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ここ数日、どうも歯が痛い。はて、虫歯だろうか、と思って自分の行動を振り返ってみると、どうやらピアノの練習をしている際に、歯を食いしばって弾いていることに、はっと気づいたのだ。それも、自分にとっての難曲や苦手な曲を弾いている時に限って・・・らしい。最近練習しているなかでは、ドビュッシーの「パスピエ」、そして毎度お馴染みのショパン「エチュードOp.10-4」。この2曲を弾いた後は特に歯と顎が痛く、だるさも感じられる。逆に、同じドビュッシーでも「プレリュード」あたりは楽譜を変えて1からやり直しであっても、歯を食いしばって弾いているようなことはない(ことに気づく)。ということは、リラックスして弾いているということである。つまり、歯の食いしばりは自分にとっての難曲バロメーターってところだろうか。ふと、普段、自分ってピアノを弾きながら無意識にどんな顔をしているのだろう、と考えると妙に笑えてきた。あまりそんなことを考えると、練習に集中できなくなりそうなので、とりあえず自分の表情を意識するのはやめておいたほうがよさそうだ。無意識に・・・といえば、WRC世界ラリー選手権の某ラリードライバーは、ドライブに集中していると無意識にポカンと口を開けてしまうクセがあるとか。テレビでその様子が放映されると、たまに解説者に「口を開けてます」と指摘されているが、無意識なんだからそっとしておいてあげて、と言いたいものだ。それにしても、この歯の食いしばりのクセは直さないと、それこそ歯にダメージを与えかねない。皆さんも苦手な曲にチャレンジの際はどうぞお気をつけて(って、こんなクセは私だけか)。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #29~#34昨日に引き続き#29-30を続けて繰り返し4回。#32の1-2指運動、更に#33の1-2-3指運動、#34の1-2-3-4指運動を数回繰り返す。●ツェルニー30番 #01~#21#01~19は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#20、本日も3連音符の旋律を丁寧に弾く練習。あともうひといき、といったところなのだが。#21、調子にのって#21も手を出してみる。半音階の練習だが、昔から半音階が好き自分にとってやりやすい曲。しかし、好きと得意は決して等しい訳ではないので、まずは正確に弾く練習。●バッハインヴェンション #01~#09#01~#07はノーミスで弾ければ1回ずつ#08、途中からテンポ加速する左手に気をつけながら通し練習。速く弾けても乱暴に弾いていては意味がないのだ。もっと丁寧に丁寧に、それでいて軽快に。#09、何故かこちらも途中からテンポ加速気味。指が少しこなれてくるとこれだから困る。とにかく落ち着いて弾くこと、これ必要。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、11小節目の3度進行はすんなりと弾けるようになったのだが、16小節の右・左手の弾き分けで戸惑ってしまう。何度も部分練習をしてみたがなかなか指が慣れてくれない。メヌエット、本日もウナコルダペダルと格闘中。右と左のペダルの踏み分け、これがなかなか難しかったりする。しかし、曲としてはメリハリがつき、かなり嬉しい。●ショパン エチュード Op.10-4本日も通しで超スローテンポ練習。恥ずかしくてどのくらいのテンポで弾いているかなんて公開出来ない程だが、それでもようやく最後までとまらずに到達することが出来たうえ、嬉しさもこみあげてくる。しかし、ここで急激にテンポをあげてはいけない。グッと我慢して、しばらくはじっくりとスローテンポで指慣らしである。頑張れ、自分!
Nov 11, 2004
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ここのところドビュッシーの「ベルガマスク組曲」の話題ばかりに固執しているような感もあるのだが、いかに最初の楽譜選びが後々まで尾を引くかというひとつの例として、また、自分の哀れな記録として残しておくことにしよう。ペダル・運指共に未記載な全音の楽譜に限界を感じ、結局、音楽之友社の楽譜をメインに、どうしても納得がいかない部分は春秋社の楽譜で、とダブル構成で練習を進めることにした「ベルガマスク組曲」。ところが、1曲目の「プレリュード」から己の今までの弾き方に間違いがあったことを、思い知らされることになった。■右手左手の弾き分けに悩む「プレリュード」そう、それはいきなり冒頭から間違っていた。えぇい、恥をしのんで書いてしまおう。1小節目フォルテシモから始まる部分、2拍目の八分音符1音目のC音、ここを私は左手のまま弾いていた。ところが、今回買ったいずれの楽譜も右手で弾け、と表現しているではないか。「うぅ、なんでやねん・・・」まぁその後は順調に進んでいた・・・と思いきや、11小節目の両手3度進行部分で再び壁にぶちあたる。それは、2拍目の3度を、右手はいきなり1-5指で押さえるとの指定である。「えっ、この狭き3度間隔を1-5指で???」、これは衝撃の運指であった。ところが、それまで2-4指を起点として3度進行を弾いていた時は、綺麗な音のつながりが得られなかったところが、音楽之友社編のこの運指で弾くと見事に音がつながるではないか。あぁ、やはり偉大な先生だ、安川先生。ペダルに関しては、おおざっぱな箇所に関しては、我流で使用していたものとさほど変わらなかったものの、細かな切れ間の指定は絶妙である。この「細かな切れ間」こそ、音を濁らせず、それでいて響かせる、繊細な部分だったのだ。これが上手くできていなかったがために、随分長い間、ペダルに悩まされていたらしい。さて、再び右・左手の弾きわけに悩む箇所が現れた。16小節と18小節である。私はそれまで素直に上段に掲載された音符は右手で、下段に掲載された音符は左手で弾いていた。それが新たな楽譜では各所で右左の弾き分けが生じている。つまり、上段の音符を左手で、はたまた下段を右手で・・・と。確かにその方が聴こえ方も良い。・・・が、指は既に慣れきってしまい、それを新たな方法に変えるのは至難の業だ。その後も数カ所においてそんな状態に陥り、通して弾いてみると、完成間近だった「プレリュード」は聴くに堪えないになっていた。■楽譜選びの重みを感じた、そんな出来事だったしかし、数度繰り返して弾いていくうちに、それまで感じていた限界よりも「先」が見えたような気がした。運指に慣れない箇所はもう少し部分練習を繰り返すとして、ペダルの使用方法、著名な先生が考えた運指、そして楽譜を紹介してくださった皆さんに感謝である。1から曲を自分色に染めたい人にはペダルや運指未記載の全音版でも良かったのだろうが、現在のところ、教えて貰える先生をもたない己としては、楽譜における細かな指示はある意味、先生の声でもあったりするのだ。あ、かんじんなことを追記しておくとすれば、全音の全ての楽譜がそうである訳ではないということだ。今回の「ベルガマスク組曲」がたまたま・・・であるので、くれぐれも誤解なきようお願いしたい。その後、気分が良かったので、春秋社の楽譜に掲載されていた「夢」を初見で弾いてみる。「夢」は、昔エレクトーンで何度も弾いていた曲(柏木玲子さんアレンジの「夢」はとても美しくて心地よいのだ)ゆえ、非常に馴染み深いのだが、ピアノ譜面を見るのはこれが初めて。原曲はこうだったのか、としみじみとメロディに酔いしれる。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #29~#34昨日に引き続き#29-30を続けて繰り返し4回。#32の1-2指運動、更に#33の1-2-3指運動、#34の1-2-3-4指運動を数回繰り返す。#29-30と、#32以降は訓練目的が異なるため、3-4-5指の訓練の為にもしばらく続けようかと思ってる。●ツェルニー30番 #01~#20#01~19は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#20、安定したテンポで弾けているが、やはり3連音符の旋律をもう少し丁寧に弾きたい。よって更に繰り返し練習だ。●バッハインヴェンション #01~#09#01~#07はノーミスで弾ければ1回ずつ#08、テンポが途中から加速するのは、どうやら譜面2ページあたりの左手に問題があるらしい。軽快に弾いているつもりが、どうにも指が焦って次小節へ行こうとしているのが気になる。#09、ようやくトリルも譜面に食い入るようにみることなく弾けるようになり、あとは音ミスがなきよう、繰り返し練習するだけ。それでも昨日から音ミスはかなり減ってきているため、落ち着いて弾けばそこそこ聴ける曲に仕上がってきた。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、新たな楽譜では、11小節目の3度のメロディ進行がネック。詳しくは上記を掲載済み。メヌエット、ウナコルダと格闘しながらこちらも上記同様に新たな楽譜で練習。●ショパン エチュード Op.10-4本日も通しで超スローテンポ練習。加えて、65小節から最後まで更に超スローテンポで部分練習。特に左手中心にリズムを変化させたり、アクセントをつけながら指を馴らしていく。さて、この効果は果たして出るのだろうか。部分練習後、再び通しでスローテンポ練習。しばらくはこの繰り返しか。
Nov 10, 2004
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一昨日の日記にて「ベルガマスク組曲」のペダル掲載に悩む話を掲載したところ、皆さんからアドバイスを頂き、本当に感謝感謝である。というわけで、早速それらの楽譜を見に、ヤマハエプリプラス立川へ行くことに。行きの電車のなかで「さぁ、どっちを買おうか、いっそ、両方買ってしまうか、いや、財布の中身は給料日前でこころもとないし。」、そんな思いが行ったり来たり。■音楽之友社と春秋社、さて、どっちを買おうかヤマハエプリプラス立川の楽譜コーナーに入ると、一目散にドビュッシー棚の前へ。すると、まず最初に発見したのは春秋社の井口基成氏校訂の世界音楽全集「ドビュッシー集1」である。アドバイス頂いた水色の表紙(同じく春秋社から出版されている門馬直美氏編集のドビュッシーピアノ名曲集)のものは、残念ながら今回見当たらなかったので、代わりに世界音楽全集を手にとってみた。そして、その横には安川加寿子氏校訂の「ドビュッシーピアノ曲集II」も並んでいる。両方を手にとって、早速譜面をパラパラとめくってみる。すると・・・「あぁ、確かにペダル記号や運指が書かれている、そうそう、これこれこれ!」楽譜コーナーではゆっくりと楽譜選びが出来るよう、なんと椅子まで設置されているので、ここでじっくりと楽譜を吟味することにする。確かにペダル位置はもとより、運指がかなり異なっている。話題のuna cordaペダルについては、春秋社の方には記載されていない。ところが、音楽之友社の方は、ここでも!えっ、ここでも?ここも???というくらいに多用されているではないか。「えっと・・・・」、吟味しはじめて数十分が経過、まずい、結論がでない。安川加寿子先生の注釈、これはかなり捨てがたい。じっくり読みたいし、このuna cordaの嵐を経験してみたい。一方、春秋社の楽譜の運指も、かなり気になる。しかも、よくよく見れば、今まで右手で弾くと思われていた音符が左手だったり、はたまた、その逆だったり、これがまた楽譜によって異なっていたりと、頭のなかは更にもつれていく。■結局、両方の楽譜を持ってレジへそう、皆さんのご想像のとおり、両方買ってしまったのであった。さすがに1時間近くも悩んでいる訳にはいかない。あぁ、ベルガマスク組曲の楽譜に3冊(全音含めて)も買って、わたしゃ、ベルガマスクコレクターか。まぁ、音楽之友社の楽譜には、他に「版画」も掲載されており、一時中断している「雨の庭」をいずれこちらの楽譜で練習しなおそうと思っていることだし、春秋社の楽譜には、我が心の癒し曲「夢」が掲載されており、練習のあいまにでも弾いてみようかと。というわけで、基本は音楽之友社の楽譜で練習、運指や右左手の弾き分けで悩んだ場合、春秋社の楽譜を検討しながら、自分なりの「ベルガマスク組曲」を組み立てていってみたい。さて、かんじんの練習の悪戦苦闘ぶりについてはまた翌日の日記で詳しく掲載するとして・・・----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #29~#34#29-30を続けて繰り返し4回。#32の1-2指運動、更に#33の1-2-3指運動を数回繰り返す。#32の1-2指運動も随分楽に弾けるようにはなってきた。本日から#34の1-2-3-4指運動へ。#32に比べればかなり楽にこなせるから安心。●ツェルニー30番 #01~#20#01~19は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#20、今日になって妙にすんなりと弾けるようになったのは何故?理由が見当たらない(いや、テンポが安定して弾き方まで安定したらしい)が、この調子でもう少し通し練習をしよう。●バッハインヴェンション #01~#09#01~#07はノーミスで弾ければ1回ずつ#08、よし!だいぶ軽快に弾けている。ただ、軽快に弾きすぎてテンポが速くなるのはいかがなものか。学生の頃はあまり好きではなかった#08だが、今、改めて弾いてみると「良いじゃないの、この曲!」と見直している。#09、本日も多大なトリルに悩まされながら、更に臨時記号のトラップに落ちぬよう練習。コツがつかめれば仕上がりが早いと思われたこの曲、案外と難しいが、途中で「あれっ」ととまる回数はグッと減ってきた。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、音楽之友社の楽譜にて新たに練習開始。運指やペダルに悪戦苦闘。詳しくは明日の日記をお楽しみに。メヌエット、こちらも同様結局、新たな楽譜でベルガマスク組曲に没頭するあまり、ショパンエチュードにたどり着けなかった、本日の練習であった。
Nov 9, 2004
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ピアノ練習の合間、ちょっと休憩をしようとテレビをつけたら、いきなりYKKのサッシのCM、しかもBGMはドビュッシーの子供の領分「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」ではないか。そう、この曲こそ、私がピアノ再開の道しるべとなった曲でもある。し・か・し・・・まるで、テレビの画面から「おーい、最近弾いてないけれど、大丈夫かぁ」と言われてしまったような感覚に陥り、休憩もそこそこに慌ててピアノへと戻っていったのはいうまでもない。そういえば、何処の会社のテレビCMだったか忘れたが、保険会社のCMではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が使われているし、かなり以前、東京電力ではハイドンのソナタ ハ長調Hob.XVI-35が使われていたっけ。TV朝日のバラエティー番組「いきなり黄金伝説」では何かとツェルニー30番の各曲が流れ、これを聴く度に「まずい、練習せねば・・・」と思ってしまう自分が悲しい。実は、我々は日々の生活のなかで、さりげなくクラシック音楽に触れていることが多いようだ。相方が早い帰宅ゆえ、本日の練習も少なめ・・・いや、決してゆっくり帰って来いなんて言ってる訳ではないのだが・・・----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #28~#33昨日同様、#28を繰り返し2回。#29-30を続けて繰り返し4回。#32の1-2指運動、更に#33の1-2-3指運動を数回繰り返す。#32の1-2指運動も随分楽に弾けるようにはなってきた。●ツェルニー30番 #01~#20#01~19は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#20、今日もあまり進歩がみられず。もっと弾きこみが必要か。●バッハインヴェンション #01~#09本日は#01~08はお休み(というか、時間不足により省略)#09、テンポが安定しないため、メトロノームに合わせて練習。トリルが不格好になることがあり、これは先が思いやられる。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「パスピエ」プレリュード、あいかわらずペダルで悩みながら数回の通し練習。明日こそはペダル掲載した楽譜を買いに行こう。メヌエット、こちらも通しで数回練習。パスピエ、テンポをおとして、左手を重点的に練習。左手怒濤のスタカートはやはり難解だ。どうしても音ムラがでてしまう。●ショパン エチュード Op.10-4「もっと頑張れ第27小節~46小節」月間に少しめげてきたため、本日は通しで超スローテンポで練習だ。部分練習では弾けても、通しで弾くとつまずいてしまったり。持続力が不足しているのかもしれない。通し練習ももう少したっぷりした方が良いはずなのだが・・・時間が・・・・----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」テレビCMを聴いて慌てて弾く羽目となった。あぁ、暗譜は出来ているが、少し弾き方が荒いような気がする。やはりこれも定期的に弾く必要ありか。
Nov 8, 2004
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そういえばドビュッシーの「ベルガマスク組曲」の楽譜を購入してからもうすぐ2ヶ月。譜面自体は決して難しくはない曲たちなのだが、どうも己の演奏の仕上がり具合にいまひとつ納得ができない。まぁ、「月の光」を除く3曲を行ったり来たりなんぞしているから、1曲に集中しきれておらず、早い上達が望めるはずもないのだが。現在、最も悩んでいるのは、・・・今更言うな、と言われそうだが、ペダルの踏み位置である。全音の楽譜を使用しているのだが、これには一切ペダル記号が掲載されていないのだ。それこそ己の判断でペダルを使用せよ、ということだろうが、音の響きやら余韻を重んじるドビュッシーのペダル踏みって、実はすごく難しいのではないだろうか、と頭を悩ませる羽目に陥っている(って、勿論ドビュッシーに限ったことではないか)。確たるリファレンスを持たない自分が譜面だけを頼りに曲を完成する場合、書かれていない部分をどう色づけするか、そのひとつがいまさら悩んでいるペダルの活用部分だったりするのだ。でも、全音さんにあえて言いたい、どうしても踏んだほうが良い、という箇所にはペダル記号を入れて欲しかった。そ、それとも、まさかペダルは無しよ・・・なんて話では??(そんなことはないか)。いや、その程度のことならば自分でペダル位置くらい考えろ、ということか。まぁ、曲の解釈は人それぞれではあるが、「パスピエ」において終始ペダルをフル活用している演奏を聴いた時には、かなり驚かされた。あれはあれできっと有りなんだろうが、自分が描いていた「パスピエ」の印象とは全く異なっており、音楽の奥深さを思い知らされた瞬間であった。でも、パスピエの左手は軽いスタカートで・・・、やはり私はそう弾きたい、それがどんなに難しいとしても。そう、ピアノってやっぱり難しい。ところで、どなたかベルガマスク組曲にてペダルが掲載された楽譜をご存じの人はいないだろうか。結局、どこまでも楽譜に頼りたがる私である。それでは最後に恒例のピアノ練習メニューを・・・本日も練習量は少なめ----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #28~#33昨日同様、#28を繰り返し2回。しかし、今日は#29-30を続けて繰り返し2回。#32の1-2指運動、更に#33の1-2-3指運動を数回繰り返す。(本日はツェルニーとバッハインヴェンションはお休み)●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、ペダルで音を濁らせないように、と思いながら弾くと何故か前に進まない。これって、もっと最初の時点で悩んでおく事項ではなかったのか。メヌエット、通しで数回練習。●ショパン エチュード Op.10-4「頑張れ第20小節」週間は、とりあえずおいておくとして・・・「もっと頑張れ第27小節~46小節」月間本日も第41小節目~46小節の音階とアルペジオの混合部分を重点的に練習。結局、根本的に指が弱いのではなかろうか、と判断し、この部分を片手ずつリズム変えをしたり、アクセントをつけたりして弾いてみる。あぁ、これではまるでハノン状態ではないか。しかし、これをしばし繰り返していると、この部分のフレーズも頭にたたき込まれるので一石二鳥のような気がしてきた。これはエチュード、つまり練習曲なのだから、とことん弾きこむことに意義があるのではないか・・・と信じて。
Nov 7, 2004
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昨日に引き続き、夜になってからラヴェルピアノ曲全集のCD2枚組(パスカル・ロジェ)を聴いてみる。本日は、「聴く」側からではなく、「弾く」側としてラヴェルの曲を聴いてみようと思い、DISC2をセットする。1曲め、前奏曲にはじまり、ハイドンの名によるメヌエット、ボロディン風に、古風なメヌエット、亡き王女のためのパヴァーヌ、シャブリエ風に、鏡、水の戯れ、最後に連弾曲のマ・メール・ロワと続く。ラヴェルの音楽って、静かな夜にとてもよく合っている。こんな穏やかな気分にさせてくれるのは、やはりラヴェルが創り出すあのメロディラインによるものだろう。昨日聴いたDISC1のソナチネやクープランの墓、夜のガスパールはまさしく大曲な印象だが、本日聴いているDISC2はどれも皆、こじんまりとしていながら耳に優しい小品が多い(鏡を除く)。当初は「鏡」と「亡き王女のためのパヴァーヌ」が目当てであったDISC2だが、またしてもお目当て以外にて「弾きたい病」を発する曲に遭遇することになろうとは・・・そう、今回、私の心を強く揺さぶったのは「古風なメヌエット」。なんとラヴェルがまだ学生時代に作った、いわゆる初期の作品なのだが、懐かしさを感じる古風なメロディのなかにラヴェル特有の現代風な色つけがほどこされ、これが実に絶妙なのだ。中間部は正統派な古風でゆったりとした進行だが、私はなんといっても冒頭のドラマチックな主題部分が好きだ。しかし、聴けば聴くほど、ラヴェルの難しさが身体に染みわたる。結局、出た結論は「絶対に弾けません、これは」もしかしたら、「亡き王女のためのパヴァーヌ」だけは弾けるようになりそうだが、「鏡」や「水の戯れ」は逆立ちしても弾けるようになりそうもない。あぁ、これらは聴くだけに徹しようと、すごすごとCDを取り出す。それにしても、様々な曲に出逢えば出逢うほど、弾きたい曲も山のように増えていく・・・こうして私はどつぼにはまっていくのかもしれない。気を取り直して練習日記を・・・多くの社会人ピアノ弾きの皆さんは、休日にたっぷり練習するであろうが、主婦にとっては休日になると身が入らないのが現状だ。1日がもっと長ければいいのに。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #29~#32,#51#29-30を続けて繰り返し4回。以前から比べれば薬指も少しは元気に動くようになってきたような気がする。そして今日も#32に泣く。俗に言う「脱力」というものが出来ていないのか、1-2指の練習をすると左腕がどうしても痛くなってしまうのだ。●ツェルニー30番 #01~#20#01~18は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#19、昨日つまずいていた最後の2小節、1-4の指くぐりは本日クリア。全体的にもう少し余裕ある演奏をしたいのでもうちょっと頑張ってみよう。#20、右手3連音符の連続から左手3連音符へと移動する小節でつまずく感あり。この小節を中心に練習。●バッハインヴェンション #01~#07#01~#06はノーミスで弾ければ1回ずつ(#1,2,3,4はOKだが、#05,06はやや不安げな演奏になっているような気がする。こんなことではメイン練習に戻す必要あり?)#07、若干の音ミスはあるものの、トリル含めて良い感触で弾けるようになってきた。あと数日間でなんとか自信ある演奏へと仕上げよう。●ショパン 即興曲第1番Op.29「ようやく現役時代に弾いたレベルに近づいてきたか」と思ったのは大間違いであった。右手が勝手にテンポアップしてしまうため、それに引きずられるように左手が動いてしまう。これはきちんとリズムを頭にたたき込む必要ありかと、メトロノームに合わせ、テンポ120からスタート。いつも弾くスピードよりも遅めで練習した方が効果的と見こんでのことだ。●ショパン エチュード Op.10-4頑張れ「第6と20小節」週間ということで、本日もうなされる程に第6小節と20小節前後数小節のみに取り組む。多分、今夜の夢にも登場しそうだ、第6小節。少しずつ運指に慣れてきたものの、20小節の方は左手16分音符4固まりの 最初の固まりで音ミスすることが多い。
Oct 31, 2004
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ピアノに向かって練習していると、どうしても指が思うように動いてくれないような箇所にぶち当たる。そう、この日も左指の運指に頭を悩ませていた。その曲はといえば、このごろ熱心に練習しているショパンのエチュード Op.10-4である。日々の練習日記でもしばしば登場する苦労箇所の先頭にあげられている第6小節目、これが私にとっては厄介な存在なのだ。具体的に言ってしまえば、左手16分音符4音の固まりが連続している箇所であり、以下のように弾くのだが・・・各音 (D#-E-D#-G#) (C#-D#-C#-G#) (B-C#-B-G#) (A#-B-A#-F##)運指 (2 -1-3 -1) (4 -2 -3 -1) (4-2 -3-1) (4 -2-3 -1)3固まり目までは順調に動いている左指も、この最後のA#-B-A#-F##を弾くときに毎度のように手がとまってしまうのだ。しかも指は狭い間隔を、薬指から人差し指、中指へと細々動かすものだから必ずもつれ合っている。「こんなところで、指どうしで喧嘩するなー」と何度吠えたことか。結局この日、この小節を含む前3小節だけを、壊れたレコードのように何度も何度も何度も何度も弾く。ようやく弾けるようになっても、今度は音の出方に納得がいかない。またしても、何度も何度も何度もこの3小節の間をいったりきたり。一体、それだけでどのくらいの時間が過ぎていったことか。あぁ、つくづくヘッドフォン練習でよかったと思う今日このごろである。きっと明日になったら少しはまともに弾けているかもしれない。でないと、なんだか報われない、そんな気がした。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #29~#32,#51この#32って結構疲れる。というのも、1-2指のみを使っての指の訓練だ。#51のオクターブ練習もやはりハード。手首が疲れたらテンポを落として弾くこと、復活したら再びテンポを上げろっていわれても、疲れっぱなしだったりする。●ツェルニー30番 #01~#20#01~18は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#18が本日からようやく仲間入り。最近は各曲間をとらずにそのままノーストップで進めていっているが、これが結構楽しい。#19、もう1日程度練習してからの方が確実か、そうしたらノーミス1回組コースへ。#20、3連音符の連続だが、運指が少々ややこしい。楽譜をみてじっくり弾こう。●バッハインヴェンション #01~#07#01~#05はノーミスで弾ければ1回ずつ。#06、インヴェンションのCDを聴いてみたところ、私は予想以上にアップテンポで弾いていたらしい。テンポを落として落ち着いて弾くとOK。#07、この曲はトリル多用なため、これが綺麗に決まらないと曲が台無し。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、メヌエットともに通しで数回練習。●ショパン 即興曲第1番Op.29ようやく現役時代に弾いたレベルに近づいてきたか。本日の無謀な挑戦●ショパン エチュード Op.10-4エチュードについては上記のとおり。いまだに無謀な挑戦は続いている。やはりこうなったら仕上がるまでやるしかないだろう。
Oct 28, 2004
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学生の頃には割と得意分野だったバッハに、何故か現在、大苦戦している。年をとって脳が固くなってしまったのか。というわけで、毎日バッハ インヴェンションの練習をしている訳だが、毎日#01~#07を練習していても、どうにもバッハを堪能できていないような気がしてならない。インヴェンションを通して、右・左の各メロディの聞き分け、独立した動き、旋律の区切り等を学んでいることは確か。しかし、楽譜をみれば分かるだろうが、一見、譜面は簡単そうでありながら、音数が少ない分、音にムラがあるとそれが顕著に表れる。インヴェンションは、ペダルとも無縁なため、ごまかしだってきかない。更に、右手と左手で旋律の区切りがバラバラだから、つい右手の旋律の区切りにつられてしまっては、これまた台無し。あぁ、まさしくバッハインヴェンションは「頭の体操」そのものである。普段、電子ピアノで練習しているものだから、ついつい「チェンバロ」の音色で弾いたらそこそこ格好もつくだろうな、なんて誘惑にそそられることもあったり。というのも、チェンバロで弾く分には音ムラがない分、妙にバッハらしく聞こえてしまったりするのだ。「いや、ピアノで弾いてこそ、練習だろうに」・・・、すごすごとピアノの音色に戻して練習するしかない。こうして今日も、固くなった頭を柔らかくすべく、バッハの練習にはげむのである。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #28~#31,#51昨日同様、各指の訓練とともにオクターブ練習。かなり持続力を要するうえにハノンで譜めくりするといきなりモチベーションが下がるから困ったものだ。●ツェルニー30番 #01~#19#01~17は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#18、よし!昨日よりは良い感じでトリルが決まるようになってきた。でも軽く弾くのと弱々しく弾くのとではまた音が異なるのでこのあたりが難しい。#19、きっと明日はノーミス1回組に仲間入りか。アルペジオの音外しもなく、安定して弾けるようになった。●バッハインヴェンション #01~#07#01~#05はノーミスで弾ければ1回ずつ。ところが#05で本日大きくつまずく。毎回同じ箇所で止まるのであれば、部分練習のやりようもあるが、毎回別の場所でつまずくとはこれいかに。もしかしたらまだまだ練習が足りなかったのか(ここで多大なる時間をとられる)。#06、#05で疲れ果て、しばし休憩後に#06にトライしたところ、こちらの方が本日はスムーズに進む。中間部の短調部分、右手の32分音符の連続で音ミスすることがあるため、ここを重点的に。#07、焦らずじっくり練習。片手トレモロに合わせてメロディを奏でる部分、リズムを崩してはならない。●ショパン 即興曲第1番Op.29どうしても左手の動きに焦りを感じる。ゆっくり弾いても左手だけが速く動こうとしてしまう、これが厄介。・・・と、ここで本日は時間切れ。なんとショパンエチュードとドビュッシーの練習が出来なかったのであった。おまけに左手も痛い。幸い、しばらく休憩すれば痛みはなくなるため、ただの疲労のようだが、ここで無理して弾けば再び腱鞘炎へ逆戻りだ。気をつけろ!自分。
Oct 27, 2004
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先日実家から引き上げてきた楽譜を整理しつつ、ピアノの周りに散乱した楽譜を棚に戻していると、ふと、シューベルトの「アンプロンプチュとモーメントミュージカル」の楽譜が顔を出した。少し前まで、シューベルトの即興曲を練習していたのだが、ショパンのエチュードと即興曲に浮気してから、楽譜の山の下の方へと沈んでしまったシューベルトの楽譜はどこか寂しそう。っと、この「アンプロンプチュとモーメントミュージカル」、和訳すれば「即興曲」と「楽興の時」であるが、この楽興の時と聞いて思い出すのは、幼い頃の休日だ。日曜日の朝、それはこの楽興の時のメロディから始まる。それはまるで目覚まし時計のごとく、いや、心地よい朝の目覚めにふさわしいメロディ(かな?)。ブンッチャッブンッチャッブンッチャッブンチャッ、タッタラタッタッ タ~~タ~~実はこの「楽興の時」、ラジオNHK第一で毎週日曜日の朝に放送しているクラシック音楽番組「音楽の泉」のテーマ音楽でもあるのだ。両親ともにクラシック音楽が好きなため、日曜の朝は必ずといって良いほど、このラジオを聴いていた。そして流れたクラシック音楽で気に入ったものがあれば、その都度LPレコードを入手しており、そのせいで自宅には数百枚ものLPレコードであふれかえっている。そんな環境のなかで育ってきた私なので、どうしても「楽興の時」=日曜日の朝という印象が強いのだ。今は私も独立して、たまに実家に帰る程度なのだが、最近、私がピアノを再開したということもあってか、クラシックな話題が少しずつ復活してきた。ところで、ラジオ「音楽の泉」はまだ健在なのだろうか。現在はラジオを聴く環境がないため、「音楽の泉」の存在すら忘れていたのだが、楽譜をみて、ふと懐かしく思ってしまった。しかし、そんな私はこの「楽興の時」を弾いたことがなかったりする。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #28~#30,#51各指の訓練とともにオクターブ練習を少しやってみた(どうも最近オクターブの音を外す無様な姿に腹が立ってきたため)●ツェルニー30番 #01~#19#01~17は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15も本日からようやく仲間入り。#18、4-5指トリルは軽く力をいれずに、ということを心がけて弾いてみたが、知らぬ間に力が入ってしまう。これはやはり難解か。#19、途中のアルペジオで音を外す時があるがそれ以外は快調。仕上げ段階に進みたい。●バッハインヴェンション #01~#07#01~#05はノーミスで弾ければ1回ずつ。どうもインヴェンションを練習すると、その日の気持ちが如実に表れるようでコワイ。今日は安定した気分で快調に進む。#06、現役時代は苦手でなかったはずのこの曲が何故かうまく進まない。冒頭の8分音符が続く小節に間延び感を感じる。テンポも不安定。#07、バッハの運指は思った以上に厄介。どうしても納得いかない運指の記述は無視して進めているのだがもう少し練習が必要。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、メヌエットともに通しで数回練習。●ショパン 即興曲第1番Op.29ついついペダルに頼るその弾き方、なんとかならないのか(自問自答)。本日の無謀な挑戦●ショパン エチュード Op.10-4前の日にあげた苦労部分を特に練習。まだまだ焦るな、ゆっくり弾こう。速く弾くなんてことはいつだって出来るのだ(いや、指の動きが追いつかなければ速くは弾けないだろうに)。というか、一度速く弾きだしたらなかなかゆっくりテンポに戻すのは逆に困難だったり。というわけで、今日もひたすらじっくり取り組む。
Oct 26, 2004
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いや、親をがっかりさせたといっても私のツェルニー30番演奏を聴いて、ではないのが唯一の救いだが。というのは、先日、実家に帰った時の話、母が「ピアノは今、何を練習してるの?」と聞いたものだから、すかさず私は「ツェルニー30番だよ」と言い返した。すると、「ツェルニー30番?」と、母は不可解、かつ、かなり不満そうである。母のなかでは、まだ私が若かりし頃、がんがんピアノを弾いていた姿が記憶に焼き付いたままらしい。「20年もブランクがあったのだから、ある程度やり直さないと弾けないよ。ツェルニー30番はピアノ練習の基本よ基本」なんて最もらしいセリフを言いながら、親のがっかり顔をみて、逆に悲しくなってしまった自分。ピアノを弾いてがっかりしているのは、何を隠そうこの私なのに。ここで発憤して頑張るか、はたまた、昔は弾けたのに今は弾けないもどかしさでやめてしまうかが分かれ道なのだ。母ちゃん!きっと昔のようにピアノが弾ける日が来るから、いや、来るかもしれないから、そんなにがっかりしないで待っててね。一応、発憤しているつもりでいるが、ピアノの練習はやっぱり地道が一番!続けてナンボである。いや、それを数十年かけて実感した自分である。(実は前日の日記にて、実家のピアノが弾けずじまい・・・という話には上記の裏話があったのであった)そう言う母はといえば、あいかわらず「エリーゼのために」だけを弾いて満足しているらしいとか。いや、昔はランゲの「荒野のバラ」の方が得意だったのに、と本人は語る。数十年前はよく耳にしたこの荒野のバラ、今でも弾く人はいるのだろうか。穏やかなメロディがなんとも心地よかった印象があるのだが。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ツェルニー30番 #01~#19#01~17は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15も本日からようやく仲間入り。#18、今日も3指押さえ4-5指トリル部分に苦戦しながら練習。こうなったら意地でも続けよう。4-5指の強化のためだ。30番の攻略ページ等をあちこち見ていると、このトリルは軽く力を入れずに弾くのがコツだとか。よし、明日やってみよう。#19、こちらの方が#18よりもとっつきやすい。32分音符が装飾音符になりがちと解説ページに掲載されていたが、これは特に問題なく弾けている。●バッハインヴェンション #01~#07#01~#05はノーミスで弾ければ1回ずつ。今日はどうにも不調で、凡ミス目立つ。どうやら気持ちに焦りがあるのか、テンポが安定しない。一休憩してゆったりとした気分で弾いたところ、ようやく調子が戻ってきた。#06、各所に現れる32分音符でリズムが崩れがち。もっと頑張れ。#07、出だしが左手トリルから入るあたりが、#05と類似しているのだが、こちらは短調。まずは譜面通りに音だしから。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、最終仕上げに入ってからペダルの踏み方が気になる。和音部分は特に気をつけて踏み換えしなければ。メヌエット、音ミス解消せず。まだまだ練習を要す。●ショパン 即興曲第1番Op.29この曲はつくづく左手の早い動きの練習になるものだと実感。冒頭から続く3連音符の連続に指が疲れるということは、まだまだ余分な力が入っているということか。----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜でさらっと。----------------------------------------------------本日の無謀な挑戦●ショパン エチュード Op.10-4ようやく通し練習が出来る程度になってきたが、まだまだ途中で「あれっ、あれあれ」と中断することがあったり。ウィーン原典版の運指はなかなか納得がいくものだが、それでもたまに不自然な動きに戸惑ったり。ただいま苦労中な部分は06小節と20小節:左手の4-2-3-1の指の動きにもつれを感じる(この二つの小節は共通した動きなのだ)30~31小節:両手16分音符の動きで一瞬手が止まる?46小節:両手ユニゾンがきまらない(涙)、これも左手の運指に苦労中70小節:何故か左手オクターブ、右手和音、いつも音をはずす?これは部分練習不足によるもの71~74小節:規則的な動きゆえ、逆に一度ずれたらずれっぱなしで弾いてしまう、間抜けな私。っと、これだけわかっているならば、もっと練習せねば・・・ある程度弾けるようになると、ついついテンポアップして弾きたくなってしまう、これも禁物。まだまだゆっくりテンポで練習することが必要だ。
Oct 25, 2004
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薄日がさすどんより空の日曜日、久々に埼玉にある実家に帰ってみる。お目当ては勿論実家に置いてあるピアノ。しかし、車で都内から埼玉へ帰る道のりは毎度渋滞にまみれ、距離的は決して遠くないはずなのに、ひどいときには4時間もの時間を費やしてしまうのだ。この日はさほどの渋滞ではなかったものの、途中で野暮用があったりと、実家への道のりはやっぱり今日も遠かった。結局、実家にたどり着いたのは夕方過ぎであり、居間でテレビを見ながらつくろぐ家族団らんの場に、私のへっぽこ演奏を流す勇気がどこにあるだろう。「うぅ、今日は弾けない・・・」、これでは何のために実家へ帰ったのだ?(って、たまには両親の顔を見ることだって、親孝行のひとつだろうに)居間に鎮座するピアノを恨めしそうに横目で見ながら、本棚をあさっていると、先日見つけた楽譜の束(10/12の日記:「いつのまにか捨てられた楽譜?」を参照)とはまた別な位置に楽譜を発見。こんなところに全音版のショパン エチュード集がひっそりと隠れていたのであった。どうやら、両親が到底弾きそうもない楽譜をまとめて別場所に置いていたらしい。確かに、この楽譜には10-3別れと10-12革命のページだけがなにやら使い込んだ形跡が残されている。しかし、当時の記憶をたどってみると、曲としては仕上がらずじまいで放置されたようだ。「とりあえず参考のために持って帰ろう・・・」更にムソルグスキー「展覧会の絵」の楽譜までが顔を出す。「あれ、これってやったっけ?」とペラペラと譜面をめくれば確かに数カ所に丸印や合格印が書かれている。「まずい、どうしてもやった記憶が思い出せない」、もしかしたら私は健忘症なのか。もっと記憶から消え去っていた楽譜が現れた。シューマン「蝶々とアラベスク」である。楽譜をみれば難易度は高くなさそうなものの、弾いた記憶も、そして曲の印象すら頭の中からポッカリと抜けきっている。「ど、どんな曲だっけ?」、だいたいシューマンの曲は今までほとんど弾きこんだ記憶がない。せいぜいトロイメライと飛翔ぐらいだろうか。他にも「子供の情景」等、一般的にも有名なものはあるはずなのに、何故か手を出していなかったのは、当時はまだシューマンの良さが理解できていなかったからかもしれない。今は理解できているか・・・といえば、それは定かではないが。他にも、ボロボロ朽ちたピアノピースが次から次へと奥から現れ、中でも朽ち度が最も高かったのは「トッカータとフーガニ短調」。「あぁ、確かにバッハに魅せられて相当練習したっけ」、しかし、今となっては到底弾けまい。だって、これは確かエレクトーンのパイプオルガンサウンドで練習していたのだから。(そんなエレクトーンも今は無い・・・)というわけで、古い楽譜をえっさえっさと持ち帰ったはいいが、はてさて、再びこれらの楽譜を開くことがあるのだろうか。結局、折角の日曜日はほとんど練習できず。朝起きてショパンのエチュードとツェルニーを数曲弾いただけで終わってしまったのであったが、まぁ、その分、翌日の練習に力をいれることにしよう。たまには家族孝行もしていないと、ピアノ自身を疎まれてしまいそうでならない。ピアノ練習の時間を捻出するのは、なかなか難しいものだ。
Oct 24, 2004
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10月23日17時56分、ちょうどピアノの前でショパンエチュードと格闘していたその時刻、まさか新潟を中心に大地震が発生していようとは思いも寄らなかった。それを知ったのは、18時過ぎ、休日出勤している相方からの電話であった。「そっち、大丈夫?」しかし、私は何のことだかわからなかったのである。「大丈夫って何が?」「何がって、地震あったでしょう?こっち(勤務先)はかなり揺れたよ」、そう言われても、揺れた実感がない。「???地震???」、いや、エチュードの練習に没頭するあまり、地震があったことを知らなかったのであった。特に私の場合、エキサイトしてくると自分自身が揺れているので、ピアノを弾いている時に地震が発生するということは、私にとってかなり危険な状態なのだ。その後、慌てて練習を中断、テレビをつけると次々とニュース速報が飛び込んできた。しかも、どのチャンネルでも臨時番組に切り替わっている。そして、自分が住む地域でも地震があったことをそこで知ったのであった。結局、それからピアノの練習を再開することなく、テレビの情報を食い入るようにみながら、地震に気づかなかった自分にゾッとする始末である。最も被害を受けたのが新潟県小千谷市であり、なんと震度6強だったとか。しかも震度6前後の余震が数度発生しているため、その被害は甚大であろう。小千谷市をはじめとした新潟の各市町村は、何度も訪れた場所であるだけに言葉も出ないほどにショックである。地震に遭われた皆様に対しお見舞い申し上げます。それにしても、実際、震度5以上の地震に遭遇したら、私は一体どうするのだろうか。楽譜をかかえてピアノの下で震えているしかないのか。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ツェルニー30番 #01~#18#01~14,16,17は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15、ショパンエチュードを練習するようになってから、指がうまく開くようになったのか、ミスもほとんどなくなった!#18、3指押さえ4-5指トリル部分も少しずつ進歩。しかし、この部分、2指押さえ3-4指トリルならば合格レベルなのに。●バッハインヴェンション #01~#06#01~#04はノーミスで弾ければ1回ずつ。今日は快調、ほとんど1回で次にGO#05、ミスもほぼなくなり、あと1,2日練習すればノーミス1回ずつに含められそう。#06、単純な曲のはずなのに何故か音ミスが多いのは何故?練習量が少ないのか。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、曲としてまとまってくると、つい気がゆるんで丁寧に音を出せなくなることがあるので要注意。メヌエット、最後の盛り上がり部分で音ミスすることが多いので、部分練習。●ショパン 即興曲第1番Op.29通しで数回練習。左手のぎこちない動きがまだまだ解消できない。----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜でさらっと。----------------------------------------------------本日の無謀な挑戦(10/22~23練習分を掲載)●ショパン エチュード Op.10-410/22は1~50小節(4ページ冒頭)をノンストップで繰り返し練習。3ページ目(33小節~49小節)は何度練習しても頭のなかで整理しきれてなかったのに、22日に改めて弾いてみると、少し明るい兆しが見えてきた。やはり徹底的な部分練習が必要であったことを実感。4ページ目は1ページ譜とほぼ同じため、4ページ冒頭(50小節目)を終点として、1小節から50小節をノンストップで何度も繰り返し練習。10/23は、いよいよ最終ページ(5ページ目)の練習だ。指の動きは至って規則的なので弾きやすいはずなのに、左手のオクターブ移動が音ミスしやすく、我ながら情けない。しかし、最後までたどり着いたことで気分的には非常に楽になった感がある。あとはとにかく練習練習!少しでもテンポ良く、格好良く弾けるために。(と、ここで相方から地震の電話が入ったのであった)
Oct 23, 2004
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1日1ページずつ進めば5日で最後まで到達、これを目標に進めてきたショパンエチュードOp.10-4。ところが3日目、つまり、3ページ目(33小節~49小節)で悩まされることとなってしまった。そう、曲はちょうど「山場にさしかかった」箇所なのである。これを越えれば、再び主題に戻ってくるため、この3ページ目をクリアすれば気持ち的にも楽になるのだが、どうもそう簡単に先に進ませてくれそうにもない。今回、他版の楽譜は見ていないのであくまでもウィーン原典版の楽譜のページ数で話を進めているのだが、ちなみに他版の楽譜の場合は、多少ページ数等も異なっているのと思うので(一緒?)、小節数を参考にして欲しい。さて、悩みのたねは、35小節から続く左手アルペジオの部分。16分音符4音の1かたまりが増2度ずつの間隔でおりてくる、といったところだ。(F##*** E*** C#*** ↓A#***の繰り返し)実に規則的な動きで頭で考える分には特に困難な箇所ではないはずである。右手も16分音符4音のかたまりが、同じく増2度間隔で移動しており、これまた規則的である。ところが、両手を合わせるとその法則的な動きは見事に頭のなかで絡み合ってしまい、手がとまる。「だ、だめだ・・・」何度も何度も繰り返して弾いているうちに頭の中はいよいよヒートアップ、こういう時が一番身に入らないのだ。結局、3ページ目の最後の3小節だけはまともに弾けたものの(半音階的な動きは結構得意だ)、他の部分は翌日に持ち越しとなったのであった。あぁ、頭で弾けても指がついてこなければ何にもならない、まさしく敗北の予感である。っとショパンばかりに没頭していてはいけないと日々の練習も少し・・・----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ツェルニー30番 #15,18本日は苦手曲の克服のみということで、#15,#18のみ。#15、たまにアルペジオで音ミスするものの、慌てて弾かなければ快調である。でもミスする限りは続けよう。#18、3指押さえ4-5指トリル部分、相変わらずにリズムを変えながら繰り返し練習。●バッハインヴェンション #01~#06#01~#04はノーミスで弾ければ1回ずつ。いや、結局2回ずつ。#05、#06をメイン練習。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、良い感じにまとまってきた。これで暗譜が出来ればいうこと無しだが。メヌエット、こちらはまだまだ!ゆっくりテンポでミスなきよう練習するしかない。●ショパン 即興曲第1番Op.29どうも左右手の音がガチャガチャしているように聞こえてしまうため、もっと音を大切に。中間部、左手の音をはずすなんて言語道断。----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜でさらっと。----------------------------------------------------本日の無謀な挑戦●ショパン エチュード Op.10-4上記の苦難な文章を参照。おいおい、いつまで続けるのか、無謀な挑戦。
Oct 21, 2004
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さぁ、いつものように練習しようとピアノの前に座ると、前日の最後に練習したショパンの楽譜が楽譜たてに置きっぱなしである。毎日、(ハノン)ツェルニー→バッハ→ドビュッシー等の曲集、というルーチンが形成された練習が、今日初めて破られることになろうとは。ついつい、真っ赤な表紙がまぶしい楽譜(ウィーン原典版:音楽之友社)に誘われるがまま、開いてしまったが最後、エチュードOp.10-4を昨日に引き続き、弾き始めてしまったのであった。右手左手をまんべんなく使うこの練習曲は、指の訓練にももってこい、しかも曲としても素晴らしいとくれば、弾かずにはいられない。しかし、つくづくヘッドフォン環境で良かったと思う。というのも、どこをどう聞いてもショパンのエチュードには聞こえないのだ。それは、ピアノ習いたての子供がバイエルを弾いているような状態とでもいうか、そんなことを言ったら子供に失礼かもしれない。昨日、なんとか1ページ分(1~14小節)はノロノロスピードではありながら止まらず弾けるようになったので、本日は2ページ目、つまり15小節目から32小節まで進んでみる。右手左手と交互に現れる16分音符の変則的な半音階風なメロディは、一見とっつきにくいようで、実はパターン化されているので、コツさえ身体にたたきこんでしまえば弾けそうだ。しかし、そのコツをたたきこむのに何時間を費やしたことか。結局、この日は1,2ページを延々と練習しただけで時間切れとなってしまったのであった。あぁ、ツェルニーさん、バッハさん、そしてドビュッシーさん、ごめんなさい。明日は必ず練習するので勘弁して、と言いながら各楽譜をピアノ脇の棚にしまう。■ショパンエチュードOp.10-4 苦手箇所(1~32小節目まで)(3,11小節目) 右手ド-ソ-ミ(↑)-ラ といったオクターブ以上のアルペジオで音はずすな。しっかり音を出せ!(4小節目) ゆっくりならば弾けるオクターブ連打、しかし早く弾くとどうなるやら。(25,26小節) 右手の動きがそれまでの法則的な動きから変則的な動きへと変わるため、流れの変化を頭にたたきこめ!(29小節目) 4分音符のリズム刻みだった左手から、右手とともに16分音符を合わせる箇所で必ずつまづく。その他の小節は問題無し、という訳では決してないのだが、特に上記箇所は気になるので、なんとか克服したい。また、この2日間ショパンのエチュードに向かってみて、今、自分に欠けているのは、柔軟な指の動きと手が思った以上に広がらない点である。確かに以前はオクターブ以上の和音やアルペジオも臆することなく弾いていたのに、今は見る影もない。とかく、ショパンのエチュードは各所にオクターブ以上の和音やアルペジオが現れるため、手自体ももっと広げたいところだが、柔軟な動きが出来る手(指)づくりが必要そうだ。しかし、ゆっくり弾いていても指の訓練になりそうなショパンのエチュード、もうしばらく頑張って続けてみようかと思っている。
Oct 20, 2004
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またしても台風が近づいている。今度は台風23号だとか。今年は一体いくつ来たら気が済むのか、とぼやいている場合ではない。またまた九州から関東に向かっている・・・ということは、直撃だろうか。そんなとき、ふと考えた。「もし、停電したら電子ピアノは使えないなぁ」と。って、停電してしまうような事態で、まさかピアノの練習の心配をしている人は、いるまい(あっ、ここにいた)。しかし、自然災害の前に人間というのは本当に無力であることを実感させられる。今、床上浸水にでもなったら、大事なピアノはどうしてくれよう。電子ピアノならばなんとか二人がかりで移動させられるが、アップライト、ましてやグランドピアノだったら移動は無理だろう。台風のニュースを見ながら、そんな心配をしてしまう私であった。----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #26今日は#26のトリル練習を重点的に。ハノン教本の冒頭に掲載されているリズム変化を参考にしながら。●ツェルニー30番 #01~18#01~14,16,17は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15、今さら気づいたが指定テンポよりも早く弾いていたのも原因か。テンポにのって慌てず練習。ただ、メトロノームがないとすぐに速度をアップしてしまうクセがあるので、やっぱりもう少し練習しよう。#18、3指押さえ4-5指トリル部分、ハノン同様にリズムを変えながら繰り返し練習。昨日よりはほんの少し良い兆しが見られたような?●バッハインヴェンション #01~#06#01~#04はノーミスで弾ければ1回ずつ。今日は調子よく弾けている。が、心配なのでついつい2回ずつほど弾いてしまう。#05、一部楽譜の読み違い(スタカートの指定を忘れていた)があったので、もう少し練習。#06、左手16分音符部分で慌てて弾いてしまう箇所があるので、もっと落ち着いて。まだ音ミスが目立つ。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、良い感じにまとまってきた。あともうひといき!メヌエット、冒頭数小節の主旋律と和音を合わせる部分が、あいかわらずうまく弾けずじまい。装飾音を加えるとリズムが崩れてしまう。それでも少しずつ形が出来てきた。●ショパン 即興曲第1番Op.29上記のベルガマスク組曲は左手の激しい指使いがないので、左手の練習をかねて即興曲を昨日から再開。今日弾いてみると、昨日の無様な状態からはかなり脱していたため、あとは1音1音をしっかり弾くこと。----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜でさらっと。----------------------------------------------------本日の無謀な挑戦●ショパン エチュード Op.10-4はい、完全に無謀な挑戦である。ツェルニー40番を終えてからと思っていたのだが、せめて冒頭だけでもどうしても弾いてみたいと最初の1ページのみ弾いてみた。指は決して短い方ではないはずなのに、ここぞというところできちんとオクターブ(以上)が広がらないことを認識させてくれた、それだけでも良しとする?
Oct 19, 2004
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ツェルニー30番 #15のアルペジオでつまづいたものの、#16,#17と特に問題なくこなしていき、いざ#18にさしかかる。#18は、変ホ長調のスケール練習がメインであり、スケール好きな私は、「うむ、これも難なくクリアかな」と思いきや・・・どうやらそうもいかなくなった。そう、右手3指(中指)を押さえながら4-5(薬指-小指)のトリルが待っていたのである。ただの4-5トリルと違い、3指を押さえたまま、という点が大いなるポイント。しかし、学生当時に使用した楽譜をみると、問題の箇所には特に丸印やチェックもついておらず、指摘された形跡がない。ということは、当時は何の苦労もなく弾いていたというか。それが、今は指がワナワナさせながら弾く始末である。実は、楽譜の運指には、3指押さえ4-5指トリルで弾くように指示されているが、括弧付きで2指押さえ3-4指トリルの運指も掲載されている。後者であれば、全く問題ないのだ。テンポも遅くなることなく、普通に弾ききってしまうのに。当時、2押さえで3-4トリルで弾いてしまったのかどうかは、既に記憶にない。ただ、3押さえ4-5トリルにこだわっていると、かなりの練習を要しそうである。こんな時、ピアノの先生はどう指示するのだろう。あくまでも4-5指の強化ということで、指定の運指で練習させるのだろうか。結局、今日は途方に暮れたまま、ツェルニーの楽譜を閉じたのであった。あぁ、こんなことでは、ショパンのエチュードは夢のまた夢の話で終わってしまいそう。結局、その後も他の練習曲を弾きながら心はずっと3指押さえの4-5トリルの件が頭から離れず、練習に身が入らない、といった情けない事態となってしまった。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ハノン #25~#28薬指-小指の弱き部分を今日も訓練。しかし、まだまだ成果はみられない。しばらくは薬指-小指(4-5)強化につとめるしかないか。●ツェルニー30番 #01~18昨日同様、#01~14,16は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15、ミスなく弾けるようになったものの、まだまだ怪しい。もうしばらく練習しよう。#17の装飾記号付きの練習は特に問題なし。#18については上記を参照。しばらく苦労しそうだ。●バッハインヴェンション #01~#06#01~#04はノーミスで弾ければ1回ずつ。・・・ってあいかわらずなかなか1回でクリアできない。だいたい3度弾いてようやくOKか。#05もそろそろ落ち着いて弾けるようになってきたため、#06を同時進行で重点練習。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、メヌエットは通し練習。曲にメリハリをつけて、より曲らしく。----------------------------------------------------練習ではないが、急に思い立ってショパン即興曲第1番Op.29を弾いてみる。これは学生時代に弾いた曲だが、案の定、聴くにたえない状態であった。しかし、進行や大まかな指の動きは覚えているので、少し練習すれば何とかなりそうかもしれない。
Oct 18, 2004
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夜、フジTV系で放映中「あるある大辞典」を見ていると、"リズム感の低下"は"小脳の機能"が低下しているといった、実に興味深い特集をしていた。小脳といえば、一般的には身体各所の運動機能の調節などにたずさわっているものであり、簡単な手拍子などがうまく出来ないというのは、小脳の機能が低下している可能性があるらしい。機能が低下すると、平衡感覚が失われたり、普段出来た運動が出来なってしまうのだ。テレビの放映中では手拍子を使った小脳機能のテスト等を例にあげており、テレビを見ながら家族内でパチパチと手を叩いていた人は、少なくないのではないだろうか。さて、そんな小脳を活性化する方法、それが「子供の頃にやった遊び等をやってみる」、例えば縄跳びやスキップなど、そんな単純なもので良いらしい。何故に「子供の頃にやった遊び」?実は、小脳は幼い頃に学んだ生活に関わる動作(箸をもったり自転車に乗ったり)は勿論、長く親しんだ遊びや運動などは一生記憶しているという。小脳で記憶しているポイントは「繰り返し練習している」点が挙げられるのだが・・・(ということはピアノの練習記憶も小脳に深く刻み込まれているのだろうか)。つまり、昔よくやった遊び・運動の記憶を使うことで小脳の機能を活発化させるということなのだろう。もしかしたら、子供の頃に必死に練習したピアノを今、再開することも、小脳の機能を活発化させるのだろうか。更に、テレビ内では「手足を使った運動、たとえばボーリングなどが良い」とも語っていた。手足・・・ピアノは手が中心だが、ペダルは踏むし・・・ってこれはちょっとこじつけかもしれないが、今、私の小脳はきっと活発、いや、フル回転して、昔弾いていたピアノの記憶を取り戻そうとしているに違いない(ということにしておこう)。しかし、ピアノを弾いていると、いつも頭の中はフル活動している実感がある。ピアノってやはり脳の活性化に良いのだとしみじみと感じている。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ハノン #23~#26薬指-小指の弱き部分を今日も訓練。心なしか以前よりもハノンを弾いて疲れることがなくなったような。本当は、弾いて疲れるようでは、腕に余分な力が入っているということなのだが。●ツェルニー30番 #01~16昨日同様、#01~14,16は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15、うーむ、もう1日は真剣に練習しよう。アルペジオはこれから先も多数出てくるのでここでつまづくようでは先は暗い。●バッハインヴェンション #01~#05#01~#04はノーミスで弾ければ1回ずつ。・・・ってあいかわらずなかなか1回でクリアできない。だいたい3度弾いてようやくOKか。#05はいまだミスタッチが気になる。それも決まった箇所ではなく、毎回異なった箇所ゆえ、集中力と歌いきれていない証拠か。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュードは通し練習。メヌエットは、最終部でつまづく部分を中心に練習。
Oct 17, 2004
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なにを隠そう、いや、隠していないが、私のライフワーク的な趣味として、「国内を旅する」があげられている。ここ数年間、ほぼ毎週のように車で各所を移動しては旅のレポートをWebサイトに掲載する、そんな日々が続いていた。自然をみて、美味しい郷土料理を味わい、そしてその土地にふれる、これは自分の視野を広めるにはピッタリな趣味でもあった。と同時に、それにかかる費用・時間も莫大なものだったり。って、旅の話はただの前置きだが、これをずっと続けていては将来の生活に影響を与えかねない。年金はあてにならないし、相方には「家の購入なんてとっくにあきらめているものだと思った」とぼやかれる始末だが、やはり家だって欲しい。もしかしたら病気になるかもしれない。そんな時、入院するお金がなかったらどうするのだ。「もっとお金をためよう・・・」、おいおい、今更そんなことに気づくなんて遅すぎる(気づいただけマシか)。しかし、お金を貯めるもっと強い原動力、それは家を購入して防音設備の整った部屋にピアノを置く、コレである。この目標を掲げれば、貯金パワーも倍増だ(相方は、家を購入して犬を飼いたいらしいが)。しかし、目標ははてしなく遠い。ピアノだけならばまだしも、家を購入するという目標はなかなか高いハードルだ。とりあえず趣味の旅を週1頻度から月1頻度に変える(ってここ数ヶ月はご無沙汰だが)ことからはじめよう。ストレス発散で、ついついCDをまとめ買いしてしまう、この性格もなんとかしよう。土曜日の夜、天気予報を眺めていたら、翌日日曜日の天気は全国的に秋晴れ、あぁ、秋空が恨めしい。こんな日はついつい車で遠出したくなってしまう自分が、まだそこにいる。いやいや、秋空を窓辺に感じながらピアノの練習をすることにしよう。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ハノン #23~#26腱鞘炎が治ってから久々にハノン復活。薬指-小指の弱き部分をこれで訓練。●ツェルニー30番 #01~16昨日同様、#01~14,16は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15はそろそろ完成近し・・・ではあるが、まだ自分的には合格点は出せない。アルペジオは、やはり苦手分野か。●バッハインヴェンション #01~#05#01~#04はノーミスで弾ければ1回ずつ。・・・ってなかなか1回でクリアできない。#05はまだまだゆっくりテンポでとことん練習。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」本日は練習時間がとれず、「プレリュード」のみ。通しで数回練習。
Oct 16, 2004
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ピアノを再開してから約1ヶ月が経過した。たった1ヶ月の間に腱鞘炎にかかったり、練習曲のレベルを下げてみたりと、試行錯誤と苦難の日々だが、好きなことだから頑張れる・・・と思っている。しかし、「好きこそものの上手なれ」とは、そう都合良くいかないらしい。というのも、ここ数日、練習が思うようにはかどらないのだ。昨日まで出来ていた箇所が今日は弾けなかったり、部分的に練習した時には上手く弾けても、全体を通して弾いてみると、やはり指がとまってしまったり。もしかしたら、なんとか早く上達したいという気持ちばかりが先走って、腕に、肩に、そして心に力が入りすぎているのだろうか。バッハのインヴェンションにしても、今まで問題なく弾けていた#01も今日弾いてみると、必ずどこかでミスしている。ミスしないように、と緊張して弾くものだから、余計に力が入ってまた異なる場所でミスをする。あぁ、これって、かなり悪循環か。結局、「時間はこの先だってあるのだから、一歩一歩ゆっくりいけばいいじゃないか」と優しい天使の声と、「こんなものも弾けないのか、才能無いならばやめてしまえっ、時間の無駄だ」という悪魔の罵声に葛藤しながら、今日もピアノに向かう。きっと、この悪魔の声に打ち勝ってこそ、ピアノを再開した者が再び挫折する苦悩の時期を脱することが出来る、そう信じて。まぁ、事実、ピアノを再開してから新たに弾けるようになった曲も数曲はあることだし、全く上達していない訳ではなさそうだ(そう思わないと、ちょっとみじめだ)。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~16昨日同様、#01~14,16は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15はそろそろ完成近し。●バッハインヴェンション #01~#05昨日ほどボロボロ状態でないにせよ、今までノーミスで気持ち良く弾けていた心の支え(?)である#01が、今日は悪魔にでもとりつかれたか、必ずつまづく。#02~#04はOK#05はゆっくりテンポでとことん練習。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「パスピエ」「プレリュード」はそろそろ暗譜手前状態に・・・といいたいところだが、暗譜はまだまだ無理そう。曲としては完成近し。「メヌエット」は苦手部分を取り出して練習(昨日に引き続き、冒頭1~4小節、メロディとともに弾く和音がうまく弾けず、ここを部分的にしつこく練習。)。ゆっくりテンポであれば、なんとか曲を弾いているような感覚にはなったり(笑)「パスピエ」は今日も左手スタカートと格闘の時間を過ごす。これさえ克服すれば・・・ってこの曲はまさしくスタカートだらけだ。●ドビュッシー「雨の庭」苦手部分を練習。本日は通しせず。-----------------------------------------------------最後に「グラドゥスアドパルナッスム博士」を暗譜で弾いて本日の練習は終了。この1ヶ月間であれだこれだと様々な曲に手を広げてみたが、結局のところ、この「ベルガマスク組曲」をメインに仕上げることで落ち着いてしまったようだ。
Oct 15, 2004
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今日は用事がてら、いつも通っている楽器店へ。特に「これ」と決まった買い物がなくとも、ゆっくりと楽譜を手にとったり、CDの棚を眺めながら掘り出し物を探す時間がなんとも楽しいのだ。そうして、楽譜を棚を左から右へと見ていくと、ある一点で目がとまる。それは、「ショパン エチュード 作品10」である。昔、「革命のエチュード」(作品10-12)が弾きたくて、楽譜は購入したはずなのに、数度の引越しで行方知れずになってしまったため、いつか買い直さなければ、と思っていたことを、ふいに思い出した。エチュード作品10のなかには、ここのところ、各所で話題(笑)な漫画「のだめカンタービレ」で、主人公である野田恵がコンクールで弾いた第4番も含まれており、ミーハーだと思われようがなんであろうが、「いつかは弾きたい、作品10の4番」とひそかに思いはじめていたりもしている(世間さまに公開している日記に掲載しておいて、ひそか・・・はないだろうが)。結局、今回はウィーン原典版のショパンエチュード作品10の楽譜を購入(行方知れずとなってしまった楽譜は、全音版だったので同じものは購入したくなかったのだ)。さすがに今の実力ではとても弾けないのは自覚しているのだが、高い目標があるっていうのも良いものだ。しかし、この楽譜、願わくば箪笥の肥やし、いや、本棚の飾りにだけはならないことを祈りたい。楽譜を買ったならばやっぱりCDも買っていこう、とショパンのエチュード集(アシュケナージ演奏)も手にとる。そして今、この日記を書きながらエチュードに酔いしれている訳である。しかし、今、はっきりわかった。「高すぎる目標は、挫折への第一歩ではないか」と。今、既に挫折しかけている。私に今必要なのは、ショパンではなくやはりツェルニー?----------------------------------------------------本日の練習メモ本日多忙だったせいか、練習時間がとれなかったうえに疲れが出たのかミスだらけで練習を途中で断念。こんな日はゆっくりCDを聴きながら癒されよう。●ツェルニー30番 #01~16昨日同様、#01~14,16は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15はそろそろ完成近し。●バッハインヴェンション #01~#05今日は一体どうしたのだ。今まで弾けていた#01~#04にミスが目立つ。#05も昨日よりもつまづき度が高くなっている。疲れているのか。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「プレリュード」はミスしやすい部分を練習。「メヌエット」は譜読み段階。どうしても最初の1~4小節、メロディとともに弾く和音がうまく弾けず、ここを部分的にしつこく練習。これにて本日は力尽きたのであった。
Oct 14, 2004
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日々、ピアノの練習をしていると、曲によっては頭のなかが煮詰まることがある。「この解釈ってこれでいいのか」「果たしてこんなテンポで弾いていていいのか」「このスタカートって歯切れ良く?それとも軽く?」。楽譜にはその道しるべが掲載されているものの、それだけでは表現しきれない「何か」でつまづいてしまう。これぞ、独学の落とし穴である。こんなときは、同曲のCDを購入して聴きながら解決していっているのだが、さすがに同じ曲を何枚も購入するほど、自分には財力はない。ところが、ネット上をあれこれ検索してみると、ピアノを楽しむ人が自らの演奏を公開しているWebサイトが、多数あることに気が付いた。電子ピアノから直接MIDIに変換している人や、グランドピアノで演奏したものをカセットテープ等で録音し、それをMP3化したものやら、形態はそれぞれだが、みな、それぞれに一生懸命さが伝わってくる。なかには譜面を見ながら弾いているのか、パラッといった譜めくりの音まで一緒に録音されており、なんだかその場で弾いてもらっているようなほほえましさすら感じる。例えば、今練習中のドビュッシー「パスピエ」を弾いている人はいないか、とネット上をあれこれさまよってみれば、数名発見。「うーむ、この人は左手のスタカートの表現が自分が解釈していたものとは違う」「ペダルを多用してる」「す、すごい、緻密な左手だ」(って完璧と思われる演奏、実は打ち込みだったとか)、いやはや、参考になるといる以上に、かなり刺激的であった。そして、思った以上に「パスピエ」の左手スタカート分散和音を美しく表現することが難しい、ということも分かった。また、他人の演奏をあれこれ聴くことで、また新たなる曲を弾きたくなる、そういった出逢いもあるのが嬉しい。でも、たまにはコンサートに出かけていかねば。そういえば最近、ピアノの生演奏って聴いてない。せいぜい、レストランでピアノの生演奏を後ろの席でかじりついて観ているくらいだ。あぁ、もっと気軽に人を演奏を聴ける場所ってないだろうか。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~16昨日同様、#01~14,16は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15はあともう一歩。アルペジオの音はずしさえクリアできれば・・・●バッハインヴェンション #01~#05#01~#04まではノーミスで弾ければ1回ずつ。#05はあともう一歩。臨時記号ミスがいつも決まった場所で起きるのではないあたりが、集中力の足りないところか。結局部分練習も出来ず、何度も繰り返し全体を練習する羽目に。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「パスピエ」まずはベルガマスク組曲から「プレリュード」、昨日同様、ミスなきよう弾けるように。今日から、さわり程度で「メヌエット」、これは最初からつまづいている。左右各2音ずつからメインメロディを浮きだたせる弾き方でつまづき、合いの手のように現れる和音と装飾音で苦しみながら、なんとか最後までたどりついた程度。「パスピエ」は今日も左手のスタカートと格闘。ここのところ、通し練習のみだったが、再び、左手をいかに美しく弾くかで悪戦苦闘中。あぁ、やはりプレリュードの方が弾きやすい、これが本音。●ドビュッシー「雨の庭」「雨の庭」は苦手な箇所を部分練習。最後に通したところで、手の疲れを感じて本日の練習は終了。
Oct 13, 2004
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子供の頃、ハノンに出逢う以前には「ピアノのテクニック」(音楽之友社)なる基礎教本を使って、指の訓練を行っていた。内容的にはほぼハノン同様なのであるが、幼い頃の記憶には、内容よりもその外観が印象に残っている。というのも、他の楽譜と比べるとひとまわり以上大きく、また、表紙はまるでケロヨンのような緑色だったのだ。ピアノのレッスンに行くにも、この楽譜だけが鞄からぴょこんと飛び出していた、そんな目立ちたがり屋な楽譜である。そんなピアノのテクニックには、幼き頃の思い出がいっぱいつまっている。指が思い通りに動かず、ムカーッとした勢いでページをめくったのか、ところどころが破れており、それを丁寧にテープで補強してあったり。緑の表紙も月日が経つと端が朽ち(どんな使い方をしていたのか)、ところどころには痛々しいシミがあったり。はたまた、先生の怒りのコメントが楽譜にズラズラと書き並べていたり。他の楽譜以上に長い時間、お世話になったせいか、歴史を感じる楽譜となってしまった。そんな見るも無惨な楽譜と久々の対面をしようと、実家に帰った際に楽譜が置いてある棚を探してみると、緑の楽譜は何処にも見当たらない。あの、血と汗の結晶のような楽譜はどこへいったのだ。と、そこで全てを察知した。どうせハノンとほぼ同様な内容なのだから、こんな朽ちてしまった楽譜はもう要らない、と親が捨ててしまったのではないか、と(私の場合、捨てられない性分ゆえ、自らが捨てることはあり得ないのだ)。特に古い楽譜って、ある意味「アルバム」みたいではないか。先生や自らが書き込んだ楽譜を見返しながら「あぁ、あの時、先生にこんなことを言われたなぁ」「ここで怒られたんだっけ」「おっ、この曲は出来が良かったんだ。花丸印がついてる!」などなど。しかし、同じく子供の頃に苦戦したカバレフスキーをはじめとした他の楽譜は、そのまま実家の棚におさまっていた。多分、見るにたえない楽譜ではなかったからだろう。あの頃は特に苦手だったカバレフスキーだが、今、あらためて弾くと違う印象なのだろうか。たまには、古き楽譜を引っ張り出して弾いてみるのも悪くない。まるで、アルバムをめくるかのごとく。まぁ、両親からしてみれば、私がピアノを再開するとは思っていなかったのかもしれない。実家の棚に並んだ古い楽譜も、実は、両親が老後の楽しみにピアノを、と"使えそう"な楽譜だけをとっておいただけなのである。あぁ、こんなことならば、実家を離れる時に全ての楽譜を持ち出すべきだったか。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~16昨日同様、#01~14までは、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15はかなり快調に弾けるようになってきたものの、ところどころ音をはずすことも。#16はノーミスでOK。●バッハインヴェンション #01~#05#01~#04まではノーミスで弾ければ1回ずつ。#05は、どうも臨時記号の有無で音ミスすることがあるのが難点。楽譜をよく見て弾くのだ。●ドビュッシー「プレリュード」「パスピエ」「雨の庭」「プレリュード」はミスなく最後まで弾けることを目標に!ピアノッシモ部分、音抜けないように1音1音丁寧に弾かねば。「パスピエ」と「雨の庭」は通し練習を数回。(グラドゥス・アド・パルナッスム博士は暗譜で通し)
Oct 12, 2004
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片面1ページ、いや、見開き2ページを超える曲に必ずといってつきまとうのが、譜めくり。暗譜で弾ければ、このジレンマに悩まされることなく、実に気持ちよくピアノが弾けるのだが、まだ暗譜にはほど遠く、それでいてそこそこ弾けるようになってきた時、曲の流れを最も妨げるのがこの譜めくりなのである。3連休最後の日、あいかわらずな雨の日(台風一過はどこいった?と言いたいほど、あれから雨・雨・雨続き)、ピアノの練習に明け暮れながら、今日も譜めくりと闘っていた。結局、完全暗譜は出来ないながらも曲の流れをとめない方法は・・・●またがったページ部分を中心に、曲の区切りが良い箇所までなんとか覚える●楽譜になんらかの細工を施すそんな程度しか頭には浮かんでこなかった。一刻も早く完全な暗譜が出来ればそれが良いのだろうが、いかんせん暗譜は苦手、しかも年もてつだってか、暗譜はとことんはかどらない。それでも部分暗譜くらいならばなんとかなるだろうか、ページをまたがった部分を中心に覚えるようにはしたのであった。ところが、これには致命的なデメリットがある。次ページ以降、曲の流れをさまたげない区切り部分がなかったら、延々と譜めくりできないではないか。はぁ・・・、記憶力アップしたい。楽譜になんらかの細工を施す、これは、ページの端をめくりやすく軽く折って、譜めくりしやすくする(大事に譜面になんてことを・・・)のだが、やはりこれは安直であった。こうして我が楽譜は、焦って譜めくりするがゆえにヨレヨレになっていくのである。あぁ、何か良い手はないだろうか。(そんなこと言う暇があるならば、覚えるが早道!そんな突っ込みが各所からきこえてきそうだ)----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~16昨日同様、#01~14までは、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15のアルペジオはかなり安定して弾けるようになってきた。これはめでたい!と次の曲にまでさしかかる。#16の方が自分にとっては得意そうだ。●ツェルニー40番 #01~07●バッハインヴェンション #01,#02,#03,#04,#05#01~#04まではノーミスで弾ければ1回ずつ。#05を中心に練習。不得意な曲と思われた#05だが、いざ弾いてみると実にバッハらしい響きに練習も楽しい。そして、以前不得意だっただけあって当時の練習度合いが高かったか、指の感覚はまだ忘れてはいなかったらしく、すんなりと弾けそうである。●ドビュッシー「プレリュード」「パスピエ」「雨の庭」昨日同様、指慣らし後は「プレリュード」をメインに練習。熱をいれて練習しているせいか、確かに手応えを感じている。ただ、冒頭のフォルテからピアノへと変わる部分、粒をそろえて美しく弾くのはなかなか難しい。そして、30,31小節でつまづく部分を中心に部分練習(28,29小節はクリア)。「パスピエ」と「雨の庭」は通し練習を数回。(グラドゥス・アド・パルナッスム博士は暗譜で通し)
Oct 11, 2004
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「プレリュード」といっても、ドビュッシー ベルガマスク組曲の「プレリュード」である。まったくもって、あの曲この曲と取っ替え引っ替え弾いてばかりでは、どれも中途半端になるのではなかろうか。そう思われる人も多いだろうし、事実、自分自身もそのとおりだと思っている。まぁ、このあたりが独学でのピアノ練習の醍醐味ということで、勘弁してやって欲しい。様々な曲を弾きながら、そのなかで自分にピッタリな曲を探したい訳だが、どうやらそんな1曲にまた出逢ったしまったらしい。ツェルニーを弾いていても、バッハを弾いていても、心は「あぁ、プレリュード弾きたい弾きたい弾きたい!」、まるで運命の人にでも出逢ってしまった気分である(皆さんにもそんな1曲がきっとあるだろう・・・)。それをグッと我慢、とにかく指を慣らしてから、十分練習しようではないか。「ベルガマスク組曲」、楽譜の最初に掲載された注釈文によればドビュッシーがイタリアに留学した際、ベルガモ地方の情景を元に作られたというが、実は他の説もあるのだとか? 更にオンラインであれこれ検索してみると、他の曲に比べて「プレリュード」はパッとしないなんて言われ方をしている解説者もいるのには、少々ショック。しかし、私としてはベルガマスク組曲の中の4曲はどれも皆、欧州の風景を感じさせる魅力があって素晴らしいと思っている。というわけで、いざ「プレリュード」の練習開始。すると、しばらく弾いているうちに、この曲には技術では語れない、「歌う」難しさが潜んでいることに気づく。確かに、ただ「弾く」という点では割と容易な部類であるが、ペダルの使い方や、間のあけ方などが実に難しい。まぁ、「歌う」難しさについてはドビュッシー全般にいえることなのだが。そうして、何度も何度も弾いているうちに、悪いクセが出てきた。そう、自己陶酔である。「うっとり・・・」結局、先に練習し始めた「パスピエ」よりも先に完成の形が見えてきた「プレリュード」であった。P.S ピアノ話ではないが、本人の趣味話ということでひとつ。F1 日本グランプリは台風により前代未聞の予選延期に見舞われたが、本戦の日は無事に晴れ、無事に開催された。日本の佐藤琢磨は4位、そしてやっぱり1位はこの人、ミハエルシューマッハであった。うむ、赤い皇帝は強い、強すぎる。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~15昨日同様、#01~14までは、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#15メイン練習、テンポ74にアップ。●バッハインヴェンション #01,#02,#03,#04#01~#03まではノーミスで弾ければ1回ずつ。ところが、何故か今日は#02がうまく弾けない。邪念があるのか、と思いながらもじっくり取り組む。●ドビュッシー「プレリュード」「パスピエ」「雨の庭」指慣らし後は「プレリュード」をメインに練習。ようやく"形"が見えてきた途端、ついつい歌いすぎる感があるため、あえて冷静にならねば。28小節から31小節までが苦手ゆえ、部分練習。「パスピエ」と「雨の庭」は通し練習を数回。
Oct 10, 2004
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10月9日の午後、関東地方を思いっきり直撃した台風22号、そんな激しい雨に触発されるかのごとく練習するのは、昨日に引き続いてドビュッシーの「雨の庭」。しかし、今日ばかりは「雨の庭」ならぬ「台風の庭」である。昨日久々に弾いた時には、あまりの下手さ加減に我を失いそうになったのだが、今日、改めて弾いてみるとどうやら勘が取り戻せたしい。腱鞘炎で「雨の庭」の練習を休む前までのレベルには戻ってきた。しかし、相変わらず冒頭のピアニッシモ16分音符の連続部分が美しくない。最初が美しくなければ、到底ドラマチックな展開が見られないではないかとしばし部分練習だ。ピアニッシモといえば、中間部にも左手の三連の動きと供に雨音が表現されている部分、ここも冒頭同様、単純そうな動きながら表現が難しい。こういう部分が上手く弾けるで、全体の出来に差がついてしまうのだ。しかし、あいかわらず繊細な雨粒のはずが、巨大な大雨粒がボッタボッタと落ちるような音にしかならない。うむ、難儀である。ところが、最終部の右手アルペジオ連続、左手にて旋律を弾く盛り上がり部分がかなり楽に弾けるようになったのが、唯一の救いか。これは、日頃からツェルニー30番でみっちりと基礎練習をつんでいるおかげかもしれない。確か、「雨の庭」の練習をはじめた頃は、まだツェルニー40番のなかの数曲を軽く弾いていた程度だったのだ。あぁ、ツェルニー30番、おそるべし。最近、何かと否定されがちなツェルニー(曲がつまらなくてやる気が起きないだとか)だが、やはり私には効果的な基礎練習アイテムであることを、しっかりと認識させられたのであった。といっても、最近ハノンはご無沙汰のままである。そろそろハノンも再開すべきだろうか。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~15#01~14までは、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。左手強化のために#09を数回繰り返し、メイン練習は引き続き#15、テンポ70でなんとか弾けるようになってきたか。左アルペジオ部分を特に練習。●バッハインヴェンション #01,#02,#03,#04#01~#03まではノーミスで弾ければ1回ずつ。本日は本人も気に入っているという#04をメインに練習。淡泊そうでありながら実は強弱のメリハリをうまく表現できるように繰り返す。●ドビュッシー「雨の庭」「パスピエ」「プレリュード」雨の庭については上記のとおり。「パスピエ」は3部構成のなかの2部のイ長調の部分、軽快さが出せないため、特に部分練習。昨日は挫折しかかっていたのに、今日は妙に指が動くのが逆に怖い。そして同じくベルガマスク組曲から「プレリュード」。一度練習を始めたら、この曲のトリコになってしまっている。本日はとにかく右手のみで曲の流れをつかむ。どうも、むやみに両手で練習しているとはかどらないことに今頃気づく。今日は、プレリュードに時間を掛けすぎてしまったため、リストの「愛の夢」はお休み。
Oct 9, 2004
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雨粒が次から次へと窓を打ちつける。台風22号が関東に近づいているのだ。雨が降るとついつい弾きたくなるのが、「雨」にちなんだ曲。ようやく腱鞘炎の呪縛から解かれた私がいそいそと弾いたのが、ドビュッシーの「雨の庭」だ。我が家の雨の庭を横目に見ながら弾いてみると、「うわっ、弾けない」。やはり、数日間弾いていないだけでもつまづいてしまう、ということは、まだまだ練習が足りない・・・って練習していなかったではないか。しばし練習した後、今度は同じくドビュッシーからベルガマスク組曲の「パスピエ」。相変わらず、左手の分散和音が美しくない。しかも、音は外れるわ抜けるわで、どうしても納得がいくレベルには達さない。結局、テンポを落としてみたり、強弱を無視した指運動のみに徹してみたり、悪戦苦闘しながら約1時間が過ぎていった。「もしかして才能ないのか」半べそ状態になりながら楽譜をめくれば、ベルガマスク組曲の1曲目「プレリュード」が目に飛び込んでくる。「パスピエ」が完成したら次はこの「プレリュード」を手がけよう、そう思っていたというのに、気が付けば指が動いている。そして、数十分後、「プレリュードの方が早く完成するのではないか?」という結論に達する自分がそこにいた。いや、まずい、このままではどっちつかずになってしまうのではないか。こうして、今日はドビュッシー三昧な練習となってしまった。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~15メイン練習は#15、今日もゆっくりテンポで確実に弾くことを心がける。●バッハインヴェンション #01,#02,#03,#04●ドビュッシー「雨の庭」「パスピエ」「プレリュード」雨の庭は決して挫折すまい。しかし、パスピエは挫折しそうな予感。なんとか踏みとどまらなくては。●リスト「愛の夢」昨日から妙に弾きたい「愛の夢」。今は焦らずゆっくり愛をはぐくもう・・・明日、土曜日も1日雨、いや、台風だ。こんな日はじっくりとピアノに取り組みたいが、関東直撃の予感で、ピアノどころではないかもしれないか?
Oct 8, 2004
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クラシックファンの間で話題(?)になっている漫画「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子 著)、ここのところ少女漫画には全く縁がなかったため、どんなに話題になっていようが、なかなか手にとることはなかった。しかし、音大版の「動物のお医者さん」(獣医学生の日常話)的であるという一言を聞いて、迷わず本屋へ走ってしまった。そして数十分後、1~10巻を抱えて自宅のピアノの前で読みふけっている自分がいる。話は、いわゆる不思議系な主人公「のだめ」(野田恵)と、将来指揮者を目指す千秋真一を中心とした音大の話であり、場面の各所にピアノ曲やオーケストラのタイトルが踊っている。演奏風景なども実に躍動感あふれた描き方で、読み始めたらもう止まらない。「ま、まずい・・・。人の練習風景を読む暇があったら、自分も練習せねば」と言いながら、結局この日の練習はいつもよりもかなり痩せ細った内容にならざるを得なかったのであった。こんな私でも、実は一時期は音大を目指したいと思っていたことがあった。両親もそれを望んでいた。ところが、どこでどう道を踏み外したのか、全く異なった道へと進むことになってしまった。思えば、私は自分に限界を感じていたと同時に、楽な道へ逃げたに過ぎない。いや、ピアノからエレクトーンに転向した時点で、ピアノへは戻れないと思ってしまったのだ。最も大事な時期に、バンド活動にうつつを抜かしていた自分も悪いのか。まぁ、こうして数十年が経った現在、趣味として再びピアノと向き合うことが出来たのだから、良しとしよう。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~15よし、ようやく1/2まで到達。といっても、#15のアルペジオはまだまだ生きた音が出せない。●バッハインヴェンション #01,#02,#03,#04●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」●メンデルスゾーン「狩の歌」●リスト「愛の夢」最も盛り上がる部分にて左手の音を外すのがいただけない。部分練習を要するか。
Oct 7, 2004
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メンデルスゾーンのピアノ曲といえば、「春の歌」等を含む「無言歌集」をすぐに連想されてしまう自分である。おだやかな曲あり、せつない曲あり、はたまた、激情な曲あり、とメンデルスゾーンの曲には明確な"情景"と"華"を感じるのだが、それ以上に私が好んでいる理由、それは「弾いてスッキリ」できる点だろうか。昔、この無言歌集のなかから何曲かを練習したのだが、なかでも「狩の歌」、これを弾くと、たちまち心のなかのモヤモヤがスッキリと消えていくのだ。とにかく起伏の激しい曲であり、オクターブと和音で表現する歯切れ感は弾いていて気持ち良い。特に難解な曲でもない割にかなり華やかにきこえるあたりも、ピアノ再開したての私にはピッタリではないか。同じく無言歌集の「プレスト・アジタート」、こちらも「弾いてスッキリ」に値する曲だろう。右手が奏でるメロディに左手のアルペジオが絡み合う、無言歌集のなかでもピカイチの激情的な曲である。こちらは正式に練習はしなかったが、機会があれば練習再開しようと思っている。そして、メンデルスゾーンの曲の中で最も好んで弾きたい、しかしなかなか弾けない曲が「ロンド・カプリチオーソ」。この曲、様々な曲の格好良い部分を寄せ集めたような、まさしくごった煮的な曲であり、特に最後の両手でのオクターブの連続は、これでもか!というほどの派手な終わり方だ。だいたいそういった部分は最初にマスターしてしまうのだが、私が毎度つまづくのが、優雅に弾きたい右手のアルペジオが続くあたりだったり。結局、あしかけウン十年、このアルペジオ部分をクリアできず、曲は完成できていない情けない自分である。あぁ、これが弾ければ、最高の「弾いてスッキリ」なのだろうが。この日記を執筆中、いきなり身体がグラッと揺れた。「ん?ビールの飲み過ぎか」と思いきや、関東地方を中心に強めの地震があったのだ。茨城南部で震度5弱、東京でも震度3~4の間だったらしい。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~14#14のような右スケールたっぷりな曲はかなり弾きやすい。●ツェルニー40番 #01~08●バッハインヴェンション #01,#02,#03,#041日1曲ずつ増えていくかと思いきや、とりあえず#04まで進んだところで、もう少し細かな部分をチェックしながら弾くことにしよう。#02,#03はゆっくり目テンポでないとつまづくあたりが、まだまだか。#04は昔から好きだけあって復帰も早い。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」●チャイコフスキー「舟歌」●メンデルスゾーン「狩の歌」「ロンド・カプリチオーソ」
Oct 6, 2004
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ただいまツェルニー30番#01~#13までをいったりきたり、これをハノン代わりに弾いている。ツェルニー30番の前半は割とスケール・分散和音練習に良いため、楽しみながら指の鍛錬になりそうなのだ。ところがところが、ツェルニー30番の#09にたどり着いたところで、泣き言を言う羽目になるとは。#09といえば、ヘ長調の左手スケール練習がメイン。これまで、左手の分散和音などはいくつか登場したが、本格的なスケール練習はこの#09からである。といっても、ツェルニー40番の一桁番台でも左手スケールは幾つも登場しているうえ、特に問題なく指は動いている。「あぁ、左手もずいぶん動くようになってきたのだな」、そう感じるだけであった。ところが、何故かこのツェルニー30番 #09を弾くと、左手スケールの粒がどうしても揃わない。そう、それは、タタタタタタタッと弾くはずが、タタタッタラタラッタタ、自分で弾いていて思わず笑いが出てしまうくらいに情けないのだ。これは、指の強弱関係が織りなす悲しい調べではないだろうか。「これではいけない」、テンポをグッとダウンさせて、ひたすら左手を動かす。結局のところ、スケール上りは良いのだが、下りでつまづくということが分かった。弱い指をかばうように他の指が動き、タッタッタと弾きたいところが、タラッタ、といった具合になるのだ。これはもう、1音1音を奏でるためにはいかに丁寧に鍵盤へ接触するか、これが大いなる課題となった。そうして長い時間をかけて、左手のスケールをリズム良く奏でることに集中する。ツェルニーの曲はどれも高速テンポゆえ、音の粒が揃っていないうちにテンポアップしても、そこそこ綺麗にきこえてしまう、これが落とし穴。とにかく最初はのんびりテンポで1音を丁寧に出す、これを飽きるほどに繰り返した後にテンポアップすると、嬉しいほどに綺麗に仕上がる。あぁ、こんなことも私は忘れてしまっていたのか、とツェルニー30番 #09に改めて教えられた、そんな1日であった。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー30番 #01~13#09を集中的に。●ツェルニー40番 #01~06●バッハインヴェンション #01,#02,#03#01はOK、#02,03もゆっくりテンポでつまづくことなく弾いているため、明日はもう少しテンポアップしてみよう。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」●チャイコフスキー「舟歌」●シューベルト「即興曲」Op.90-2久々に弾いたせいか、右手の動きがやや荒い。こんな時は少しテンポを落として1音を丁寧に弾くに限る!
Oct 5, 2004
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ピアノ練習等のWebサイト巡りをしていたところ、とあるサイトにて「10年以上のブランクはある意味、1からやり直しを要する」といった一言を見つけた。今、それをしみじみと実感している私としては、あらためてこのように文字で突きつけられ、海より深く落ち込んでいる。ピアノ再開というのは、大人になって初めてピアノをさわる人よりも厄介だ。というのも、以前出来ていたことが出来ないことに対するジレンマ、苛立ち、これが逆に進歩の妨げとなるのだ。それで結局は一旦ピアノの練習を再開しても、1ヶ月も経たずしてやめてしまう者、はたまた、気持ちばかりが焦って無理な練習をした結果、手を壊すもの(まさしく私のことだ)も現れる。「音」を「楽」しむはずの音楽が、「音が苦」(ちょっと無理があるか)になってしまっては本末転倒ではないか。大人になって趣味程度でピアノをたしなむならば、好きな曲を適当に選んで弾く方が時間を有効に使えるという話も各所でよく聞く。まぁ確かに納得できるのだが、その「好きな曲」を弾くにはある程度の技術が必要、つまり、いきなり壁にぶつかってしまったのである。急がば回れ精神で、ここのところ基礎練習のごとくツェルニー30番の前半を練習しているが、これを毎日弾くようになってから、並行して、いや、もともと再開して最初にてがけたツェルニー40番も明るい兆しがみえはじめた。ここ数日、バッハのインヴェンションも再開、これまた悪戦苦闘中であるが、そんな自分の姿をみながら、もし、次に生まれ変わることがあるならば、今度はどんなに忙しくとも、何らかの形でピアノとはふれあおう、ブランクからの再開なんてことがないように・・・と思ったのであった。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー40番 #01~06●ツェルニー30番 #01~13●バッハインヴェンション #01,#02,#03#01は中間部、左手でたまにつまづくが、片手練習をじっくりこなした後は改善。#02,03も同様に片手練習でじっくりとメロディを頭にたたきこむのだ。●ドビュッシー「パスピエ」久々に練習再開。あいかわらず、左手のスタカートが粗粒なのが気になる。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜100%完成。あぁ、普通のピアノで弾いてみたい。
Oct 4, 2004
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中学時代、ツェルニー練習曲のお供として練習していたのがバッハインヴェンション。小学生の頃からバッハが好きで、「こどものバッハ」の楽譜がボロボロになるまで弾いていた。その流れのまま、インヴェンションへと流れていったため、2声インヴェンション全15曲はあれよあれよという間に進んでいったのだが、さすがに3声(シンフォニア)ともなると、右手・左手で3つのメロディを奏でなければならないので、かなり厄介である。そうしているうちに、3声の途中でピアノから遠ざかってしまった。そして今日、久々にインヴェンションの楽譜を開いてみると、3声はおろか、2声すら弾けないではないか。結局、今日半日近くをインヴェンション1番についやしてしまったのであった。楽譜をまじまじと眺めながら、当時の(楽譜への)書き込みをみると、明らかに得意とそうでないものの差がみえる。苦手と思われるページには、丸印やらチェックやらが踊っているのだ。不得意と思われる2声は、2番、5番、11番、12番だったらしい。現在、2声インヴェンションを手がけている人はどの曲が苦手だろうか。ちなみに、特に気に入っていた曲といえばシンプルではあるが4番、マイナー好きな私ならではの曲だ。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー40番 #01~06●ツェルニー30番 #01~12 12番の同音連打がどうしてもうまくいかない。当時もそうだったのか、ただいま苦労中だ。●バッハインヴェンション #01
Oct 3, 2004
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ここ数年、楽譜を買いに楽器店を訪れると、全音楽譜コーナーがとてもシンプルにみえる。昔はもっと華やかだったはずだ。何故だろうと考えてみると、はっと気が付いた。昔は、楽譜に帯がついていたのだ。初級1,2課程は「赤帯」、中級3,4課程は「黄帯」、上級5,6課程は「青帯」、覚えている人も結構多いのではないだろうか。昔、ピアノを習っていた際に、赤帯の楽譜から黄帯楽譜に変わった時は本当に嬉しかったものだ。「うーん、これでちょっとは進歩した?」って。まして、青帯楽譜を買った時には「もしかして一人前?」、大いなる勘違いであるが、上級楽譜を手にする瞬間は、妙に気持ちが高揚したことを思い出す。(今では、赤帯・黄帯に逆戻りであるが・・・)そういえば楽譜自体にもビニールカバーがかけられていたが、あれもいつの間にかなくなってしまった。やはりコスト削減のため?って、今では全音楽譜の標準的なものでも1,000円前後するのだ。ピースだって500円前後。100円や150円程度で買えていた時代が懐かしい。150円ならば、小・中学生のお小遣いでもたやすく買えていたことだし。おっと、昨日にひきつづき、妙にノスタルジックな気分になっている。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー40番 #01~06●ツェルニー30番 #01~09無情にもこれだけで時間は過ぎていった。その後、実家に電話した際に「いやぁ、ピアノを再開したら腱鞘炎ぎみに・・・」なんて話をしたら、「あんたのそのすぐ夢中になって他がみえなくなる性格、なおしなさい」なる母の一言が胸にささった。何事もほどほどに、これが今の私に最も必要なことだ。
Sep 30, 2004
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ブルグミュラー25番練習曲といえば、小学生の頃にお世話になった、実に懐かしい曲集。実家の父に、「ブルグミュラー25番とツェルニー100番を練習するので、お手本として各曲を録音してくれないか」と依頼され、今再びブルグミュラー25番の楽譜をわざわざ購入したのである。何故、昔使った楽譜を使わないかって?私がぼろぼろになるまで使った懐かしき楽譜は、実家で父が使っていて、私の手元になかったからだ。そうしていざ購入した楽譜を開いてみると、「おや?」各曲のタイトル欄をみて、首を傾げる。記憶に残っている曲名(邦題)とは何かが違っているのだ。特に好きであった12番「さようなら」も、今、手元にある新しい楽譜には「別れ」と書かれているではないか。原題の和訳が、今と昔で異なっているのか、それとも監修が変わって邦題まで変わってしまいのか、それは分からないのだが、ちょっと気になったので、曲名いまむかしなんぞを調べてみた。ブルグミュラー25番練習曲(全音版) タイトルが異なっているもののみ掲載昭和50年前後使用 → 平成16年購入版3.牧歌 → パストラル(牧歌)4.こどもの集会 → 小さなつどい7.清い流れ → 清らかな小川8.優美 → 優しく美しく9.狩猟 → 狩 (かり)12.さようなら → 別れ13.なぐさめ → コンソレーション(なぐさめ)14.スティリアの女 → シュタイヤー舞曲16.小さな嘆き → ちょっとした悲しみ17.おしゃべり → おしゃべりさん18.心配 → 気がかり21.天使の声 → 天使の合唱22.舟歌 → バルカローレ(舟歌)23.帰り道 → 再会25.貴婦人の乗馬 → 乗馬基本的には類似しているが、23番の「帰り道」と「再会」はどうみても意味が違うような?ちなみに原題はLe retour。25番の「貴婦人の乗馬」は、ただの「乗馬」に。貴婦人はどこへいってしまったのか?私が小学生の頃は、この「貴婦人の乗馬」を発表会で弾く人も多くいたのだが、今はブルグミュラーを発表会の曲として選択する人も少ないのだろうか。で、12番「さようなら」、これは今弾いても、なんだかせつない気持ちにさせられる。というわけで、しばしノスタルジックな気分にさせられたのであった。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ハノン #24~30各2回ずつ。●ツェルニー40番 #01~06テンポ75でノーミス・・・これはなかなか難しい。よし、やるぞ、と気合いをいれればいれるほど、何処かで必ず1箇所はミスしてしまう。一度でもミスする限りは次には進めない。●ツェルニー30番 #01~06指定テンポで挑戦。あと1日程度練習すれば勘も取り戻せるか?●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」「パスピエ」昨日に引き続き、曲の仕上げに取組中。●チャイコフスキー「舟歌」中間部の盛り上がり部分を中心に練習。他の部分はゆったりと歌い上げられるように気をつけながら弾く。●メンデルスゾーン無言歌集「狩の歌」「ベニスの舟歌」ここまで練習したところで左手に疲れがみえてきたため、2回ほど通しで弾いてストップ。●ブルグミュラー25番 #01~25小学生の時点で全て弾いた訳ではないが、弾いた記憶がない曲もとりあえず所見で弾いてみる。左手の負担を考慮すると、たまにはこのような曲集を弾くのも良いか。
Sep 29, 2004
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ただいまツェルニー40番の1~9番を重点的にやり直しているのだが、ふと何を思ったか、いや、なかなか進歩がみられないため、ツェルニー30番の楽譜を開いてみた。表紙には「昭和52年3月~53年6月」と、みみずがはったような文字が書かれている。1年かかって30番全曲制覇したらしい(って自分のことなのだが)。「なつかしいなぁ、果たしてまだ弾けるのだろうか」とポロンポロンと弾いてみる。40番のような緊張感を感じることなく、1曲1曲弾いていけるのは良いのだが、やはり途中で「あれっ」とひっかかってはまたやり直し、そんな繰り返しである。数十年ぶりに弾いたのだから、まぁこんなものかと言いつつも、やっぱりがっかり。これでは、30番からやり直した方がよいのではないか、そんな思いがよぎる。しかし、こうやって改めて弾いてみると、ツェルニー30番って結構楽しい。「曲」としても「聴ける」ものがいくつもあるではないか。ちなみに、12番はTV テレビ朝日系で放映している「いきなり!黄金伝説」の某コーナーで採用されていたりも。ツェルニーを練習している人の日記等を見ていると、30番を重視している人が多いことに今更気づく。30番はとにかく完璧に、40番は何曲かかいつまんで、その後、ショパンのエチュードなどに進んでいくということらしい。ツェルニー40番全曲(できれば50番はかいつまんで何曲か弾きたい)を終えたうえで、ショパンのエチュードあたりに挑戦したいと考えている私だが、一体何年かかることやら・・・気の遠い計画である。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ハノン #24~30各2回ずつ。●ツェルニー40番 #01~0601,02,03番,04,06番は二分音符70~80のテンポでチャレンジ。テンポアップした後に、改めてゆっくり弾くと粒が揃っていないことを再認識させられる。05番はもう少し練習が必要。●ツェルニー30番 #01~15上記掲載済。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」「パスピエ」昨日に引き続き、曲の仕上げに取組中。●チャイコフスキー「舟歌」昨日、久々に弾いて以来、「人に聞かせられる程度」の仕上がりを目指して再挑戦中。中間部さえクリアすれば良いのだが。●メンデルスゾーン無言歌集「狩の歌」「ベニスの舟歌」これも中学時代の練習曲。当時はかなり満足いく出来だったはずなのに、時の流れとは無情である。ベニスの舟歌は特に問題ないが、狩の歌は少し練習が必要か?
Sep 28, 2004
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ピアノ演奏になくてはならない、左右10本の手の指。ところが、そのなかでどうしても意のままに動いてくれない指がいる。それが、「薬指」。今日もハノンでせっと準備体操、続いてツェルニーで筋力トレーニングのごとく、とにかく指のトレーニングを続けているのに。実は、左手がそこそこ本調子になったのを期に、再び左手も含めて練習してみたのだが、左の5-4-5-4のトリルにさしかかると、いつまで経っても満足いく音を鳴らしてくれない。練習の仕方が悪いのか、足りないのか、それとも才能がないのか。そして今日もハノン相手に悪戦苦闘しているのであった。左手の薬指を育てる、何か良い方法は無いものだろうか。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ハノン #24~30各2回ずつ。30番は5,6回弾いてみるがあいかわらず小指-薬指はお疲れ気味な音を奏でている。●ツェルニー40番 #01~0901,02,03,04,06番はさらっと通して。05,08,09番は右手スケールと左手スケールの組み合わせでまだつまづくため、集中的に練習。07番の分散和音は左手の負担を考え、お休み。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜出来たものの、曲としての完成度に疑問をもち、ただいま悪戦苦闘中。●ドビュッシー「パスピエ」強弱、抑揚をつけながら曲として組み立て中。左手の動きもようやく慣れてきた。●チャイコフスキー「舟歌」これは練習というよりも気分転換に。中学時代にピアノの発表会で聴いたのがこの「舟歌」、しかし、久々に弾いてみると、中間部の盛り上がり部分で音ミスが目立ち、再び練習しようと思い立つ。まぁこの手の曲は自分にとっても得意分野だったり。
Sep 27, 2004
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ここのところ、土日になると何故か天気が悪い。実は、ピアノの他に趣味のひとつとして、「旅」なるものをあげているのだが、デジカメをひっさげての旅ゆえ、やはり天候が気になる。ピアノを本格的に再開する以前は、それこそ毎週のように国内のあちこちに出没しては旅を楽しんでいた。ところが、今年になって親への仕送りやら相方の仕事やらなんやらで、財政的にも時間的にも余裕がなくなってきてしまった。心にぽっかりと空いた穴を何で埋めればいいか、それがピアノだったのだ。ピアノの存在は、穴を埋めるどころか、もりあがっているような状態。というわけで、今日もあいかわらず雨がしとしと降っている。そんな日はじっくりとピアノと向かい合いたい。ドビュッシーの「雨の庭」でも弾いてみようか、と左手を見ると「まだまだやめておけば」と左手が訴える。そう、そんなときはショパンの「雨だれ」でしっとりとした時間を過ごそう。----------------------------------------------------本日の練習メモ●ハノン #23~30各2回ずつ。30番の小指-薬指の動きが苦手ゆえ、リズムを変えて練習。楽譜には「xx番とxx番を続けて4回」と掲載されているが、これはやはりクリアしておいた方が良いのだろうか??●ツェルニー40番 #01~0609番までさらっと進んできたが、改めて1番から弾いてみると粗が目立つ。特に5番の中間部で指使いの間違いにより、必ず止まるのでここを集中的に練習だ。それにしてもツェルニーの指定テンポ、いくらなんでもあれは早すぎないか??●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜95%完了。あとは曲として美しさを目指す。●ドビュッシー「パスピエ」左手の動きがどうしても苦手なので、左手を中心に練習。といっても、だいぶ曲としてまとまってきた。頑張れ、自分!
Sep 26, 2004
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ピアノ教室に通い、先生のもとで曲を完成させる場合、適切なアドバイスや指使いなど、様々な指摘を貰うことが出来る。時に厳しく、時にはほめてもらいながら曲が少しずつ完成されていくのは嬉しかった、そんなことをたまに思い出す。しかし、現在はレッスンに通わず、ひとりで曲を完成させていっている訳だが、この場合、最も厄介なのが「この曲はこの解釈で本当に良いのだろうか」ということである。指づかいひとつにしても、「これって非効率な指使いのような気がする・・・」と何度頭を悩ませたことか。結局、そんな私が頼りにするのは、ピアニストが弾いたCD、これを聴きあさるしかないのだ。ところがピアニストによってこれまた解釈が異なり、途方に暮れる。ひとりで曲を完成させていく人は、皆こんなことを思っているのだろうか。楽譜ひとつにしても、出版社によってペダルの踏み位置等が異なっていたり、スタカートが書かれていなかったり。やはり、少しでも多くの演奏を聴きながら、自分なりの解釈を見つけていくしかないのかもしれない。ところで、どうしてレッスンに通わないのか?実は、昔弾けていた時点にまで自分の腕を戻したうえで、レッスンに通うか否かを考えようと思っていたのだ。しかし、これは結構遠い道のりであることを、今、とことん実感している。(本日の練習メモは昨日と同様)
Sep 24, 2004
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今から数十年前、まるでブームかのごとく、家の周囲にはピアノを習っていた子供が多かった。そう、私もそのなかのひとり。面白いことに、何処からかピアノの音色が聞こえてくれば、他の家からもピアノの音が聞こえ始める。すると、更に他の家からもポロンポロンと音色が・・・。多分、同年代の子供が多かったから、皆が競うように練習に励んだのかもしれない。そのせいだろうか、世間でよく聞くピアノ騒音でもめごとが起きるなんてことは無かった。よくよく考えみれば幸せな環境だったのではないだろうか。しかし、月日が経つにつれ、各家庭からきこえるピアノの音色がだんだんと減っていき、そのうちに何処からもきこえなくなり、私のまちのピアノブームは去っていった。現在は家が密集していることにより、よけいに騒音問題も多く聞かれる。ピアノだってそのひとつだろう。これからは防音設備や練習の時間帯、勿論、窓をしっかり閉めて練習するなど、弾く側の配慮が当然要求される。まぁ、それは生活するうえで必要なマナーでもあるが、それらを考えながら、心のどこかで、昔、皆が競うように練習に励んでいたピアノの音色がきこえてきたり・・・----------------------------------------------------本日の練習メモ●ツェルニー40番 #01~09昨日に引き続き、なるべく左手の動きが少ない曲を選んで、とりあえず1番から9番までを軽く練習。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」今さらだが、はじめから3小節目からの右手、いかにメロディを浮きだたせるかに苦心している。暗譜はそこそこ出来るようになったのに。●ドビュッシー「パスピエ」最後まで弾けるようにはなったが、そのうえで曲の前半部分を中心に練習。
Sep 23, 2004
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実家には長年慣れ親しんだアップライトピアノがある。しかし、現在住んでいる我が家は住宅事情により、アップライトピアノを置くことが出来ない。というわけで、一人暮らしのお供として購入した電子ピアノを置き、ヘッドホンを常用しながら練習している。しかし、電子ピアノ+ヘッドホンの練習は予想以上に辛い。両耳に直に伝わってくる電気的な音、そして電子ピアノのタッチも昔と比較すれば普通のピアノに少しずつ近づいてきているとはいえ、やはり大きな違いは感じている。たまに実家に帰ってピアノを弾くと、「あぁ、やっぱり違うなぁ」、そのギャップを埋めるのは容易ではなさそう。各所のBBSなどでピアノを楽しんでいる人の投稿をみれば、「電子ピアノの練習には限界がある」といった内容をよく目にする。あぁ、私の練習は無意味なものなのだろうか、そんな悲しい気持ちになったりも。しかし、やはりどんな形でもピアノに触れていたい私としては、電子ピアノであっても必要不可欠なのだ。というわけで、今日もせっせと電子ピアノに向かうしかない。本日の練習メモ●ツェルニー40番 #01~09なるべく左手の動きが少ない曲を選んで、とりあえず1番から9番までを軽く練習。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜80パーセント・・・といったところか。●ドビュッシー「雨の庭」部分練習のみ。●ドビュッシー「パスピエ」各所でつっかえながらも最後まで到達。左手が回復したらもっと真剣に練習したい!
Sep 22, 2004
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数日前から左手に痛みがあり、それでもなるべく負担をかけないようにピアノを弾いていたら、予想はしていたが痛みは増すばかりであった。というわけで本日はピアノ練習はお休み。「腱鞘炎」について更にあれこれ調べていたら、「腱鞘炎の時にはイメージトレーニングをすると良い」と書かれていたページに遭遇する。「イメージトレーニングって、なに?」、途中やめていたとはいえ、ピアノ歴10数年のはずなのに、今の今までピアノの世界にもイメージトレーニングがあることを知らなかったのだ。どうやら頭のなかで曲を弾くらしい。ピアノは「弾いてナンボ、指を動かしてこそ練習だ」と思いこんでいた私には、あまりに衝撃的である。しかし、そんなこと、出来るのだろうか。結局、楽譜を眺めるだけで終わってしまったのだが、こんな時はゆっくりとCDでも聴きながら取り入れられる部分は取り入れるべく頭の中で描いていった方が良さそう・・・ってこれもイメージトレーニング?本日の練習メモ●ドビュッシー「impressions」(ピアノ:児玉桃)を聴きながら幸せな気分になる
Sep 20, 2004
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ドビュッシー「ベルガマスク組曲」のなかの1曲である「パスピエ」、譜読みを始め、今日になって最後までたどり着いた。以前の日記にも書いたのだが、この曲の多くを占めるのが左手のスタカート分散和音。これがなかなかどうして難しい。いや、一般的にはそうでもないのかもしれないが、不規則な音の羅列に妙にドキドキしてしまうのだ。そして、今日もドキドキしながら左手を動かす。さて、この「パスピエ」、実は学生時代にピアノからエレクトーンに転向した際にエレクトーン発表会やらコンクールで何度か耳にした曲である。だからこの曲を弾くたびに当時の情景がよみがえったりもするのだ。「音楽は心のアルバム」、一生を終えるまでにどれだけのページ数を増やせるのだろうか。それにしても「パスピエ」は舞踊曲という意味のようだが、聴けば聴くほど、ファンタジーな感じがするのは私だけだろうか。●ハノン#23-#26左手小指・薬指のトリル、これは難関だ。●ツェルニー40番 #01~09●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜までもうひといき。割と単調になりやすい部分にも抑揚をつけて弾けるように頑張るのだ。●ドビュッシー「雨の庭」ある程度弾けるようになると、その後がなかなか進歩しない。
Sep 19, 2004
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子供のころ、バイエルを卒業すると当然のようにツェルニーの練習曲へと進んだ。100番そして30番、それが終われば40番、50番、更に更に60番へと続く、練習曲オンパレード。しかし、幼い頃はこのツェルニーに随分泣かされたものである。曲は単調きわまりなく、弾いていて面白みが無いと幼心に感じていたのだ。しかし、年をとった今、再びツェルニーと向かい合うこととなったのである。特に先生について習っている訳でもないので、己の好きな曲さえ弾けば良いはずなのに、何故にツェルニー?そう、好きな曲を弾くためには、まず基本がなってないと「弾けない」ではないか。つまり、自分が気持ち良く弾く為には、指づくりから入らねばならないことに、「今更」気づかされたのである。その教材にうってつけなのがツェルニー練習曲。中学時代にツェルニー40番を一度最後まで弾いていたため、再開のてはじめとしてこの40番練習曲を最初から始めてみることにした。ところが、本当にこれ昔弾いたのか?と恥ずかしくなるくらい、各所でつまづくばかり。ツェルニー40番の前半は30番レベルとほぼ同等ゆえ、これは30番からやり直しかと途方に暮れたのは言うまでもない。あまりに情けないため、本日の練習はとにかく40番練習曲の1番から9番までを何時間もかけて弾いて弾いて弾いて・・・他の曲までやる元気は残されていなかった。それでも、何度も弾くうちに指の動きが少しずつではあるが軽くなっていくのが実感できる。これはやっぱり嬉しい。そしてつくづく思ったのである。「あぁ、ピアノを途中でやめなければよかった」
Sep 18, 2004
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まず、話は前日の夜のこと。前日の練習後から左手のひじから手首にかけて痛みを感じ、それは湿布を貼っても何ら解消しなかったのである。「どこかに塗り薬はなかったかな」と薬箱をあさっても、いざ見つければ「げっ、消費期限が切れてる」。結局、腱鞘炎になりかけではなかろうかと自己判断により、「腱鞘炎」をキーワードにあれこれ検索し、指圧でなんとかしてみることに。親指の付け根付近を押してみたり、ひじ付近を押してみたり、「うむむ、痛い」、でも効いているような気もしたり。そうして今日、痛み自身はそこそこ治ったような感じもするものの、安静が必要かと練習は控えめにすることにした。それにしても、これ、ちなみに練習のし過ぎではなさそう。多分、無理に左指を動かそうと無駄な力を入れたがために痛めたようである。学生時代、いくら練習しても腱鞘炎なんぞ縁もなかったのに。といいつつも、学生時代にそんな状態になったとしたら、これ幸いと練習をさぼっていたのではないだろうかと振り返る。あの頃は、きっと練習に苦痛を感じていたのかもしれない。それが現在、少々手が痛いくらいでは練習を休みたくないなんて思っている。「あぁ、このくらいの気持ちが若い頃にあったならば、もっと別の人生が・・・」、いや、なかっただろう。本日の練習メモ●ハノン#23-#26あいかわらず左手の小指、薬指の力が弱いようだ。といっても、前日より少しは上達していることを実感すると、嬉しいものだ。ハノンってただの退屈な指運動と思っていたのだが、今は妙に楽しく感じるから不思議である。#26の下りは息切れし気味。●ツェルニー40番 #07,#08#08はメトロノームに合わせて正確に弾くべく練習。●シューベルト「即興曲」Op.90-2主題の転調部分でどうしても指がとまるのでここを重点的に練習。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」暗譜に向けて練習。とにかく暗譜が苦手なので苦労しそうだ。●ドビュッシー「雨の庭」ミスタッチがないよう、1音を丁寧に正確に。相変わらず繊細な雨粒がうまく音で表せないのが辛い。●ドビュッシー「パスピエ」譜読み2日目。成果はみられず。-----------------ピアノの練習はやはり毎日続けることが第一なのだろうか。しかし、社会人である現在、毎日何らかの形でピアノを練習するのはなかなか困難であったりもする。そんななか、たった1日でも練習をしなかったら、またしても最初からやり直しになってしまうのではないだろうかと思うと、かなり不安だったり。
Sep 17, 2004
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ピアノを再開するまでドビュッシーの曲はほとんど弾くことはなかったのだが、今はまるで何かにとりつかれたかのように、ドビュッシーにのめりこんでいる。そのなかでも今、最も練習に熱をいれているのが「雨の庭」。「雨の庭」はドビュッシー「版画」のなかの1曲であり、他は「塔」「グラナダの夕べ」、全3曲からなっている。「雨の庭」を聴いていると、降り出した雨が徐々に激しくなる様子や、ポツポツと落ちる雨粒の音が実に美しく表現されているのだが、これをいざ自分で弾いてみようとするとうまくいかない。この曲を一度でも聴いたことがある人は分かるだろうが、場面がめまぐるしく変わり、まさしく雨が降る庭の風景が描かれている曲なのだ。だというのに、私が弾く雨の庭は、「豪雨の荒れ地」とにかく今は1音1音を丁寧に弾くことが先決だ。その他の本日の練習メモ●ハノン#21-#25#21,22,24は何ら問題なく指が動くのに、#23,#25は左手の小指-薬指の弱さがあいかわらず目立ってしまう。左手の5-4-3の動きが苦手なようだ。●ツェルニー40番 #07,#08#07はそろそろ問題なさそう。左手のアルペジオもすんなり弾けてほっと一安心。#08はまだ途中で指がもつれ、その都度「どうして」とつい愚痴が出たり。●シューベルト「即興曲」Op.90-2このOp.90-2が最後までひとつのミスもせずに弾けるようになったら、90-4の復習に入るつもりなのだが、どうしても最後まで集中力が持続しないのか、ふっと気がゆるむと手が止まっている。●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」左手と右手が超接近した際に音がとぎれてしまう情けない状態。全音の楽譜によれば、指をたてるように弾くのがコツということなのだが、今日も鍵盤のうえで指同士が渋滞をおこしている。●ドビュッシー「パスピエ」本日より譜読み開始。結局、4ページまでしか進まなかったうえに、左手のスタカート分散和音が今後の課題。楽譜をみると一見簡単そうに見えるのに、これは案外に苦手な部類かもしれない。と、今日はここまで。弾き終えてしばらくしたら、左手の甲に激しい痛みが生じるではないか。ま、まさか弾きすぎ?
Sep 16, 2004
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ピアノから遠ざかって約20年、本格的にもういっぺんピアノを練習しようと思ってから11日目。つまり11日前にドビュッシー「子供の領分」を購入したのがきっかけであったりする。そのなかの1曲め、「グラドゥスアドパルナッスム博士」がお目当てであるが、練習経過11日目にして、ようやく1音1音の粒が揃って弾けるようになってきたような気がする。それにしても最初の1小節、2小節目、これはペダル無しで美しく弾けるものなのだろうか。いかんせん、独学ゆえ、何を頼りにして良いやら。最後の盛り上がり部分も、気持ちばかりが焦ってバラバラ。あぁ、まだまだ指が硬直しているようだ。この「子供の領分」、実は6曲目の「ゴリウォーグのケークウォーク」が最も有名だとか。コミカルな曲で、なかなか印象的だったりする。余裕が出来たらチャレンジしてみよう。その他の本日の練習メモ●ハノン#21-#23左手の小指-薬指が弱い、弱すぎる、練習だ練習!●ツェルニー40番 #07,#08ツェルニー40番は学生時代に全て終わっているなのに、結局また1からやり直し。まだまだ指がもつれる●シューベルト「即興曲」Op.90-2中学生の頃に演奏した即興曲Op.90-2に再挑戦。右手の指の練習のつもりで、とにかく何度も何度も繰り返す。●ドビュッシー「雨の庭」まだ子供の領分が完成していないというのに、どうしても弾いてみたいと思い、後日再び楽譜を買いに行ったのがこの「雨の庭」。これについてはまた後日話すとして、少しは形になってきたようである。明日も練習・・・できるかな?
Sep 15, 2004
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私は5歳の頃にピアノを始めた。小学生の頃は、将来の夢に「ピアニストになりたい」なんて戯言を書いていたことも記憶している。事実、クラシック以外はほとんど弾くことはなかった。ところが、中学時代に出逢った友人の影響から、クラシックからジャズ・フュージョンへと気持ちは動き、高校時代はバンド活動に明け暮れていた。そんな私はもうクラシックピアノが弾ける指ではなくなっていた。結局、その後の進路は音楽には全く関係がない業種、いや、少しは関係があるものの、自らが演奏する機会は得ぬまま、家のピアノはインテリアと化していた。結婚し、住宅事情によりピアノは持ち込めないところに住むことになったのだが、悪あがきともいうべきか、電子ピアノがそっと置かれている。音楽に縁がない生活でも、やはりどこかで捨てきれない思いがあったのかもしれない。そして年も40近い今日現在、再びピアノのふたを開けた。電子ピアノといえば、デモ演奏のデータが搭載されており、ふと、その中の1曲が耳にとまったのだ。それが、ドビュッシーの子供の領分「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」である。「この曲、弾きたい」ここから再び、私のピアノ生活が始まることになるのだ。今から2週間ほど前の話である。どうしてこんな形でピアノメモを公開しようかと思ったのは、またしても挫折しないように、戒めのためにである。いや、実は意志が弱い、それだけであるが。
Sep 14, 2004
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