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新政府軍が城下へ-----------!!
怒涛の1時間でした。
皆がそれぞれの覚悟を持って、この会津戦争に臨んだんだ。
ただ、それがちょっとめまぐるしく場面展開されてしまい、どこも見所・・・だったけど、それが逆に気持ちが途切れそうになってしまった部分があったのは残念だったけど。
続々と鶴ケ城へ入る会津の民たち。
だが、ユキたちは遅くなってしまい、城の中へ入ることは出来なかったよう。
溶保は城と命運を共にすると、私も戦うと言う定敬に「ならぬことはならぬ」と申しつけ、城を出るよう促す。
必ず援軍を連れてくると城を出て行く定敬。
八重は母たちを城へ案内すると、自らは戦いへ出ると言い出したのだ!!
必ず無事で戻るからと声をかける八重。
そこへ現れたのは照姫と時尾たち。
「私は弟の魂と共に、戦う覚悟にごぜえます」
八重の決意を聞き、その鉄砲に会津武士の魂を込めよという照姫。
時尾にも万感の思いで「行ってくる」と声をかける八重だった。
だが、次々と道を突破される城下。
手薄になった城では、鉄砲隊を指揮する者がいないよう。
そこで私がやりますと手をあげた八重。
だが、当然女子に戦は出来ぬといわれて相手にもされない。
八重はそんな昔ながらの考えでどうするのかと佐川らに訴える。
「これは男だけの戦いではねえなし。
都から、傷だらけになって帰ってきた皆様を見た時から。
帰って来なかった家族を待ち続けたあの時から、男もおなごもねぇ!
これは会津すべての戦いだ!!
私を戦に加えっせ!
私の腕はお役に立つ!
私は山本覚馬の妹だ。
鉄砲の事なら、誰にも負げねぇ!
敵にお城は渡さん!!
仲間がやられんのを、黙ってみるつもりはねえ!
私たちの大事なふるさと、会津はこの手で守る!!」
八重の言葉にようやく考えを改めた男たち。
守りたいのは男だけではない。
女にも戦い方があるのだ。
その頃、薙刀隊も竹子の指示で、照姫の元へ向かおうとしていた。
その時、ふらりと場内から出てきたのは、雪。
境内ではすでに自刃した者も多数いるという。
自分もいっそ・・・と言い出す雪に、竹子は死ぬなら敵を倒してからにしろとキツく言い含める。
「修理様の敵、討たなくてもよいのですか!?」
その言葉にもう一度立ち上がる雪だった・・・。
これは次回への伏線だねぇ。
雨が降り出す。
その中で、八重は少年たちを指揮し、共に走る事に。
外堀を破られたとの伝令を伝える健次郎。
ついに敵が目の前まで迫る。
まさに総力戦。
瓦の落ちる様子とか、砲弾や土が飛び散る画。
戦場を駆け抜ける八重が、こんな時だけど、美しい。
怯える少年たちに 「さすけねぇ、私が一緒だ」
と声をかける八重。
それだけで、彼らは励まされただろう。
一方------。
城へあがることもせず、西郷家の者たちは覚悟を決める。
白装束を纏い、最期の句を読む女達。
千恵の句。
【なよ竹の 風にまかする 身ながらも
たわまぬ節はありとこそきけ】
細い竹にも曲がらぬ節があるように、か弱い女にも固い信念があると詠ったそれは、会津の女性の想いの篭ったもの。
遺されたその句は、彼女たちの状況を考えると胸が痛む。
祈りをささげる母や姉に、子供たちは今日は何をするのかと無邪気に問う。
「よい所に行ぐのですよ。
皆で行ぐ旅だ。
何も恐ろしい事はねえがらな」
優しい千恵の言葉にやっぱり涙だった。
頼母もなんとか無事溶保と合流できたよう。
だが、敵との火力が違いすぎる。
鶴ケ城に次々と砲弾が打ち込まれる。
CGが凄かったね。
だがその時、息子が城へ来た事で、千恵の行動すべてを悟った頼母。
西田さんの表情がすべてを物語っていた。
うますぎる。
そして、攻め込んできた板垣が陣を取ろうとした屋敷は・・・まさに頼母の屋敷。
そこに倒れていた女子供。
まだかすかに息をしていた娘は、最期の介錯を板垣に頼む。
味方だと嘘をつき、微笑んで手を合わせる彼女を楽にしてやろうとする板垣。
自決した藩士家族は200名を超えたよう。
女達の無言の抵抗。
これは征討軍の士気を鈍らせたという。
その頃、戸ノ口原を退却し、飯盛山へたどりついた白虎隊。
城に戻る。
それだけを考えたけれど・・・。
火の手が上がった城下を見て、皆が迷う。
城へたどりつく前に敵に捕まっては恥だと教えられた少年たちは覚悟を決める。
腹を切る。
弾はまだ残っているのに・・・!!
八重の言葉を思い出し、思いとどまらせようとする悌次郎。
だが、お先に参りますと、次々と自決していく少年たち。
悌次郎も皆と共に逝く道を選んでしまうのだった・・・。
城は見えているのに。
自決するしか出来ない少年たち。
どうしようもなかったのか?
それを問いたくなる。
やっぱり悲しすぎる。
守護職を受けた時に腹を切っていれば、こんな事にはならなかったかもしれない。
それでも、最後に会津のために戦をした事を名誉だと思うと語る田中と神保。
修理も同じ思いだったはず。
自分達も幸せだったと、互いに腹を切る二人。
後は大蔵たちに会津を託す。
「生まれ変わった時は、また会津で」
男たちの決意も固い。
そして、薩摩の指揮官、大山を撃った八重。
「お城は渡さぬ。
ならぬことは、ならぬのです」
そこへ尚之助がやってくる。
場内で見つかった大砲を引き、奇策として、城壁を大砲で穴を開けて使った八重。
機転だね。
簡単には落ちない鶴ケ城に、板垣は考えを変え、包囲戦を考える。
そして、夜襲を企てている会津の兵士たちについて行くため、八重は髪を切る決意を固める。
女子と思われないようにするために。
自分は三郎だから、長い髪はもういらないのだ。
「お城は守る。
私は諦めねえ」
そして、時尾に髪を切ってもらう八重だった・・・。
その頃、覚馬はうなされていた。
そんな覚馬のため、時栄は大垣屋へ管見を託す。
それを預かる大垣屋。
命を奪う道具を持った八重。
その重み。
そして八重がこれから背負うべきもの。
ついに彼女が表舞台に立つ時がやってきました。
でも、それは皮肉な事に戦場。
その宿命とも言えるこの事態。
少しだけ狂った歯車。
あの時こうしていれば・・・と今だから言える事も多々ある歴史。
迫力あるシーン満載だったし、何より全編に渡っての会津の悲劇が、哀しさを物語っていた。
音楽もよかったし、役者さんたちの演技も熱がこもっていた。
八重が主役だった。
見たかった大河がようやく見れた。
ここまで、長かったねぇ。
戦いはまだ続く。
篭城戦。
決着まで後1ヶ月
見守りたい。
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