小説を書こう!

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2009.01.01
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「これから問題と解答用紙を配ります」
 教室には不思議な緊張感があふれ出してきた。
 男性が一枚一枚、受験生の前に問題と解答用紙を置いていく。私の前にもその紙束は置かれた。その紙束を見ていると、先ほどまでは緊張なんて全くしていなかったのに、まるで教室の中の緊張感が伝染したかのように私も緊張に襲われた。ただ、その緊張感と同時に変な充実感も感じていた。
「私は、これから目の前の問題に全力で取り組んでやる」
 そのような意気込みがどこかから沸き起こってきて、それが緊張感と一緒になって私の胸はどきどきと脈を早めた。私はその早まる脈を感じながら、自分が今、確かにここに生きていることを具体的に、そして鮮明に感じることができていたのかもしれない。そのような感覚は、普通に小学校に通っている中では感じたことが無いものだった。
「テストを始めてください」
 男性の声が教室に響き渡った。そしてそれを合図にして受験生は一斉に問題を捲る。私は眼を閉じて一回深呼吸をした後、彼らから少し遅れて、眼の前に伏せてあった問題用紙を裏返した。






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Last updated  2009.01.01 09:47:19


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