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2008年12月26日
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カテゴリ: 邦画(08)
これは良家の子女の嗜みですのよ


出演 : 金城武 、 松たか子 、 仲村トオル 、 國村隼 、 高島礼子
002怪人二十面相.jpg
(goo映画より)北村想原作の同名の小説を20年の構想期間を経て映画化。第2次世界大戦を回避した架空の日本を舞台に、富める者から金品を奪う怪人20面相の正体を明かしていく。名探偵、明智小五郎(仲村トオル)は、サーカスの曲芸師、平吉(金城武)を<K-20>だと疑い、捜査するが‥‥‥。

当たりでした。エンタメですが、手を抜かずに細かいところに拘っているし、格差社会でヒーローはいかにあるべきか、楽天的に答えを出していて、とても気持がいい。

例えば、戦後すぐのバラック小屋がVFXが駆使されていて、違和感なく再現されている。懐かしいような雰囲気を出すとともに、変なところで現代的な部分もある。赤くない東京タワー、バベルの塔の日本版ともいうべき羽柴ビルの建たずまい、1949年という設定ながらも戦争がなかったためか、車の交通量は多いし、無線通信機も発達している。「三丁目の夕日」で培われた技術と職人魂をふんだんに使っていい背景を作っていた。

松たか子がいい。華族ながらも、羽ばたく直前のおてんば娘を演じていて、現在の彼女のキャリアに合ったいいキャスティングだと思う。一方男優陣は國村隼がいい味を出していた。金城武は「リターナー」を思い出す演技。怪人二十面相の正体はそうそうに判ってしまうけど、(えっ、私だけ?)まあそれはお愛嬌。ちゃんと伏線を張っているし、種明かしに無駄な時間は使っていないし、いいテンポで物語が進みます。

「水曜日のシネマ日記」さんが 「明るい『ダークナイト』」といっており、全面的に賛成したい。黒ずくめの変装、体重負荷に十分に耐えうる飛ぶための道具立て、主人公と裏表の関係になる展開、そして最後に『ダークナイト(闇の騎士)』として再出発する辺り、もしかして佐藤監督は『ダークナイト』の脚本を見て、この映画の脚本を作ったのではないかと思ったぐらいでした。

ハリウッド版と違って、見たあとに元気になれる映画です。大人独りで見ても楽しいし、家族で見ても大丈夫、正統お正月映画です。





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最終更新日  2008年12月28日 12時30分47秒
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