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2026年04月02日
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カテゴリ: 本にまあ
「マンガ ぼけ日和」(矢部太郎著、原案 長谷川嘉哉、かんき出版)を読みました。

矢部太郎さんの漫画は大ヒットした「大家さんと僕」シリーズや「僕のお父さん」など、ほのぼのした雰囲気に引き込まれて読んできました。本書はそれらの作品とは違って、原案が認知症専門の医師、長谷川嘉哉さん、それを漫画に起こしたのが矢部さんです。そのため矢部さん自身の体験からくるものとは違う感じがして、これまではとくに読みたいと思っていませんでした。

でも古本屋で半額以下になっているのを見つけた私は、手のひらを返したように何の躊躇もなく購入(ゲンキン)。

本書を読み進めながら自分自身の経験を思い出し「そういうこともあったな」「うちの母はこうだった」「父のときは」・・・と思い出に浸ることもできました。しかし、私の両親が例外だったのか彼らはここに書かれているいわゆる認知症患者ではありませんでした。親族の欲目もあるのかもしれませんが、性格が悪くなるとか妄想で介護者を困らせたりするとかはあまりありませんでした。

認知症患者の中には性格が変わって怒りっぽくなったとか「物盗られ妄想」が出てきたとかの話をよく聞きます。

しかし私の両親は最期まで機嫌よく過ごしていました。たしかに物忘れはしょっちゅうで薬を飲むのを忘れたり財布の置き場所を忘れたり、また訪ねてきた相手が誰なのか分からなくなったり。私のことを姉の息子(私の甥)と取り違えたりしたこともありました。が、本書に出てくるような介護者を困らせるようなことはほぼありませんでした。

認知症患者にもいろいろいるのだろうとは思います。でも本書に登場するのはよくある例なのか希少例なのかが分かりません。

やはり矢部さん自身の体験ではないので、どうしても「物語」に深みが出ません。もちろん「大家さんと僕」のエピソードもすべてが真実だとは思いませんが、少なくとも「真実をベースにした創作」ではあると思うのです。認知症患者との生活はほのぼのばかりではないでしょうし、丸く収まる話ばかりではないでしょう。その辺がもし矢部さん自身の体験だったらどう描いたかな、と想像してしまうのです。

原案者と著者がちがうために、どこか一段階フィルターがかかった感じはぬぐえませんでした。





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最終更新日  2026年04月02日 16時15分48秒
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