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こんな作品だったかな・・・原作を読んだのは、ずいぶんと前、情感あふれる作りは脚本家が女性なせい?さて、美に対するこだわりがこれほど強かっただろうか、利休。歌舞伎界の超二枚目市川海老蔵をして利休を演じさせた。わび、さびの感じからしてもう少し不細工というか、枯れた感じの人が良かったかもしれない。しかし、梨園のプリンスが演じた利休。所作はいうまでもなくそつがない。驚きは献上の品として輸入された高麗王朝の血を引く女性の顔をきちんととらえたことだ。この絶世の美女の顔をスクリーンに出すとは思わなかった。想像の中での美女であれば観客思い思いに素晴らしい美女を思い描けるからだ。それでも露出したということはこの美女に自信をもっていたということ。調べてみると、クララという女優さんで目元涼しく愛らしく笑顔の口元もかわいい。あえて難を言えば鼻かな。スレンダーなボディはスレンダーな顔とともに見るものを惹きつける。(今風といえば今風)何も言わない、何も聞こえない、静かなシーンも多かったが、印象に残ったのは利休の娘(成海璃子)と小うるさい石田三成(福士誠治)。伊勢谷友介も織田信長らしくて良かった。茶に命を懸けた利休の弟子。美に命を懸けた利休。みどころはある作品である。2013年/日本/123分/G 監督:田中光敏 出演:市川海老蔵、中谷美紀、市川團十郎、伊勢谷友介、大森南朋、成海璃子、福士誠治、クララ、川野直輝、袴田吉彦、黒谷友香、檀れい、大谷直子、柄本明、伊武雅刀、中村嘉葎雄お薦め度「利休にたずねよ」★★★★(80%)
2014.09.29
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守りに守った日本が終盤PKを与えてしまい、0-1にて韓国に敗戦。残念だ。残念なのはPKを与えてしまったこと。試合当初からボディタッチというか接触は多く、韓国選手がぶつかってきたことが多かった。しかし、日本選手もやられたらやり返すじゃないけれど、接触が多くなり、不必要な過激な衝突が多くなってきた。そして起こったペナルティエリアでのファウル。あれだけ、必死に守りに守ったのに、その堅守を台無しにするプレイであった。日本の攻めには積極性に欠けて、相手選手に当ててCKをとるなんてこともできなかった。チャンスではボールがおさまらず、ミスキックや空振りが目立った。経験も足りないのだろうけれど、それよりも闘争心、勝にこだわった突破がなかったように思う。対する韓国はアクシデントによる選手交代も、大チャンスで決めきれない不手際にもめげずに攻め続け、勝つという強い意志で日本を封じた。あっぱれというしかない戦いぶりだった。紙一重で韓国は勝ったが、その紙一重で勝てなかった日本に力不足を感じた。
2014.09.28
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いやー、見てないような気がして、NHK-BSで放送があったので、録画して見た。ようやく見た。ずーっと見て、しばらくしてから、ひょっとしてこれ見たかも…と思いながら見て、ともちんの卒業告白にて、『やっぱり見た』とようやく気付く始末。忘れ去ることが早すぎる・・・。ちなみにこの作品のコメントは以前書いたブログにてどうぞ。 ↓お薦め度 「DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」★★★☆(70%)
2014.09.28
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NHK朝ドラ「花子とアン」が終了した。一話も欠かさず、良く見たものだ。この作品が成功したのは、ドラマが劇的でよく描けていたのはもちろんだが、著名な「赤毛のアン」の翻訳者の話であるということ。「赤毛のアン」それだけで成功の素地はあった。主演の吉高由里子は魅力的な女性ではあるが、その言動が奇妙なところで敬遠されることがあったように思う。それでもテレビ「太陽と海の教室」で注目され、映画「蛇にピアス」では肢体を披露する熱演。テレビと映画で「ガリレオ」の相手役の座を柴咲コウから奪い取るすごさ。彼女の映画作品を見た関係者が彼女を気に入っての主演決定らしいが、その持ち味を期待通り発揮していたのではないだろうか。そこに花を添える以上に活躍したのが仲間由紀恵。彼女の親友役は吉高由里子を大きく支えたと思う。一時期、彼女が主役としてドラマを牽引していた時があったように思う。醍醐役の高梨臨も美しくかわいく花を添えましたね。すべてが良いキャストでなく、なかにはミスキャストもいたかもしれないけれど、ドラマとしてはよく出来ていたと思う。クライマックスはいくつもあり、今週の最終週にはビックリすることは何も起こらなかったけれど、むべなるかな、といった感じです。とにもかくにも見どころいっぱいで楽しめた作品でした。これを機に「赤毛のアン」を読む人は増えるのでしょうか?
2014.09.27
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見終わって、改めて題名を確認すると、なるほど、と思った。「愛より強く」である。ラストをみごとに言い表している。それは見てのお楽しみ。ショッキングな映画だった。これほどショッキングな作品を見るとは。ラブ・ストーリーということで題名に惹かれて見てみたのだが、予想とは大きく違っていた。ドイツのハンブルグに住むトルコ系ドイツ人が自殺未遂となり入院、そこで同じく自殺未遂のトルコ系ドイツ人イスラム教徒と出会い、偽装結婚を申し込まれる。何が何だか、彼女を家族から助け出したい一心で偽装結婚を受け入れた男。同棲するようになって、いつしか彼女に惹かれていく。それで起こった惨劇。性に奔放な女性ゆえに引き起こされた出来事だったのか。二人の間に生まれる奇妙な恋慕の情。ドラッグも出てくるし、このインパクト、破天荒さはドイツならではと感じた。クライマックス、そして衝撃的なラストは、さもありなんという落ち。身も心も切り刻まれるような思いで見た問題作である。2004年/ドイツ・トルコ/121分/R-18 監督:ファティ・アキン 出演:ビロル・ユーネル、シベル・ケキリ、カトリン・シュトリーベック、グヴェン・キラック、メルテム・クンブル 原題:GEGEN DIE WAND/HEAD-ONお薦め度「愛より強く」★★★★(80%)【税込み】【3500円以上で送料無料】【レンタル落ち中古DVD】愛より強く /ビロル・ユーネル【字幕のみ】
2014.09.25
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池井戸潤のデビュー作だ。彼の作品は初めて読む。ストーリー展開から、謎の解明、登場人物たちの登場の仕方等々、うまい描き方で興味深く読んだ。楽しめる一冊である。銀行内部の不良債権にからんだ内容は当時の日本の情勢を思い起こし、とても洞察力に富んだ、現実に則した内容だといえよう。なかなか楽しめる内容であったが、あまりに人が死にすぎる。殺されすぎる。そこが見えぬ敵の恐怖ともなるのだが、ちょっと殺しすぎじゃないだろうか。ラストの種明かし(判明)には少なからず驚いた。ものすごい新人が出てきたとほめそやされても、なるほどと思える内容だ。このあと作家、池井戸潤は成長し、有名流行作家として注目されているのもなるほどと思えるデビュー作であった。【楽天ブックスならいつでも送料無料】果つる底なき [ 池井戸潤 ]
2014.09.24
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これは伝記映画なのか、実話なのか。だとしても、年代が行き来するので、わかりずらく、中心人物が2~3人いて交錯して、理解しづらい。また、年代も20~40年と結構な年月になるので・・・。カンフーの師匠の一代記なのか。とすれば、こういう編集でいいのか。焦点のあてかたが散漫で、見どころは各シーンにある一対一の対決シーンだけ?いやー、ラスト近く宮若梅(ゴン・ルオメイ(チャン・ツィイー))が涙するシーンはグッとくるものがあるけれど、全体的には構成に難があり、登場人物の誰かに思い入れをすることはなかった。各シーンではいい見世物になっているんだけれど、全体としてのつながり、構成はよくないと思わざるをえない。2012年/アメリカ/123分/PG12 監督:ウォン・カーウァイ 出演:トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェン、マックス・チャン、ワン・チンシアン、ソン・ヘギョ原題:The Grandmasters 一代宗師お薦め度「グランド・マスター」★★★☆(70%)
2014.09.23
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CSのムービープラスで見た映画。このところ音楽映画を見ることが多いが、このジャンルが好きなこととたまたま見たい見れる作品に音楽映画が続いたということ。この作品、予想に反し感動した。なぜ予想に反したかというと、最近の作品でありながら、その存在を全く知らなかったから。全米でヒットしたなら少しは耳に届くはずなのに、知らないということはそれほどヒットしなかったのかな、なんて思ったから。その存在を知らないということは感動作ではないんじゃないかと思えたから。この物語はジョージア州の小さな町パカショーで不況によりシャッターを下ろす店が増えていた中で教会の聖歌隊が全米大会“ジョイフル・ノイズ”をめざし、練習していく話だ。小さな町なので、住民はみな知り合いで軋轢も多く、仲間内での小競り合いが多々あった。予選での敗退や家庭内問題。アメリカの小さな町の現状をうまく描き出している。親子関係、友人関係、生活していくということは辛く悲しいことも多い。ストーリーを説明しないで、この作品の良さを伝えることは難しいけれど、アメリカの国土の広大さや社会の問題点を垣間見せながら家族の情の深さ、複雑さを表現している。ラスト、泣くとは思わなかったなぁ。泣いてしまった。涙が出てしまった。この作品で感動する人がどれだけいるかわからないけれど、私にとって思いがけない感動できる作品であった。このての作品にクリス・クリストファーソンは不可欠なんだろうなぁ。2012年/アメリカ/118分/G監督:トッド・グラフ 出演:クイーン・ラティファ、ドリー・パートン、キキ・パーマー、ジェレミー・ジョーダン、コートニー・B・バンス、クリス・クリストファーソン原題:Joyful Noiseお薦め度「ジョイフル♪ノイズ」★★★★☆(90%)
2014.09.21
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映画賞をとったということで、見てみようと思った作品。2012年・第62回ベルリン国際映画祭で2つの銀熊賞(脚本賞、男優賞)を獲得し、第85回アカデミー外国語映画賞にもノミネートされたとのこと。見ごたえのある作品だった。王宮でありながら、男女の恋を描くこと。実話であるだけに、ショッキングなことだ。幼くして英国王室からデンマーク王室に王妃として嫁いだ女性が、見知らぬデンマーク王と面会し、挙式し、子を宿す。言葉もわからない遠い異国へ嫁ぎ、奇行癖のある夫に悩まされる日々。国王の侍医となったドイツ人医師との出会い。禁断の愛を生々しく赤裸々に描いて、当時の国政の動向も合わせ描き、秀逸である。政治的調略のすごさむごたらしさをみごとに描き、愛の素晴らしさ、愛の深遠さ、子供への情の深さなども描き切っていると思う。見ごたえのある一本。じっくりと見ていただきたい。2012年/デンマーク/137分/PG12 監督:ニコライ・アーセル 出演:マッツ・ミケルセン、アリシア・ビカンダー、ミケル・ポー・フォルスガード、トリーネ・ディアホルム、デビッド・デンシック原題:En kongelig affareお薦め度「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」★★★★(85%)
2014.09.21
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見ごたえのある作品だった。前作を見ていないので、この続編の導入部がわかりづらかったけれど、それでも物語が進んでいくと理解できてきた。9つの世界が5000年に一度、直列するということと重力の次元の行き来についてが暗闇と対峙する軸になる。荒唐無稽な宇宙世界の話ながら、有名なヒーローがでて著名な俳優陣をそろえての傑作に圧倒された。クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、アンソニー・ホプキンス、レネ・ルッソ、ベニチオ・デル・トロになんと浅野忠信も出演。 この展開に息を飲み、その予測できない展開に驚き、感嘆した。とても素晴らしい作品だと思う。惜しむらくはラストの王の有様だ。あれは、いったい誰だったのか。疑問がわいたままの終了となる。その後のクレジット間でのシーンも意味あるものなのか。続編への布石か、コアなファンのためのサービスか。結果、圧倒された作品であったが、傑作と呼ぶにはそのエンディングに?(疑問)が浮かんだのが残念である。2013年/アメリカ/112分/G監督:アラン・テイラー 出演:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン、アンソニー・ホプキンス、ステラン・スカルスガルド、イドリス・エルバ、クリストファー・エクルストン、アドウェール・アキノエ=アグバエ、カット・デニングス、レイ・スティーブンソン、ザカリー・リーバイ、浅野忠信、ジェイミー・アレクサンダー、レネ・ルッソ、ベニチオ・デル・トロ 原題:Thor: The Dark Worldお薦め度「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」★★★★(85%)
2014.09.20
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「AKB48グループ・じゃんけん大会2014~ 拳で勝ち取れ!1/300ソロデビュー争奪戦~」を深夜番組を録画して見た。本選に出場したのに、顔も映されないで敗退したメンバーのことを思うとこんな編集なんでするの?と思う。視聴者が見たい、見たくないを編集者が勝手に判断していいものだろうか。取り上げ方の強弱は仕方ないにしても、まったく触れられなかったメンバーがいたことを思うとやるせない。さて、結果はみるきーの優勝!これまた、やらせではないか、という疑惑をはらんでしまうが・・・りぽぽ(小谷里歩)が勝ってればよかったとか。さっほー(岩立沙穂)が勝ってれば良かったとか、思わないでもないが、あいこが続いたことでやらせ疑惑も少しは軽減できたかもしれない。こじはる(小嶋陽菜)が勝ってたら、卒業って騒がれちゃうよね、たぶん。AKBを知らない人にとっては誰が優勝しても関係ないけど、少しは知っている人なら、選抜メンバーやセンター付近メンバーでない人の方が良かったと思える。(とはいえ、あまりに知らな過ぎるチーム8とか新メンバーじゃこまるけどね)いいところまでいったメンバーだとなーにゃ(大和田南那)あたりが優勝すれば、話題性が上がったかもしれない。
2014.09.18
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ザック・エフロンか・・・映画を見た時、邦題の「一枚のめぐり逢い」より、原題の”The lucky one”の方がいいな、と思った。(幸運な一枚、かな)さて、クレジットにブライス・ダナーの名を見つけ、久しぶりに見る彼女に期待大。とても美しくて素晴らしい金髪母親を演じて見事だった「パパ」を見て以来、密かにファンだった。「愛の七日間」や「ミート・ザ・ペアレンツ」も見ているが、その時の印象はない。やはりファースト・インプレッション。初見でのインパクトを越えるものがなかったのか、初お目見えの印象が強すぎたのか。その後、グウィネス・パルトローが世に出てきた時に、その実母ということで驚いた記憶がある。年老いてもなお美しい彼女に敬服する。さてさて、作品である。戦場から帰還した、海兵隊員は戦争後遺症に悩まされていた。家族との軋轢もあり、戦場で手にした一枚の写真を手にその女性を探し求める旅に出る。そこから始まる物語・・・。ちょっと絵空事、あるいは芝居じみた、あるいは作り物のような展開があったりするが、クライマックスでの出来事は衝撃的だった。主人公たちの関係性からして、青春恋物語とはならないところが純愛性から遠ざかるけれど、これはこれとしてこういう愛の形としてとらえて味わうべきものなのかもしれない。原作が「きみに読む物語」のニコラス・スパークスの小説ということで見てみた。2012年/アメリカ/101分/G監督:スコット・ヒックス 出演:ザック・エフロン、テイラー・シリング、ブライス・ダナー、ライリー・トーマス・スチュワート、ジェイ・R・ファーガソン原題:The Lucky Oneお薦め度「一枚のめぐり逢い」★★★★(80%)
2014.09.15
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李香蘭こと山口淑子さんが亡くなった。94歳だそうな。数奇な運命をたどった女性で、李香蘭として女優で大活躍をしたという。その半生は彼女の自伝と自伝を基に戯曲化されたミュージカルに表出している。ミュージカル「李香蘭」は劇団四季の専売特許だ。主演・野村玲子で上演された舞台をずいぶん前に見た。とても素晴らしく輝いた舞台だった。野村玲子なくして舞台・李香蘭はなしと思える会心の出来映えだったと思う。歌舞伎ならば追悼公演なんてあるんだろうけど。劇団四季が「ミュージカル・李香蘭」を上演してくれる日は来るのだろうか。彼女の名声は晩年、政治家になってからも何度かきいた。素晴らしい人物であると思う。彼女の訃報をきき、謹んでお悔やみを申し上げる。合掌。
2014.09.14
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「ラ・ブーム」の映画を見て、その曲を聴いた世代には、懐かしく青春時代を思い出させる作品である。サニーとは女子高時代のガールズ・グループに名づけられた名前。病院で末期がんの元リーダーと再会し、旧友探しが始まる。音信不通だった彼女たちの行方を捜して。同時に描かれる、現代のわが娘の問題。1980年前後に青春時代を過ごした今の40~50代には胸に来るものがあるはずだ。日々の生活に追われることなく、自らの主役を歩こう。2011年/韓国/124分/PG12 監督:カン・ヒョンチョル 出演:シム・ウンギョン、カン・ソラ、キム・ミニョン、パク・チンジュ、ミン・ヒョリン、ナム・ボラ、キム・ボミ、ミン・ヒョリン、ユ・ホジョン、ジン・ヒギョン、コ・スヒ、ホン・ジニ、イ・ヨンギョン、キム・ソンギョン 原題:Sunnyお薦め度「サニー 永遠の仲間たち」★★★★(80%)
2014.09.13
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この作品こそ、終戦の日や今頃に放送すべきなんじゃないだろうか。天皇陛下の戦争責任を調査した10日間の話である。親日家である主人公の将校が、日本人分析を試みながら、戦争責任の有無を見分けるために証人探しをする。しかし、証人となるもの、証拠となるもの見当たらず。はたしてどのような報告書が書かれるのか・・・。主人公と日本人女性との恋も余談として描かれるが、そこに日本人分析の一片を垣間見せ、武士道を示唆したりしている。当時の日本人がどのように感じ、どのように生きたのか。また、天皇陛下がどのように進駐軍に接したのか、見ることができる。天皇陛下を演じた片岡孝太郎はみごとであった。主人公を演じたマシュー・フォックスも秀逸であった。マッカーサーを演じたトミー・リー・ジョーンズは、あまりに容貌が違いすぎるせいか、ピンとこなかった。近藤文麿を演じた中村雅俊も良く、夏八木勲が出ていることが嬉しかった。「終戦のエンペラー」というネーミングも良い。2013年/アメリカ/105分/G監督:ピーター・ウェーバー 出演:マシュー・フォックス、トミー・リー・ジョーンズ、初音映莉子、西田敏行、片岡孝太郎、羽田昌義、伊武雅刀、夏八木勲、中村雅俊、火野正平、桃井かおり、コリン・モイ原題:Emperorお薦め度「終戦のエンペラー」★★★★(85%)
2014.09.09
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うまい!見事なまとめ方の作品だ。あのエンディング、みごとというしかない。音楽家が終(つい)の住処(すみか)として集まる老人ホームに、国からの援助がないのか経営危機を乗り越え継続しなければならない。ヴェルディの生誕祭としてチャリティ(?)が行われ、その目玉として新参者の有名ソリストである主人公の四重唱が企画される。長い人生を過ぎ、晩年を過ごす彼らにある後悔や悔恨などなど。さらっと描いているけれど、みな胸にいち物あるんだなと感じさせてくれる。老いによる病やボケとの対峙。音を大事にし、静かな作品ゆえ、睡魔との戦いになるかもしれない。事実、私は眠くなり、中断して仮眠をとった(笑)名優ダスティン・ホフマン初監督作品であり、非常に上品に仕上がっていると思う。多くの有名歌手や演奏者が老人ホーム住人として出演し、その腕前を披露してくれる。ラストの4人の勇姿、終わり方が絶妙である。2012年/イギリス/98分/G監督:ダスティン・ホフマン出演:マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズ、マイケル・ガンボン、シェリダン・スミス、アンドリュー・サックス原題:Quartetお薦め度「カルテット!人生のオペラハウス」★★★★(80%)
2014.09.07
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知人に紹介され読んだ本。読みだしたら次の展開が気になり、止まらなくなる。とても興味深い作品だ。ファンタジーノベルで、児童文学を書かれていたという作家、上橋菜穂子さんの渾身の作品。ここから紡ぎだした作品が1作で終わらず、全10作になったということはとても素晴らしい作品だったということに違いない。読了後、そのことを知った時、全10作のすべてを読んでみたいと思った。ゲーム的な感じもする作品。とてもエンタテイメントに富んでいて、できればジブリで映像化してほしいと思った。(作品の知名度がそれほどないので、大ヒットするにはジブリの力が必要と思った)「ゲド戦記」を映像化したジブリなら、このファンタジーノベルを映像化し、「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」に優るとも劣らない作品に仕上げてもらえると思うのだが。(長編を作らなくなったので無理かな)「ロード・オブ・ザ・リング」と比肩できる内容の作品だと思えるのだが・・・。実写で映像化するにはハリウッドでないと難しい気がした。日本だと「あずみ」を撮った北村龍平監督か「永遠の0」の山崎貴監督くらいしか思いつかない。(両方とも原作のネームバリューがあったからヒットにつながったと思う)とここまで書いてきて、知らなくてびっくりしたが、この作品はすでに映像化されていた。NHKでラジオドラマ化されて、アニメ化されて、そして、とうとう大河ファンタジーということで綾瀬はるか主演で実写化が決定している(2016年放送予定)。綾瀬はるかと主人公・バルサではイメージが違う気がするけれど、他に主演を任せられる人材が見当たらなかったのか。(「あずみ」の上戸彩でも良かったんじゃないの?力強さからすれば、上野樹里や真木ようこ。あるいは満島ひかりや芦名星もありかも。)【楽天ブックスならいつでも送料無料】精霊の守り人 [ 上橋菜穂子 ]
2014.09.06
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「紳士の品格」(全20話)の放送が終わった。録画していたのを今日見終わった。映画で知るチャン・ドンゴン以外のキャストは誰も知らなくて、韓国40歳男4人組の恋愛鞘当のドタバタを垣間見た。理解しにくいのは、隠し子が現れて同居するという点。自身が独身で、息子がいるという事実を知らなかったのだから、何の責任も取りようがなく、それを事実を知った時点から、息子を抱え込み面倒を見ようとすることがわからない。日本じゃありえないと思うし、何かしたとしても金銭を渡すぐらいだろうと思うから。友達の間の中で恋のクロスオーバーは、学生時代のようで狭い空間での出来事。閉塞的だなぁと思えた。恋のドタバタが結局は落ち着くところに落ち着いて終わりというのは、何を見てきたのか、見させられたのかと落胆してしまう。恋の仕方がその手練手管が変化球すぎて、ソ・イスじゃないがついていけない、わからない、疲れる。題名「紳士の品格」からは、予想できない内容で、終わってみればコメディを見て時を過ごしたというだけの事だった。「紳士の品格」BSジャパン
2014.09.06
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予備知識なく映画を見るのが私流であるが、この作品にはパニクッた。ヒットミュージカルの映画作品だと思って見に行ったら、戦場シーンで始まったからだ。自分がどのような作品を選んで見たのかが、わからなくなって間違ってチケットを買ってしまったのかと思ったくらいだ。話は進んで、少しは呑み込めてきたが、イギリス英語、いやスコットランド訛りもあるのか、何を言っているのかまったくわからん。出来ない=「アイカーント」と言ってるのがわかるくらいだ。(苦笑)人生悲喜こもごもというか、家族愛と処世術というか自分のポリシーをまげない人々の頑固さには恐れ入った。街中で店で職場で徐々に、あるいは突然、歌いだすのはミュージカルであるのだけれど、これだけのモブシーンはインド映画を想起させた。耳障りな言葉と自己主張の強い人々の相克に見ていて疲れるというか、乗ってはいけない。(苦笑)それでもラストに一縷の涙が頬を伝った。感動したのだろう。ミュージカル好きの私でも咀嚼するのに手を焼いた作品なので、覚悟して見てください。(笑)それにしても、映像にしてはデコボコのちぐはぐな見た目的に良くないキャスティングは歌を唄える実力者でキャスティングしたせいなのだろうか。”スコットランドの田舎町リースで暮らす結婚25年目の夫婦。彼らに訪れた危機を中心に 、ふたりを取り巻く恋人、友人そして家族を描きUKで大ヒットしたミュージカル”だそうです。2013年/イギリス/100分/G監督:デクスター・フレッチャー 出演:ピーター・ミュラン、ジェーン・ホロックス、ジョージ・マッケイ、アントニア・トーマス、フレイア・メーバー、ケビン・ガスリー、ジェイソン・フレミング、ポール・ブラニガン 原題:Sunshine on Leithお薦め度「サンシャイン/歌声が響く街」★★★★(85%)字幕:藤澤睦実
2014.09.02
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