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2026.06.29
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安定した歌唱の11枚目のアルバム ミハーレスことマヌエル・ミハーレス(Manuel Mijares)は、1958年メキシコシティ生まれのシンガー、シンガーソングライター。1980年代後半にメキシコのシーンに姿を現し、いくつものヒット曲で人気を得た。本盤『エル・プリビレヒオ・デ・アマール(El privilegio de amar)』は、こうして名声を得たミハーレスがEMIからユニヴァーサルへとレーベルを変えて最初にリリースした11枚目のスタジオ作で、1998年にリリースされた。 全体としてはあまり派手にならず、安定した歌唱を見せている。楽曲面では様々なライターの曲を取り上げつつ、自作曲もいくつか含むといった構成で、全12曲が収められている。 最初に注目なのは、アルバム表題曲の1.「エル・プリビレヒオ・デ・アマール」。アルバムの先行シングルとしてアルバム・リリースの前月に先行して発売され、当初はメキシコや中南米諸国で人気を博し、同名のテレビドラマの主題曲として使用された。さらに後にはスペインや米国でもヒットした。当時の妻ルセーロ(1997年に結婚し、2児が生まれたが、2011年に離婚している)とのデュエット曲となっている。 自作曲は2.「エストレージャ・ミア」、5.「テ・エストラーニョ」、11.「シ・トゥ・テ・バス」の3曲。筆者の好みからすると、2.と5.の2つがミハーレス節の利いた好バラードで、この人らしさがよく表れている。自作曲以外で、同じようにミハーレスらしい雰囲気がうまく歌唱に結びついたものとしては、7.「バモス・ペルディエンドレ・エル・ミエド」と12.「ソレダー」がおすすめだと思う。 全体として落ち着いたトーンではあるものの、4.「ジョ・テ・アマレー」や上記の13.「ミエンテス」(こちらはなぜかフラメンコ調の演奏)のようなアップテンポのナンバーも含まれている。その一方、しっとりじっくり歌い上げる楽曲もあり、とりわけ10.「ポル・アモール」では、本盤のハイライトの一つと言える熱唱を聴くことができる。[収録曲]1. El privilegio de amar2. Estrella mía3. Si ahora te me vas4. Yo te amaré5. Te extraño6. Puedes llamar7. Vamos perdiéndole el miedo8. Si me miras9. Me vendes y me recompras10. Por amor11. Si tú te vas12. La soledad13. Mientes1998年リリース。 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.06.26
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1989年リリースのヒット作 ダニエラ・ロモ(Daniela Romo)は、1959年メキシコシティ出身のシンガー、女優。アナ・ガブリエルに次ぐ成功を収めた女性シンガーと言われる。本盤『キエロ・アマネセール・コン・アルギエン(Quiero amanecer con alguien)』は1989年にリリースされ、国内チャート1位を獲得したヒット作である。アルバムからは5曲がシングル・カットされ、うち2曲はTVドラマ『愛のバラード(バラーダ・ポル・ウン・アモール)』の主題曲であった。 アルバム表題曲の1.「キエロ・アマネセール・コン・アルギエン」はその主題曲の一方で、のびのびとした歌唱が特徴の1曲。余談ながら、この頃の彼女のヒット曲で筆者的にもっとも印象に残っているのがこのナンバーだったりする。もう1曲は、5.「バラーダ・ポル・ウン・アモール」で、ドラマのタイトルそのままの曲名で、歌唱力を生かしたバラード曲となっている。 他に目を引く歌唱としては、3.「エクスプローラメ」もしっとり系バラードでシングル・カットされた。他にシングルとなった9.「ディメロ」と11.「ラ・ギルナルダ」はともにフアン・ガブリエルによるナンバーで、どちらも美曲。4.「ナダ・メ・ファルタ、ナダ・メ・ソブラ」は印象的なサビのポップ・ナンバーで好感が持てる。8.「ソロ・シエンプレ・トゥ」も伸びのあるバラードで、ダニエラの歌唱力が活かされている。[収録曲]1. Quiero amanecer con alguien2. La última en tu vida3. Explórame4. Nada me falta, nada me sobra5. Balada por un amor6. Una vez más7. Y cae la gota de agua8. Sólo siempre tú9. Dímelo10. Desnuda11. La guirnalda1989年リリース。 ↓ベスト盤(本盤の表題曲を含む)です↓ 【中古】CD Daniela Romo Mis Mejores Canciones /00110 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.06.22
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40年以上を経て明かされたもう一つの『ネブラスカ』 ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)が1982年にリリースしたアコースティック作『ネブラスカ』には、バンドで吹き込んだ音源があると長らく言われてきた。けれども、それが世間に公表されるまでには40年以上の年月がかかった。2025年に発売された『ネブラスカ’82 エクスパンデッド・エディション』に収められた1枚が、『エレクトリック・ネブラスカ(Electric Nebraska)』である。 全8曲、時間にして30分ほどなので、フルアルバムとして成立しないわけでもないが、分量的には少々物足りない(ただしバンドでの録音は全15曲あったという)。今般のこのエレクトリック・ヴァージョンと元の1982年リリースのアコースティック・ヴァージョンを二択にすれば、やっぱりアコースティックということになるだろう。けれども、長い年月を経て陽の目を浴びたこの音源を聴くと心が震える。そして、何よりも、完成度が高いことに驚かされる。 基本的に多くの曲は、元のアコースティック・ヴァージョンのアレンジを踏襲しており、それをバンドで演奏するというのは、ライヴ(例えばこちらのライヴ盤)でも披露されてきた。1.「ネブラスカ」や3.「マンション・オン・ザ・ヒル」に見られるようにエレクトリックさが最小限に抑えられている曲もあれば、エレクトリックならではの新しい魅力がある曲も含まれている。例えば、4.「ジョニー99」のイントロなんかは、本来の『ネブラスカ』よりもカッコよく惚れ惚れする。8.「生きる理由」はリズム感が出ることで、アコースティックとは違う魅力が生まれている。 他方、1982年リリースのオリジナルの『ネブラスカ』には収められていなかった楽曲も見られる。5.「ダウンバウンド・トレイン」は、1984年の『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』に収録されることになった楽曲だが、全く別の曲かと思うほどのアレンジ、激しい曲調と勢いに圧倒される。7.「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」も同名の盤の表題曲となったが、当初のアコースティック・ヴァージョン(参考過去記事)をベースにバンド向けアレンジを施した演奏となっている(曲の雰囲気は明るいロック調ではなく、陰鬱さを湛えた激しいロック調となっているが、よく聴くとドラムスが既に後のヴァージョンに近いものになっているのは興味深い)。ともあれ、単なるアウトテイクではないレベルの高さに驚かされる1枚と言えるだろう。[収録曲]1. Nebraska 2. Atlantic City 3. Mansion on the Hill 4. Johnny 99 5. Downbound Train6. Open All Night 7. Born in the U.S.A. 8. Reason to Believe 2025年リリース。 ネブラスカ '82 エクスパンデッド・エディション [ ブルース・スプリングスティーン ] Bruce Springsteen ブルーススプリングスティーン / Nebraska '82: Expanded Edition 【完全生産限定盤】(4CD+Blu-ray) 【BLU-SPEC CD 2】 ブログランキングに参加しています。時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓
2026.06.18
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ヴァラエティに富んだ楽曲と歌唱 『ロイ・オービソン・シングス』と同じ1972年の終盤に発表されたのが、ロイ・オービソン(Roy Orbison)の『メンフィス(Memphis)』というアルバムである。様々な楽曲をカバーし、アップテンポのものからしっとりと歌い上げるものまでヴァリエーションに富んでいて、ロイ・オービソンの魅力が存分に発揮された盤になっている。 アルバム冒頭の1.「メンフィス、テネシー」は、本盤の楽曲の中で唯一のシングル曲。チャック・ベリーのナンバーで、テンポがよくパンチも利いている。3.「ラン・ベイビー・ラン」は、ヴォーカル・トリオのニュービーツが1965年にヒットさせた曲である。5.「アイム・ザ・マン・オン・スージーズ・マインド」は、なかなか秀逸な1曲で、渋い歌声に惚れ惚れさせられる。6.「アイ・キャント・ストップ・ルージング・ユー」は、ファースト盤に収められたナンバーの再演。元はドン・ギブソンの楽曲であるが、この曲もまたロイ・オービソンの歌唱力を存分に堪能でき、本盤での聴かせどころと言うべき1曲になっている。 アルバム後半(7.以降がLP盤でのB面)に移る。7.「ラン・ジ・エンジンズ・アップ・ハイ」は、軽やかにテンポに乗った曲調と歌い方が心地よい。そうかと思うと、8.「イット・エイント・ノー・ビッグ・シング」では、しっとりとした歌唱を聴かせる。続く9.「アイ・フォウト・ザ・ロウ」は、ハードな曲調。1950年代のザ・クリケッツの楽曲で、1960年代にボビー・フラー・フォーがヒットさせたもの(1970年代の後半にはザ・クラッシュがカバーしたことでも知られている)だが、ロイ・オービソンらしさがうまくでたヴァージョンに仕上がっていると思う。[収録曲]1. Memphis, Tennessee2. Why A Woman Cries3. Run, Baby Run (Back Into My Arms)4. Take Care of Your Woman5. I'm the Man on Susie's Mind6. I Can't Stop Loving You7. Run The Engines Up High8. It Ain't No Big Thing (But It's Growing)9. I Fought the Law 10. The Three Bells11. Danny Boy1972年リリース。 輸入盤 ROY ORBISON / MEMPHIS [CD] 【中古】欧2CD Roy Orbison Sings / Memphis / Milestones MEDCD755 Edsel Records /00110 ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.06.15
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2026.06.15
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アラニスの世界デビュー盤 1995年にリリースされたアラニス・モリセット(Alanis Morissette)のアルバム『ジャグド・リトル・ピル(Jagged Little Pill)』の日本盤の帯には、“何の前ぶれもなく舞い降りた片翼の天使 アラニス デビュー”とある。筆者もその当時に初めてこの女性シンガーソングライターの存在を知り、本盤を繰り返し聴いたことを記憶している。 けれども、実際には“何の前ぶれもない”わけではなかった。実はこの時点でアラニスは既にカナダではよく知られた存在だったらしい。オタワ出身でフランス系カナダ人の彼女は、幼い頃から曲を書き始め、10歳でテレビのレギュラー出演を得て、そのギャラで自主制作盤のシングルを作っている。これが功を奏してMCAカナダと契約、1991年には国内限定のデビュー・アルバムをリリースし、アルバムだけでなく複数のシングルでもヒットを記録したという。 要するに、カナダでは既によく知られた天才少女だったわけである。その後、もう1枚アルバムを制作した後、高校卒業を機にオタワからトロントへ、さらにはアメリカ合衆国のロサンゼルスへと拠点を移し、ちょうど21歳を迎えた頃に世界的にリリースされたのが、本人キャリアとしては3枚目になる本盤『ジャグド・リトル・ピル』だった。 以上の経緯でお分かりのように、カナダで経験を積んだうえで世界的に“デビュー”したわけである。実際、カナダはもちろんのこと、全米、全英、さらに複数の国でアルバムチャート1位を記録した。やや荒削りな部分を感じないでもないが、大胆なヴォーカルと刺激的な詞、オルタナ寄りの音作りが聴衆に受け入れられ、全世界で3000万枚以上のセールス、さらにはグラミーの“レコード・オブ・ザ・イヤー”にもノミネートされることとなった。 注目曲をいくつか見ておきたい。1.「オール・アイ・リアリー・ウォント」.は、21歳とは思えぬ堂々としたヴォーカルがインパクトのあるオープニング・ナンバー。2.「ユー・オウタ・ノウ」は、アルバムからのファースト・シングル。激しい曲調が印象的で、当時ラジオで頻繁に耳にした記憶がある。4.「ハンド・イン・マイ・ポケット」と8.「ヘッド・オーヴァー・フィート」はシングルとしてカナダで1位のヒットとなり、どちらも好曲。さらに、10.「アイロニック」は、シングルとして成功したナンバーで、これも当時よく耳にした覚えがある。カナダで1位のほか、オーストラリアとニュージーランドのチャートで3位、全米でも4位の結果を残した。 他に個人的な好みでは、力強さが感じられる5.「ライト・スルー・ユー」、本盤の中ではややバラード風の9.「メリー・ジェーン」なんかもいい。全体として21歳の表現力とは思えないヴォーカルがとにかく印象に残る1枚だと思う。[収録曲]1. All I Really Want2. You Oughta Know3. Perfect4. Hand in My Pocket5. Right through You6. Forgiven7. You Learn8. Head over Feet9. Mary Jane10. Ironic11. Not the Doctor12. Wake Up (contains hidden track "Your House (A Cappella)")13. Perfect (Acoustic version)1995年リリース。 ▼CD / アラニス・モリセット / ジャグド・リトル・ピル (解説歌詞対訳付) / WPCR-85268[7/22]発売 【中古】 ジャグド・リトル・ピル/アラニス・モリセット 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.06.12
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1980年代後半、マイケルの大ヒット作 マイケル・ジャクソン(Michael Jackson,1958年インディアナ州生まれ)は、言わずと知れた20世紀ポップ界のスーパースター。“キング・オブ・ポップ”と呼ばれるが、2009年に50歳で亡くなっている。 1980年代から90年代にかけてことごとくチャート1位の大ヒットアルバムを残しているが、本作『BAD(Bad)』は1980年代後半のもので、史上いちばん売れたアルバムの一つとされる。1987年にリリースされ、全米や全英のほかカナダ、ヨーロッパ諸国、日本など10か国以上のチャートで1位、年間チャートでもイギリスやフランスで1位という爆発的ヒットとなった。 シンセ(当時の最新楽器だったシンクラヴィア)などを用い、革新的な音作りと近未来を感じさせる楽曲と演奏、世界観がとにかく人気を博した。リード・シングルの8.「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」を皮切りに、1.「BAD」、2.「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」、7.「マン・イン・ザ・ミラー」、9.「ダーティー・ダイアナ」など計9曲(ヨーロッパなどだけでシングルカットされたものも含む)もがシングルとなった。とりわけ、上に表題を上げた5曲は、同一アルバムから5曲連続で全米シングル1位という、驚異的な売り上げと人気を誇った。 上記シングル5曲の中で個人的に気に入っているのは、8.「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」と7.「マン・イン・ザ・ミラー」、次いで9.「ダーティー・ダイアナ」。他の曲も、とにかく当時はラジオや街中でも頻繁に耳にし、馴染みの曲である。上で触れた曲以外で個人的にお勧めをいくつか挙げると、4.「リベリアン・ガール」や6.「アナザー・パート・オブ・ミー」がいい。あと、1.「BAD」と並んでマイケルらしいダンス調という観点では、10.「スムーズ・クリミナル」も聴き逃がせない。さらに加えておくと、5.「ジャスト・グッド・フレンズ」は、スティービー・ワンダーが参加しているという点でも注目のナンバーだったりする。 なお、“スペシャル・エディション”や“25周年記念盤”など、未収録曲を収めた後世のリリース盤(特に後者はリマスターに加え、複数ディスクにライヴを含む多くの楽曲が収録されている)も存在する。[収録曲]1. Bad2. The Way You Make Me Feel3. Speed Demon4. Liberian Girl5. Just Good Friends [feat. Stevie Wonder]6. Another Part Of Me7. Man In The Mirror8. I Just Can't Stop Loving You [feat. Siedah Garrett]9. Dirty Diana10. Smooth Criminal11. Leave Me Alone [CD bonus track]1987年リリース。 BAD/マイケル・ジャクソン[Blu-specCD2]【返品種別A】 BAD [ マイケル・ジャクソン ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2026.06.08
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コルトレーンをフィーチャーした初リーダー作 “モダン・ジャズ史上、最強のジャズ・ベース奏者は?”と問われると、筆者はポール・チェンバース(Paul Chambers)と答えることだろう。1950~60年代に活躍し、自身のリーダー作も残したものの、他の演奏者のリーダー作に数知れず参加し、数々の名盤を支えた。しかし、1969年に33歳と若くして病死している。そんな彼にとって、20歳で吹き込んだ最初のリーダー作が本盤『チェンバース・ミュージック(Chambers’ Music)』である。ジャズ・ウェストというマイナーなレーベルから出されたもので、マイルス・デイヴィスのバンドでの仲間であるジョン・コルトレーンをフィーチャーしている。ピアノはケニー・ドリュー、ドラムスはフィリー・ジョー・ジョーンズである。表題は、ポール・チェンバースの名と“室内楽(チェンバー・ミュージック)”をかけたものということのようである。 全6曲、緊張感に満ちた完成度の高い演奏が、次から次へと息つく間もなく繰り広げられる。その緊張感というのは、決してピリピリしたものではなく、モダン・ジャズの名演によく見られるあの緊張感である。先進的というよりは、従前のスタイルを踏襲していると言えそうだが、その枠組みの中で、実に質の高い演奏が繰り広げられている。 1.「デクスタリティ」は、伝統的なイディオムに基づきつつ、コルトレーンの伸び伸びとしたサックスが印象的。2.「ステイブルメイツ」は、本盤のいい意味での緊張感が発揮された演奏。3.「イージー・トゥ・ラヴ」は、ポール・チェンバースのベースの働きに注目して聴きたい1曲。 4.「ヴィジテーション」も、チェンバースのベースに注目したい1曲。5.「ジョン・ポール・ジョーンズ」は、朗々としたコルトレーンのサックス演奏が印象的で、ケニー・ドリューのピアノが全体にうまく合う演奏を展開している。6.「イーストバウンド」は、聴き手を包み込み、かつ一体感をもって畳みかける緊張感のある演奏がいい。全体として、緊張感を持続しながら、個々の聴きどころがきちんと出ていて、モダン・ジャズの手本のような演奏、それでいて、ただの“手本”ではなく、聴き手をしっかりと引き込んでいく。そんな魅力に溢れた盤だと思う。[収録曲]1. Dexterity2. Stablemates3. Easy to Love4. Visitation5. John Paul Jones6. Eastbound[パーソネル、録音]Paul Chambers (b)Kenny Drew (p)John Coltrane (ts)Philly Joe Jones (ds)1956年3月2日録音。 チェンバース・ミュージック [ ポール・チェンバース ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.06.06
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ジャズ・サックスの巨人、追悼 ソニー・ロリンズが亡くなったとの報道がなされています(外部記事)。1930年ニューヨーク生まれで、今年(2026年)の5月25日、ニューヨークの自宅にて逝去とのことです。 ロリンズは、主に1950年代から2000年代に活躍し、80歳を超えて引退の身となっていました。テナーサックス奏者として活躍したのはもちろんのこと、「セント・トーマス」をはじめとする優れた楽曲も残しています。95歳で亡くなったわけですから大往生と言ってもよいかもしれませんが、哀悼の意を込めて、彼の演奏曲をいくつかお聴きいただきたいと思います。 まずは、上記の「セント・トーマス」が収められた名盤『サキソフォン・コロッサス』に所収の「ブルー・セヴン(Blue Seven)」です。 1956~57年ごろの彼の演奏は本当に神がかっていたように思います。もう1曲、別の名盤として名高い『ニュークス・タイム』から、「チューン・アップ(Tune Up)」です。 続いては、一度“引退”し、復帰後の作品から2曲お聴きいただきます。まずは、復帰作となった『橋』に収められた表題曲の「橋(The Bridge)」です。有名な話ですが、引退期間中、ロリンズはウィリアムズバーグ橋で人知れずサックスの練習をしていたとされます。その“橋”を主題とした楽曲です。 最後は、ほぼ同時期の『ソニー・ミーツ・ホーク』からもう1曲。このアルバムはコールマン・ホーキンスとの共演作ですが、若い頃、ロリンズはホーキンスの自宅にサインを求めに押し掛けた経験もあるとのこと。同作に所収の「オール・ザ・シングス・ユー・アー(君は我がすべて)」をお聴きください。 あらためてソニー・ロリンズのご冥福をお祈りします。R.I.P. サキソフォン・コロッサス [ ソニー・ロリンズ ] THE BRIDGE +4 [ Sonny Rollins Quartet & Jim Hall ] 【輸入盤CD】【新品】Sonny Rollins / Sonny Meets Hawk (Mini LP Sleeve) 【K2016/10/7発売】(ソニー・ロリンズ) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.06.02
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