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スパドラで始まった話題のドラマ。「ボストンリーガル」のジェームズ・スペイダーが出ているという事だけで予備知識ゼロで見ましたが、予想以上に面白かったです。ジェームズ・スペイダーというと、BLの時の正義漢とは言えない、クセのある弁護士のイメージが強くて、今回も頭が良いのは判るけれど、何を考えているのか判らない、ふてぶてしくて、とにかく、気味の悪さが前面に出るキャラクターがよく合っていますね。全体としてはアクションもあるし、テンポも良くて飽きずに見ることができました。収穫は「Homeland」のマイク役Diego Klattenhoffが出ていた事。ということは、もうあちらには出ないということでしょうか。いずれにせよ、目の保養です。クーパー局長役のHarry J. Lennixも良いですね。この人は「ドールハウス」で知りましたが、責任ある立場の人としてぴたり嵌りますね。肝心の女性プロファイラーの人もまずまず。これなら、見続けても良いかも。本国で受けたのも判るような気がします。以下、ネタバレFBI本部に突然、自ら「犯罪のコンシェルジュ」と認める、重大指名手配犯のレイモンド・レディンソン(レッド)が投降しクーパー局長に会いに来る。レッドは元々海軍のアカデミーを首席で卒業した優秀な軍人であったが、突然家族を捨てて行方不明になった。その後、姿を現した時には、機密文書をリークして国際的な犯罪者を支援する商売を始めていた。当局はレッドを2008年に暗殺する計画も立てていたが、果たされず今日に至る。レッドは投降した理由について、過去に国際的な大きな事件と関わったランコ・ザマーニの情報を持っており、探しているという。ザマーニは死亡した事になっていたが、実は生きていて、今日アメリカに入国したという。ワシントン支局のレスラー捜査官はこの5年間レッドの担当だったが、レッドは話をするのはエリザベス・キーン一人のみだという。エリザベス(リズ)はアカデミーを出たばかりの新人プロファイラーで、なぜ自分がレッドから指名されるのか判らない。しかし、レッドはリズの生い立ちや夫と養子をもらおうとしていることなど、詳しく知っていた。レッドはリズに、これから1時間以内に将軍の娘がザマーニによって誘拐されるという。信じられない話だが、リズは真実だと受け取り、SWATチームと共にすぐさま少女の身柄を保護する。ところが、移動途中の隊列がテロリストに襲われ、少女が誘拐されてしまう。レッドはザマーニの居場所を知っていると思われるが、簡単には話しそうにない。リズ本人の情報と引き替えに捜査のヒントをくれるというので、FBIの捜査状況を見せる。レッドは「化学者」という名の武器制作の男を捜せという。ザマーニの目的は何なのか、レッドのヒントでリズは病気で余命がわずかなザマーニが、少女の父親の将軍が行った作戦に復讐するため、DCで化学爆弾でテロを行うのではないかと考える。それもベスを使って。化学者は逮捕され尋問が続けられた。レッドの要求で拘束を解いてホテルに移り、リズは自宅に戻る。しかし、そこに拷問された夫トムと、ザマーニがいた。ザマーニはなぜ情報が漏れて化学者が逮捕されたのか聞き出そうとする。ザマーニはレッドがリズに執着していたという。夫を救うのか、大勢を救うのか考えろといってザマーニは立ち去り、激怒したリズはレッドに今すぐザマーニの居場所を吐けと迫る。ボールペンをレッドの首に刺すと、レッドは「俺が死ぬとトムの秘密がわからなくなる」という。病院に収容されたレッドは脱出する。身体に追跡用のチップが埋め込まれていることから、レスラーとリズが後を追う。レッドはザマーニと会っていた。ザマーニは「子供たち」をターゲットにするという。それを聞いたリズは、ザマーニの手に動物園の入園スタンプが押してあったことを思い出す。爆弾は動物園だと察し、ベスを捜す。ベスは身体に爆弾を巻き付けられていた。時限爆弾が後3分以内に爆発する。レッドは爆弾に詳しい「友人」を送ると言い、駆けつけた男が爆弾を解除して立ち去った。一方、レスラーは発信器の行方を追いザマーニと発見する。ザマーニはレッドの取り出した発信器を持っていた。ザマーニはレスラーに撃たれて死亡する。レッドは再び拘束されるが、今後FBIと協力しながら、自ら作った犯罪者たちの「ブラックリスト」を一人一人捕らえていくと提案する。リストにはFBIの知らないような大物がいて、ザマーニは雑魚にしかすぎないという。レッドは話の内容にかかわらず、免責を要求する。しかも、話すのはリズのみだ。自宅の床を剥がしたリズは、そこにトムの偽名を使ったたくさんのパスポートと銃を発見する。Pilotにはいくつかの「なぜ」が提示されましたが、それらをこれから解き明かしていくのでしょうね。リズの夫トムの正体は何者か。リズと結婚したのは偶然なのか、何か目的があったのか。レッドはなぜリズに興味を持ったのか。レッドが姿を消して「コンシェルジュ」として復活するまでに何があったのか。レッドは自分なりの正義があって、そのためにあえて政府に頼らず事を起こそうと思ったのか。ついでにいうと、レッドが頭を丸めている理由が知りたいです。とりあえずは、トムですね。毎回の大物犯罪者をレッドとリズで捕らえていく。何となくレクター博士とクラリスみたいな組み合わせで、いずれは師弟関係にないるのかな。レスラー捜査官は頭より身体のタイプですね。アクション担当で、おじさんが多い中で光ります。(笑)
January 31, 2014
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いよいよ最後が近づいて来ましたね。ハウスの関心がカディだった頃はあまり出番がなかったウィルソンが、最後にこうして取り上げられるのはうれしいです。ハウスとウィルソンの絡みは、何とも言えない味がありますね。冒頭にピーター・ウェラーが出ていると思ったら監督だったのですね。つまりあれはカメオということかな。プリンストンボロー病院のモルグで患者の死亡原因を調べているトライバー医師が、遺体のかわりに自分の頭にメスを入れてしまい、ハウスのチームが原因を調べることになった。トライバーは他の医師が誤診をしているかどうかを確かめており、病院中の医師から嫌われていた。チェイスはトライバーの方が自分を嫌っているという。しかし、今回はハウスに診断して欲しいと本人が希望したのだという。ハウスは精神疾患だろうと関心を示さないが、患者には過去にも精神疾患の病歴はない。CTで異常が見つからず、毒が検出されなかったが、手に知覚傷害があるという。チームは扱った遺体から有毒ガスが出たか、あるいは血栓があるのかを確かめることにする。ウィルソンは化学療法の結果が出るまでの3日間をハウスとスポーツカーで出かけ、クリーブランドにいる子供時代の憧れの女優、ジュリー・クリスティに会いに行くという。ウィルソンはハウスを強引に誘う。モルグからは有毒ガスの原因となる薬は見つからなかったが、大量のカフェイン入り飲料の缶が見つかった。血栓も見つからなかった事から、カフェインによる精神症状だとしてハウスは診断を終了する。しかし、水分を与えて一晩様子を看ていたところ、患者は急に激しい腹痛を訴える。パクは腸閉塞を疑うが、腫瘍も見つからず腸音もしない。ガンか腸重積かと考える。ハウスに相談したいが、ハウスはウィルソンと旅に出てしまっていて、携帯も病院に残していた。問題はトライバーがハウスの指示しか認めないことで、チェイスは黙っていれば判らないだろうと、レントゲンを撮影することにした。しかしレントゲンでは異常を見つけることができず、ハウスの診断だと信じた患者は自ら開腹手術で確かめろと言う。チェイスは断るつもりだったが、トライバーから病院トップの外科医と名指しされ、手術をすることになった。トライバーは自分もハウスのチームに志願したことがあるという。しかし、チェイスが選ばれてその後、9年間ハウスの元を去らないのはなぜかと問う。チェイスには才能も将来の可能性もあった。普通なら3年で独り立ちしたはずだ。君は9年を無駄にしたと言われて、チェイスは急に考え出す。ウィルソンとハウスは無鉄砲な旅を続ける。ウィルソンはもう今までの自分ではないという。身勝手で無関心だと強調する。ウィルソンは「カイル・キャロウェイ」になって大食いヒーローの体験を楽しむ。チェイスは患者の小腸の一部が収縮するのを確認し、症状が神経系を通じて移動していると考える。ポルフィリン症と考えられ、早くヘミンで治療しなければならないと主張するが、ハウスがいないことをトライバーに知らせずには進められないとアダムスは反対する。誤診だったらどう説明するのか。チェイスは患者に嘘をついて治療を始める。ハウスはウィルソンの次の望みを叶えるため、バーで女性を口説く。ガンであることで同情を買おうとしたが、素人だと思ったのはプロの女性で、翌朝ウィルソンは財布を盗まれているのを見つける。トライバーの容態が悪化し、胸水が溜まりだした。チェイスの行動はフォアマンの知るところとなり、フォアマンは患者に近づくなと警告する。チームは引き続き診断を続け、フォアマンは左心室が肥大していることから心生検を命じ、ステロイドで治療するようにいう。チェイスは神経系の疾患は確実として、モルグで解剖をするときにミスをしてプリオン病に感染したのかも知れないと主張する。直接生検はできなくても、保管されているサンプルをチェックすれば判るだろう。まずは抗真菌剤で症状を与えてその間に脳生検しようというが、タウブが造影剤と同時に与える事はできないと反対して、フォアマンは心生検を選択する。チェイスはそれでも一人でモルグで検体を検査し始める。金がなくなったウィルソンはハウスのクレジットカードを当てにするが、保釈中の身のハウスは州外ではカードは使えない。それでもウィルソンは初志貫徹で、ジュリーに会いに行くのを諦めない。もう今までの自分とは違うのだ。事故を起こしてしまうと、ウィルソンは車を乗り捨て、歩いてクリーブランドへ向かうという。心生検で心筋の線維化が認められ、フォアマンは感染症だという。それでもチェイスは検体の検査を諦めない。トライバーを見返したいのかと言われ、チェイスはパクにこの診断が終わったらハウスのチームを辞めるという。ウィルソンはバス停で待っている老婦人からバスが15分ごとに来るというのを信じて一緒に待つ。しかし、その女性は認知症だと思われ、ハウスはタクシーを拾って先に行こうと言う。ウィルソンはその女性を放っておけず、もう「カイル」はやめるという。結局ウィルソンは時計を売ってチケット代にして、2人はバスで帰ることになった。実はウィルソンはジュリー・クリスティが好きだったのではなく、高校時代に彼女に似たメラニーに恋をしていたのだという。プロムに誘おうと思ったら、メラニーはカイル・キャロウェイという同級生とプロムに行っても良いかというので、身を引いてしまった。このままプリンストンボロに戻りたくない。カイルのままでいたかったという。フォアマンはチェイスに本気なのか尋ねる。チェイスはハウスの元で十分に学び、ここ2,3年はいつ辞めようか考えていたと答える。辞めずに踏みとどまった理由は何かと聞かれて、チェイスはフォアマンがハウスの身代わりのようだという。こうしてバカにして挑発し、決断を迫っている。フォアマンは辞めて新しい仕事にチャレンジするか、チームメンバーとして残るか、いずれかを選ぶことになるという。ついに患者が昏睡状態に陥る。全てを調べ終わったチェイスは、やはりトライバーはミスを犯さなかったと降参する。しかし、流し台のハンドソープを見たチェイスは、強力な抗菌作用が甲状腺を混乱させて、そこに大量のカフェイン摂取が加わって甲状腺機能低下症が起こり、精神症状を引き起こしたと結論づける。目覚めたトライバーはチェイスを評価する。フォアマンはチェイスに自分のチームを持たせるとオファーするが、チェイスはハウスの陰から出たいと断る。チェイスはハウスに礼を言うと、本当に去っていく。CTでウィルソンをスキャンしていたハウスはモニターに釘付けになる。最後のハウスの表情は意味深ですね。腫瘍は縮小して手術できるくらいになっていたのか。そういう意味での驚きだったのか。あるいは全く効果がなかったのか、それとも、腫瘍以外の何かを見つけたのか。それは来週に期待するとして、ハウスのお株を奪うウィルソンが楽しかったです。いわば、これまで8シーズン分のハウスに振り回され、悪戯されて、踏みにじられた思いをお返ししようという訳ですね。死ぬまでずっと善い人でいるのにはもう飽きた。やりたかったことをやってやろう。事故って農場を歩くことになっても、ハウスに容赦なしです。それに付き合うハウスが優しくて、おしゃれでしたね。3Pしたいというと、ちゃんと手はずを整え、坊主頭のカツラを用意してやって、自分は車の中で一晩過ごして気を遣ってやって…2キロのステーキに挑戦とか、女性を買うなどは別に日頃でもできることかも知れませんが。でも、ウィルソンは認知症のおばあちゃんをバス停に放置する事はできない。ハウスの言うように、人は変わる事は出来ない。他人の振りをして無理をしても疲れるだけです。チェイスがハウスから離れなかったのは、フォアマンの言うようにハウスの指示、支えなしには不安で自信がなかったのでしょうか。これもファイナルですから無理矢理な感じもしましたが、いろいろありすぎたから、もう最後は「楽しかった」「ありがとう」とハグするので十分な気がしました。役柄を離れて、共に仕事をしてきたキャスト同士の思いが伝わったなと思います。フォアマンもハウスのような物言いをし、チェイスも嘘を付いても正しいと思ったことをやり通す。ハウスに鍛えられ、一人前になった姿を見ることができました。キャメロンがシカゴの病院で緊急医療の部門長をやっているというのもうれしい発言でした。
January 29, 2014
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やっとドラマが動き出しましたね。「Homeland」はCIAを舞台とした、ソールとキャリーのドラマ。2人の関係は子弟とも言えるし、ハンドラーと諜報員で、この2人がいるからCIAが成果を上げることができるのですね。ブロディはやはりドラマの中ではイベントだったんだなと感じました。もちろん、彼の家族については「彩り」ですね。あー面白くなってきた。ソールはクィンを呼び、これまでの2人だけの秘密作戦を説明して、キャリーを監視するよう依頼する。依頼主と直接会うと決めてから、キャリーには24時間の監視が付いていた。ジャバディと会うと聞いてクィンは驚く。ソールは大統領の首席補佐官の誘いで、政府関係者が参加するカモ撃ちのパーティに参加することになった。そこで特別調査委員会のロックハート委員長も参加して、自由な意見交換が行われるという。ソールはミラに次のCIA長官に任命されるかも知れないと話す。デイナはレオと逃避行を続けていた。金が尽きるのも間近いが、将来を考えるデイナに対してレオは今を楽しんでおこうと答える。ジャバディからの連絡を待つキャリーの元に、突然ジェシカが現れデイナを探して欲しいと頼む。FBIも管轄外だと言い、警察も若者にありがちな家出としか考えてくれないが、レオがサイコパスかも知れないのに一緒なのが心配だという。必死の訴えに、キャリーは何とかすると言い、FBIのホール捜査官に連絡を取る。案の定、ホールはデイナとレオの通話をチェック済みで、関与しないと突き放す。キャリーはヴァージルの弟マックスに連絡を取り、「ヨガ作戦」をすると告げる。キャリーの行動は逐一クィンに知られており、クィンは2チームがキャリーを監視している中、危険を避けるように言う。ソールはロックハートと腹を割って話す場をもうけられる。ロックハートは大統領がCIAのモラル低下を心配していて、組織改革も検討していると言う。人に頼る旧式の諜報活動ではなく、無人探査機による軍事行動をより導入するべきだという意見にソールは反対意見を述べる。しかし、ロックハートは今一番の脅威はイランであって、対策が求められるという。そして、次のCIA長官は自分が指名されると告げる。今後は自分の方針に従ってもらうという。キャリーはヨガ教室の間、マックスの妻リサに身代わりになってもらって、ホール捜査官を待ち伏せていた。何とかホールと会う事ができたキャリーは、デイナの件を強引に引き受けさせる。ジャバディは一人国境を越え、アメリカ国内に入ると、ある家を遠くから見つめていた。その後、キャリーと会う準備を進める。デイナは偶然入ったガソリンスタンドで自分たちについて情報を求めるニュースを見て、レオには弟の殺害の疑いがあることを知ってしまう。弟の死について、レオがあいまいな説明を繰り返すため、嘘を付かれるのだけは嫌だと自ら車を降り、警察に保護される。ホールに会った事で、イラン側に何か察知されたのか、監視の車が離れた。報告を受けたソールはキャリーが作戦を危険にしたかもしれないと叱責する。ロックハートは集まった人々の前で次期CIA長官になると表明するが、ソールは諜報活動は隠れて対象を撃ち落とすカモ狩りとは違うと、嫌みを言うと、予定を早めて帰宅する。すると、ミラはムンバイからの客だという男と食事をしていた。クィンの監視が続く中、ついに敵方が動いた。キャリーは侵入した男たちに無理矢理服を脱がされてボディチェックされると、覆面をされ連れ去られてしまう。クィンは異変に気付きながらも、ソールの指示で近づくのを止められる。それでも、独断で車を離れると、キャリーの自宅に入り状況をソールに報告する。ソールはキャリーが敵側に潜入したという。キャリーはジャバディの目前にいた。キャリー、お見事としか言いようがないですね。いくつもの携帯を使い分け、神経をピリピリさせてじっと敵のコンタクトを待っている。落ちぶれた元分析官を装うために、薬は辞めていますね。今も作戦中だと悟られたくないし、注意力をクリアにしておくためでしょうね。「ヨガ作戦」というのは、いざという時のために以前から準備していたものなのですね。当然、CIAの「正式」な監視チームには知られていない?そしてクィンがキャリーの事を心配して、単なる任務以上の関心を持っているのが良いですね。ソールの命令には背くし、彼自身が作戦を邪魔しそうな感じですが、シッパー的には美味しい展開です。仕事のために全てを犠牲にするか弱い女性という目で見ているのでしょうか。ある意味、キャリーはクィンの目も騙していた訳ですが、それにしてもたった一人で辱めを受けながら敵のアジトに潜入するのだからすごい。キャリーをボディチェックする相手もプロなので、多分キャリーも判っているはずですよね。でもそれが本当に諜報活動という事なのでしょうね。ジャバディについては、アメリカ国内に家族がいる感じですね。あの女性と子供はきっと彼のアメリカの妻子?CIA長官になれるかと思ったソールが、あの嫌な上院議員に仕えることになってがっかりですね。CIAの仕事について、何も判っていない政治家が功名心でトップになっても邪魔なだけ。じゃあ、辞めればよいという訳じゃないですね。ソールにしろ、キャリーにしろ、国を守らなければならないという使命がある。誰かがやらなければならない、そんな感じでした。ミラが夫の留守中に食事していたのは、浮気ですか。一応、ちゃんと話すつもりだったのかも知れませんが、やはり諜報活動をしている人間は家庭生活を犠牲にしなければならないということなのかも。ジェシカがこれまでの因縁を捨てて、キャリーに泣きついたのは意外でした。もうブロディに何の未練もないということかな。でも、母親として浮気を疑った相手に(浮気の張本人ですが)頭を下げるというのは偉いと思いました。デイナはうーん、見ていてイライラする~ちゃんと心配したみんなに謝ろうね。嘘を付かれても、相手が悪いと責めちゃだめだよ。みんな、それぞれ問題があるんだから。それにしても、もう全米に名前が公になろうと、自殺未遂までばらされても動揺しませんね。腹が据わっています。補佐官としてウィリアム・サドラーが出ていましたが、この先意味有る立場となりそうですね。
January 28, 2014
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性犯罪専門のドラマとして、可能性をとことん追求したという、そういう感じですね。重箱の隅を突くというと言葉は悪いですが、SFドラマ「スターゲイト」で宇宙と繋がるゲートの設定を徹底的に追及してネタを探す姿勢に感心したことがあります。今回も、14シーズンの間に世の中の常識、流れも変わってきて、その中で成り立つ話だなと感じました。勝ちにこだわるバーバ検事のキャラ、なかなか良いですね。本家の検事補たちを思い起こさせます。妻子を持つチャールズ・マーフィーがゲイ・バーでナンパした男とホテルに行き、暴行を受けて意識を失っているところを発見される。被害者を縛ってレイプし、金品を奪うという犯行はこれで4件目で、次第に凶悪化してきている。しかし、被害者たちは社会的地位があり家族がいるなど、ゲイであることを隠しているケースが多く、警察の捜査に協力できないと尻込みしていた。目覚めたマーフィーも妻には強盗に遭ったとだけ話しており、SVUには放っておいて欲しいという。SVUは盗まれたマーフィーのクレジットカードから、水パイプ店に犯人が現れた事を知り、店主に似顔絵で協力を求める。マーフィーが出会いを求めた店で聞き込みを行ったところ、犯人が先ほど黒いスーツの男と一緒に店を出たという情報を掴む。近隣のホテルで聞き込みを続けると、マーフィーと同じようにベッドで縛られた男が死亡しているのが見つかる。死因は心臓麻痺だった。被害者の妻ローレル・ダンレビーによると、夫は心臓病を患っていて、実は男性と関係を持つことは知っていたという。理解を得られないかも知れないが、夫の趣味を知った上で夫妻は愛し合っており、もうすぐ結婚記念日を迎えるところだったという。SVUは改めてマーフィーを訪ね、説得して捜査協力を取り付ける。犯人はダークという名で、ストリップクラブで男性ストリップとして踊っているのを見たことがあるという。似顔絵を見た店主によると、ジェレミー・ジョーンズという男がいたが、仕事をさぼるので首にしたという。すぐにジョーンズの自宅に向かい、同居者の男と一緒のところを逮捕する。ジェレミーはSVUの取り調べをのらりくらりとかわしたが、面通しでマーフィーが犯人だと確認した。しかし、ジェレミーはホテルに何も証拠を残しておらず、レイプを証明することができない。SVUは同居しているメイソン・クラークから話を聞く。メイソンは盗品のドラッグを所持しており、以前にもドラッグで逮捕され仮釈放中だった。メイソンはジェレミーが女と寝ていると思い込んでいた。それは許せることらしい。持ち帰った高価な金品は相手の女がジェレミーにプレゼントしたものだという。ダンレビーが死んだ夜は、帰ってきたジェレミーが困ったことになったと焦っていたという。ジェレミーの弁護士を引き受けたエフロンがメイソンも担当する事になった。実はジェレミーとメイソンは正式にマサチューセッツ州で同性婚をしており、配偶者としてメイソンの証言は秘匿特権で使えないと主張する。バーバ検事は何とか法律上の落ち度はないかと試みるが、判事は婚姻は有効としたため、メイソンの証言は使えなくなった。その上でエフロン弁護士は被害者3名とは自ら望んだ行為だったとして、軽犯罪で取引するという。バーバ検事はそれでもやむなしという意向だったが、オリビアはレイプの泣き寝入りは見逃されず、死者まで出ている事から諦めないという。メイソンがジェレミーから受け取ったプレゼントの時計に注目して、ジェレミーと関係した女性客を探す。ところが、ストリップクラブの店主はジェレミーが一切女性とは関係を持たなかったという。むしろ女性を嫌悪していたという。それを聞いたバーバ検事は、ジェレミーがストレートを装うゲイの男を憎んでいたとして、憎悪犯罪で起訴すると言い出す。自分がゲイなのに、ゲイの男性を憎むという点で起訴は難しいかと思われたが、マーフィーの勇気ある証言を得て、バーバ検事は成功者で家族を持ち、ストレートを装う男たちがうらやましかったのだろうとジェレミーを追い詰めていく。ジェレミーはバーバ検事の攻撃に次第に興奮して、奴らの嘘の人生を終わらせてやった、自分の方がより男らしいと口走らせてしまう。そこでエフロン弁護士は憎悪犯罪での起訴は取り下げて欲しいと申し入れる。判事も憎悪犯罪は重い意味があるので安易に利用すべきではなく、陪審員が有罪の評決を出しても自分がそれを覆す事ができるという。その後、いくら話し合っても評決が割れて、辛うじて監禁罪のみ有罪となった。他の容疑は審理無効となってしまう。これではジェレミーはすぐに出所してしまうが、マーフィーはもう証言はしたくないという。すでに妻に知られて家庭は壊れてしまった。改めて殺人罪で起訴できないか模索したところ、オリビアは死亡したダンレビーが妻のために記念日プレゼントを用意していた事を思い出す。ダンレビーのカードの使用状況から記念日のブレスレットを購入していたことが判った。SVUはメイソンを呼び、ダンレビーが購入したが見つかっていないブレスレットをメイソンが受け取っていないかどうか尋ねる。ブレスレットには2人の愛の言葉が刻まれており、メイソンの前に現れたダンレビーの妻が「私たちの夫は浮気をして私たちを裏切っていたのね」と言うと、メイソンはショックを受けて協力するという。そのブレスレットからダンレビーの血液とジェレミーの指紋が検出され、保釈が認められた段階でSVUはジェレミーを殺人罪で逮捕する。思い通りにならなかったジェレミーは、メイソンやエフロンに当たり散らす。彼が憎んでいたのは自分自身だったのだろう。異性婚も同性婚も夫婦として貞節の義務があると思うのですが、そこはいろいろな夫婦の形があって、中には同性(異性)との関係を持つことは許せるというケースもある。いかにもドラマの展開ですが、そんなところから上手く考えついたものです。私もメイソンがジェレミーが女性と関係している事は気にならないのかと疑問に思いました。相手が男性でも女性でも、家族は裏切られた気持ちでショックですよね。ジェレミー自身は、ストレートのふりをするゲイは許せないのに、最愛のパートナーにはゲイのふりをするストレートみたいな事になっていたんですよね。結局は自分勝手な乱暴者という事だったわけですが、皮肉というか、法律で同性婚が認められると、配偶者秘匿特権も適用されるなど、興味深い結果が伴いますね。そんなこと、10年前なら考えられませんでした。その結婚に手続きの不備があるのじゃないかとか、こじつけぽく「憎悪罪」を持ち出すバーバ検事はなかなかのやり手ですね。「俺に任せておけ」なんて。こちらも、今の時代、憎悪罪をそういう使い方をするのか、という感じで、こういう人は敵には回したくないです。
January 27, 2014
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ヒュー・ローリー監督エピソード。ファイナルシーズンのラストも間近くなり、「HOUSE」の総決算という感じがしました。さすがに、ロバート・ショーン・レナードの演技は迫力がありましたね。女医さん役の人、見覚えがあるなと思ったら、CSIで「ドール」の人でした。だからかなあ、始めからあまり良い印象はなかったです。6歳のエミリーが父親と遊園地を訪れ、一人でメリーゴーラウンドに乗っている時に、鼻血を出して呼吸困難になり馬から落ちてしまう。エミリーの母親エリザベスは発生遺伝学の研究者で、エミリーにはATM遺伝子に変異があることで娘のために研究を続けてきたが、エミリーの症状が一般的なATの症状とは一致しないというのでハウスのチームに診断を求めてくる。自分は母親ではなく、医師として参加するという。2日前には肺機能は正常で、ウェゲナー肉腫を疑いMRI検査を行うことになった。ハウスはスプリングブレイクの休暇を楽しむというので、チームはハウス抜きで診断を続ける。エミリーの両親は病気の娘を巡り喧嘩が絶えない。ハウスは脳腫瘍と診断されたウィルソンの診断に勝手に付き添う。主治医が早期発見なので放射線治療を勧めると、ウィルソンは化学療法を併用したいと主張し、腰抜けだと罵倒して席を立ってしまう。主治医は化学療法は免疫系を壊すので、ウィルソンが逆の立場でも同じ判断をするはずだと言い、ハウスにウィルソンを説得するように頼む。ハウスは100%ウィルソンの意見を尊重すると答えるが、ウィルソンにはやはり放射線治療だけにするべきだと話す。それでもウィルソンの決意は固い。MRI検査の途中でエミリーの指先が紫色になり、血流が滞った。チームは寒さかストレスによるものかと考えるが、エリザベスは夫が最近越したアパートに問題があって、重金属中毒ではないかという。チェイスとアダムスがエリザベスの研究室を調べると、実験段階の抗生物質「レックス2」という薬を扱っていたことが判る。問いただすとエリザベスはレックス2がATM遺伝子の修復を行うという事を、実の娘で実験していたと認める。フォアマンはラットでの実験で腎不全の副作用が報告されたと話すが、エリザベスは薬が正式に認可されるのを待っていたら、呼吸器に弱点があるエミリーは冬を越せないかも知れないという。チェイスはすぐに腎生検を行う事にする。ウィルソンは5人の医師に意見を聞いたが、みな同じだったという。ウィルソンは、自分の患者が治療の甲斐なく亡くなった後、彼らの残した小物を持っていた。彼らのように、自分は病院でのんびり死ぬわけには行かないのだという。すでに薬を手に入れて、1/3は死亡するという危険な化学療法を自ら行うというので、ハウスは自宅でウィルソンに付き添う事にする。腎生検の結果は異常なしだったが、エミリーは胸が痛いといって血を吐く。チームは馬から落ちた時の傷で血栓ができ、肺塞栓症になったのではないかと考える。その時、突然父親がエミリーを退院させると行動を起こした。妻が娘に人体実験を行っていた事を非難し、夫婦はお互いを批判し合うがタウブが何とか引き留める。エミリーに黄疸症状が出て、肝静脈が閉塞していることが判る。エリザベスはATの末期症状だとさじを投げてしまう。ハウスは何度も念を押した上で、ウィルソンの抗がん剤治療を始める。吐き気や高熱だけでなく、激しい痛みを伴う治療に、一緒に痛み止めを飲んで付き添う。ウィルソンは助けられなかった少年の患者の夢を見てうなされる。あまりの苦痛にウィルソンはなぜ自分がガンになったのかと言う。ハウスのように自分勝手に周囲の人間を不幸にするような人生ならば、罰が下ったと納得できるのにと悪態をつく。チームはライム病がレックス2の投与を辞めたとたん、進行したのではないかと考える。父親はエミリーを森に連れて行った事があるというので、腰椎穿刺を行う事にするが、エミリーは突然脳卒中の症状を示す。ウィルソンの状態が悪化し、ハウスは病院に搬送しようとするが、ウィルソンは病院で死ぬくらいなら、ハウスの部屋で死にたいと懇願する。チームは診断を続け、チェイスはこれまでの経過から、血栓に似た腫瘍があると思いつく。心臓に元々心臓粘液腫があり、それが血流を遮り、さらにその破片が全身を巡って症状を起こしていたという。腫瘍は手術で取り出す事ができ、調べたところ良性と判った。それでもまだATM遺伝子の治療は続けなければならないが、夫婦は娘のために歩み寄ることができた。翌朝、ウィルソンの治療が終わり、ウィルソンはハウスに暴言を吐いたことを謝罪する。モルヒネがなくなったのでハウスのヴァイコディンも使ったが、ウィルソンはハウスの脚の痛みが理解できたという。出勤したウィルソンは、PCにハウスがスプリングブレイクを模してビキニ美女と楽しんでいる写真がアップされているのを見て、大笑いする。ハウスとウィルソンはホームズとワトソンですから、最後に究極の「愛」を見せてくれたのは良かったと思います。ウィルソンのためならハウスは何だってするでしょう。医師として付き添っているので、汚物の処理も下の世話も平気かも知れませんが、一緒に痛み止めを打って、モルヒネがなくなったら自分のヴァイコディンを分け与えて痛みに耐える。カディが検査を受けた時はここまでの「分かち合い」はしなかった。「俺もお前みたいな生き方をすれば良かった」「お前の脚の痛みが理解できる」最後の最後で、ウィルソンの本音が聞けて満足です。大量の抗がん剤を投与するという死を覚悟した治療で、どういう結果が出るのかはわかりませんが、ウィルソンにはやりきった満足感がありましたね。個人的にはウィルソンが病に打ち勝って終わると信じたいです。それにしても、救えなかった患者に罪悪感を抱いているなんて、ウィルソンはどれほど善い人なのか。患者のエミリーの両親は、夫の方が主夫なのですね。母親と医師の立場の違いが今ひとつわからなかったですが、夫への不満を診断に持ち込むのが母親の立場だったのかな。フォアマンとホプキンス大で一緒だったということに、もうちょっと含みなり因縁があれば良かったのにと思いました。パパとママが喧嘩するのは自分の病気のせいなので、私が死んだら2人は仲良くなるかしら、という言葉には泣かされます。子供にそんな思いをさせてはいけませんね。
January 22, 2014
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そこまでやるのか、という驚きですね。衝撃的な先シーズンからどういう風に進めるのかと思っていましたが、なるほどね。先が見通せるようになりました。それにしても、デイナが酷いな。弟は素直なのに、この描かれ方の違いはティーンエージャーだから?ファラはイランから消えた4500万ドルの行き先を突き止める。香港の融資会社の子会社がカラカスにあり、デル・パライソというサッカーチームのホームスタジアムの券売所に送り込んだ金を翌日のチケットの収益としてマネーロンダリングしているという。チームのオーナーや株主の情報は不明だが、送金しているのはナセル・ヘジャジだという。ヘジャジはイランの伝説のサッカーのキーパーの名前だが、何者かが彼の名前を使っていると思われる。おそらく、誰かが革命防衛隊の金を横領しているのだろう。このヘジャジがCIA本部爆破に金を出したジャバディではないか。キャリーに退院を認めるための巡回裁判所の審理が開かれる。見込みでは順調に回復して退院できるはずだったが、ソールの意を汲んだアダールが現れ、キャリーが国家機密を漏らす恐れがあり、司法省から危険人物に指定されたため、退院は認められないという判決が下る。キャリーは父親に連絡してソールにここから出して欲しいと伝えてくれと懇願する。フランクはCIAから審理が中止になったと聞かされていた。弁護士は何とか控訴できないか探るという。デイナはレオの脱走に手を貸し、ジェシカの車で逃避行をする。ジェシカはレオの両親からデイナが息子に悪影響を与えたのではないかとなじられる。マイクは知り合いの刑事に頼んでレオの情報を手に入れるという。落ち込んでいたキャリーに突然退院の緊急許可が出たという。帰宅すると、例のポール・フランクリンが待ち受けていた。判事に掛け合い、強引に退院を認めさせたという。とにかく明日迎えに来るので経営者に会ってくれと言い、断ってもいずれ入院させられるぞと捨て台詞を言う。キャリーの退院の連絡がソールに入ると、ソールはアダールに何があってもキャリーを外に出してはならないと命じる。キャリーはパスポートを持ちすぐに家を出ようとするが、車がなくなっていて、また司法省の命令で口座は凍結され、クレジットカードも使えない事がわかる。同僚だったヴァージルに車を貸して欲しいと連絡すると、すでにCIAの手が回っていた。やむなく、先日であった行きずりの男の家を訪れ、一夜を共にして金を失敬することにする。しかし、フランクリンはそこでもキャリーを尾行しており、キャリーは観念して経営者のリーランド・ベネットという男に会うことになった。依頼主はイランの関係者で、先日のCIAの作戦で6名が殺された件で、どうやってそのメンバーを突き止めたのか知りたがっているという。ベネットはキャリーが守ろうとしているCIAがキャリーを表舞台に引きずり出して、ブロディとの情事をさらし、挙げ句の果てには自殺に追い込むか、事故を装って殺すだろうという。自分たちとキャリーの目的は世界を救うことで同じで、キャリーを入院させず、金にも困らせないという。キャリーは考えた末、クライアントと直接会うことと、現地の仲間の名前は絶対に言わないという条件なら飲んでも良いと答える。ファラはヘジャジの名前を使ったのがジャバディだと突き止める。ジャバディは過去に2度ベネズエラを訪ねており、銀行家のセデーニョと繋がりがあった。ソールは時が熟するのを待てという。資金洗浄のことを知られると、諜報組織の副長官であるジャバディが殺されてしまうからだ。ソールは生きて捕らえて、尋問するつもりだという。マイクが手に入れた情報では、レオは弟の自殺で殺人の容疑を逃れるために入院したことが判る。デイナとレオは車を乗り換えて、逃避行を続けていた。レオは弟を守れなかったと打ち明け、デイナは父がイラクに派遣された日に、さよならと言ったのが真実を語った最後だったという。スナイパーとして、ブロディは派遣されるのを喜んでいたようだった。その日を最後にブロディの言うことは全て嘘ばかりだ。デイナはもう戻りたくないという。キャリーは慎重に尾行を巻くと、ソールの家を訪ねる。そして、フランクリンから接触があり、言われたとおり条件を提示したと告げる。クライアントはジャバディに違いない。ソールはキャリーをねぎらい、キャリーはもう入院したくないと訴える。あれが演技だったのかと思うとあっけに取られますね。そもそもいつから演技だったのかと考えると、キャリーが聴聞会で証言をし始めた頃から考えていたのではないか。キャリーは薬を辞めて異常な行動をするようになり、入院措置の審理を行うするときもあえて暴れて直行したのではないか。それはあまりにもやり過ぎですが、ソールが入院したキャリーを見舞いに来たときに「計画」を伝えたとも考えられます。誰かが接触してくるのを予想していたのでしょうか。いや、キャリーの計画だったかも?でも、キャリーが病院から出たくて「ソールに連絡して」と言っていたのは本音だったのかも知れませんが。ソールは内外の目をくらますために、アダールまで騙していたのですね。本当に信頼できるのはソールとキャリーの師弟コンビだけとは、すごいわ。先週ブロディがカラカスにいることが判りましたが、第1話でクィンが押し入ったのがベネズエラだったと言うことを思い出しました。これでキャリーはジャバディに会うためにカラカスへ飛び、そこでブロディと繋がる事になるのでしょうね。そこにブロディがいることは多分知らないのでしょう。だとすると、再会は運命ですね。(笑)さて、マイクがジェシカを支えている事が判って本当に良かった。こういうことになって放り出すことはしません。良い男だ。まあ、ブロディからもしっかり頼まれている訳ですが、もしジェシカとブロディが再会したとしたら、これはもう血の雨が降るでしょうね。最終回はハッピーエンドになりそうな2人を銃で撃ち殺すジェシカの鬼の形相かなと、妄想してしまいました。デイナはもう、どうなろうと知りません。(爆)
January 21, 2014
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レイプ事件がきっかけではありますが、裁判がメインになって、Law & Orderの醍醐味を味わうことができました。ゲストのYvonne Zimaは「ER」のレイチェル役だったのですね。しかも、初回に出ている。成長した姿を見ることができましたが、演技は今ひとつだったかなあ。もう一人、プロボ役のEnver Gjokaj(ジョーカイと読むらしい)は、「ドールハウス」でジョス・ウィードンに抜擢されて、その後はあちこちで活躍しています。彼は本当に演技力のある人だと思うのですが、実は「ドールハウス」より先に「クリミナル・インテント」にでていたのですね。4ヶ月前にレイプ被害でオリビアが担当したジェシー・スタージスがサフォーク郡で殺人容疑で逮捕された。恋人のトミーに呼び出されて、家の中に入ると死亡していたというが、現場では銃が発見され、隣人が女性の叫び声を聞いたと通報し、匿名でも銃声を聞いたという通報があった。ジェシー本人は自身が911に通報していて、その途中にパトカーが到着したという。前回のレイプ事件の時に、ジェシーは泥酔状態で道端に倒れており、レイプされたと訴えたが、その後トミーを恐れて偽証したため、起訴を取り下げざるを得なかった。トミーは過去にDVの通報が3回あり、始めは通りすがりのタクシー運転手にレイプされたと言っていた。しかし、その後トミーと喧嘩してバーで大酒を飲んだ後、マイケル・プロボという男に連絡していたことが判ってから、ジェシーはプロボにレイプされたと話した。実はトミーと上手く行かなくなると、プロボと浮気をしていたのだが、呼び出したプロボを拒むと殴られたという。プロボには妻子がいて、密会途中に電話がかかってきてそのことを知ったジェシーが拒んだのだった。プロボは、元ATFの捜査官で私立探偵をしており、ジェシーを脅したという。プロボは過去に不法移民の女性とレイプ容疑があったが、起訴は取り下げられた。トミーにはアリバイがあったことから、プロボにSVUは疑いを持つが、サフォーク郡の検事パム・ジェームズの事務所から迎えが来てそれきりになった。後に、その事務所で情報提供者をしていたことが判った。今回のトミー射殺事件では、ジェームズ検事が直接乗り込んできて、バーバ検事にジェシーの関係の資料を全部手渡せという。不法移民の女性でも、ジェームズ検事の事務所が起訴を取り下げさせ、さらにプロボが女性を本国に送還するよう、通報したのではないか。しかし、サフォーク郡で始まった裁判ではジェシーは殺人では無罪を訴えて保釈を認められなかった。このままでは一人息子のマシューが里子に出されてしまう。オリビアはジェシーがレイプ被害者であることを見逃せないとして、事件を見直す事にする。SVUはジェシーが呼び出されて現場に到着した直後にDVや銃声の通報があり、さらに銃にはジェシーの指紋や発射残渣が見つからなかった事を疑う。凶器とされる銃の登録は、NYの銃砲店主ゴロミーニとなっているが、ゴロミーニはそれはジェシーと懇ろになって盗まれた物だと証言する。バーバ検事は、ジェシーが銃を欲しがっていたのに盗難を通報しなかったのは共犯になるとして、免責を条件に事情を聞き出す。すると、ジェシーとの話は嘘で、1週間前にプロボから頼まれて銃を渡していたことが判る。10年前にプロボがATF時代に世話になった恩があったという。また、DVを通報した隣人もまたジェームズ検事が飲酒運転の起訴を取り下げていた。SVUは、プロボがトミーを脅してレイプを訴えるジェシーを呼び出させ、殺害の罪を着せようと下と考える。バーバはプロボを殺人と共謀で逮捕するが、ジェシーはこのままレイプ裁判を続けるとさらに息子に会えなくなる苛立つ。結局、NYとサフォークで同時に2つの裁判が行われることになった。サフォーク側で銃声を聞いた女性が証言すると判り、SVUが接触するが協力を得られそうにない。プロボと何かあるのではないかと調べると、夫がプロボのせいで刑務所に入ることになったが、刑期が短くなって出所していた。妻にも弱みがあるらしいという。プロボは夫が刑務所にいる間に妻と寝て、浮気をばらすと脅していた。SVUはそれぞれの証拠を得て、ジェームズ検事にジェシーへの起訴を取り下げるよう求める。プロボの強引な行いが明らかになれば、事務所の扱った過去の捜査を再調査せざるを得なくなる。バーバ検事とジェームズ検事の間で、トミー殺害についてはサフォーク郡で扱い、ジェシーへの起訴は取り下げるという取引が行われた。プロボの関係した裁判も内部調査が行われるという。しかしそれはプロボのレイプ容疑をこちらも取り下げるということになってしまった。オリビアは子供と一刻も早く暮らすためのやむを得ない手段で、あなたは勝ったのだと告げる。「キモノの中を見せる」という言葉があるとは意外ですね。彼らにとって、日本女性のキモノの奥は神秘的なのかな。プロボはとんでもなく悪者なのですが、そこを良い人を演じるEnverが上手いです。そして、出世欲のあるジェームズ検事はプロボに上手くつけいられたわけですね。安易に取引することは、後々に借りを作ることになって怖いですね。「俺はお前をどうすることもできる」と言われると、一般人は弱い。それが下っ端の小役人であっても、権力を持つと乱用されることもある。最終的には大物同士の取引で幕を引いたわけですが、こちらもウィン&ウィンの解決法を探って正義よりも、必要とされる事を得る事になる。こちらも、すっきりとは言えませんね。SVUでありながら、レイプ被害を追及できなかったというのは苦渋の選択といえるでしょう。あとは、ジェシーが酒を断ち、しっかりと息子と生きていく事を期待したいですね。仮に一度でも殺人の容疑者だったということは大きな事でしょうし、今の生活を大切にして欲しいです。
January 20, 2014
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最終シーズンも、もう残り少ないのでまとめにかかっているのかなという感じがします。良き同僚、良き部下に恵まれて、次第に人間関係に身を委ねていく姿に未来のハウスを想像したりします。それにしてもチェイスとパクはどうなのでしょうね。(笑)ハウスは同居しているドミニカとセックスした夢を見たことを、ウィルソンに相談して分析しようと試みる。8歳のルーが寝ている間に悪夢を見て、急性呼吸促拍となり診断を受ける。ぜんそくやアレルギーはなく、心臓にも異常が見られない。ルーが見たのは、醜い老婆に首を絞められるというもので、話を聞いたハウスはモン族の「ダー」だという。80年代にモン族の男性ばかり、原因不明の夜間突然死症候群が見られたと言い、ハウスはチームに過去の症例をリサーチしろという。パクが毒物を吸入したかもしれないというので、自宅を調べる事にする。パクはハウスからチェイスを意識していて、彼とセックスする夢を見たのではないかと突っ込まれ、チェイスを避ける。実際そういう夢を見たのだが、それでもチェイスがよそよそしい反応をすることが気になりタウブに相談する。タウブは君たちは上手くやっているよ、ハウスの言うことなど気にするなと答える。ルーの母親はエンジニアで、霊の存在は信じないという。しかし、パクたちはルーの部屋で獣の頭を生け贄にしている光景を見て驚く。それはルーの祖父が行ったもので、ルーを救うためだったという。実はルーの父親も同じような悪夢に苦しめられて人が変わったようになり、上司を殺して刑務所に入っていた。ルーが心拍細動を起こし、症状が加わった。祖父は息子の魂も悪霊に奪われたのだと考えていた。チームは恐怖からのストレスを考えるが、その時のことをルーは知らず、母親も真実を告げていないのでPTSDによる悪夢とも思えない。チームは急性心膜炎を疑いエコー検査をすることになった。ウィルソンはハウスに、早くドミニカに永住権の許可を得たことを告げるべきだと忠告する。しかし、ドミニカを目の前にすると本当の事を告げることができない。ルーは今度は腹痛を訴え、ひどい便秘になっている事が判る。チェイスは毒物ではなく、慢性甲状腺炎ではないかと考え、生検をするべきだという。針を刺そうとすると、ルーは激しく抵抗し、やがて意味不明の言葉を叫び始める。祖父によるとモン語でダーが「手遅れだ」と言っているという。ルーはモン語を話したことはない。ルーが発作を起こし、甲状腺にも異常がなかったことから、チームは神経症状があると考え脳のMRI検査をすることにする。しかしやはり異常は見られない。ルーが祖父に絞め殺されるという悪夢を見て、苦しむだけでなく実際に首にアザができた。チームは夢の出来事が身体に影響を及ぼしたのかと考えるが、貧血や白血病などを考え、ハウスは肝線維症の可能性を調べるよう命じる。生検の結果も異常がなかったが、驚くことに医師たちの目の前でルーの身体が浮き上がるという事が起こった。チームは動揺するが、ハウスはトリックだという。チェイスは浣腸をして大量のリンを使ったので低カルシウム症になったのかも知れないと言い、ハウスはベータ遮断薬の投与を命じる。しかし、ここまで悉く診断が外れたことから、母親は病院に不信感を持ち始めて、祖父の言うとおり、病室でお祓いをすると言い出す。フォアマンが話をして24時間の猶予を申し出るが、その間にも進展はなくついにお祓いをすることになった。ハウスはこの先改善しても、治療のせいではなく、お祓いで悪霊が去ったせいだと言われかねないので、治療を中止するという。母親が迷信を信じて、それによって息子が不幸になるのが問題だという。ただ、少ない可能性として、動脈管開存症で、感染でふさがっていた動脈管が抗生物質を与えた事で開いたかも知れないという。それならばイブプロフェンで治療できるとアダムスは主張するが、ハウスはさじを投げる。患者の容態がさらに悪化したため、付き添っていたアダムスは自分の判断でイブプロフェンを与えることにする。自宅に戻ったハウスは宗教が少年を殺すのか、あるいは自分が殺すのか悩んでいた。その様子を見たドミニカがハウスを慰めていると、携帯に移民局から連絡が入り、ドミニカはすでに何度も永住権の許可の通知が送られてきていた事を知ってしまう。ハウスはすまないとだけいう。患者はイブプロフェンで回復に向かう。母親は頭痛薬で治ったのかと言い、やはりお祓いに救われたという。ドミニカはハウスの元を去っていく。チェイスは散々パクとの事を追及されて、ついにパクとセックスする夢を見てしまう。そのことをハウスに突っ込まれ、パクを意識しだすが、パクはチェイスに自分たちはやはりお互いが惹かれあっているのか信じ合い安心した感じをもてる関係なのだろうという。ハウスがドミニカのことをウィルソンに相談しにいくと、ウィルソンは自分はステージ2の胸腺腫だという。今回のケースは判りにくいですね。動脈管開存症が悪夢を見させたり、父親が人が変わって殺人を冒す原因になったのかというのが判らないし、あの悪魔憑きのような空中浮揚はどうやって説明するのか。祖父がトリックで母親に何とかお祓いを受け入れさせようとしたという事なのか。ドミニカが霊を信じないくせにダークマターは信じるのね、と言っていましたが、全体を通して夢には何か意味があるというのがハウスも認めていたところでした。ドミニカに対するハウスの態度は、子供っぽいですね。嘘は付いたとはいえ、どうしても引き留めたかった訳ですから。好きなら好きと言えばよいし、プロポーズすればよい。それをいちいちウィルソンにぶちまけるのもハウスらしいです。しかし、ラストは衝撃でした。そういえば、カディがシーズン7でガンかも知れないと言ったとき、ハウスは怖じ気づいてしまってヴァイコディンに手を出していた。それがカディにとっては問題だったのですが、ウィルソンの場合はさすがに逃げないでしょう。最愛の友人ですから、俺に任せろと積極的に関わっていくと思いたいですね。チェイスとパクをくっつけようとする制作側の試みは無理があるような気がします。パクが一方的にチェイスにのぼせるのはあるかもしれないけれど、せっかくギター仲間の青年と自然な交際をしていたのでそちらを継続したら良いのに。パクの描き方が極端すぎて、何も妙齢の女性におならをさせるなど、アジア人だから何をしても?と思ってしまいます。チェイスは様々な女性遍歴を経て、最後はパクですか。何もまあ、良いけれどまずケミストリーが感じられないなあ。それよりも、意外な過去をもっていた(警官だった)というドミニクをもっと掘り下げて行った方が面白かったと思いました。
January 15, 2014
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ついにブロディの登場ですね。生きるも地獄、死ぬも地獄。厳しく重苦しい展開で引き付けられました。今回はロケーションが何よりも効果的で印象的でしたね。あそこはすごいわ。ブロディはベネズエラの国境でコロンビア兵に襲われ瀕死の重傷を受けたところを何者かに助け出され、ドラッグカルテルの一味の元に連れて行かれる。そこで手当を受けたブロディはリーダーのエルニーニョから、キャリーに恩返しのために助けたと告げられる。そこはカラカスの建設途中で放棄された高層ビルで、ブロディには1000万ドルの賞金がかけられていた。ここからはどこへも行けないという。意識が遠のいている間にパスポートを盗まれたのでエルニーニョは取り戻すと約束する。治療した「ドクター」は早く出ていきたいブロディに、ここは自分たちのような存在を受け入れてくれる場所だという。ブロディはエルニーニョの娘エスメの世話で回復していき、時折聞こえるコーランの声に癒されていた。パスポートが戻ってきたが、エルニーニョはブロディの目の前で犯人を突き落としてしまう。何も殺さなくてもというブロディに、高額の賞金がかかっているブロディの存在をしゃべられると困ると言い、大人しくするように言われる。ブロディはこんなところにはいられないと「塔」から出ていく事にするが、常に監視されている状態にあった。エルニーニョはキャリーとは関係なく、ここが終着駅でこの先に行く場所はないと最後通牒を突きつける。ドラッグで気を紛らわせろというドクターを、ブロディは拒絶する。そのころ、精神病院で治療を受けているキャリーは、もう良くなったので早くソールに連絡してここから出ていきたいという。しかし、未だ面会者との面会も許されておらず、入院生活にも適応できずにいて感情を爆発させてしまう。キャリーは面会人が訪れ、名も名乗らずに帰ったという話を聞いてソールが迎えに来たと色めき立つ。閉じ込められたブロディは、唯一行く場所があると言い、エスメを説得して近くのモスクへと向かう。モスクではイスラム教徒としてブロディを受け入れたに見えたが、「テロリスト」として警察に通報されてしまう。警官に連行されそうになった時、エルニーニョの部下たちが投入して僧師夫妻を撃ち殺し、ブロディは再び「塔」に連れ戻される。ブロディは、みんなの迷惑になるので今度こそここから出さないと言われ、監禁される。ドクターにはここで死ぬまで生きるのだと言われ、ドラッグを手渡される。キャリーは面会人が来ていると察し、看護師のアビーの手引きで会う事にする。しかし会いに来ていた男はソールではなく、法律事務所の使いのポール・フランクリンという。フランクリンは経営者がキャリーに会いたがっていると言い、キャリーを病院から出すために手助けをしたいと申し出る。キャリーはフランクリンの「我々は君の味方だ」という言葉に反応し、「私はどこの組織にも協力しないし、国を裏切らない」と言うと席を立ち、薬を飲んで閉じこもってしまう。ブロディの難行苦行が痛々しい。辛い道行きになる事は予想できましたが、キャリーが裏で手助けしていたのか、生き延びることができた。最終的に落ち着いた場所はいかにもこの果てのような、どこへも行く事ができない人が溜まっている場所だった。この廃墟ビルの外観と言い、むき出しの鉄筋やコンクリートの壁と言い、まさにイラクの時の再現だなと感じました。何の因果か、捕らわれる事から逃れられない。しかも、せめてもの救いだと駆け込んだモスクでも拒絶されて、魂の救いもない。ドクターのいうように、ブロディの行く先行く先で人が死んでいく。それも死ななくても良い人が。ブロディがここにはいられないと出ていこうとするのは、キャリーに再び会うという希望があるからかなあ。それしか心を支える事はできなくなっているのでは。なぜキャリーがドラッグカルテルと繋がりがあったのか、よくわかりませんが、CIAの任務の中でエルニーニョを助けたのでしょうね。1000万の賞金がかかっているので、みんながブロディの命を狙っていて、その上で匿ってくれるのでありがたいと言えばそうですが、いつまでもつことやら。一方、ソールの思いとは裏腹に、病院で苦闘苦戦するキャリー。気持ちは判りますね。自分はこんな場所にいるべきではない。早く退院して生活を取り戻したい。ブロディと同じようにキャリーもとらわれの身で、2人の状況があまりにパラレルなのはちょっと作りすぎな気も。ただ、あの法律事務所の誘いが海外のテロ組織や諜報関係でなかったとすると、気になりますね。まさかソールの差し金ではないでしょう。いつまでも閉じ込められているとドラマが進まないので、次の展開を期待したいです。
January 14, 2014
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SVUでクリスマスエピソードは珍しいですね。甘甘はSVUには似合わないなと思って見ていました。みんなが休暇中にも仕事ばかりという事だったのかも知れませんが、それでもオリビアは少し余裕ができてきたようです。あれは誰かな?クリスマスを控えたある夜、シア神父が暴漢に襲われる事件が起こり、容疑者としてサム・ランダルが逮捕された。サムはフィンの元妻の兄で、刑務所から仮釈放の身分だったが、神父が襲われているのを見て助ける止めるために飛び込んだという。元妻のテレサがフィンに助けを求めてくる。サムは2人組の犯人が神父を小児愛者と呼んでいたというが、警官は車を盗もうとしていたという目撃者の話の方を信じた。せっかくの仮釈放でクリスマスには息子に会えると思っていたのに、このままでは帰宅できそうもない。サムは神父の車から幼い少女が逃げ出していくところも目撃しており、フィンは何とかサムの容疑を晴らそうとする。問題のシア神父は殴られて意識不明で、監視カメラの映像を確認すると、サムの話がほぼ裏付けられる事がわかった。しかし地区検事のバーバは休暇中で、何とか頼んだ検事補はサムがフィンの身内だという事から耳を貸す様子も見せない。やがてシア神父の意識が戻り、SVUの聴取に対してサムは助けてくれたのであり、犯人は2人組だったが、起訴するつもりはないという。とりあえずサムの無実を訴える供述書を書いてもらうが、判事は全てはクリスマス休暇が終わってからだと受け取らない。シア神父はこの10年間に頻繁に転任を繰り返しており、目撃された少女はかつて勤めていたホレイシオ教会の秘書リタの娘ソフィアだというので話を聞く事にする。リタは神父を弁護してソフィアが虐待されたことはないという。ソフィアもサムの主張を裏付ける証言を行った。オリビアはリタ何か隠しているのではないかと感じる。神父の車のドアからは性犯罪者に暴行を働いた事があるアダム・ベニテスという男の指紋が検出された。ベニテスは子供の頃神父に虐待されたことがあると主張し、共犯者のエンリケは妹のアンジェリカがシア神父にレイプされたと言い根に持っていた。ロドリゲスを逮捕して神父に面通しをさせようとすると、神父は急遽グアテマラに転任が決まったという。エンリケはアンジェリカが教会の神父にレイプされ妊娠したのを中絶させられたと聞いたという。そのせいで、アンジェリカは精神的に荒れ療養を余儀なくされた。検事補はいずれにせよ、保釈中のサムが暴力を振るった事は事実で、神父を襲った犯人を特定しないかぎりサムを釈放できないという。シア神父はエンリケが犯人だったと認めるが、やはり起訴を拒む。さらにアンジェリカのことについては、何も言えないという。裏を取るためアンジェリカの話を聞くが、アンジェリカはシア神父は虐待していないという。実はある神父に虐待を受けた事をシア神父に告解し、シア神父は助けようとしてくれたのだという。しかし、その後シア神父は転任させられてしまった。エンリケはアンジェリカが名前を出さなかったのを、勝手にシア神父だと思い込んでいた。SVUはシア神父にアンジェリカを虐待した神父の名前を聞き出そうとするが、告解の内容は話す事は出来ないと態度を崩さない。シア神父は該当の神父から告解を受けていたのだった。ニックは再びリタに話を聞き、ソフィアがシア神父の娘だと気付く。リタはシア神父と関係を持った事をメネンデス神父に告解していたのだった。さらに、メネンデス神父はシア神父にアンジェリカの事を告解して、シア神父はもう二度としないと誓わせたという。それでシア神父はリタとソフィアを残してこの土地を去り、クリスマスの時にはホレイシオ教会に戻ってメネンデスを見張っていたのだった。しかし、メネンデス神父の事を知っていて通報しないのは罪に問われることになる。ニックはアンジェリカの件を放置できないとして、メネンデス神父を逮捕することにする。フィンは最後の手段で、判事にクリスマスイブだけ一時的に保釈を認めて欲しいと頼み込む。判事は無理を受け入れ、サムは家族と過ごすことができた。クリスマスミサが終わるのを待って逮捕しようとしたとき、アンジェリカがメネンデス神父に銃を撃った。ラストは想定内ですね。あれがなければ、本当に珍しく和やかなハッピーなクリスマス風景を見せられたなという展開でした。オリビアとニックが仲直りした事は大きいですね。まあ、コンビを組まなくても、お互いが仕事に真摯に向き合っている事は判っていますよね。ちなみに、オリビアが休暇をバハマで過ごす相手は誰?あんなじらした見せ方をするということは、しばらくこの話題を引っ張るのかな。恋多きオリビアは、最近ではキャシディと良い感じだった印象がありますし、ヘイデンはNYCのスキャンダルで辞めさせられたので暇そうだし、まさかステイブラーと?なんて妄想が浮かびます。(笑)それにしても、カトリック教会の神父さんは何かと犯人扱いされて気の毒ですね。神父を見れば犯罪者と疑えみたいな描き方。シア神父は神に対しては誓いを破っているのに、あのままではいけないでしょう。償わなくては。しかも、告解をダブルで使って証言を縛るというのも脚本が作りすぎな印象でした。フィンの家族(と言っても、前妻ですが)にアマンダが紹介されていたのは、クリスマスらしくて心が和みました。厳格な判事の慈悲で「クリスマスの奇跡」が起こったというのは、SVUとは全く違うドラマだと感じました。(笑)
January 12, 2014
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もどかしい展開ですが、これも今シーズンのテーマなのでしょうか。一方、クィンはますます存在感を増して行きますね。そしてソール。やはり彼を信じるしかないのかな。ソールに裏切られたと思ったキャリーはソールに連絡を取ろうとしてもできない。キャリーは苛立ちを増幅していく。CIA本部爆破の資金を出したと思われるジャバディの自宅からクィンが持ち帰ったPCや資料からは、今のところめぼしい情報は得られていない。ソールは担当になって日の浅い金融関係の「専門家」ファラ・シェラジに分析を依頼する。キャリーが例のブロディとの関係を暴露した新聞記事の記者と会うという情報を掴み、ソールはCIAに復讐の炎を燃やすキャリーを止めるため、究極の手を打つ事にする。キャリーは記者にブロディがCIA本部を爆破した犯人だというのはCIAの作った嘘で、自分はCIAにはめられたと訴える。その時措置入院命令の通知書を持った警察官が現れ、キャリーの身柄を拘束する。キャリーは自分の口を封じるためにソールがそこまでやるのかと憤る。キャリーは診断を担当する医師に薬を辞めた理由について、頭がぼーっとして大事な事を見逃してしまうと訴える。薬の代わりに生活を変え努力しているし、自分の症状については医者をしている姉に説明してもらうという。ファラは中東の銀行に送金してたアメリカの銀行の関係者の名前を見つけ出し、直接送金先を聞き出すことにする。デイナとジェシカは退院後もカウンセリングを続けるが芳しい進展はない。デイナは好意を持ったレオに会いたい気持ちを募らせる。クィンは病院にキャリーを見舞い、CIAの秘密をマスコミにぶちまけようとするキャリーに、気をつけた方が良いとアドバイスする。疑心暗鬼になっているキャリーはそれもソールの差し金で脅すのかと言い、クィンを追い返す。帰宅したデイナはバスルームの窓から逃げ出し、収容施設に戻り、レオを呼び出し2人は愛し合う。キャリーの審理が行われることになり、キャリーはそこで父と姉に入院が不当であることを証言してもらうつもりだった。しかしソールが自宅を訪れ、あくまで自分はキャリーの味方であって、キャリーがこのまま暴走していけばCIAは機密を漏洩したとしてキャリーを訴える事になるという。そうさせないためにも、家族にはキャリーに大人しく入院するよう説得して欲しいと言う。クィンは自発的にキャリーの性格証人として証言するという。しかし、キャリーの父と姉が薬を飲んでいない事を証言するというと、キャリーは正義を貫こうとする私をソールが潰そうとしているとし、この手続きもまやかしだと席を立ってしまう。暴れるキャリーはやむなくそのまま入院することになった。銀行関係者からの聴取で、ソールは命令によりテヘランの銀行と取引を中止した後に、イランの商社からの送金を受けている事を指摘する。それらの金がCIA本部の爆破事件に使われて219名が死亡したとして送金元の名前を明らかにするように求めても、関係者たちは口をつぐむ。デイナとレオが密会しているのが見つかり、ジェシカがデイナを迎えに行くが、デイナはカウンセラーたちの言うことは何も当てにならず、レオとの関係こそが生きたいと思う理由だと主張する。自殺未遂は親の気を惹くためではなく、本当に死にたかったのだ。だが、今は違う。頭がおかしいのは家族の生活を破壊したブロディではないのか。クィンはソールに、キャリーがCIAのせいで精神的に追い込まれていったのを見たと言い、巻き添えで少年を殺した作戦を間違いだったという。これが終われば自分はCIAを辞めると宣言し、その前にある考えがあると告げる。クィンは銀行関係者を待ち伏せると、送金先の情報を隠すつもりなが、ジャバディの息子が殺されたように、お前の家族も危ないと脅す。その結果、ソールは必要資料を手に入れ、ファラは商社との取引でアブ・ナジールと繋がる6名の人物を特定したという。しかし、銀行が受け取った多額の手数料のうち1/4を占める4500万ドルが行方不明になっていると指摘する。ソールはしばらくこの件については自分たち2名の間に留めておくようにいう。薬を打たれてぐったりしたキャリーをソールが見舞うが、キャリーは心を開かない。キャリーが荒れているのはやはり薬を飲んでいないという事でしょうか。感情をコントロールできていないようですね。そして、前日の委員会での証言は、ソールがキャリーをあえて病気にして、政府やCIAの組織そのものから守ろうとしたという事ですね。でも、キャリーでなくても、事前の説明なしにあの仕打ちはきついでしょう。裏切られたと思って突っ走ってしまうのは理解できます。誰よりもキャリーを理解しているはずのソールがなんでそんなことをするかな。そして、仕事をさせて貰えないキャリーに代わってCIAにやってきたファラですが、なかなかガッツがある。ソールからベールをしているのを見ると、殺された同僚たちへの冒涜だと感じると言われても、ぐっとこらえて成果を出した。でも、キャリーが活躍するところを見たいですよね。ちなみにクレア・デインズが妊娠していたのはシーズン2の間だったそうなので、入院させるのは別にその関係じゃないのでしょう。入院してしまうと、CIAに復帰するのも難しくなりますね。また、特別な手柄を与えるのでしょうか。後、キャリーを押さえ込みたいのはソールだけでなく、別の力が働いている(新聞記事をリークしたソース)ような印象を受けました。今のところ、CIA側のキャラクターが少ないので誰なのか判らないですね。一方、今週もかっこよすぎるクィン。少年を殺した事でCIAを辞めるつもりだが、その前には必要なら汚れ役でも自分から進んで引き受けるという。キャリーがどれほど優秀かも知っているわけですが、誰も擁護しないキャリーに同情を示すのもナイスですね。CIAは爆破事件で人材不足となっており、ソールは猫の手も借りたいところでしょう。簡単にクィンを辞めさせるとは思わないですね。ブロディ家の方は、またまたデイナを標準木にするつもりのようです。あんな酷い事があれば死にたくなるのも判るけれど、カウンセリングなんて何の役にも立たない。あいつらは金をむしり取るだけ、ママだって判ってるじゃん。レオと一晩過ごして久しぶりにハッピーだった。生きたいと思うようになった。娘の言葉はジェシカにも響いたかな。しかし、批判はしてもやはり父への思いは消すことができない。愛している。それがラストシーンに感じられました。さて、そろそろブロディの居所を知りたいですね。
January 7, 2014
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ゲストのパトリシ・アークェットの熱演とそれを支えるキャスト、脚本が素晴らしくて、文句なしのエピソードでした。まるで1本の映画を見ているようでした。シーズン14になっても、こういうのがあるからSVUは凄いなと思います。元バス運転手のクレイグ・ラスムセンが妻と義母、職場の同僚を次々に射殺した後、なじみの売春婦ジーニーと車で消えた。連続射殺事件としてFBIとNY市警が合同捜査を行うことになり、SVUはジーニー・カーンズを探す。オリビアはパトロール時代、20年ほど前にジーニーが客と争っているのを仲裁したことがあった。ラスムセンが何種類もの銃を買い込み、車を盗んでは殺人を繰り返していることから、SWATが待機して大がかりな捜査となった。やがてジーニーがいつも客引きをしている場所で聞き込みをしていると、ジーニー本人が別の客の車で戻ってきた。ジーニーは初めのうちはラスムセンについて言葉を濁していたが、事件について知らせると今日は別の車で来て、モーテルに行ったが金がないというので部屋を出てタクシーを拾ったという。SVUがモーテルに行くと、隣の部屋の客が殺されていた。生存者はラスムセンが「うるさい」と言って入ってきて、金と車を奪って行ったという。どうやら金を作ってジーニーに会いに戻ったらしい。FBIの指揮官キャントウェル捜査官はジーニーを尋問すると言うが、SVUはジーニーが容易に協力するとは思えないとして、自分たちが聞き出すという。ジーニーは自分の身は守れると言い、警察に協力する様子は見せなかったが、オリビアが被害者の写真を見せると、仲間の売春婦だというので仲間を守るためにもラスムセンを捕らえたいと粘る。ラスムセンはジーニーの最初の客で、酒を飲むと暴れて怪我をさせられたこともあったという。しかし、今は上手く扱うことができる。やがてラスムセンからジーニーの携帯に連絡があり、逆探知で居場所が特定された。しかし、捜査班が到着したときにはラスムセンは消えて、警備員が殺されていた。FBIは元職場を手配していたが、バスの整備場はノーチェックだった。ジーニーは土曜日は母親の面倒を看る日なので帰りたいと主張し、FBIは盗・聴器を付けさせて囮にする作戦を立てる。クレイゲンは報酬を払い情報提供者の扱いをすることで、ジーニーに協力を求める事にする。ジーニーには年老いた母親と娘と孫がいたが、娘は酒とドラッグに浸り、売春婦を辞めない母親を憎んでいた。ジーニーは教会に行き、自分の罪を懺悔する。本当に今の生活を改めたいという気持ちはあるようだ。軍隊に入った息子には仕事の事は言っていないという。同行していたニックは神父に協力を求める。オリビアは強がるジーニーに危険が伴う現状から抜け出すべきだと話す。次々に車を乗り換え、その度に殺人を冒す犯人からジーニーに連絡があり、ついにストリートに姿を現す。ジーニーは車に乗り込むが、ラスムセンは銃を構えており、FBIがSWATを配置に付かせる。ラスムセンは妻がガミガミ怒鳴るのが我慢ならなかったと言い、ジーニーだけが話がわかるという。その時、スナイパーの銃がラスムセンの頭を撃ち抜いた。ジーニーは私なら説得して投降させられたのにと言い、死にかけたにもかかわらず強がる。FBIは売春婦に協力を求めた事を認めるわけにはいかないとして、報酬の件を却下する。オリビアらはジーニーに依存症のリハビリ施設に入って、新しい仕事を得る手伝いをすると申し出る。しかし、ジーニーは耳を貸さず、SVUも長年染みついた生活から抜け出すのは無理だと考える。それでもオリビアは強引に逮捕して罪状認否までの一晩にジーニーをリハビリに行くよう説得することにする。母親と神父を警察に呼ぶが、それでもジーニーの態度は硬い。フィンはジーニーの娘に、恋人に捨てられたジーニーが娘を育てるために必死に働き、不自由をさせなかったと説得する。警察に息子も呼び、母親の仕事の事はとうに知っていたと話す。家族みんながジーニーを支えると言うと、ついにジーニーはリハビリを受けると認める。最後は泣けましたね。息子の使い方が上手い。年増の売春婦のジーニーの疲れ切っている生活感や、強がっていても家族のことは愛しているところ、実は悔いているところ、警察への反感など、パトリシア・アークェットの本当に見事な演技に圧倒されました。きっかけは家族のためだったのでしょう。酒やドラッグをやらなければやっていられない状況だったのでしょう。家族も彼女が逮捕される度、裏切られる度に傷付いて頑なになってしまったのでしょう。1話のエピソードの中にぎゅっと家族の歴史が凝縮されて、納得のいく展開でした。ジーニーの家族と同じような思いをしている人もたくさんいるかも知れません。これがドラマだなと思いました。ちなみに手柄を重視するFBIとSVUの立場の違いもはっきりしていましたね。キャントウェル捜査官役の人は「デクスター」のシーズン7にストリップ・バーの店長として出ていましたね。今回あの髪型はちょっと変だなというのが残念でしたが。(笑)
January 6, 2014
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シーズンプレミア。衝撃的なシーズン2のテンションをそのまま保って、さすがに見応えがありますね。あの終わり方でどうやって続けるのか、というのも今シーズンの目玉で、キャラクターたちの「その後」も気になります。CIA本部爆破事件から2ヶ月。CIAに何があったのか、真実を明らかにする聴聞会が開かれることになった。ソールとダール・アダールは委員会の本当の目的はCIAを潰すことではないかという。キャリーは捜査中の案件に影響を与えないために、非公開で証言することになったが、ロックハート議長はブロディに対して免責を与えるという司法長官がサインした覚え書きの書類を示し、一体何を免責しようとしたのかと追及する。キャリーは知らないとごまかすが、議長は追及の手を弱めない。キャリーは姿を消し手配中のブロディがもしも爆弾犯ではなかったらどうなのかと切り返して、問題視される。キャリーの体調を考えとりあえず、明日までの休廷となる。ブロディが自爆テロをしようとした事は何があっても議会に知られてはならない。そうなれば、それを取引材料としたCIAは潰されてしまう。憤慨したキャリーはソールに誰かが免責のことをリークしたに違いないという。デイナは自殺未遂を起こし、カウンセリングのため施設で過ごしていた。退院に当たって、担当医師はジェシカに家族ぐるみでカウンセリングを行う様に勧める。ブロディ一家はあの後生活の糧を失い、保険も下りない状態で、嫌がらせを受け、教会からも閉め出されていた。一歩外に出ると、マスコミが彼らを追い回している。ソールは巻き返しを図るため、CIA本部を爆破した犯人として、各国に散らばる6人のテロリストたちを攻撃する作戦を実行するかどうか、判断を求められる。同時に攻撃しなければ逃げられる可能性があり、何としても成功させなければならない。しかし、ソールは決められずにいた。苦労して諜報員を養成するのは、暗殺のためではない。悩むソールに、事件直後に戻ってきた妻のミラは自分たちの将来についても決断から逃げているのではないかという。帰宅したデイナは留守中の微妙な変化を感じつつ、カウンセリングで親しくなったレオに写メールを送る。翌日、キャリーは昨日の発言を撤回し、事件当日のアリバイについて証言することを拒否する。あの日、席を一緒に立つキャリーとブロディを目撃した証言があるという。それでもキャリーはシラを切り通す。ソールは作戦にゴーサインを出す。カラカスにいるクィンはターゲットの乗った車を追い、爆弾を装着する予定だったが、ターゲットが息子と車に乗っていたことからためらう。他の5カ所がスタンバイしている中、クィンがターゲットの自宅の前でまだ捕捉していないと報告すると、ソールは6人同時でなければ意味が無いとして、10分間で家の中に侵入して殺せと命じる。クィンは爆弾で騒ぎを起こして、その隙に侵入し書斎に隠れているターゲットを撃ち殺す。部屋の外から攻撃してくる者がいたので反撃すると、何とそれは先ほどの息子だった。全てのターゲットを攻撃し、CIAは作戦の成功を喜ぶ。キャリーは父親から薬を辞めているのではないかと問われ、自分なりの努力で治療をしていると答える。その代わり酒の量が増え、行きずりの男とも簡単に寝る。翌朝、新聞がブロディとCIA局員が性的な関係を持っていたという特ダネを報じた。キャリーはソールがリークしたと思い込み、レストランで会食中のソールに向かって私を売ったのかと噛みつく。アダールのやりそうな事だが、アダールはリークしていないと答える。ソールは聴聞会で声明を発表し、昨日の掃討作戦が成功したことを公表する。しかし、議長はこのタイミングを見計らって、攻撃しやすい敵を狙ったのではないかという。さに新聞記事について意見を求めると、ソールは「あれは嘘だ」と答える。キャリーを擁護したのかと思われたが、キャリーが双極性障害であることを10年以上CIAに隠し続けて不安定な状況だったと言い、ブロディと寝ていたことについては認める。テレビ中継でそれを見ていたキャリーはソールが自分を見限り、罪を着せようとしていると考えショックを受ける。今シーズンの敵はCIAの内にいるという事でしょうか。自らの組織を守れないのに、どうやって国を守るのか。CIAが持っている特権を奪わなければならない。CIAをそういう風に見たことがなかったので、なるほど興味深いですね。さしずめFBIとか軍部とか、CIAを気に入らない部門があるのでしょうね。ソールやキャリーたちが扱っている事を公にされたら、とんでもないことになる。だから、組織を守るためにはどんんだことだってやる、とソールが考えているかどうかがポイントですね。まさかそのためにキャリー一人に罪を押しつけて逃げ切るとは思いたくないですが、ソールの本心を知りたいですね。後、デイナを中心としたブロディ家のその後もなかなか厳しいものがあって、見ていても辛い。英雄として帰還し、下院議員までなって、そしてテロリストであったことが判ったブロディの家族ですから、一番落差が大きい。一家に向けられる近隣、友人、マスコミの容赦ない非難は想像に難くない。今回は唯一の味方と言えるジェシカの母、デイナの祖母の存在が意味を持ってくるのかな。相変わらずその辺にいるティーンエージャーらしく、デイナはやりたい放題ですが、あの彼氏、ヌード写真を送って大丈夫だろうか。ジェシカはまた悩まされそうな気がしますね。もちろん、姿を消したブロディの行方も描かれるのかな。元々、ブロディのキャラクターはシーズン1で死んでしまう想定だったそうですし、存在意義を与えるとしたらキャリーとの恋愛かな。でも、一応逃がしたキャリーもブロディを追跡しているようですね。当然監視されているだろうし、ソールにも真実は話していないだろうから、キャリーの心情も複雑でしょう。ところで、さすが暗殺をメインとした諜報員の面目躍如、クィンは優秀でしたね。「バーン・ノーティス」のマイケルと同じような立場なのでしょうが、臨機応変に単独で行動し命がけ。もし殺されても国は何も認めないでしょう。ターゲットの子供を殺したくないと思ったのに、結局殺してしまったのがこの稼業の罪深いところなのでしょうね。印象的でした。素直に格好いいとは言いにくいですが、クィンのアクションはアクセントになっていて、魅力的でした。
January 3, 2014
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泣いても笑っても、これがシリーズフィナーレ。実に8年間も見続けてきたのですね。途中から見てやみつきになるというタイプのドラマではないので、ほとんどのファンは第1話から見ているでしょう。多分、ハードコアなファンにはどうだったかな、という印象です。ネタバレ注意。デクスターはハリソンを連れ搭乗口に向かう。しかし、ハンナは空港まで追ってきたエルウェイの姿を見かけて、洗面所に隠れて出られずにいた。一芝居打ち、エルウェイを危険人物だと通報したため、搭乗は中止となりとりあえずエルウェイから逃れる事はできたが、マイアミを脱出する他の方法を考えなければならない。そのころサクソンの銃弾を受けたデブラはクィンに付き添われ、病院に向かっていた。マシューズは兄の出発を邪魔したくないというデブラの意向を却下してデクスターに緊急を伝える。デクスターはハンナをホテルで待機させ、病院に向かう。デブラの容態は手術の成功次第だったが、デブラはこれは取り返しの付かない罪を犯した罰なのだとクィンに話す。クィンは君は良い人間なのだから、警察で罪を償う事ができるという。手術は成功して山を越す。目覚めたデブラはサクソンを殺しておくべきだった、殺人鬼の正体がばれてからは妹を苦しめるばかりだったと自分を責めるというデクスターに、全て自分の責任だから、気にせずハンナと幸せになればよい、という。デクスターは野放しになっているサクソンを捕らえて欲しいとマシューズに頼む。病院でエルウェイを見かけたデクスターはクレイトンがサクソンに殺された事を知り、俺たちに構うなと脅す。一方、傷を負ったサクソンは動物病院に侵入して脅して傷を縫ってもらう。街中、ハリケーン接近でマイアミを脱出しようと混み合っていた。ハンナはバスでジャクソンビルまで行き、飛行機に乗ろうという。デクスターはサクソンが捕まるまではデブラのことが心配で、ハリソンをハンナに託し、先に出発するように頼む。サクソンはテレビニュースでデブラがまだ生きている事を知り、獣医を脅して病院に向かう。サクソンが騒ぎを起こして病院に侵入し、デブラの病室に向かう。デクスターと鉢合わせしたサクソンを張り込んでいたメトロ署の警官たちが逮捕する。一件落着に見えたが、デブラの容態が急変して、合併症で脳に血栓が飛び生命維持装置で様子を見る状態となった。仮に回復しても重い後遺症が残る事だろう。デクスターはハリソンが生まれたとき、デブラに励まされた事を思い出す。バスに乗ったハンナを追い、エルウェイも乗り込んでいた。しかし、ハンナはエルウェイに鎮痛剤を打ち次のバス停で降りる。サクソンの取り調べで、エンジェルたちは厳しく取り調べるが、弁護士を要求され何もしゃべろうとしない。デクスターは発射残渣を採取すると言って拘留室にいるサクソンと向き合う。これからペンでお前を殺すというと、サクソンがペンを取り上げデクスターを刺してきたので、デクスターは逆にそのペンをサクソンの頸動脈に刺す。一連の出来事はビデオに撮影されており、それを見たエンジェルとクィンは正当防衛だったと認める。今や普通の人間と同じ感情がデクスターにわき上がっていた。デクスターはボートで病院に戻る。病院ではハリケーン接近のため、患者を非難させていた。デクスターはこのままにはさせられないとして、デブラの人工呼吸器を外し、デブラの遺体を抱えてボートに乗り込むと、嵐が近い海に出て行く。ハンナは無事飛行機に搭乗できる事ができた。デクスターは最後に電話で2人に愛していると伝える。デクスターはデブラを海に葬り、船を黒雲の中へと進めた。これまで愛する者を死なせてきたが、ハンナとハリソンだけは幸せになって欲しい。ハリケーンが去り、デクスターのボートの残骸が発見され、マイアミではデクスターが嵐で死亡したのではないかと報道されていた。ハンナはデクスターが死んだと悟る。デクスターの姿は、遠い森林伐採場にあった。全体の流れは特に盛り上がることはなかったですね。ミステリーもないしどんでん返しもなし。最終シーズン、特にハンナと再会してからはもう「デクスター」ではなくなってしまっていて、デブラの究極の犠牲にこれまでにない感情的な表情を見せるのは、役者としてやりたかったことなのではないかなと思いました。それを見たかったかといわれると、どうかな。過去シーンの再現も、説明的でクールではなかったと思います。ハリソンが生まれた喜び、家族を意識した瞬間を思い出して、自分の罪を改めて意識し、ハンナとハリソンを行かせる事にしたのでしょうけど、ハリソンには本当の家族(祖父母の元にいるコーディ、アスター)の元に行かせる選択もあったのではないか。エルウェイでなくても誰かがきっとハンナを捕まえに行くでしょうから、ハリソンは児童福祉局に預けられてしまう事になってしまう。ハリソンがハンナをいくら好きだといっても、任せちゃって良いのか?デブラの面倒を一生かけて看る、という選択もあったと思います。最後のシーンも要らなかったんじゃないかな。デクスターは自分の死を演出して人知れず殺しもせずに生きていくと言うことですよね。重い丸太がまるで罪の重さを象徴しているみたい。でも、良い事をして罪を償うという訳でもなさそう。続編でも作るなら意味のあるシーンかもしれないけれど、中途半端な演出だなと感じました。母親の死を見せられてトラウマとなり、血を扱う仕事に就いたデクスターが、押さえきれない情動を満足させるために悪人を退治するというドラマは、愛によって善人になることができる、という結末で終わりました。最終シーズン、ヴォーゲルの患者たちとデクスターが何が違うのか、無理矢理説明づけた感じもしました。マスカの娘は何のために出てきたのか結局判らなかったし、エルウェイも今ひとつ使われなかったですよね。もったいなかったです。これらも原作から離れ、長く続いたせいでしょう。いずれにせよ、このドラマがなつかしいマイアミの海、空気を伝えてくれたのは感謝したいです。
January 3, 2014
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