小説を書こう!

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2008.11.22
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 IもKも私の家のすぐ近くに住んでいた。もっと言ってしまえば、小さな学区のその市立小学校に通う子供たちはみんな、歩いて五分もかからないような近所に住んでいた。
 その頃の私たちは本当に小さな世界に生きていた。家と小学校の中だけが私たちに与えられた世界だった。その世界で挫折してしまうともう他に行く世界は無かった。だからこそ、あの頃の私は必死になってその世界の住人になろうとしていたのだと思う。必死になって、「楽しんでいる振り」をやり続けていたのだと思う。ただ、確かにその世界は息が詰まるような世界でしかなかったのだけど、だからと言ってその世界の外に早く出てみたいと思っていたのだろうか。思ってはいなかったような気がする。その世界は息が詰まる世界だったのだけど、そうかと言って、他に行ってみたい世界なんてありはしなかった。

「小学生の頃の私…」
 私はそこで記憶をたどるのを止めた。
 私の中の記憶はひどく朧なものに変質してしまっていて、それを復元していくことは中々難しかった。ただ、今の私の問題の根源は私の過去にあるという思いは変わらなかった。いや、問題の根源が過去にあるというよりも、問題の根源を明確にし、その問題を解決していくためのヒントは自分の過去にしかないと言ったほうが正確だろう。私という人間は、私の過去の生き方、そのものなのだから。小学生の頃の私にも、今の私の中の人間的な性質が少しずつ顔を見せていたのだと思う。私はそれをはっきりさせたかった。





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Last updated  2008.11.22 09:12:09


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