果たして、「競争」そのもののは、肯定されるものなんでしょうか?
それとも、別の切り口が、本当の原理なんじゃないでしょうか?
または、ある種の制限を設ければ、そのルールの中でなら「競争」はOKなんでしょうか?
言い換えれば、「競争」を通じてでしか
人々は能動的に働かず、「効率性」は実現できないのでしょうか?
すぐにわかることですが、人間には自己利益の追求という動機だけではなく、
他者のためという動機が働いています。
これは、自己の利益のためにこそ、他者のために働かざるを得ないという見方もできます。、人は社会的存在ですから、自己のための活動と他者のための活動は、コインの裏表で、切り離すことができません。
ですから、自己利益を追求することの延長線上に、他者の利益を追求することが重なるように。
また、逆に、他者の利益を追求することが自己利益に結びつくように、社会制度を設定・設計すれば良いとわかります。
以上は、競争を有効だと肯定した上での、修正案ですが、
根本的問題として、「競争」そのものが、本当に避けられないものでしょうか?
競争のメリットは「効率性」でしょうが、競争の本質は順位付けです。
ある特定の基準に基づいて順位を決め、
順位に応じてメリットが与えられるシステム(ルール)です。
基準がなければ順位を決められないし、
順位を決めてもメリットが与えられなければ「競争」が成立しません。
そこで、狭い特定の基準で競争すれば。幅の広い価値観、人権や環境などを排除したり軽視してしまうのは当然です。
21世紀の世の中では、競争の原理に代わる、別の原理をしっかり認識することが求められていると思われますね。
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