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2006年08月08日
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テーマ: 本日の1冊(3683)
海の伽耶琴(下)
「海の伽耶琴」(下)講談社文庫 神坂次郎
秀吉の朝鮮出兵時、当初秀吉軍の中にいて、その後朝鮮側についた一群の武将がいた。彼らは鉄砲の技術を持ち、そのためそれまでの戦況を大きく覆すことに成功する。その武将の名前は「沙也可」と伝えられている。この小説はその武将を、紀州雑賀衆の大将鈴木孫市の若大将「小源太」として描いた歴史小説である。

と、 上巻 の段階で分かっていたのであるが、下巻を読んだ後ここに感想を書くのを忘れていた 。「孤将」 を書いた後に思い出したので、一言二言感想を記す。調べたら、単行本は徳間書店からの発行であったが、文庫版が出ていたようだ。文庫版のほうも絶版になっているようで、「沙也可」の話はあまり日本には知られていない。

何故小源太は寝返ったのか、秀吉に妻が殺されたのがきっかけとなっているのだが、そうだとすると、鉄砲集団である雑賀衆の行動原理としては弱い。しかも、一番肝になるべき朝鮮出兵の場面がほとんど描かれていない。この小説を書くにあたっての資料がほとんど日本の歴史書によっているのだから仕方ない。

題材自体は面白いので、ほかの小説家が取り上げることを切に期待したい。今までのパターンからすると、韓国側から傑作が出てくる可能性は充分にあるのであるが。(たとえば、力道山みたいに映画で描かれるとか。)





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最終更新日  2006年08月08日 08時56分52秒
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