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2024年11月24日
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カテゴリ: 本にまあ
「佐藤愛子の孫は今日も振り回される」(杉山桃子著、コスミック出版)を読みました。



しばらく入院するので病院に持っていく本を探していたとき、偶然見つけたのがこの本です。タイトルのとおり、作家佐藤愛子の孫が「おばあちゃん」のことや家族のこと、そしてアーティストとしての自分のことを書き綴った本です。ところどころに自筆の漫画も入っていて、病床にいても軽く、そして楽しく読むことができました。

佐藤愛子の晩年のエッセイ「90歳。何がめでたい」などの著作が好きで本屋には佐藤の本を探しに行きました。

そのとき、佐藤の著書と並んで置かれていたのがこの本。本書「はじめに」に書かれた自己紹介や中の数ページをパラパラっとめくって立ち読みし、面白そうだったので購入することにしました。孫からみたおばあちゃんの話などは期待した通りでしたし、杉山桃子さん自身の考え、人生観などのくだりは期待以上のところが多くありました。

この本からは杉山さんが真面目に人生や世の中を考えていることが見て取れ、すごく素直に育った人だなという印象です。

ただアーティストとしての才能がどれほどなのかはこの文章からは読み取れず、ぜひ杉山さんのライブに行きたいとまでは思いませんでした(本人が「ライブをするのも好きではない」と言ってしまっているぐらいですし)。でも世の中のことを真摯に懸命に考えている様子は十分伝わります。おばあちゃんのような突き抜けた文才はこの本からは見られませんが、素直な感性とストレートにそれを表現できるエッセイストとしての才能の方を感じました。

佐藤愛子のような変人と暮らしているとネタがいっぱい転がっていそうです。続編に期待します。





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最終更新日  2024年11月24日 11時42分26秒
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