大澤豊監督にはかつて沖縄戦を住民の側から描いた「GAMA-月桃の花」と言う作品があります。これは私のmy most tear映画です。それまでにも平和学習をテーマに沖縄旅行は二回ほどしていましたし、ある程度知識としては持っていたつもりでした。けれども目の前に広がる映像にやられました。映像の力です。この映画でも、きちんとした映像で日本国憲法の成立過程を見ることで、ある程度学習しているものには、「憲法は押し付け憲法ではない。民衆の闘いの成果である」ことに確信が持てるし、ここにある事実をあまり知らなかった人には目からうろこが落ちることでしょう。1945年末から46年はじめにかけての時間を限られた憲法を作るための政府、GHQ、民間学者たちの緊迫したやり取りは見ごたえがあります。