警察がジェイヴォンを誤逮捕しなければ、ジョーは起訴されたのにという言葉が返ってきた。ノアは、学校で無実のジェイヴォンを逮捕したのが自分の母親だと話題になっているという。SNSで子どもたちもジェイヴォン逮捕の動画は知っており、ママはレイシストなのかという。ノアから見れば、間違ったのなら謝らなければならないが、オリビアは裁判を理由にそれをしない。オリビアは考えた末、ジェイヴォンに声をかける。ジェイヴォンは薬物のことを会社に知られ、解雇されてしまった。オリビアは、コリーンに対して、検察が虚偽告訴で起訴することになったと告げる。それがジェイヴォンや世間に対して、どんな意味があるのかということだが、オリビアは自分には取り組まなければならないことがたくさんあるという。いや~、これまでドラマの中で散々差別や偏見について扱ってきたのに、私達のヒーローであるSVUのそれもオリビアが、長年気づかない偏見に基づいて仕事をしてきたのではないかとは、そもそもドラマの方向性も代わってくるような、衝撃的なオープニングとなりました。市民全員がスマホを持って、現場を生配信するという警察を取り巻く環境の変化もあるでしょう。ジェイヴォンの逮捕の経過はこれまでなら、警官に素直に従わなければ即連行!で済まされたことが、そうは行かなくなったということですね。まあ、いつものオリビアだったら、あの状況でジェイヴォンがエリックをレイプしたとは判断しなかったと思うのですが、違う展開になってショックです。IABの警部こそ、あなたこそ何様?と言いたくなりますが、素直に自分を見つめ直すのはさすがオリビアというか。ノアの素直な言葉が真実を突いていますね。ジェイヴォンは日頃の抗議運動として警察を訴えるのは当然でしょうが、仕事を失って賠償を求めるという面もあるでしょう。ガーランドた口にした今こそ時代の分岐点だという認識、IABの警部がいう警察の構造的差別、これを認めるかどうかは2つに分かれて、国内の分断が進んでいる状態なのでしょうね。もちろんこれはドラマですが、「しかたないよ、それが世の中なんだから」でなく、がっつり向き合うのはSVUだからこそ、感服しました。大陪審のシステムは「グッド・ワイフ」でも取り上げていて、そこでの率直な陪審員の疑問が検察の意図を覆すケースがあるのは珍しくないのでしょう。カリシの実力も不足していたかも知れないし、ジョーの弁護士が上手かったということか。でも、もうジョーを起訴することはできないのかな、これまでなら、別の事件を起こすのを待って「必ずあいつを刑務所に入れます」という姿勢になるのですが。久々にニックの名前が出ましたが、今シーズンはなんと!ステイプラーが戻ってくるらしい。本来は第1話にステイプラーが登場する予定だったんだそう。スピンオフ計画ですね、ファンが喜ぶことができるのだから、やっぱりすごい。ちなみに警視正がレギュラー入して、ちらっとタミンがゲイ?バイ?かという言及もあり。話題に事欠きませんね。
May 16, 2021
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これは、シーズン1にしてすでにスピンオフのバックドア・パイロットですね。見知った顔がいて、特に個人的にはジュリアン・マクマホンは「Nip/Tuck」以来で懐かしかったです。かつてホレイショの妻だったアラナ・デラ・ガルザは、その後「Law & Order」シリーズで活躍し、さらにクリミナル・マインドのスピンオフも任されて、巡り巡ってディック・ウルフの世界に戻ってきました。ジュヴァルと同じくらいの位置づけということかな、それにしても大物感がすごい。セラ・ワードもCSI:NYの捜査官でしたが、CBSで2人共出世したわけですね。移民税務捜査局の執行官トム・ギルマンの自宅で爆発が起こり、様子を見に来た隣人と、家の中でギルマンの妻、2人の子供が死亡した。ギルマンの妻子は喉を切られており、地下室に充満したガスが引火して爆発したと見られる。これは事故ではなく、ギルマンが妻子を殺してガス爆発を引き起こしたと見られ、ギルマン本人は妻の車で逃走したようだ。モージャーはギルマンを最重要指名手配犯に指定し、逃亡者特捜班に捜査を引き継ぐことにする。指揮はジュヴァルの知人でもあるラクロワ捜査官が執り、ベルらは情報を渡す。ベルは残忍な殺人を犯した犯人を逮捕する時は自分も加わりたいとラクロワに頼む。ギルマンには家族や友人の情報がなく、妻の妹から話を聞く。夫の不倫を知った妻は離婚を考えていたが、支配欲の強いギルマンにはなかなか逆らえなかったという。職場では、ギルマンがマッサージ店の女性と浮気をしていたのを知っており、ギルマン本人はやり直すつもりだったという。ギルマンが狩りをしていたという情報で、よく行く狩場を捜索すると、車とテントがあった。今狩りに出ていて戻ってくるのかと思われたが、ラクロワは捜査を混乱させる偽装工作だと見破る。馴染みのマッサージ店では、同じ女性を毎週指名していたという。ラクロワは移民局で不法滞在者から没収した偽IDを6枚持ち出していた。そのうちの1枚を使い、ギルマンは車を買うとディーラーを殺していた。方向からカナダに向かっていると考えられ、車を追うと、マッサージ店の前で車を発見した。チームが突入すると、ギルマンの特徴に気づいた女性が暴行され、ギルマンは逃走した後だった。しかし、ギルマンはこの街で2日滞在しているという。この街に何かあると考えたラクロワは、ジュヴァルに接点を探らせる。ギルマンはマイク・ヴェヌーティという人物のことを調べていた。ヴェヌーティはFBIに対して、ギルマンのことは何も知らないと答えるが、怯える様子が見られる。何かあるに違いない。ラクロワはギルマンの自宅から押収した子供時代の写真を見て、2人は知り合いだったと気づく。ヴェヌーティの母親は6歳の彼を連れて、暴力を振るう夫から逃げていた。ギルマンはヴェヌーティの兄で、父親を恐れて残ったのだった。母親はその後再婚して、身元を隠した。問い詰められたヴェヌーティはやっとギルマンが現れたことを認め、母親の居場所をしつこく聞かれたという。母親は後に残してきたギルマンのことを気にしており、ギルマンが18歳の時に電話をした。しかし、ギルマンは母親を責め、恨みをぶつけたという。ギルマンの目的は母親に復讐することなのか、しかし、母親は2ヶ月前に病死しており、ギルマンはそのことを伝えても信じようとしないという。再婚した夫の隣に埋葬されたという母親だが、まだ墓石がなく、ギルマンはヴェヌーティの父親の墓石を壊して暴れ、墓場の作業員を殺してしまった。ギルマンの母親への複雑な思いを分析したラクロワは、ギルマンにまだ母親は生きていると思わせる作戦に出る。ヴェヌーティは捜査に協力すると思われたが、兄からの電話で「これはワナだ」と叫ぶ。兄は自分の代わりに父親の暴力を引き受けてくれた、裏切ることはできないという。ラクロワはヴェヌーティが持っていた母親の動画を加工し、母親の声でギルマンに電話をかける。電話を聞いたギルマンは行き先を変え、イーストエデンの農場に向かった。ラクロワはSWATに生け捕りするよう命じ、ベルに知らせる。ラクロワ、ベルらが家の中に入ると、ヴェヌーティがいた。兄を守りたい、傷つけないでほしいというヴェヌーティだったが、ラクロワは地下室に隠れているギルマンを発見、ギルマンはヴェヌーティを人質に取った。弟に銃を向けるギルマンを説得しながら、ラクロワはスナイパーに密かに情報を送る。マシンガンを撃ち込んでギルマンをひるませ、ラクロワはショットガンでギルマンの右手を吹き飛ばす。ベルは約束を守ってくれたと、ラクロワに礼を言う。スピンオフは「FBI:Most Wanted」で、まるまるこのエピソードのタイトルですね。女性捜査官と女性のボスの「本家」に対して、男性的と言っては語弊がありますが、荒っぽい感じのシリーズかなと思いました。ターゲットが生きていれば、傷つけてもokということでしょうか。リーダーのラクロワもまた、軍人だった妻を亡くして一人娘を育てながら執念を持って逃亡者を追うという、影のあるキャラクターですね。幼い娘の存在が本家とは違う雰囲気をもたらすのかも。またどこかで会おうということなので、本家との合同捜査やクロスオーバーもあるのでしょう。楽しみにしています。アラナ・デラ・ガルザもこの先、出てくるようです。ちなみに、チームの部下でハナ役の人は「マンハント」、「ゲーム・オブ・スローンズ」に出ていましたね。今回の犯人は家族と隣人を殺し、ディーラー、墓場の作業員も惨殺するなど、罪は非常に重い。父親からの虐待があり、弟の嘆願で多少刑が軽くなるのかも知れませんが、重すぎる罪に向き合って償ってほしいです。
May 13, 2021
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シーズンフィナーレ。今シーズンの総まとめのようなエピソード。1話「I'm Going To Make You a Star 」5話「At Midnight in Manhattan」9話「Can't Be Held Accountable 」10話「Must Be Held Accountable 」のその後が一気に来ました。本来は24話まであったということなので、無理に決着をつけないで次に積み残したのは仕方なかったかも。それにしても、何ともやるせない気持ちになりましたね。映画製作者のトビー・ムーアの裁判が始まろうとしているが、弁護側は被告の健康問題を持ち出し、なかなか進まない。被害者らは証言を求められ精神的にも厳しいが、長引くことでさらに苦しみ、また嫌がらせも受けているという。判事は延期を認めず、陪審員の選任を進めるように命じる。妻へのDVで刑務所に入っているレオン・フラーが半年の刑期で出所することになった、レオンは妻子と接触を禁じられているが、妻のジョエルに「話をしよう」とメモを届けたという。フィンはそうなれば刑務所に戻ることになるというが、ジョエルは息子のアンドレが板挟みになるのが不憫だという。フィンは出所したばかりのレオンに妻子と接触しないよう警告する。タミンと知り合いだったトランスジェンダーのラキラがから、仲間のダコタが自分と同じ手口で激しい暴行を受けたと通報を受ける。ラキラは犯人のデイヴィースから買収されて、訴えを取り下げたという経過があり、仕事場の埠頭でデイヴィースの姿を見かけたと何度もタミンに伝えていた。ダコタは昏睡状態で、今回も間違いなくデイヴィースが犯人だというラキラの訴えを受け、オリビアは証拠を掴むまでは直接デイヴィースと接触してはならないと、タミンに釘を刺す。ロリンズを誘拐した元刑事ブッチの娘アイビーが戻ってこない、と母親から届けがあった。ブッチは刑務所に入り、交際していたゲッツが獄中で自殺した経緯などから、アイビーが荒れた生活を送るのも理解できる面があり、ロリンズはアイビーを探す。トビーに女優にしてやると言われて「演技指導」を受けたピラールは、裁判で証言するためオリビアとカリシと証言の練習をする。弁護側からは相当厳しい質問が来ることが予想される。ベネズエラの実家周辺には記者が現れ、あれこれ聞いてまわているという。おそらく、トビーが雇った私立探偵がピラールを貶めるためのネタを漁っているのだろう。ロリンズはアイビーの携帯を手がかりに、年上の交際相手にアイビーの居場所を尋ねる。今夜、いとこが開くパーティにアイビーが来るという。現場に乗り込んだロリンズは、薬物の所持という罪状で強引にアイビーを連行する。本当に反省しているのかどうかよくわからないが、ロリンズは次にやったら逮捕すると言って釈放する。トビーの裁判の証人を集めるのに苦労しているカリシに、アメリアは精神的に耐えられないと言ってくる。15年前の事件を掘り起こされたアメリアは恋人に迷惑をかけることになり、別れることになりかねず、それはできないという。タミンは監視していることをデイヴィースに感づかれ、直接話をすることになった。金曜の夜はホッケーをしてジムに行き、アリバイがあるというデイヴィースはラキラは嘘つきで、自分は今は家族を取り戻そうとしているところだという。フィンの警告にも関わらず、レオンはアンドレと接触した。保護観察のルールではレオンを刑務所に戻すしかないが、ジョエルはアンドレのことを考え、放って置いてほしいという。ピラールをめぐるゴシップ記事が流れ、ピラールはSVUのことはもう信じられないという。カリシも弁護側のハラスメントだと主張するが、相手も負けていない。オリビアは法制度を重んじる元判事だったバースがなぜトビーに関わるのかと問う。ダコタが死亡し、ラキラはやはり前回証言すべきだったという。タミンはデイヴィースがジムの行き帰りで服装が違っていることに注目し、着替えた服を探す。ジムの清掃員がデイヴィースからスーツを預かっていた。ロリンズはアイビーが年上の男とコカインを吸って勾留されたという連絡を受ける。アイビーがロリンズを指名したのだが、ロリンズは一晩留置場で頭を冷やすように、という。フィンはアンドレにママに何かあれば連絡するように、と携帯を渡す。デイヴィースのスーツに付いていた血液はダコタのものと一致し、ダコタから検出されたDNAなどもデイヴィースと一致したため、逮捕に踏み切る。カリシはアメリアの恋人ラモーナに話を聞く。アメリアは追い詰められ薬や酒に頼るなど、すっかり人が変わってしまったという。事件を誰にも言わなかったというアメリアが、母親に事件のことを話していたと聞いて、カリシは証言の危うさを危惧する。アイビーは「彼女も被害者であり立ち直ろうとしている」というロリンズの口添えで、リハビリを条件に釈放されることになった。今度こそ更正を誓い、アイビーはパパに伝えてほしいという。アンドレからの連絡で自宅に向かったフィンは、レオンがジョエルの首にナイフを当てている状況に遭遇する。銃を向けナイフを捨てるように命じるが、レオンは妻を突き飛ばすと息子を抱き寄せナイフを近づけた。フィンはレオンを射殺し、最悪の状況となった。その後、フィンには不当死亡の訴状が届く。陪審員選任の日、トビーは心臓の病気が悪化したとして入院してしまった。裁判は延期となり、カリシは新たな対応を求められる。ダコタの追悼が行われ、タミンは今度こそラキラに証言するよう促す。逮捕をしても、裁判を終えて初めて審判が下る。弁護側はありとあらゆる手を使って裁判を「妨害」し、証人へもプレッシャーをかけてくる。トビーを弁護するバース判事に、オリビアが「一体あなたに何があったのですか」というようなことが、来シーズンに出てくるのかな。都合が悪くなると入院というのはどこの世界でも同じですね。証人は不安定で、カリシはどうやってこの裁判を戦うのか、これも見ものです。ラストに、「飲みに行かない?」というアマンダとの間にビミョーな雰囲気が漂いましたが、こちらも気になります。まあ、アマンダはティーンの娘を持つのは最悪だ、というぐちを聞いてもらいたかったのかな。髪の毛をかきあげた仕草は意味深ですが。フィンが訴えられたのは、妻からか、妻の妹からか。アンドレにとっては大好きなパパで、そのパパを目の前で殺されたのだから、フィンはアンドレから恨まれることになるのでしょうね。仮に裁判でフィンが無罪になったとしても、幼い子どもに仕方なかったという理解ができるはずがなく、これは重荷を背負うことになりそう。こういうことがあると、フィンは何もしなければ良かったのか、ということになりますね。新人タミンは一番の成長株で、オリビアの指導の成果が出てきたようです。裁判も勝てそうで、来シーズンに期待します。カリシは今シーズンは踏んだり蹴ったり、新人検事補として本当に頑張りました。悲壮感が漂うところが新たな魅力かな。(笑)
May 9, 2021
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今週もSVUが扱うべき事件だなと思っていたら、「マンハント」みたいになってきたし、「ブルーブラッド」だったら事態はどうなるんだろうと、つい余計な事を考えながら見ていました。やはりNYCは特別なんでしょうね。若い女性を狙った連続殺人事件と見られる事件が発生、現場で市警の報告を受けたベルはFBIが担当すると決めた。ブルーネットの若い女性が独特の化粧を施され、絞殺され遺体はポーズを取った形で公園に遺棄されていた。18歳のクリッシーの前に、8週間前にはローレン、3週間前にはクロエと、よく似た女性たちで、ベルは犯人がエスカレートしてきていると判断する。モージャーの許可を取らずに事件を引き受けたため、事後報告で許可を得る。他に被害者がいるのではないかと探すが、1250人の同様の被害者のうち、同じ化粧をしてポーズを取らされた遺体は3人だけだった。支局にニューヨーク副市長のカーヴァーが現れ、市長が事件の成り行きを気にしているという。連続殺人事件はマスコミの格好の話題となるので注意してほしいのだという。クリッシーからはベクロニウムという、手術で使う薬が検出された。これは筋弛緩剤で、身体の自由を奪われても意識はある。改めて調べ直した所、他の2人からも検出された。クリッシーの両親は昨夜、女友達とソーホーに出かけると聞いていたというが、携帯の位置情報からはクリッシーはそこにはいかなかった事がわかる。数ヶ月前親しくなった男性から一方的に交際を迫られて先週絶交したばかりという。公園局に務めるティムは、クリッシーとは出会い系アプリ「アップルパイ」で出会ったが、クリッシーからは宗教を理由に断られたという。昨夜のアリバイもあり、ティムは容疑者からははずれるが、クリッシーはアプリで他にも男性と付き合っていたようだ「アップルパイ」はセキュリティが強く、クリッシーが誰と交際していたのかを調べるには時間がかかる。ただ、性格診断の質問の答えが公開されていて、両親にはアプリのことは知られていないという。ローレンもクロエも同じ答えを選んでおり、犯人は宗教保守派の家庭に育ち、親に内緒でアプリを利用す女性をターゲットにしたようだ。最初に1250人だった被害者を信心深いことなどで絞り込むと、10人が浮き上がった。それぞれ、若いブルーネットの女性で、遺体の発見場所が州外部から次第にマンハッタンに近づいていた。犯人が事件を重ねて、自信をつけている現れなのか。しかし、この件で10人の被害者が同じ犯人によるものとしてマスコミに発表することには反対だ、という意見が市長側から出たとカーヴァーが言いに来た。すでに支局長もFBI副長官も同意しているという。モージャーは記者会見でコメントを控えざるを得なかったが、一方で犯人からワシントン・ポスト紙に文章が届いていたことがわかる。自らを「頂点キラー」と呼び、世間の注目を集めようとしていた。モージャーはこの文章を公開し、情報を募るつもりでいたが、カーヴァーが文章の公開はまかりならないとねじ込んでくる。観光都市のNYCとしては、連続殺人事件などが世間を騒がすと観光客が訪れなくなり、すでにホテルのキャンセルが入りだしたという。モージャーはやむなく公表を踏みとどまる。FBIは犯人の文章からプロファイリングを行い、隣の3つの州の法執行機関に問い合わせることにする。リークされる恐れもあるが、その前にポスト紙が公表してしまうだろう。クリステンは頂点キラーの被害者は、ポーズや光の当て方などでこだわるなど、写真家による撮影がされたようだという。やがて、形成外科医のエドワード・プレーガーの情報が寄せられた。ブルーネットの女性に薬をもり、暴行した疑いがあるという。プレーガーの住居に踏み込み逮捕すると、家宅捜索で女性を写した写真が入った箱が見つかる。その中の一人は今回の被害者で、写真のDNAは新聞社に届いた封筒に着いたDNAと一致した。プレーガーは直接の犯人ではないと見られるが、頂点キラーと接触を持っていたと考えられ、ベルは取引を持ちかける。プレーガーによると、この写真はセックスクラブで知り合った男性からもらったという。そのクラブは会員制で、プレーガーはFBIを友人として伴い、クラブ内で頂点キラーを教えるという。ベルとジダンはプレーガーが指摘した男を追うが、裏口から逃げられてしまう。防犯カメラなどに写っていた画像などから、頂点キラーはマンハッタンの不動産王、ロバート・バーク4世と判明する。バークの一族は6番街の高層ビル群を所有しており、逃走してもどこに隠れているのか探し出すのが難しい。とりあえず、国外に逃亡しないよう監視の目を広げるが、FBIはバークが3ヶ月前に離婚していることに注目し、元妻から話を聞く。元妻によると、3ヶ月前に自分も薬を盛られ、人には言えないことをして写真を撮られたことがきっかけで離婚したという。さらに、離婚に際して元夫から届けられた謝罪文の封筒のDNAが被害者から検出されたDNAと一致したため、モージャーはバークの所有する3つの物件の令状を取る。踏み込んだうちの一軒で、バークのPCに新たな女性とのアプリのやり取りがあった。女性の身元はわからないが、これから会うようだ。モージャーはバークがこれから儀式を行って、ふさわしい場所で撮影をすると考える。その時、またカーヴァーが現れ、バークの地所に踏み込むことは許されないという。封筒のDNAは、バーク本人のものと確認できない限り、彼は重要参考人でしかないと認識するべきだ。モージャーはバークが撮影のためのスタジオを所有し、カメラを購入していると考える。バークは高級なカメラ2台を購入し、商業ビルに配達させていることがわかった。ベルとジダンが現場に到着し、ドアを叩いて応答を求めるが、返事がない。待っている間に被害者が殺されるのを懸念したベルは、モージャーの許可を求め、2人は部屋の中に飛び込んでいく。バークは若い女性の首を締めながら撮影を続けていた。女性の危険を認めたため、FBIはバークを撃って被害者を救出する。カーヴァーは市長とモージャーが共同会見を行うべきだという。モージャーは突入は必要な措置だったと主張し、共同会見を拒否する。なんですか、この偉そうな副市長は。ニューヨーク市長は経済優先なのか?猟奇的な連続殺人事件はニューヨーカーのエンターテイメントになってしまうので、慎重に?市長の責任が問われると、選挙などに影響が出るということかな。FBI長官ともコネを持つ権力者にはさすがのモージャーも、市長の意向を蔑ろにはできないのですね。ただ、ベルに「勝手に管轄権を奪ってくるなんて、本来なら首」、「パスが欲しかったらシュートを成功させて」と言った手前、モージャーも副市長に弱腰ではいられない。意地を見せてくれたモージャー、あとでしっぺ返しを受けなければよいけれど。結構、敵を作る人ですよね。先々週もモージャーの実力を疑うような、頼みもしない応援が支局長にからあったところですから、きな臭い動きを感じてしまうのですが。ベルはいつもの熱い思いで、許可なく事件を引き受けてしまい、モージャーに注意された。ローレンの父親には、必ず犯人を逮捕しますと約束してしまい、以前にも家族に期待をもたせるのは大丈夫なのかという話がありましたね。今回は娘さんが死亡していたので、父親に真摯に向き合ったという感じかな。バークを撃ったのはジダンだったかどうか、確認できませんでした。多分ジダンだと思いますが、相当な射撃の腕前だったことは確かです。
May 6, 2021
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シーズン21はコロナウィルスのせいでしょうか、話数を減らして次のエピソードで終了ですが、すぐにシーズン22の放送があるようですね。さすがFOXさん、シーズン21を待たせた分、サービスしてくれます。ゲストは「スコーピオン」のトビーでしたね。どこか、そのイメージを匂わせていたかも?パトロール中のパトカーにトラックを追突させた女性が、受け答えがあやふやで様子がおかしい。飲酒運転で罪状認否に臨むと、突如私はレイプされたと叫ぶ。ジル・ベイリーはカップケーキのパティシエで、マッチングアプリで知り合ったルークという男性とデートしたあと、何も覚えていないという。ただ、仕事用のトラックを運転している時に意識が戻り、車をコントロールできず事故を起こした。レイプされたと思ったのは、服装が乱れていることと痛みがあるからで、アプリを通じて今朝ルークから連絡が来たが、「私に何をしたの?」と返すと、彼とは接触できなくなったという。事件からかなり時間が経っているが、とりあえず病院でレイプ検査をすることになった。マッチングアプリの会社からは情報が得られないため、防犯ビデオなどでジルの行動を確認すると、出会ったバーで酒を飲み、2人で店を出るところはふらついた様子は見えない。その後、1時間ほどどこかに行き、戻ってきてジルのトラックのところまでルークが送ってきた。パトカーに追突したのはその10分後だ。近辺でルークの目撃情報を探すと、飲食店でビール2本を購入する常連客だとわかる。自宅も判明したため、話を聞くが、ジルと出会いバーで酒を飲んで自宅でセックスしたが、合意の上だったという。ジルをアプリから削除したのは、思いつきでレイプされたなどと非難されるのを恐れてのことだと説明する。怪しさはあるものの、捜査を続ける手がかりに欠ける。病院での検査で、ジルからは薬物は検出されなかったが、検査に引っかからない新しいドラッグが日々生まれているという状況も背景にある。諦め気味のジルに、オリビアはあなたの全ての状況、供述が証拠になると答える。同じような手口で被害者がいないか探したところ、4ヶ月前のブルックリン署で未解決となった事件があった。レベッカは同じマッチングアプリでルークと出会い、バーでビールを飲んだところでフラフラになったという。その後の記憶は断片的でベッドの上で誰かに押しかかられているのを覚えているという。とにかく、身体を動かすことができなかった。面通しをしたところ、レベッカはルークが犯人だと断定した。ルークを呼び聴取を始めるが、飲み物にドラッグを仕込んではいない、合意の上だったと繰り返す。ルークは女性を口説き落とすのは苦手なタイプのようだ。SVUは、ジルとレベッカが酒を飲んだバーで再度聞き込みを行う。酒を提供したのはフリーランスのバーテンダー、アッシュ・ゴードンで、ルークはアッシュと直接何度も連絡を取っていることがわかった。アッシュは悪びれることはなく、ジルからドラッグが検出されていないので家宅捜索もできない。アッシュは大学で化学を専攻し、無断でドラッグを調合したため退学となっている。また、アッシュが関わっていたとすると動機がはっきりしない。ルークの罪状認否を傍聴していたジルは、アッシュの情報を知って、2人は知り合いだったと証言する。それをもって、SVUはアッシュの家宅捜索に踏み切るが、見つかった薬は一般に販売されているようなものだった。ただ、PCに暗号化されたフォルダーがあり、「ルーク」というフォルダーには複数の動画があった。今の所、フォルダーを開けることはできないが、動画の日付はレイプ事件の日と一致している。アッシュはどうせ解読できないと、たかをくくっており、オリビアは情報を一般に公開してルークとデートしてレイプされた女性は名乗り出てほしいと呼びかける。すると、同じような状況を訴える女性が次々と現れた。その中で、28歳の若さで脳卒中になったというパイパーの母親から通報があった。帰宅した後、異変を感じて病院に行きレイプ検査を受けたが、そのさなかに脳卒中を起こし、半身が麻痺してしまったという。SVUはルークに容疑を追加して再逮捕し、レイプドラッグのせいでパイパーが死亡すれば、殺人罪となると脅す。ルークはデート前にアッシュに連絡して酒に薬を盛ってもらい、アッシュは「臨床試験」と称してデートの様子を録画して効能をチェックしていたという。レベッカの時は効果が弱かったので、パイパーの時には調整したようだ。ルークはマイクを付けてアッシュの自供を引き出す協力を引き受け、一体ドラッグに何を使ったのかと迫る。アッシュは自分の薬は芸術だと口にしたため、逮捕された。ただし、アッシュが作ったのが違法薬物である証明ができないため、取引で他の「顧客」の名前を明かすということで2年の刑期となった。法律が犯罪に追いついていないのが現状だ。ルークの他に4人の男がレイプドラッグを使い女性をレイプしていた。ルークは10年の刑期となったが、パイパーは裁判の時には私は実験動物ではないと証言するという。アッシュという男は「ブラックリスト」に出てくるような悪人でしたね。マッドサイエンティスト系で、報酬は求めないが、自分の能力に酔っている感じ。最近では草食系の男が多くて、女性をデートに誘うのも難しい、だから後押しをしてやったのだと、身勝手な論理。こんなものは恋愛とは相容れないのに、草食男子はそれで満足なのでしょうか。MeeToo運動に怯えたからって、薬で相手の自由を奪うだけでも犯罪行為だし、訳のわからない薬が健康被害を及ぼすことが恐ろしいです。こちらも身勝手だ。以前日本でも、脱法・ドラッグだとか問題になっていましたが、法律の網目をくぐってこういった事件が起こることを防ぐのは難しそう。被害者たちが、記憶が曖昧なことなどから届け出をためらったり、事件の全容を知って私だけじゃなかったと涙したりと、声を上げることの難しさが感じられるエピソードでした。これからも同様の事件が起きるでしょうが、SVUが他の被害者を探すなど、諦めずに突破口を見つけたのが心強かったです。オリビアがルークの名前を挙げて一般に情報を求めるのは、日本では無理でしょうね。ところで、いろいろあったアマンダは刑事の第2級に昇進することになった。良かったね、ということですがSVUに加わってから随分長かったような。仕事をしているようには見えないフィンが巡査部長なので、余計にそう思います。最近のフィンはかつてのマンチのような立ち位置ですね。(笑)
May 2, 2021
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