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香港映画「インファナル・アフェア」のハリウッド・リメイク版。公開当時、評判を呼び、アカデミー賞などにもノミネートされたが、原作である「インファーナル・アフェア」があまりに素晴らしく、その思い出を汚したくなかったので公開当時はあえて見に行かなかった作品である。2006年制作の作品なので、もう10年もたち、さすがに思い出を損傷することもないかなと思い、また、「インファナル・アフェア」の内容自体もおぼろげ=忘却の彼方へといきつつあったので、見れると思い見た。見てみて、やはり公開当時、見なくて正解だと思った。改変、改作しているとところがあり、原作を損なっているというか、原作ほど良い作品ではない気がする。香港という街の特異性に根差した話のような気もするし、当時、勢いのあった香港映画の才能が結実させた傑作だと思うので、それをハリウッドの重鎮がいじったとしても、そのテイスト、は違いこそすれ及ばない気がする。例えて言うなら、香港料理のおいしさを、西洋料理で出す難しさのようなもの。作品自体は良く出来ていて、見ごたえもあるが、冒頭の生い立ちが、理解しづらい点、女がからみ話がややこしくなる点、没頭するほどのめり込めなかった。クライマックス、ラストと原作「インファナル・アフェア」はこんなだったかな、と思いながら、全く救いのない結末に暗澹たる思いとなった。映画は見終わった後、良かったなと幸福感に包まれるか、ものすごい作品を見たと驚愕するか、何か心打つものがなくてはならないと思う。この作品は、あまりに淋しく、辛く、哀しく、不幸である。見てはしまったが、やはり見なくてよかった作品だと思う。2006年/アメリカ/152分/監督:マーティン・スコセッシ出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、マーティン・シーン、レイ・ウィンストン、ベラ・ファーミガ、アレック・ボールドウィン、アンソニー・アンダーソン原題:The Departedお薦め度「ディパーテッド」★★★☆(70%)
2017.01.29
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「あるスキャンダルの覚え書き」とは・・・なんといっていい内容なのか。実際に起こった事件が基だとのことだが、ありえる話ではあるが、ありえない話で、しかし事実は小説より奇なりで、実際にあった事件だから否定のしようはなく・・・。演技巧者のジュディ・デンチとケイト・ブランシェットがみごとに演じているとしかいいようがない。アカデミー賞にそれぞれがノミネートされたというのも、さもありなんといっておこう。2006年/イギリス/92分/監督:リチャード・エアー出演:ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ビル・ナイ、トム・ジョージョソン、マイケル・マロニー原題:Notes on a Scandalお薦め度「あるスキャンダルの覚え書き」★★★☆(70%)
2017.01.29
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面白かったな、楽しかったな、感動したな。感動したな。見てよかった。ミューズのラストシーン。テレビシリーズの第二期を見ていないので、後追いになるが、見てみたい。ラブライブ、最高。とても素敵なアニメミューカル作品だ。2015年/日本/99分/G監督:京極尚彦声の出演:新田恵海、南條愛乃、内田彩、三森すずこ、飯田里穂、Pile、楠田亜衣奈、久保ユリカ、徳井青空お薦め度「ラブライブ!The School Idol Movie」★★★★(80%)
2017.01.28
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いちばん優しい嘘とあるけれど、そうかな?グッド・ライ=良い嘘ということに間違いはないけれど、優しい嘘かどうかは評価が分かれると思う。クライマックス、ラストの選択は辛いものだったと思う。命を懸けてまでしなければならないことは?スーダン難民に理解と支援をということで作られた作品なのかなと思いを強くした。うったえる作品といえよう。このスーダンの問題は難民を受け入れればよいというものでもないだろうし、なかなか難しいね。出演者たちがスーダン難民であったり、スーダン難民の息子であったりするのが、シビアだなという気がした。スーダン難民の認識をあらたにした。2014年/アメリカ/110分/G監督:フリップ・ファラルドー出演:リース・ウィザースプーン、アーノルド・オーチェン、ゲール・ドゥエイニー、コリー・ストール、エマニュエル・ジャル原題:The Good Lieお薦め度「グッド・ライ いちばん優しい嘘」★★★★(80%)
2017.01.15
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ずっと昔から気になっていた「黒水仙」を見てみた。シスターもので、きれいなお姉さん的な作品を思い描いていたが、内容は異国の悲境に修道院を構築しようとする修道女たちの苦闘ぶりが描かれている。クライマックス、ラストとなんともやるせない内容であるが、修道女たちの苦難を描く意味では事実に近いのだろう。デボラ・カー主演ということで、ジーン・シモンズも出ていた。美しい人はいつの時代も美しい。1946年/イギリス/100分/監督:マイケル・パウエル、エメリック・ブレスバーガー出演:デボラ・カー、フローラ・ロブソン、ジェニー・レアード、ジュディス・ファース、キャスリーン・バイロン、シャウン・ノーブル、デビッド・ファーラー、シーン・シモンズ、サブー、エスモンド・ナイト、メイ・ホーラット原題:Black Narcissusお薦め度「黒水仙」★★★(60%)
2017.01.15
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映画「Wの悲劇」を見て以来、原作を読んでみたいなという思いがどこかにあった。長い年月を経て、文庫本を買った。積読のまま、年月は過ぎ、一度手に取り読みだした、冒頭を読んだまま、積読。そして、年月は流れ。帰省の新幹線で時間つぶしに読むものをと「Wの悲劇」を手に取った。遠い昔に見た、映画の内容など忘れてしまっていた。一行目から再読。行きに半分読んで、帰りにまた少し。物語の佳境に入り、クライマックスは・・・。クライマックスは、今日読んだ。なかなかの入り組んだ話。どんでん返しも二転三転。なかなか見どころ読みどころのある作品である。あとがきにもあるように舞台にして良い作品だと思う。映画はこの作品を劇中劇にしたオリジナルとのこと。そんなことも覚えていない。ただ、主演・薬師丸ひろこの悲しい旋律の歌だけが頭に残っている。確か、高木美保の出世作という記憶があるが・・・はたして。テレビドラマとしては何度もドラマ化されているようだ。一番原作に忠実でドラマティックな作品を見てみた気はする。さて、この作品を舞台化という話であるが、私はぜひミュージカル化して見てみたい。「オペラ座の怪人」ではないが、楽しめる愛憎劇になると思う。【楽天ブックスならいつでも送料無料】Wの悲劇新装版 [ 夏樹静子 ]【楽天ブックスならいつでも送料無料】Wの悲劇 改版 [ 夏樹静子 ]【楽天ブックスならいつでも送料無料】Wの悲劇 改版 [ 夏樹静子 ]
2017.01.11
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こんな映画作品、アニメがあったんだ。冒頭、やや無理な展開から始まった作品だが、卵に呪われて(?)話せなくなってしまった主人公が、クラスメートとの軋轢を乗り越えて、自らがんじがらめの状況を打破しようとする。感動的なのかもしれず、そうではないのかもしれず、彼女を取り囲む生徒たちの心模様、心境変化がおもしろい。感動的なのか、そうではないのか。奇をてらっているのか、そうでないのか、なんとも判断しにくい内容ではあるが、男女間の揺れ、心の揺らぎ、同性間の葛藤などなど、みどころ満載である。ラストの佳境といえるミュージカルシーンは全編主人公・成瀬順の主役で見たかったな。2015年/日本/119分/G監督:長井龍雪声の出演:水瀬いのり、内山昴輝、雨宮天、細谷佳正、藤原啓治お薦め度「心が叫びたがっているんだ」★★★☆(70%)
2017.01.08
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恋に恋しているわけじゃないんだろうけれど、とてもナイーブな寅さんが描かれている。奥手な男が多い(?)日本では寅さんに共感して感動する輩が多かったんだろうと思う。この年の大阪、新世界。一人、闊歩していた僕は苦み走った中年サラリーマンに遊ばないかとナンパされたことを思いだした。恐るべし大阪新世界。そんな中での淡い淡い恋物語。淡い思いだけでは恋は少しも進展しない。朝方のふみ(松坂慶子)の後ろ姿を見た時、恋ははかなく消えたのだろう。寅さん、切ないね。2016年/アメリカ/123分/G監督:山田洋次出演:渥美清、松坂慶子、倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、下條正巳、笠智衆、芦屋雁之助、三崎千恵子、太宰久雄、庄司照江、庄司花江、関敬六、大村昆、佐藤蛾次郎お薦め度「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」★★★★(80%)
2017.01.04
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