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2007年05月31日
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カテゴリ: 洋画(07)
「主人公は僕だった」
1001594_01.jpg
監督 : マーク・フォスター
出演 : ウィル・フェレル 、 エマ・トンプソン 、 マギー・ギレンホール 、 ダスティン・ホフマン 、 クイーン・ラティファ
物語を作る場合に、往々にして「全知の第三者」が登場する。しかし、もし物語の主人公がその第三者の存在に気がついたとしたら‥‥‥。という話である。
好みは分かれるかもしれないが、私は面白かった。小説を書いたことのある人なら、たいていは面白いと思うだろう。結末のつけ方が何故あのようになったのかも、あそこにポイントがあるのだ、と気がつくだろう。
この映画は悲劇でも喜劇でもない。
非常に哲学的な映画なのである。

俳優が総じてなかなかいい。エマ・トンプソンなんかスランプの作家の表情が良く出ている。ダスティン・ホフマンを最近良く見かけるが、何か心境の変化があったのだろうか。それからマギー・ギレンホール!

話は横道にそれるけれども、ハーバード大学中退でパン屋を始めた肩に刺青がある反体制の娘の役をしているマギー・ギレンホールがかわいい。彼女は税金を78%しか払わない。防衛費や大企業を助けるための税金分は払いたくないというわけだ。彼女を好きなウィル・フェレルは国税局の職員だから、見逃すわけには行かない。こんな提案をする。「22%分はボランティア団体に寄付するという手段もあるよ」彼女は「抵抗することに意味があるの。」という。そりゃあそうだ。そうやって折り合いをつけたとしても、78%払ったうたちの22%はやはり不本意に使われてしまうのだから、最後まで抵抗することに意味があるのだろう。二人が結局何に折り合いをつけるかは映画を見ていただくとして、羨ましいと思ったのは、税金として払う22%を寄付として使うことの出来るアメリカの制度である。アメリカは寄付社会だ。弱肉強食のやり方は日本よりは進んでいるが、一方で寄付によりNPO法人は日本よりは活発だ。日本も寄付による免税措置をアメリカ並にしたなら、もっと住みよい社会になるのに。


「13日の水曜日」碧猫さん







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最終更新日  2007年06月01日 01時07分52秒
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