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2006年10月04日
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テーマ: 韓国!(16982)
カテゴリ: 韓国旅行記
二日目   8月30日(水)

関釜フェリー「はまゆう」にて
朝、風呂に入っていると「タオルを貸してくれ」と突然見知らぬ人から韓国語で言われた。貸したら、体を拭いた後、洗面で洗って返してくれた。いくら洗って返してくれたとしても日本ではありえないことだなあ、と思う。衛生観念がこういうところでも違う。

朝、同じ部屋の日本の人と少し話をする。一泊で釜山贅沢旅行をするAさんと、学生で10日間乗り降り自由の電車切符を買って三週間ぐらいで一周旅行をするというB君。Aさんにタクシーで釜山駅まで送ってもらう。お互いの旅の健闘を誓う。10万8千円を換金する。30%手数料オフのクーポン券を持っていたのにもかかわらず、87万ウォンにしかならなかった。一日三万ウォンでいけば余裕で20日過ごすことができるのだが、万一のことを考えて出来るだけ「シンヨンカドゥ、スルスイッスムニカ?(カード使えますか)」でいこう。しかし以前は韓国のウォンは円の1/10で計算すればよかったのに、このウォン高は痛い。韓国の物価はこれで日本にそうとう近づいた?

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伽耶の都、金海に到着
ササン(沙上)駅からキメ(金海)へ向かう。バスセンターで朝食のキムパブ(2500ウォン)を買う。韓国の最初の食事。懐かしいゴマ油の味。昨日の残りなのだろうか、干からびていた。結局この旅でこのキムパブが一番不味かった。30分で金海につく。観光案内所がバスセンターにあるだろうと思っていたら無かった。宿を決めるまでぶらぶら。街中にある小高い山、鳳凰洞に登る。遺跡公園らしい。青銅器時代から続いた公園らしく、復元家屋もある。山の上には大岩がある。日本語の説明版もあった。王族の娘が男として育てられる。王子と遊んでいるとき、しょんべん競争をしようと持ちかけられて岩に隠れて何とかごまかした。二人はその後結ばれるが、紆余曲折の末、悲劇に終わる、という韓国ドラマにはもってこいの伝説が残っているらしい。この岩はたぶんイワクラだろう。伝説に残すことで聖なる山を守ろうとしたのだ。

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一番最初になぜ金海に来たかというと、ここが弥生時代に伽耶連合国の中心地だったといわれているからである。ここにはそういうこともあまり知らずに四年前に一度来た。そしてあわただしく博物館だけ見て帰っていったのだが、ぜひとも町を縦横に回り遺跡もたくさん見て行きたいとずっと思っていたのだ。この鳳凰洞は金海の中心地を流れる川のそばにあり、後で知るのだが、そういう聖なる小高い山があと二つ並んでいる。あまり高い山ではなく、こういう小高い山を神聖視する思想は日本にもあり、非常に興味深い。

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歩く効能
民俗博物館、首露王陵(伝説の王様の墓。韓国で一番多い姓の金氏の祖先だといわれている)へ行き、そこで旅館街を教えてもらう。結局金海には観光マップは出来ていたが、観光案内所はできていなかった。確かに四年前と比べたら観光地は整備されているのだが、観光案内所がないのにはがっかり。絶対にあると思っていた。だってここは現大統領ノムヒョンの出生地ですよ。観光資源は一級品(私が思うだけか?)があるのだから、この四年間に絶対それぐらいは置いてあると思っていた。彼はやはりクリーンな政治家なのかもしれない。おかげで旅館街に行くためのバスを聞くことが出来なかったので、歩いていくことにした。「それもまたよし」私は一人旅をするときは時間がある限りは歩くことにしている。歩くと、なんでもないところでも、その町の空気がじかに伝わってくる。たとえば、アパート街を歩いているときに保育園の門の前で保母さんが園児たちに注意事項らしきものを伝える、園児は大きな声で復唱するというほほえましい場面に出くわした。突然向かいのアパートからものすごい怒鳴り声が聞こえてきた。どうやら園児の声がうるさかったらしい。保母さんは必死に謝っているが、男の怒りは収まらない。夜勤明けだったのだろうか。日本でもありそうな一コマだけど、日本では園児たちの前であそこまで怒ることはないなあ、と思ってしまった。その代わり陰険に市役所にクレームをあげたりするかもしれない。もうひとつ歩く効能があって、短い間に土地勘が出来る。何十年経ってもう一度ここを訪れても道に迷わないだろうという自信ができる。

で、歩いた。歩いても歩いても着かない。結局一時間半歩いて旅館街に着いたのだが、私の目指す一泊2万ウォンの宿はありそうにない。モーテルばかりで旅館がないのだ。さらに30分歩いて疲れ果て、遅い昼食をとる。ビビンバを食べて店のお兄ちゃんに「地球の歩き方」に載っているいくつかの旅館の場所を聞いた。彼は分からないところは、電話帳で調べて一つ一つに電話して確かめてくれて、簡単に地図を書いてくれた。韓国を旅行して感動するのはたとえばこういうところだ。日本の普通の店でも知っていることは親切に教えてくれるかもしれない。けれども、電話して場所を一生懸命調べてくれるだろうか。

宿をやっと決めたときには四時を過ぎていた。疲れ果てていたので今日はあきらめ。観光はここでストップ。夜はテレビを見ながらゆっくりする。ところで、思った以上に会話が出来ない。彼らの言っていることがちんぷんかんぷんだ。(自信はなかったが、一年間一生懸命韓国語の勉強をしたのである程度は会話は出来るとうぬぼれていたのである。このときまでは。)明日はがんばろう。

今日の支出内訳。


















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最終更新日  2006年10月04日 15時30分07秒
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