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「ヒラタvs坊ちゃん中村」にも掲載した通り、ヒラタを池袋まで出てこさせるためのメールを送ったが、待てど暮らせど返事はこず、催促のメールを送った。むこうからのアクセスがなければ本来、こちらからは一切アプローチはしないという方針をとっていたが、時勢はプロジェクト最終段階で、局面は「ヒラタvs中村」という構図に完全に換わったいうこともあり、はじめて自発的に行動を展開することにしたのだった。オレがヒラタに向けて送ったメールの概略は以下の通り。中村>で、池袋集合いつにする?中村>オレとしては金曜ぐらいがいいと思ってるけど、中村>3人の都合あわせなきゃいけないよね。中村>ちゃんと返信してこいよ、ガキ。この部分以外にも、恫喝や脅迫、挑発や罵倒・中傷の類をふんだんに織り交ぜた、過激で悲惨で暴力的な内容の文面で、われながら正視に堪えない。しかしその内容が奏功したのか、ヒラタからすぐに返信が届いた。>2004 3/29(月) 20:05>返事は明日先生と話してから決める。「先生」とは、うつ病を診断しているという担当医師のことだろう。オレは瞬間的にこれを「ウソ」だと判断したが、それは不問とした。オレは、ヒラタが医者にかかっていることも当初から疑わしいと思っていた。たとえ万が一本当だとしても、真実なのか虚言なのか、あるいは妄想なのかということはオレにとってはどうでもよくて、オレがウソだと判断し、それを覆すだけの証拠も信用もなにもない以上、直感だけがオレにとっての真実となる。ヒラタ自身を全く信用していないオレには、ヒラタの言葉を信用するための要素がない。翌日、正式な返事が届いた。>2004 3/30(火) 14:19>約束は果たせない。>今までもmimiと中村に接触しない事が病院に入院しない為の一つの条件だった。>今日、中村に会う事を先生に伝えたら今日から強制入院させられる事になった。退院のめどはたっていない。>周りの人間と自分が違うのが分かっている。俺が精神的にイカれちまってるのは自分でも分かってる。だから入院する事にした。>勝ち負けがあるとしたら、俺は完全に負けた訳だ。>mimiと中村に。強制入院と言っているがこれもウソだとオレは思っている。オレがウソだと判断したロジックを明智探偵のように一つ一つ列挙してもいいが、まず直感的に「ウソ」ということが伝わった、というのが一番大きい。一つだけはっきりいえるのは、オレに会うのを断る理由を「入院」とした、ということだけだ。患者のケータイを取り上げる病院というのも聞いたことはないが、入院しケータイを取り上げられたヒラタは、この日記を読むことが出来ない。しかしこれは、ヒラタにも読まれることを前提に書かれている。「周りの人間と自分が違うのが分かっている。俺が精神的にイカれちまってるのは自分でも分かってる。」という甘えたことを言っているヒラタにメッセージを送るとするならば、「自分だけが他人と違うと思っているのなら間違いだ。全員が他人と違うし、ほとんどの人間は精神的にイカれてる。自分と違う他人を認め、他人と違う自分を自覚し、折り合いをつけて生きているだけだ。」ということだ。>2004 3/30(火) 14:26>mimiには申し訳なかった。>病院から仕度しに一旦アパートに帰って夕方入院する事になった。>病院では携帯を病院に預ける決まりになっているから、これが最後のメールだ。>2004 3/30(火) 14:40>そして中村、お前にも申し訳なかった。ヒラタよ、少なくともオレにたいする謝罪は必要ない。おそらくmimiも、謝罪はあまり必要としていない。「完全な社会復帰」のみが、mimiがヒラタにただ一つ要求していることだ。「仕事を始めた」とか、「恋人ができた」とか、ヒラタが前向きなメールの一つでも書けるようになったらmimiに取り次ぐことも考えられるが、返信は期待しないほうがいい。今般、「最後のメール」とし、終息を自ら導き出した以上、以降我々にアクセスすることは、契約違反となるからだ。ともあれヒラタは自ら終息を宣言、退陣した。よって長きにわたって繰り広げられた対ヒラタプロジェクトも、ここに終結を迎える。おつかれさん。
2004.03.31
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木曜に、「仕事でミスした、ストレスがたまっている」という内容の日記を書いてUPした。その翌日の金曜、犯したミスの修復作業のために八重洲で仕事をしていた午後、メールが鳴った。「今日は飯田橋?御茶ノ水で会社説明会があるから、不思議が早くあがれるようなら飲みに行かない?」飯田橋ではなく八重洲にいたが、御茶ノ水ならどっちへ出るのも同じだろうとふんだ。しかし仕事が早く終わるかどうかは、まだはっきりとはわからず、mimiが指定した待ち合わせ時刻は6時だったことから、「5時までには行けるかどうか連絡する」として、決断を先送りにした。4時を過ぎた時点で先行きが明確になってきたため、「どうやら行けそうだ、東京駅に6時でどうだ」という返信をした。いつもなら待ち合わせは池袋だが、どう早く見積もっても6時半より前には到着出来ない計算だったため、東京駅に呼ぶことにした。30分ほど早く東京駅に到着したらしいmimiは、広い地下街を歩いているうちに迷ったらしく、自分がどこに居たらいいのかということや、どこへ向かえばいいのかなど、方向に関してかなり混乱をきたしていたようだったので、メールで誘導しなければならなかった。6時10分前に客先のオフィスを出、東京駅へ向かった。「八重洲中央口」で待っているようにと指示しており、中央口と思われる50メートルほどの範囲を歩いてしばらくすると、だいぶ見慣れたファッションのmimiがちょうど歩いてくるところだった。mimiは疲れたようにふっとため息をついて薄く笑みを浮かべ、重たそうなカバンを肩から外し、腕ごとだらんと下に下ろして疲労の程度を示した。彼女の見慣れたファッションとは一張羅のリクルートスーツのことで、一張羅だから毎回同じ色だしデザインだ。後ろでひとつに縛る髪型もなぜかいつも同じであることに気付いたときオレはふと一つの真理に行き着いた。女の髪型や服装の変化に男はあまり気がつかないものだが、逆に髪型や服装が、「変わらない」ことにたいして男はともすれば敏感なのかもしれない。そのことを無意識的に知っているからこそ女は、毎日服を替え、月に一度は髪型を変えたりする。めまぐるしく変化する女の外見を、あまねく男は識別できないといわれているが、毎日同じ服を着る女を目の当たりにすれば、その違和感や退廃的な印象などから、女の変化が非常に健全な行動であることがわかるのかもしれない。このときのオレも、mimiのファッションに対し無意識下で「変化」を求めていた。八重洲通りを東京駅とは反対方向に進行し、酒場を探した。タクシーストップやバスターミナルを横断するために50メートルもの横断歩道を渡らなければならなかった。酒場のネオンが目に付いたあたりの歩道で店員が客を呼び込んでいた。1杯目の酒をタダにしてくれるという触れ込みだったためそこに決めた。地下へ続く階段を下り、長くて狭い廊下をくぐったつきあたりの店は「五大陸」といった。ちょうどオレが今日着てきているスーツのメーカーも五大陸というブランド名だが、それほど高いスーツではないため、自慢したものかどうか悩み、結局そのことは最後まで思い出されることはなかった。「日記でさ、不思議疲れてる、って書いてたじゃない。普段そんな弱気なこと書かないから、どうしてるかな、と思って。」「そうだね、ちょっと疲れ気味かもしれない。心配してくれたわけ?」カウンターには我々のほかに3組ほどの客しかおらず、フロアにある数十もの席はがらがらになっていたが、ホールスタッフが皿を並べたり料理を運んだりしていた。ひょっとしたら大がかりな宴会があるのかもしれなかった。「心配してるに決まってるじゃない、えらいでしょ?えへ」鼻から息を吐きながら笑う笑い方でmimiは微妙な感情を表現した。心配していることを大筋では認めながらも、言葉ほどは心配していないそぶりと、心配してやってるという傲慢さ、そしてそれらが渾然一体となった不条理な笑いでもって、深刻さを打ち消そうとするような微妙な感情だ。正直それほど腹は減っていなかった。この状態のことを普通「食欲がない」というのだろうが、オレの場合、食欲がなくても食い物が喉を通るように身体が設計されているらしく、それはほとんどビールを潤滑に飲むために機能する場合が多い。温玉サラダとオムレツと、シメサバを炙った料理だけたのんでビールを飲み始めた。このときmimiは一杯目の飲み物をビールにしていた。最初に会ったころの彼女は酒はほとんど飲まなかった。飲んでもビールではなくカクテル1杯を、2時間かけてようやく空けるほどスローペースだった。「とりあえず生、ってみんなやってるじゃない。わたしビール飲めないでしょ?あれに憧れるんだよね」というようなことをよく言っていたが、飲む回数を重ねるにつれ、カクテルを2杯ぐらい飲み終えたころに「生」、といってみたり、帰る間際にビールをたのんで、ほとんど一気に飲み干してみたりと、耐性強化を図りながら、徐々に酒場のスキルを上げていったのだった。スロットにはまっていて、出続けるなら1日中でもパチンコ屋にいられる、といったmimiにたいしてオレは、2時間も居たら飽きるという話に始まり、この頃宴会がなくてぱっとしない、ということや、先行き不透明な就職戦線に疲れて、しばらくの間就職活動から遠ざかっていた話などをききつつ、その間、カラコが入籍したという情報を知り、メールなどでもやりとりしていることなどから、大阪へ行ってまた飲みたい、ということで意見が一致した。前に行ったのは大阪ではなく京都で、また京都へ行きたいと常々思っているオレとしては若干気になったが、大阪も京都もそれほど変わらないのかもしれないと思い直した。友人に貸していた「メッセンジャー」のビデオがちょうど今日戻ってきたことから、持って帰るのが嫌だったからというわけでは決してないけれども、そのままmimiに貸すことになった。その流れで映画の話をしていたら、どういうわけか「日本人でよかった、日本はすばらしい」という右よりな意見が飛び出した。「座頭市」の話から北野映画について語りだすことになり、中学のときに「HANA-BI」を母親と一緒に観にいったmimiは、全く意味がわからずつまらなかった、という評価をしていたことを知ったオレは衝撃を受け、反論したりした。アルコールで身体が痺れてきて、意識はやがて不明瞭になっていった。見るとmimiも目を開け難そうにしていて、少しろれつが怪しい口調で「うー、酔った」といいながら、しきりに左腕を気にしていた。「どうしたの、手」「酔うとね、あーし手がおかしくなっちゃうんだ」mimiは「あたし」と発音できないほどだった。「そろそろ店出る?次どこへ行こうか」それに対する回答はなかったが、頃合と判断したオレは店員を呼びよせ、会計のサインを送った。店の外は冷え込んでいた。コートを着ていなかったオレは、暖をとるためにmimiと密着する必要があった。ポケットに入っていたmimiの左腕のところからオレの腕を入れて、無理矢理腕を組ませたが抗われなかった。「歩くのかったるいし、タクろうか。寒いから暖かいところいきたいね、暖めてくれる?」mimiは答えなかった。そのかわりに、息を震えさせながら「寒い」というようなことを言いながら、組んだ腕を強く抱いた。明るすぎるネオンの通りで、タクシーに乗り込んだ。
2004.03.30
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さて今週もまたヒラタがやってきた。この男、「リバース」の隔週準レギュラーの座を狙っているのだろうか。今週もまた、オレを松戸に呼び出したくなったらしい。>2004年3月28日 9:55:51 >中村だけはブッとばしてえな~。>こいつを松戸に呼べ!>2004年3月28日 9:59:57>今日の夜九時に松戸で待っててやる。>2004年3月28日 10:01:31>こいつムカつくんだよ。>生理的に。>2004年3月28日 10:02:31>坊ちゃん中村に伝えておけ!>2004年3月28日 10:07:07>坊ちゃん中村に確認メールを送らせろ>2004年3月28日 10:08:47>どんな奴と喧嘩したって、やっぱり坊ちゃん中村じゃなきゃダメなんだよ!残念ながら、ヒラタが指定した待ち合わせ時刻を過ぎてからこのメールを読んでしまった。しかしそもそもオレには松戸くんだりまで出向くつもりは全くなく、段取りの下手さ加減にかかわらず、またしてもヒラタ一人で大暴れしているといういつもの展開である。さて前回までのヒラタは、メールマガジンを登録解除し、ようやくmimiと決別したはずだった。ところが今回のヒラタ、パケ代がもったいないとかいいつつmimiの楽天日記はまだ読んでいるとみえて、その証拠に「東京駅」というキーワードを書いてきている。>2004年3月28日 10:35:02>でなきゃ、東京駅まで出向いてやってもいいぞ!これらヒラタの呪いメールは、mimiの日記に、オレとの八重洲デート編が載った後にまとめて送られてきているが、オレとmimiが会ったこと、またそのことを日記で報告していることにたいして、嫉んだことが直接のきっかけとなっていると思われる。このことを専門用語では、「釣れた」という。>2004年3月28日 10:58:02>mimiとはさよならした。でも坊ちゃん中村とは何にも始まっても終わってもねぇんだよ!!前回捨て台詞を吐いたため、もうmimiにアクセスする理由がなくなった、という理屈は自分でもわかるらしい。最後っ屁をひっても去りきれず、また悔しくなってきてその感情をどこかにぶつけたくなったらしいが、今回は呪いの矛先が、mimiではなく「中村」になった。矛先を中村に向けた、ということをヒラタ本人は自分の意思でそうしたかのように言っているけれども、これは実は、我々が当初イメージしていた通りに計画が進行した結果にすぎない。ストーカーとしての攻撃先を、mimiではなくオレ中村へ向けることで、理不尽なヒラタの呪いを分散させ、mimiへの圧力を緩和してゆくことをオレは、このプロジェクトの基本方針として打ち出していたのだ。ヒラタの矛先をオレに向かわせるのはこちら側が仕組んだ計画で、ヒラタはシナリオ通りに反応し続けている、ということだ。ろくなセリフも吐けない出来損ないではあるが、思い通りに動くという点において、ヒラタは「おもちゃ」としてならだいぶ優秀かもしれない。>2004年3月28日 11:34:46>mimiと坊ちゃんへ>mimiは一度HPで自殺願望者や鬱病患者に差別的な文章を書いた。>その怒りの矛先が中村に向かっている。>結局はmimi、お前のせいなんだよ。>シカトなんかしないで、お前が始めから出てくればよかったんだよ。>病院の先生には俺の犯してしまった罪の事、mimiの事、中村の事等、全部話してある。>先生は、俺の犯してしまった罪は君がいけないと言った。俺も反省した。>でも中村とは絶対関わるなと言われた。なぜならこいつは低レベルだからだよ。>問題の解決になる事を何ひとつ出来ないからだよ。>普通、第三者は中立の立場なはずだ。>でもこいつはいきなりmimiの味方で現れ俺の気持ちをあおっただけだ。>まぁ、mimiも自分の都合のいい様に被害者面して中村に話したんだろうな。>そして、中村の勝利宣言のHPを友達と見て大爆笑したよ。先生は苦笑していたよ。>こういうタチの悪い奴とは関わらない方がいいって。>中村に会う事は絶対禁止されてる。>なぜなら会えば俺が中村の事をぶん殴るのを先生は分かっているからだよ。>でも俺は今日坊ちゃん中村と会う。>こいつみたいに人生の修羅場をくぐった事のない奴には、絶対勝つ自信がある。>そして、ギッタンギッタンにぶん殴ってやる。>覚悟しておけ、坊ちゃん♪ケータイにしては異常ともいえるほど長い文を昼間から打ち込んできたけれども、ここでもヒラタ特有の「甘え体質」や「被害者意識」、「無自覚なストーカー体質」などが溢れ出てきている。以下、ひとつひとつ反論というか、こきおろしてみることにする。>結局はmimi、お前のせいなんだよ。>シカトなんかしないで、お前が始めから出てくればよかったんだよ。これは違う。mimiがヒラタをシカトしていて、それでもあまりにもシツコイから、オレが介入することになった。シカト、つまり無視されて不愉快な思いをした。ということは無視したmimiが悪いのだ、というのは、完全なる「ストーカー体質」だ。そしてストーカー行為は、「犯罪」だ。オレはこのことを何度も言っているが、ヒラタには理解するアタマはない。>先生は、俺の犯してしまった罪は君がいけないと言った。俺も反省した。反省したなら、mimiに謝罪したりしているのだろうか。オレは「謝罪」というパフォーマンスを一切信用していないが、これは自分自身に課す「呪い」でもある。「謝罪」したのだから次に同じことを繰り返すと筋が通らないよ、という抑止装置が、「呪い」だ。反省の気持ちを「謝罪」という表現方法で相手に伝えた、という実績を残すことでひとつの区切りとする。当然、謝罪した後に同じ犯罪行為を繰り返せば、評価や信頼は格段に下がることになるが、そういったリスクをとってでも、人間として最低限の信用を回復できるチャンスが、「謝罪」だ。ヒラタはmimiにしたことについて反省しているのかもしれないが、「謝罪」はしていない。だからまだ他者からの評価は、「犯罪者」のまま、ということになる。>問題の解決になる事を何ひとつ出来ないからだよ。>普通、第三者は中立の立場なはずだ。>でもこいつはいきなりmimiの味方で現れ俺の気持ちをあおっただけだ。オレにとっての問題解決は、「mimiへのストーカー行為を緩和もしくは止めさせること」だから、「最後ッ屁」の時点で半ば問題は解決したといっていい。それから、「中立な立場なはずだ」とのたまっているが、犯罪者とその被害者の関係に介入するときに、被害者を擁護するのは当然だ。本人はまだ自覚していないようだが、ヒラタはストーカーという、立派な犯罪者であり、犯罪者が味方を請うには、金か人望か権益が必要だ。ヒラタは何も持っていない。>2004年3月28日 11:46:13>いいか!?坊ちゃん。mimiに甘えないで、男だったら出て来い。>2004年3月28日 12:15:10>やっぱ十時だな。九時じゃ人が多すぎる。>2004年3月28日 13:11:07>mimiがこのメールを読むのは習字が終わってからだな。坊ちゃん中村にちゃんと伝えろよ。>2004年3月28日 22:17:09>今日も来ねぇな~。>この口先だけの腰抜け野郎が!>2004年3月28日 22:20:02>警官がうろちょろしてるけど、てめぇが呼んだのか!?日曜の、夜10時にオレを松戸あたり待っていたらしいが、本気でオレが現われると思っていたのだろうか。だとしたらそうとうどうにかしてる。警官も、あまりにも怪しいからマークしてたんじゃないだろうか。テロ対策かなにかで。オレとしては、一方的に呼びつけられて、かつ「なんで来ないんだ!!」などと腰抜け呼ばわりされたままでは面白くない。だいたい松戸に呼ぶというところで「筋」が違うから、その旨を伝えるメールを夜の12時過ぎぐらいに送った。中村>おい少年。だいぶ威勢いいじゃねえか。中村>オレに会いたい気持ちはわかるが、段取りってもんが必要だ。中村>まず「会いたいんですけどいつがいいですか?」って伺いをたてろ。中村>そしてオレの指示を待て。中村>それから、どちらかというと会いたいのはオレではなくおまえのほうだ。中村>だからおまえが会いにくるほうが、筋が通っている。中村>そうは思わないか?中村>松戸には行く気は全くないけれども、池袋に来るのなら会ってやってもいい。中村>日にちと時刻もこちらから指定する。中村>それが嫌ならおまえは一生オレには会えない。中村>せいぜい呪いのメールを送り続けていろ。中村>それと、もしよければおまえの病院と、担当医師の名前を教えてくれ。中村>ちょっとそいつと話したいことがある。もっと反応が速いかと思ったら、翌朝になって返信が届いた。>2004年3月29日 7:46:07>つくづくムカつく奴だな。>誰がお前の指示なんか受けるか!つくづくワガママな奴である。オレに会いたい、指示は受けない、では道理が通らない。ヒラタを池袋へ誘導するため、かなり挑発を入れてみた。中村>ということはオレに会うつもりはないわけ?中村>あれほど息巻いてたくせに怖気づいてるわけ?中村>松戸から出ちゃいけないってお医者さんに診断されてんの?中村>あのね、キミは迷惑行為をし続けているわけ。わかる?自覚してる?中村>自覚してないよねえ。中村>キミのやり方はね、カッコ悪いし、非常に子どもじみてるわけ。中村>わかる?中村>わからないよねえ。中村>会いに来る気なかったら、がたがた騒ぐな見苦しい。中村>黙ってられなかったら、覚悟決めて出張ってこいやガキ。以上。いよいよ展開は、クライマックスへ向かう、のだろうか。
2004.03.28
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仕事でミスをした。正確には、ミスが発覚した。1年前に作ったシステムのリフォーム工事が今行われていて、その検証作業中に見つかった「バグ」だ。具体的には、データがないことを「存在しない(null:ヌル)」とみなすか、「0(ゼロ)」という数値としてみなすかというところで、システムポリシーとして本来「0」としなければいけないところを、その箇所だけ「存在しない」としていたのだが、そういった具体的な話はどうでもよくて、とにかくオレのミスが発覚してしまった。だから少し落ち込んでいる。いや結構落ち込んでいる。1年もの間、客に、間違った数値を提供し続けていたことになる。限りなく正確な数値を要求する体質を持つ「銀行」という客にである。ゼロかカラか、ならまだいい。少し詳細になるが、このシステムでは、数値から順位が算出される。たとえば、「ミスが0だから優秀」という道理は成り立つけれども、「ミスかどうかのデータが存在しないから優秀」は成り立たない。ミス0件の人間が3人いたとして、ミスを1件だけ冒してしまった人の順位は4位となる。この理屈はわかってもらえるだろうか。では、ミスをしたかどうかわからない人が2人いて、0の人が1人だとしたときのミス1件の人の順位はというと、2位だ。本来4位の人を、オレは2位だといいはっていたわけだ。当然この概念は間違いだ。だから少し落ち込んでいる。テストをし、検証し、承認され、つまり幾重ものチェックを経て、最終的に客のところへ届いた数値ではあるから、オレだけに責任があるとは一概にはいえないし、周囲もそのことはわかっていて、必要以上に責めたてたり、不快感を表現したりはしない。ミスが出た。それはプロジェクトとしての問題あるいはチェック機構の問題だ、という風にとらえられる。それが、つらい。ミスをつぶしてゆく工程があるとはいえ、根本としてオレが、精密なSQLを書いていればこういうことにはならなかったはずだ。三菱ふそうがトラックの車軸に使われるハブの設計不良で、リコールを受けている。あかちゃんをうつぶせにした病院が、賠償請求された。ジーコ率いる日本代表が、思うように勝てない。管理体制がどうのとか、教育がどうのとか言われているが、元をただせば、ハブの設計技師が未熟だということだし、看護婦が注意を怠ったということだし、つまり選手に技術がないということだ。メディアは一斉に「体制」の不備や甘さを指摘するが、個人攻撃は行わない。それがメディアのシステムポリシーだからだ。しかしミスした人間は、自分のミスで体制が批判にさらされているということを、一番よく知っている。ミスを冒した人間は、自分が責められないからといってのほほーんと暮らしているわけではない。ストレスに進入されながら、必死にそれと戦おうとしている。ストレスは指先からくる。ストレスは多分、ミミズのような形状をしていてそれは指先の爪の間あたりから入ってくる。爪の隙間から入れるぐらいだから小さいのだろうけれども、ものすごく長くて、しかも白い。長くて白い虫は指先から入ってきて腕をつたう。そこまでは虫が体内に侵入してきたという自覚がある。腕全体が「嫌な」感じに襲われた時点でオレはストレスを自覚する。その後はよくわからない。胃や肺や心臓や腸といった臓器にまでやってくるのか、首や食道のあたりを通って脳を目指すのかは不明だ。よくいう「ストレスが溜まる」とは、指先から入った細長くて白い小さなミミズみたいな虫が、脳だか腸だかに大量にいることで感じる異物感のことをいう。虫の名前は、ヌルだ。酒量がヌルにおいつかなくなってきたかもしれない。祭りが必要だ。
2004.03.25
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火曜の夜、帰宅しようと会社を出、自転車置き場にいったらタイヤがパンクしていた。あいにく、というかいつものことだけれども、替えのチューブを持っておらず、21時ごろだったから自転車屋は閉まっているわけで、コンビニなどでチューブが売られているはずもなく、したがって放置したまま、電車で帰った。仕事が忙しいにもかかわらず水曜は、全国的に「ピタ日(定時ぴったりにあがろうよ日)」であることを理由に早帰りさせてもらい、閉店間際の自転車屋へ急いだ。木曜の今日、昼休みに会社のわきでタイヤ交換しようと思いきや、雨が降り出してきてしまった。夜にはその雨はあがったものの、気温は急激に下がり、朝暖かかったからコートを着てきておらず、仕事や飲みすぎや寝不足で疲れていたこともあって、自転車の存在だけ確認し、電車に乗って帰ってきた。何度やっても慣れないし、あまり好きな作業ではないが、週末の足を確保するためにも、金曜の明日こそパンク修理をしなければならない。電車の中にはおそらく、サッカーの試合を観戦し終えて一杯ひっかけてきた若者だか中年だかわからないような人種が酒臭い息を撒き散らしながら陽気な感じで乗っていて、大久保がどうしたとか中田がこうしたとかサッカー選手の名前を列挙する類の話をしていて、オレはその中でしらふなのは自分だけのような気がしながら「新選組血風録」という本を読んでいたが、つり革につかまっているサッカーの中の一人が、よれよれになりながらオレまで10センチなところの間合いに幾度となく入ってきていたため、「無礼者!」といって抜刀し切り上げ、つり革につかまっているサッカー人間手の手首を切り落とすイメージが頭の中で膨らんだ。サッカーといえばオリンピック代表が今日、中東のどこかの国に勝ちオリンピック出場を決めたらしく、大変めでたいことだと思うが周囲ではあまり盛り上がっているような感じはなく、どちらかというと「レバノンってどこ?」とか「バーレーンって、国の名前?」とかいうような会話をよくしているあたり、世界情勢に疎い体質が浮き彫りになっているともいえることなどから、田中宇(たなかさかい)氏の世界情勢を解説してくれるメールマガジンを購読することに決めたりしている。オリンピック出場といえば高橋尚子が、マラソン日本代表に落選した。そのことで日本中が困惑したのと同じようにオレも少しだけ混乱したがそれは、高橋尚子は選ばれてしかるべきだと思っていたからだ。ただし彼女が落選したところで、オレ自身の生活へのダメージはないし、「事件」から3,4日経過している現在、その話題への関心はほとんど失われている。例えばサッカー日本代表が今日負けて、オリンピックへ行けなかったとしても、一応はものすごく悔しがるだろうけれども、結局は、時間が経てば忘れてしまう。A代表が予選で負けてワールドカップに出場できかったとしてもおそらく同じことで、つまりは「決定」にはどうあがいても逆らえない、というか、逆らおうとするモチベーション(死語?)を維持するにはインセンティブ(死語?)やコンセントレーション(意味不明)が必要で、落選や敗北といったマイナス側の「決定」にたいして、マスメディアは煽動したり刺激を注入したりすることを一切やめてしまう。さらにメディアは新しい刺激や快楽を次から次へと与え続け、大衆は負けにたいする「恨み」も、ナショナリズムも紛らわされ、すぐに忘れてしまうという体質が出来上がるということになる。話は戻るが、高橋尚子がオリンピック代表に落選したのは非常に残念だ。サッカーの国内代表選手が選ばれるときには、世間はこれほど影響しないはずで、監督一人が責任を背負って決定し、最悪の場合でも、デモ行進されるぐらいで、ほとんどブレーンの意思は貫かれる。ところが高橋尚子の場合、サッカーでいう監督の立場であるのは、小出代表ではなく「陸連」という組織で、その組織は組織としての体裁を保つため、必要以上に世論に影響されてしまった。「陸連が提示した条件があいまいだ」というふうに批判されているけれども、批判者のほとんどはマラソンのことを真剣になって考えていない無責任な大衆であり、大衆に刺激を与えているマスメディアだ。決定権を持つ陸連は、サービス業ではなく「権力」なのだから、市民に説明する義務はほとんどない。サービス業として大衆に媚びることで利益をあげたいのなら決定権を放棄すべきだし、そうではないのだから条件もなにも提示せず、完全なブラックボックスの中で決めればいい。決定し、そのことに完全な責任を負う陸連という機関が、大衆に媚びた説明をする必要はないはずだ。
2004.03.18
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最高気温20度、最低でも10度を下回らなかったのは昨日。ところが今日の最高は10度。コートを脱いだりまた着たり、体温調節に必要以上に気を使う季節の到来である。花粉症なのか風邪なのか飲みすぎなのか、自分で区別がつかない。自分で診断したところによれば、朝起きられないのは、ストレスやプレッシャーからくる過労が原因だということになっている。ちなみに花粉症のこの時期、どういうわけか金属アレルギーは治まってくれていて、ステンレスベルトの腕時計を着けても手首が痒くならない。迎え酒とか、歯痛に正露丸とか、筋肉痛に激しい運動とか、痛みにもっと強い痛みを被せることによって、最初の痛みが緩和するような錯覚に陥ることがあるけれども、それと同じ現象が起こっているのだろうか。ときにヒラタに関する報告である。ヒラタ退治の報酬として、オレがmimiとデートする約束をした、ということを書いたのは2月中旬あたりだが、ヒラタは「デート」という言葉に対し敏感に反応してきて、一気に30通ぐらいのメールが実は届いていたのだ。mimiの古いほうのアドレスに宛てられたヒラタからのメールは、完全にオレの監視下に常に置かれており、そのことはヒラタ本人も知っている。メッセージの相手はオレだったりmimi(「たー」と呼ばれている)だったりコロコロと切り替わっている。「中村とデートするなんて最低な奴だな」というような相変わらず嫉妬にまみれ幼稚で独りよがりな内容だったり、「どうせ中村の今度の日記のタイトルは『ヒラタ復活』だろ!!」などと自分のことを書かれるのをむしろ望んでいるような言葉もあったりしたことなどから、公衆の面前に姿を現さない限り取り合わない、という当初の方針を貫くべく、オレは呪いのヒラタメールを黙殺し続けた。ところが先日、ヒラタがmimiへのストーカー行為を止めるかもしれないという兆しがともすれば感じられるかもしれない内容のメールが送られてきた。「マガの解除の仕方が分からないので昔みたいにそっちで解除してくれ。」mimiは昔から携帯向けのメルマガを書いていて、楽しみにしている読者も少なくないようだ。ちなみにオレはそのメルマガを読んだことはない。あの長い文章と顔文字ラッシュをいつでもどこでも見たいのはやまやまだが、非常に残念なことにmimiは教えてくれなかった。そのメルマガをヒラタも購読していた。ヒラタの分だけ解除しようとしたらしいが、おそらく解除通知が本人に届き、再登録された、という過去があったらしい。それが今度はヒラタの方から、解除要求が出されたわけだ。しかしヒラタは自分で解除する方法を模索しようとはせず、またしても他人に依存する体質が露呈するだけの内容しかもたないメールを、延べ5日にわたって送り続けるだけだった。>2004年3月2日 22:02:32>マガの解除の仕方が分からないので昔みたいにそっちで解除してくれ。>2004年3月2日 22:20:27>これで全て、たーの思い通りだ。>2004年3月3日 17:25:25>マガ、解除してくれ。>2004年3月4日 21:36:16>頼むからマガ、解除してくれ。>2004年3月5日 22:38:23>マガ、解除してねん♪>もう君の事は思い出したくもないんだよん♪>2004年3月7日 0:28:39>このメールを読んだら速攻マガ解除してくれ!見苦しいとしか言いようがないが、オレはこれも黙殺した。いずれ自分で解除しようとするはずだからだ。最後の最後まで迷惑をかけているという自覚のないまま、あるいは、手間や迷惑をかけるぐらい当然だ、などと思い上がったストーカー体質のヒラタへ反省と自覚を促すための、能動的沈黙だ。やがてヒラタから、最後(?)のメールが届いた。奴にしてみれば長文だがむしろ冗長というべきで、内容はほとんどないよう。>2004年3月9日 2:03:03>件名 : やっと見つけたよ>ミニまぐのHPでやっと見つけたよ。mimiのミラクルページ。>パケ代もったいね~。>あーぁ、ウザ。>ストーカーに嫌われる女も珍しいよな~。>俺も低レベルだったけど、たーもよく、中村みたいな低レベルな奴、見つけたよな。>はっきり言ってそいつ、女にもてないだろ?>俺は半導体の製造のリーダーをやってたけど、部下の事を使えないって言う上司に限って、その上司は無能なんだよな。>低レベルには、低レベルってか?>彼には相談できないよな~。>じゃ、元気で。>速攻マガ解除しました。>さよなら~(^0^)/このメールでわかったことは以下の2点のみ。1.mimiのメルマガを解除した。2.オレの日記をよく読んでいる。とにかく最後に捨て台詞を吐いて去ろうとしていが、本当に去るかどうかは甚だ疑わしいし、リーダーをやっていたといっているようだが、この男にリーダーが務まっていたとは到底思えない。「リーダー」は役職ではない。全体を掌握し方針を示し、結果にたいして責任を負う「生き方」そのものだ。少なくともヒラタは、そのような生き方をしていない。
2004.03.12
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ようやく確定申告書を書き上げた。毎年のことだからそろそろ慣れてもよさそうなものだが、ボールペンを握って紙になんか書く、という作業にものすごく抵抗があるみたいで、パブリックな文書かつ、苦手な算数を使わなければならない点などにおいて、緊張するし、ものすごいストレスに襲われる。普段はほとんどパソコンでしか文章を書かないし、例えば何万通りもの数値が一致するということを証明するような仕事をしているけれども、計算は全てコンピューターまかせだ。作文の場合、オレが知らない漢字もなんとなく使うことは可能だし、構成みたいなものは書いてからいくらでもコピペで修正できる。数値の検証にしたって、細かいところまでいちいち計算しなくとも、Excelさえあればどんなことでも可能だ。言葉や数値をただ並べておくだけで、ボタンを押したらコンピューターは、なんでもやってくれる。もう何年もろくに漢字を書いていない。たとえば「挨拶」とか、「阻止」とか、「偵察」なんて漢字も、書いてミソ、とか言われたら間違いなく書けない。そういえば、「味噌」も書けないし、そんなことをいったら「醤油」は絶対に無理だ。かろうじて「豚骨」なら書けるかもしれない。ただ、漢字を書けないことは今に始まったというわけではないし、身近にはいつもパソコンがあるわけだし、最悪道端で文章を書かなきゃいけないハメになったとしても、そうなったらそうなったで電子辞書ぐらい携帯することになるだろう。「漢字を書く」ということを放棄しているのと同じように、「数値を計算する」ことに関しても、半ばあきらめがちである。50問の計算問題をオレはコ1時間かけて解いた挙句、必ずいくつかの間違いが発覚してしまうけれども、同じことをExcelくんにやらせたら、0.1秒もかからずに、しかも全問正解な回答を導き出してくれる。こつこつと計算するのがバカバカしくなるのはあたりまえだ。今の日本の教育がどういうことになっているのか知らないけれども、たとえば足し算や掛け算を100問とか解かせるといったトレーニングを未だにしているのだったら、全く無意味だ。より多くの漢字を覚えさせ、書かせるようなトレーニングもほとんど無意味だろう。社会に出たら、そのような労働は、全部コンピューターにやってもらえるからだ。漢字を覚えることや、引き算や割り算は、オレは小学生のころ特に苦手だったが、大人になってみて、そういったスキルが社会で生きていくうえで必要がないということをようやく知った。確かに計算の速い人間はそれなりに活躍しているけれども、目立つのは宴会の清算時か、麻雀の得点計算時ぐらいであり、それぐらいだったらオレにも可能だ。話がそれた、「確定申告」。時代錯誤的な漢字が居並ぶシートに、手書きで数値を書き込んでいった。最近は、webでも申告できるようになっているらしいが、どこに情報が流れるかわからないし、どうも信用できない、というのもある。行き着く先はやっぱり手書きか。でも足し算引き算はかなり苦手。
2004.03.09
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mimiデート編の続きを書こう書こうと思いつつ事後1週間が経過してしまい、どんな話をしたのかあるいはどんな料理を食ったのか、すぐには思い出せなくなってしまった。あらすじとしては主にmimiの就職活動秘話や、「社会人になったら朝起きられるか心配」と言ったことに対する、社会人という立場からのアドヴァイス等に会話は終始していたような気がする。ちなみに社会人になっても、起きられないものは起きられない。しかし起きたくなければ起きなくてもいい環境と、起きたくなくとも必ず起きなければならない環境の違いから、自動的に起きられるように身体がなってくる、というような助言を与えたが、それほど間違ってはいないはずだ。そういえばどういうわけかmimiからプレゼントをいただいた。スタバのマグカップ、ステンレス製のふた付きタイプである。週末に試してみたが、コーヒーがまるで冷めないのには驚いた。ふたにあいている穴から飲むのだけれども、適量だけ出てくるようになっていてだらだらとならない。なかなか優れた機能を持つマグカップではあるけれども、一つ難を言えば、でかい。500mlぐらい入りそうで、一度にこんな量のコーヒーを飲んだら気持ち悪くなるだろう。ともあれ、どうもありがとう。近況報告としては、プレステ2の「戦国無双」というゲームをこのところずっとやっている。真田幸村とか織田信長とか武田信玄とか、全部で15人ぐらいの戦国武将を使って、それぞれのストーリーをクリアしてゆかなければならないのだが、先日ようやく、全員分のエンディングを見るところまで到達した。刀や槍などの武器を振り回し100人単位の殺戮を繰り返して進んでゆくだけの、ほとんど単純作業の内容で技術はそれほど必要なく、つまらないといえばつまらないのだが、舞台が迷路のように複雑だったりして、同じ所をぐるぐる回ったりしているうちに時間切れになったりして思ったように進まず、何度も何度もやり直したり、途中でキレて大声をあげたりコントローラーを床にたたきつけたりしてしまっている。このとき必ずオレはビールを飲んでいるが、酔っているのがアルコールのせいなのか、武将になりきっているからなのか、あるいは画面をぐるぐる回っているためなのかはよくわからない。とにかく終わったあとに、ものすごい疲労感とかが襲ってきて、かなり消耗している。このゲームで描かれている世界観というか歴史観みたいなものを見るために、体力の消耗や睡眠不足などのリスクを背負って日夜プレイしているわけだけれども、ほとんどの武将の物語をみてオレが抱いたのは、出てくる武将たちの人間関係とか、時代考証とかがまるでめちゃめちゃだということだ。あのめちゃくちゃさは、歴史マニアが見たらどんな感想を抱くのだろうか、といったようなことを一瞬考えたが、どちらかというと粗探しをしているような奴よりも、歴史的にはめちゃくちゃでも独創的な世界を創造している製作者のほうがいい仕事をしていると思われる。評論家やマニアの意見を聞きたがるのは大衆にまかせておけばいいし、オレはこの創られた独自の世界で充分楽しんでいるが、ただキャラとか声優とか女の顔や動きとかが、アニメチックなのはどうにかならないものだろうかとは思うのである。
2004.03.04
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