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2006年10月03日
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テーマ: 韓国!(17180)
カテゴリ: 韓国旅行記
PC修理がやっと終わりました。8/29~9/19の韓国旅行のレポートを始めます。釜山、金海、大邸、安東、江陵、大田、水原、ソウル、江華島、済州島、木浦、薬水、釜山と回った韓国一周旅行です。お楽しみに。当然のことながら、旅で見聞した事、考えたことは無数にあり、このレポートはそのほんの一部です。コメントで質問は受け付けます。答えれる範囲で答えたいと思います。

PCは結局、ハードディスクの交換になって、今までのデータは飛んでしまいました。また新たな気持ちで始めたいと思います。


一日目 8月29日(火)
ほんの一週間前に思いついた今年最大のマイイベント「韓国横断貧乏旅行20日?間の旅」が始まった。

うまいこと手に入れることの出来た青春18切符一日券のおかげで、倉敷駅から下関駅まで2500円でいくことが出来る。貧乏旅行なので、一日目は昼食用に弁当を作っていく。つまみのお菓子やカップ麺も入れていく。荷物はリュックサックひとつのみ。機動力が命なので、着替えは三日分のみ入れていく。弁当やお菓子の代わりに途中どれだけ荷物が増えるのか、不安だが、どうしても買いたいと思うもの以外は買わないように気を引き締める。6時間の電車の旅も前夜の睡眠不足がたたり、あっという間に過ぎた。

関釜フェリーの乗船まで三時間近くあるので、下関の映画ロケ地ツアーをすることにした。駅の案内に聞くとなんと山口県ロケ地マップが出来ていた。「チルソクの夏」のロケ地を一ヶ所でも写真に取れたらいいなあ、と思っていたのだが思わぬ収穫があった。

「チルソク」で新聞配達をしていたという茶山通りに向かう。駅から歩いて10分。ここは、ふーんそうなのかあ、というぐらい。ところが、この通りの左手の路地を上がると、迷路で芸術のような階段と細い細い路地、寄せ合うように建っている家々。(もしかしたら主人公の家もこの辺りだったのかもしれない。あまりにも生活空間だったのでロケ地マップには載っていなかったのだ。)尾道も坂が続く道で映画的には面白いのだが、あそこは寺町なので品がある。しかし下関には生活感が漂っている。佐々部監督が何回もここをロケ地にしている理由は単なる出身地だからということだけではなかったのだ。ここだけではない。下関全体に漂う生活感はロケ地としての「宝の山」だろう。

P1010009.JPGP1010023.JPG

その後「カーテンコール」で使われた長門市場を通り、「出口のない海」の学徒壮行会のあとの雨のシーンで使われ、「ヘレンケラーを知っていますか」(全国上映はまだ)で主人公が住んでいたという路地を見させてもらった。伊勢崎町の路地だ。ふと聞いたおじさんが丁寧に案内してくれた。

「ああ、ここで撮ったんだよ。海老蔵がやってきてねえ。そこの出窓から雨を降らしたんだ。この町は戦災にやられなかったんだよ。だから街中の戦災にやられた人たちがここに流れてきて、戦後はずいぶん賑やかだった。」ロケ地マップの写真にあったアングルで一生懸命にカメラで撮ったのだが、後で「出口のない海」を見てみるとそのシーンは約三秒ぐらいにしか使われていなかった。「ヘレンケラー」の場合は生活空間として撮ったのだからもっと使われているだろう。上映が楽しみだ。それから、「賑やかだった」理由はその後に尋ねたお好み焼き屋のおばあさんによって「色町」になったせいだとわかる。

P1010024a.JPGP1010021a.JPG

そのおばあさんには100メートルぐらい歩いたところにある穴倉のような店で出会った。なんとも風情のあるお好み焼きやで、最も安い野菜焼きが250円だった。ここで60年店をやっている、とおばあさんはいう。
「海老蔵は実物は小さかったよ。スタッフの人がよくここでお好み焼きを食べていったよ。映画のせいでこの店が流行るのは困るんだよ。もう一人だから忙しくやりたくない。むかし焼酎の二階堂のCMに使われたときも大変だったし、ビックコミックの「こだわりの店」で扱われたときなんかはいろんな所から人が来たね。どうだい、美味しいかね。素朴な味だろう?」そう、広島形だけど、広島風でもない。韓国のチジミに似ているかもしれない。「コショウと唐辛子、どっちで味をつける?」と聞いてきた。そんなお好み焼きは初めてだ。もっとカリカリに焼いたら美味しいのかもしれないが、このやわらかさがこの店の「あじ」なのかもしれない。いつもは飛び込みのお客には焼かないのだそうだ。私は気分がいいところに入っていったみたいでラッキーだったようだ。

ちょっと小さな「出会い」があって、この旅の始まりは上々である。

フェリーに6時乗船。明日の朝には釜山である。三等室を選んだ。完璧な雑魚寝かと思ったら、一部屋8人ほどの相部屋だった。隣は日本語ぺらぺらの韓国の方。落ち着かないけど、旅館の大部屋みたいで案外よかった。船の中はたいていのものは高いが、ビールだけは安い。辞書で調べて「いびきがうるさいと思いますが、すみません」と隣の人に伝える。発音が悪いのか伝わらない。書いた文字を見せて初めてわかってもらう。「いやあ、ぜんぜんかまいませんよ」と流暢な日本語で返された。明日からが不安になる。午後9時、携帯の電波が繋がらなくなる。日本から離れていく。

340円(バス代)2500円(電車)9000円(フェリー)900円(ターミナル使用料)250円(お好み焼き代)220円(ビール500)170円(ビール350)









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最終更新日  2006年10月04日 01時32分19秒
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