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2021.11.09
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テーマ: 読書(8190)
カテゴリ: 本日読了
2021/11/7/日曜日/曇り後晴


〈DATA〉
河田書房新社/ウィリアム・シェイクスピア
石井美樹子 訳/
2021年5月20日初版印刷
2021年5月30日初版発行

〈私的読書メーター〉
〈『マクベス』を読む。この時点で返却の至時。高額でも買おうかしら。何でこんなに面白いマクベス⁉︎マクベスを焚き付けるのは三人の魔女だけではない。奥方の非道振りが当初凄まじい。奥方に弱腰を咎められ、魔女の予言を成立させるべく謀叛殺人を企み次々と血塗られていくマクベス。一度悪事に身を染めれば底しれぬ奈落に陥るしかない。人間の女故の脆さが結局狂い死に至らす奥方と女の股から生まれなかった烈将マクダフの妻子の忌まわの会話の対比。「綺麗は汚い」ならぬ「晴は曇、曇は晴」のスコットランド。森が城に迫り来る様、指輪物語彷彿〉



余りに有名なこのセリフは、ずっと「きれいは汚い、汚いはきれい」だと自分の中にヒモ付けられていた。真理を巧みに忍ばせた魔女の言葉遊び的イメージで。

ところがなんとまあ、石井訳は変わりやすいスコットランドの天気を言っている、と。確かに一日に一年があるような変わりやすい天気は、アイルランドがもっと激しいにしてもスコットランドも十分そうなのだろう。

ダイレクトに天候の変わり目を伝えつつ、これから先に生じる登場人物の毀誉褒貶を印象づける伏線にもなっている。

そもそもマクベスの第一声が
"So foul and fair a day I have never seen "
なのだ。
そこで三人の魔女は並列のfoul とfairをお手玉した?舞台のスコットランドを加味するなら、ゴルフの時にでも言えそうなセリフかしらん。

いやいやひょっとするとマクベスの言葉が
「気をつけよう、甘い言葉と暗い道」だ。

この物語を猛烈に働く組織人間の出世物語にも翻訳可能なところは、人間存在の本質をとらえている所以。

百年二百年で人間変わりっこない。千年二千年で少し変化するだろうか。趣味とか好きなものなんていうのさえ、案外3代4代掛けていつかの時代のその血脈に、ぽかっと現れてくるものなんだろう。






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最終更新日  2021.11.09 07:36:10
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