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2006年02月03日
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テーマ: 本日の1冊(3684)
アジアで共通の歴史認識を持つことは可能だろうか。

それは可能で有るとも無いとも言えない、というのが現在のところではないだろうか。
去年、近現代史で日中韓共通歴史教科書が出来た。努力した結果はよく見えて、良い本であったが、全ての重要な歴史事項を網羅しいるわけではなく、あくまでも副読本的なものであると感じた。日中韓の政治的関係が最悪になっているときにこの本が出たのが、去年のアジアの関係をよくあらわしている。政治は冷えてはいるが、経済は熱い。そして文化は人の疑心を解かすまでに温かくなろうとはしている。

「単騎、千里を走る。」 という映画や、 日中友好のためのシンポジウム についてはすでに述べた。上記の教科書以外に、じつは広島と大邸(テグ)の教職員組合が3年の準備期間のうちに作った『朝鮮通信使』(明石書店)という歴史教材が有る。一度、 この日記で取り上げたことがある。 今日、両労組の助言者である常葉学園大学客員教授の金両基氏の「まえがき」を読んでいて、 共通の歴史認識を持つことの困難と可能性を見事にあらわした文章 だと思ったので、一部を抜書きをしたい。(著作権無視)
朝鮮通信使
折り返し点を過ぎておぼろげにゴールが見え始めた頃、今回のテーマである文禄・慶長の役(壬辰・丁酉再乱)と修好回復をめぐって意見の相克が起きた。朝鮮王朝が徳川家康からの朝鮮通信使の回復要請を受け入れたのは、複数の要素が絡み合っていたと大邸側の執筆者が力説し始めた。(略)思えばこのプロジェクト最大の難所であった。相克は沈黙に変わり、大邸側の執筆者は天井を仰ぎ、広島側の執筆者は目を床に落とし、重い空気が会議室に漂った。「‥‥認識論ではなく、事実に基づいた議論に戻そう。民族や国家を背負わず、一人の教師として次世代を担う子供たちに何を伝えたいのかという原点にたちかえってほしい。皆さんは教師であり、学者ではないのだから、仮説をたてる必要は無いと思う。今手に入る資料をもとにして、教育者として歴史的事実と向き合って考察してほしい。今後新しい資料が出てきたらそれを元にして再検討する機会を作ればよい。」私は助言者としてこのように発言すると、大邸側から「これでは親日派といわれる。」と言い、広島側からは「私たちは親韓派と呼ばれる」と応じる。全員が爆笑し、会場にさわやかな空気がみなぎった。 限りなく歴史的事実と向き合いながら進めてきたはずなのに、無意識のうちに民族や国家を背負い、発表後の社会の反応を意識していたようである。

次は近現代史の副読本を作りたいという。(大丈夫だろうか)

最近ちょっと面白い。

ハングルの勉強をかねてよく出てくる単語を調べてみた。
楽天ではハングル文字は使えないのでカタカナになる。もちろん正確な発音は日本語では書けない。
歴史共通教材(ヨクサコントンキョゼ)日本の朝鮮侵略(イルボネチョソンチムリャク)両国関係(ヤングクガンゲ)歴史認識(ヨクサインシク)友好親善の朝鮮通信使(ウホチンソネチョソントンシンサ)両民族の平和と友好(トゥミンジョゲピョンファワウホ)なんか日本語の方言のような感じはしませんか。





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最終更新日  2006年02月03日 22時18分10秒
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