再出発日記

再出発日記

PR

フリーページ

お気に入りブログ

「有名であること」… New! 七詩さん

『女と男の大奥』1 New! Mドングリさん

台湾旅行。出発~Qス… New! はんらさん

源氏物語〔2帖帚木 … New! Photo USMさん

小早川家の秋★午前十… New! 天地 はるなさん

カレンダー

2011年10月07日
XML
カテゴリ: 邦画(11~)
朝の連続テレビ小説「おひさま」が終わり、「カーネーション」が始まっている。二年ほど前から、この番組を録画してみるようになり、習慣でだらだらと見ているのだが、この番組が戦後のテレビの歴史を通じてずっと続いているのは故ないことではないことがわかる。はまる、のである。

「おひさま」 はなんと最終回のときに録画の容量が一杯になっていて、見逃してしまった。しかし、この作品、かの「ゲゲゲの女房」を抜いて平均視聴率が20%を超えたらしい。特別な事件が起きるわけではない、普通の女性の戦中戦後の家庭を描いた話なのであるが、ちょうど東日本大震災のときから始まり、大切な家族や友人に襲う戦争という名の、庶民にとっては天災みたいな試練のときに、その身を案じ、嬉しい再会があり、身を切るような別れがあり、誕生があり、火事によってあっけなく家を失うということもあり、そしてそれでも、お互い思いやりや助け合いを持って「生きていく」ということがあり、ホントに偶然にも震災後の庶民の生活とピタリと重なる展開になった。曲者俳優の満島ひかりや高良健吾、あるいは田中圭、伊藤歩などが自らの毒を封印して「善良なる人物」を演じているのは、(私だけかもしれないが)見ごたえがあった。最後は黒柳徹子が出たらしいのだが、全く持って残念だ。あの三人組は最後まで生き残っているのは明らかだったが、夫のほうはどうだったのだろう。早死にだったら、あまりにもかわいそうだ。

1カーネーション.jpg
さて、新しい作品の 「カーネーション」 であるが、デザイナーの仕事自体にはあまり興味のない私だが、注目していることは二つ。

主演女優が尾野真千子だということ。彼女はカンヌ新人監督賞を受賞した「萌の朱雀」(97)で、ふつうの女子中学生を演じながら、ふとしたところに存在感を見せて忘れられない女優だった。ところが、その十年後に同監督の「殯の森」(カンヌ審査委員特別大賞)(07)では、子供を亡くした女として突然現れた。目覚しい成長を遂げた女優なのである。その演技の幅は全く違う役の「クライマーズハイ」(08)で新人記者を見事に演じたことで決定的だった。ちらっと、予告編を見る限りでは、今回の役も全く違う性格になっている。

もうひとつの注目は、脚本が渡辺あやだということ。彼女はずっと映画畑だった。私は映画の脚本しか知らない。しかもその映画というのが、「ジョゼと虎と魚たち」(キネマ旬報第四位)「メゾン・ド・ヒミコ」「天然コケッコー」(キネマ旬報第二位)「ノーボーイズ・ノークライ」「その街のこども」等々力作、傑作ばかりなのである。脚本が彼女だということだけで、私はその映画を見ることにしている。その彼女が何をとち狂ったか、120回以上続くテレビの脚本を書くという。大丈夫か、という気持ちと、楽しみだ、という気持ち半々で見て行きたいと思う。今のところ、上手いこと次回に興味を繋げているなと思う。息切れしなければいいのだが……。

もうひとつ注目していることを挙げれば、ロケ地として倉敷美観地区と高梁市を採用しているということ。白壁と柳のある川が出てきたら美観地区と思ってよい。少し古い町並みは高梁なのだろう。朝方の撮影だったのだろうか。尾野真千子来るかな。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年10月07日 23時05分43秒
コメント(6) | コメントを書く
[邦画(11~)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ @ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504 @ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年06月
・2024年05月
・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: