CSI :Miami Files Annex

Law & Order: SVU 2　#27 Baby Killer

今週も胸をえぐるような事件でした。おまけにバッドエンディングですね。
７歳のラテン系少年エライアスが学校で６歳の黒人少女を射殺した。なぜか性犯罪じゃないのに担当をSVUに振られる。それは大人の事情なのでしょう。(苦笑）

まず７歳の子供を殺人罪で起訴できるのかどうかで、無理だというキャボット検事補は「コロンバイン高校事件以降状況が変わった」という上司の命令で起訴することになる。どうやら上司は出世欲に狩られているらしい。
「彼を死刑にさせたいのならテキサスに連れて行けば」というのがキャボットなりの抵抗なのでしょう。この過程が１シーズンにはなかった部分ですね。本家とクロスオーバーしなくても、１話の中で検事補の悩みと裁判シーンが含まれます。
そして裁くためにSVUは証拠や裏付けを集め、捜査を始めるわけですが、少年がどこで銃を手に入れたのか、そもそも罪を認識しているかが問題となる。少年は「犯行声明」のような画を描いていた。
今週も小さい子供に強いマンチ。もしかして、CSIマイアミのホレイショのモデルはマンチだったのか？(笑）
やがて少年が撃った銃と同じ銃でラテン系の青年『ショーティ』が殺されていた事が判る。
ショーティは地域のドラッグディーラーの一人で、どうやらドラッグディーラーからみのもめ事で殺されたらしい。
エライアス少年は別の青年『スィートネス』とつるんでいて、２人は民間の学童預かり所で連れだった。スィートネスは子供の頃から非行続きで犯罪歴があり、彼がショーティ殺しの犯人かと思ったらスィートネスも何者か（マチェテ）に射殺される。

少年は自分が地獄へ行くのだと罪の意識があり、マチェテ逮捕にも協力したのに、誰かが罪に問われなければならないという上司にキャボットは悩む。
一方、黒人の少女が殺されたのになぜ起訴しないのだということになって、マスコミは騒ぎ出し、人種差別だと言い出す。エライアスは正当防衛だったことを主張したいが、裁判によってどこにどう転んでも不幸な結果をもたらすことになる。狡猾な上司に「お前が担当しろ」と丸投げされたキャボットは暴力の連鎖を断つことを決め、起訴を取り下げることにする。キャボット本人は上手く対応したつもりでも、当然世間は騒ぎ、今度は黒人の子供がラテン系の子供を殺してしまう。
何ともたまりませんね。
誰が悪いのか、銃が簡単に手にはいることが悪いのか、ドラッグを売買する組織が悪いのか。
学童預かり所のおばあちゃんも善意の人だったし、貧しい移民の子供たちに罪はないですね。
もともと実際に起こった事件をモデルにしているらしく、答えのないドラマです。
ところで、マチェテは地元のサンテリア教のグッズを売る店主でした。世を忍ぶ仮の姿なのでしょうね。なんとNYにはサンテリアを信仰する信者が30万人いるというのは驚きでした。

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