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この作品、実話でベストセラーになったから、映画化されたんだろうな。見てみると、見続けるのは少々かったるい。つまんない。主人公の心情からすれば、そんなことはなく、本にまでするくらいだから、並々ならぬ覚悟や体験が満載なのだろう。しかし、見ている私は飽きてしまった。ひとりでさ迷い歩く姿に。また、フラッシュバックのように過去の生活、母との思い出が繰り返されるのだが、それも断片的で感情をつなげるのは難しいかな。何が起こり、何があって、何を求め、結末は何だったのか。彼女の決意と行動の表れが、ちょっと軽率で見る者の心を打つほどのもではなかったように思えた。女性でこのような一人旅野宿をすることは稀なんだろうけれど、その達成感も私にはほど遠いものだった。ラストがあり、語りでその後の人生を説明されても、心に残る物はなかったかな。実話ゆえのリアリティ、それしかない作品だと思う。2014年/アメリカ/116分/R15+監督:ジャン=マルク・バレ 出演:リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン、トーマス・サドスキー、ミキール・ハースマン、ギャビー・ホフマン、キーン・マクレー、ケビン・ランキン、W・アール・ブラウン原題:Wild お薦め度「わたしに会うまでの1600キロ」★★★(60%)
2016.02.28
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“アウトロー”という題名はダサいけど、内容を告知している。主人公のジャック・リーチャーがアウトローだから。「アウトロー」といえば、クリント・イーストウッドの作品を思い浮かべてしまったが、まったく関係ない。さて、この作品、さすがトム・クルーズ、いいねぇ。安心して見ていられる楽しめる作品だ。無敵なところがありえない感じではあるけれど、クライマックスの素手での殴り合いも必要なシーンなのか疑問を持ってしまったけれど、作り物としては観客の溜飲を下げることのできる快作であるといえよう。続編もできるようなので期待したい。ロバート・デュバルの出演も往年の映画ファンには嬉しい。2012年/アメリカ/130分/G監督:クリストファー・マッカリー 出演:トム・クルーズ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、ベルナー・ヘルツォーク、デビッド・オイェロウォ、ロバート・デュバル、ジョセフ・シコラ、ジェイ・コートニー、マイケル・レイモンド=ジェームズ、アレクシア・ファスト原題:Jack Reacherお薦め度「アウトロー」★★★★(80%)
2016.02.27
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文字通り「幕が上がる」でエンディングだ。はたして結果がどうなったか、知りたいが、それは観客の想像にまかせるということなのだろう。映画の宣伝ぷりから、十二分に感動できる作品だと思った。だから、映画館に見に行こうと思った。しかし、見に行けなかった。やっとDVDで見てみた。期待が大きかったのか、面白くない、楽しめない、感動できない。この作品の硬さ、ぎこちなさ、いや、不自由さを感じたのかもしれない。一緒に見ていた子供は見続けることを諦めた。それほど、おもしろくないのだ。これが、ももクロの作品で、評判をよんだもの。「踊る大捜査線」シリーズや「サトラレ」を撮った本広克行監督でなかったら、私も途中で見ることをやめていたかもしれない。それほど、見続けるのは難しかった。と思える、前半である。ちょっとした感動できることはあるけれど、劇的なことはなく、軋轢も葛藤も小粒で、見ていてのめりこめない。演劇にかかわったことのある人間ですら、このような印象なのだから、そうでない人からすれば、論外の作品となったかもしれない。さて、このような作品だが、黒木華が光を当てる。まさしく光明と言える、存在だった。彼女の出現により演劇部活動も進展し、全国を目指す演劇部に生まれ変わった。試行錯誤する部長がいるけれど、パッチワークのようなつなぎ合わせた映像に見る者の気持ちが乗っていかない。原作に振り回され過ぎたのかな、あるいは素材が多すぎて編集しすぎたのか。すべてを詰め込もうとして、なにものも、もしくはわずかにしか詰め込めなかったのかもしれない。この高校演劇という舞台=素材を手にしながら、青春をかける少女たちの活躍を十二分に表出できなかったのは残念というしかない。2015年/日本/119分/G監督:本広克行 出演:百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏、黒木華、ムロツヨシ、清水ミチコ、志賀廣太郎、笑福亭鶴瓶、松崎しげる、辛島美登里お薦め度「幕が上がる」★★★☆(70%)
2016.02.20
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期待を裏切られた?もっとエッチなものかと・・・、もっと色気のあるものかと。コメディというには、陳腐な内容だった気がする。ドタバタ感も今ひとつかな・・・、CEOの自宅でドタバタするわりに、CEOがあまりに鈍感。苦笑するしかない。ギャグしかないというか、強引な笑い(?)出演者はそうそうたるメンバーなのにはビックリ。2014年/アメリカ/94分/監督:ジェイク・カスダン 出演:キャメロン・ディアス、ジェイソン・シーゲル、ロブ・コードリー、エリー・ケンパー、ロブ・ロウ、ジャック・ブラック原題:Sex Tapeお薦め度「SEXテープ」★★★(60%)
2016.02.20
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やられた~、まいったなぁ。だまされたー!すばらしい!!ただの恋愛映画と思っていたら、とんでもない。どんでん返しというよりも、このような秘密、オチがあったとは。女というものがわからん・・・。みごととしかいいようのない観客をだます作品。騙されてみて、ビックリ。種明かし(?)をみて、ビックリでえいがは終わる。前田敦子も松田翔太も木村文乃も美しくかっこよくて、葛藤も行動も見ている方は「なんだかなぁ」なんて思うところもあるけれど、「イニシエーション」の説明もあり、丁寧な作品作りだと思う。話題にはなったのかもしれないが、全然知らなかったなぁ・・・。ラストの衝撃度抜群の作品ですよ。見てよかった、おもしろかった。このネタにプラス10%。2015年/日本/110分/G監督:堤幸彦出演:松田翔太、前田敦子、木村文乃、三浦貴大、前野朋哉、森岡龍、矢野聖人、藤原季節、吉谷彩子、松浦雅、八重樫琴美、大西礼芳、佐藤玲、山西惇桑、木梨憲武、手塚理美、片岡鶴太郎、池上幸平、森田甘路お薦め度「イニシエーション・ラブ」★★★★☆(90%)
2016.02.11
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若年性アルツハイマーを発症した女性の物語。若いと細胞が活発にせいだろうか、病気の進行が速いようだ。見ていると時系列が少々わかりづらいが、それでも、刻々と記憶障害が進行していく様。言葉がみつからず、いらだち、身内も居場所もわからなくなってしまう様。自己認識が出来なくなった時に自身に問いかけるビデオを録画するなど、聡明であった彼女がしようとすること、したこと、辛く感じた。自身の脳の崩壊を自ら認めなくてはならない、その辛辣さ。夫婦愛・家族愛を感じたりする。ありのままのアリスをみつめる、そんな作品である。2014年/アメリカ/101分/G監督:R・J・カトラー出演:ジュリアン・ムーア、アレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワース、ハンター・パリッシュ原題:Still Alice お薦め度「アリスのままで」★★★★(80%)
2016.02.11
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”さわらび”ってなんだ?音(ひらがな)だけだと何のことだか、よくわからない。読み進めていくと、早蕨といって春の初めにでてくる早い時期の蕨のことを言うようだ。それが表題になったこの本。若い主人公たちの事を言っているのだろうか。時代小説であり、殿様の事が出てくるので、時代劇(?)ではあるが、若い姉妹の恋心と姉妹愛、そして武家としての心得、武士道、いやここでは弓術が出てくるので、弓道の道たるものを説く。読者に心頭させる。主人公たちの心意気に心揺さぶられ、主人公たちの活躍に喜び、感動する内容であった。ずる賢い家老たちの策略に対峙する娘たち。見どころ、いや、読みどころ満載である。読み終えて、安堵したのは、うん、いい話だ。【楽天ブックスならいつでも送料無料】さわらびの譜 [ 葉室麟 ]
2016.02.08
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「もし、私が残ったら」これって、何を意味するんだろう。パンク、いやロックバンドの元ドラマーで音楽教師をしている父とそのグルーピーだった(?)母と幼い弟との4人暮らしの女子高生。売れっ子プロ・バンドのボーカリストが元恋人。今日は大雪で休校となり、家族一家で親戚めぐりのドライブへ…といった感じで始まる。元恋人とのなれ初めから高校生活と現在をオーバーラップしながら時を刻む。不意のアクシデントで不可思議な世界が展開する。若者の恋愛ドラマかと思いきや恋そのものよりもいかにして生きるか将来をどうするのか、愛と夢のどちらを選ぶのか、家族愛、ひいては生きることの是非をつきつけられる。気が付けば、涙していた。なぜ泣くのだろう?なぜ涙がこぼれるのだろう?そのわけはわからず…ロックとクラシックという違ったジャンルの音楽が奏でるライブ感。生きるのか死んでしまうのか、気が付くとまた泣いていた。ひかりが見えたそのとき音楽が、私の音楽が流れた…。結末は…。思いがけず、感動してしまった。感涙の一作。原作は世界34か国で愛されるベストセラー「IF I STAY」(邦題「ミアの選択」)で、2009年に刊行された。2014年/アメリカ/107分/PG12 監督:R・J・カトラー出演:クロエ・グレース・モレッツ、ミレイユ・イーノス、ジョシュア・レナード、ステイシー・キーチ、ジェイミー・ブラックリー、リアナ・リベラト、ガブリエル・ローズ原題:If I Stayお薦め度「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」★★★★☆(90%)
2016.02.07
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表題「ハッピーエンドが書けるまで」となると、作家である主人公が作品を書けるようになるまでを描くのかと思ってしまう。原題“Stuck in Love”とあるように、恋に詰まった、にっちもさっちもいかなくなった恋愛事情を描いた作品である。即物的にエッチをしてしまうということは恋愛感情がない方ができるし、恋愛感情はいらない、持ち込まない。その子が主人公と思いきや、その父、作家が主人公のようだ。離別した元妻を追い求め、待ち続け、息子は未経験オタクが経験を積んで…。はてさて結果はどうなることやら。家族がバラバラなのか、絆は深まるのか、新たな真実の告白と共に感情を吐露していく。ある種現代アメリカの一面なのだろう。感動する作品というよりは日常を見てちょこっと感じ入る作だと思う。2012年/アメリカ/97分/PG12 監督:ジョシュ・ブーン 出演:リリー・コリンズ、ローガン・ラーマン、グレッグ・キニア、ジェニファー・コネリー、ナット・ウルフ、リアナ・リベラト、ラスティ・ジョイナー、パトリック・シュワルツェネッガー、スティーブン・キング(本人役/声の出演)、クリステン・ベル原題:Stuck in Loveお薦め度「ハッピーエンドが書けるまで」★★★☆(75%)
2016.02.06
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テレビ放送された「振り子」を見てみた。(録画した)とても良い作品ですが、クライマックスが良くないですね。原作パラパラ漫画の方が、見る者の想像力を掻き立て、いい仕上がりだと思います。さて、ネタバレになるので、ご注意を。妻役・小西真奈美を初めていい女優だと思った。うまい女優だと思った。夫にいちずに惚れ献身的に仕え、けなげに明るく振舞い、そして、病に倒れてからの動かない表情。無機質な表情がとても病人そのものに見えて秀逸だった。夫役・中村獅童は泣き過ぎ。激昂する役ではあるが、むせび泣く哀愁があっても良かったのではないだろうか。二人の若い頃の清水富美加と石田卓也はいい。清水富美加は朝ドラのイメージがつきまとうのでそのイメージを払しょくするのが大変だったが、いちずでけなげな女性であったと思う。石田卓也がいいね。まさしくパラパラ漫画「振り子」から出てきたようなイメージ通りの男である。娘・松井珠理奈は明るすぎたかな。笑顔がいいのはもちろんだけれど、父に対する畏敬や畏怖が加わるとさらに良かったと思える。 <ネタバレ!!>全体的によく、感動できる内容であったのに、どうして感動できなかったのか。クライマックスである交通事故の不自然さがよくない。これまでの自らの出来なさ加減で家族、特に妻に迷惑をかけてしまった夫。その夫が、無職となってしまった。妻のありがたみを感じ、ウエディングドレスを買えなくても、せめてベールだけでも買おうと、日夜、土方仕事に励む。そして、ベールを買って妻の元へ走る。走る。はやる気持ちを抑え、信号待ちをした。そこへ、後ろからイヤフォンをした若者が信号無視で渡ろうと…そこへ、トラックが…「あぶない!」と若者をかばった夫が事故死。このありえない悲劇だけでもビックリなのに、この事故で救われた若者と娘が結婚するなんて…ありえない!!父の命を奪った事故の発端を作った男と娘が結婚できるのか、そんな感情は生まれてこない。逆恨みでもないが、その男を憎んでしまうのが人情だろう。顔も見たくないはずだ。そこが解せない。納得いかない。思うに、事故にかかわった男と娘を結婚させて終幕にしたかったのなら、ベールを持って走る父が信号無視をしてしまい、事故にあってしまうが、若者が駆けつけ、虫の息の父からベールを受け取る。くらいが良いのではなかろうか。さもなくば、信号待ちをしている父にトラックが突っ込んできて、後ろから来ていた若者も巻き添えとなる。父は死に、若者は足を負傷。怪我が治って結婚というのが納得いくと思うのだが、どうだろう。鉄拳の原作が良く、とても素敵にできていたので、クライマックスの事故があまりに作為的で、また感情をそがれてしまう内容だったので苦言を呈した。もっともっといい作品に、もっともっと感動を呼べる作品に仕上がったのに残念である。2014年/日本/99分/G監督:竹永典弘 出演:中村獅童、小西真奈美、石田卓也、清水富美加、板尾創路、笛木優子、松井珠理奈、鈴木亮平、中尾明慶、研ナオコ、小松政夫、ダイアモンド☆ユカイ、武井壮、黒田アーサー、中野公美子、サヘル・ローズ、ニコラス・ペタス、山本耕史、武田鉄矢お薦め度「振り子」★★★☆(70%)
2016.02.05
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