再出発日記

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2012年12月21日
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カテゴリ: 洋画(12~)
10月はなんと11作も映画を観ました。実は、映画館ののCMモニターに登録して、月に2-4作品無料で見ることが出来る様になったのです。観る映画は選ぶ事はできないのですが、映画ならばなんでも観たい私にはピッタリです。プリキュアだって喜んで観ました。


「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」
監督 長谷川三郎
この映画を見ていた10月1日のちょうどその時、世界一危険なオスプレイが世界一危険な 普天間基地に配備された。ゲート前の抗議の、何百人もの座り込みを機動隊で強制排除した上での配備。政府がついに沖縄を切り捨てた瞬間である。しかし、その具体的な状況は遂にほとんどのメデイアは報道しなかった。90歳の報道写真家福島菊次郎は「世のメデイアは5W1Hで記事を書いていれば、それで良しとする」と嫌悪感を露わにした。まるきり、何も変わっていない。YouTubeで確かにメデイアで報道されない事実も知られる様になった。しかし、10分の映像も一枚のプロの写真には叶わない部分がまだまだあるのではないか。そんなことを、私は思った。

カメラマンの学校で90歳になろうとしている福島は言う「プライバシーの尊重など守らなければならないことはある。しかし、撮る対象が法律に違反している時には、法律を犯してでも撮らなければならない」若いカメラマンたちは、果たしてどう思ったのだろうか。沖縄の例で言えば、この空間は日米安保条約に基づく米軍提供地域であったために逮捕される恐れもあった。だから座り込みをしていたのは主に白髪の年配の方たちが声を掛け合って最前線で座り込みをしていたのである。それを取材する過程でカメラマンにも累が及ばないという保証はない。しかし、それでもそれを取材するのが、そしてそれを発表するのが本来の報道写真家というものだろう。

ヒロシマ被爆者の中村さんに密着した体験に始まり、祝島、三里塚、ウーマンリヴ、安田講堂、水俣、フクシマ、常に反権力の側に自らの立場を鮮明にして入ったからこそ、新聞や週刊誌には撮れない機動隊に殴られる学生、あるいは三里塚の女性、自衛隊基基地の隠し撮り、祝島のおばちゃんたちの笑顔なども撮れたのである。「中立な立場など無い」福島は言うが、報道とは正にそうなのだ。

安田講堂占拠までの全共闘運動を全面肯定しているので、私としては全てを良しとするわけではないけれども、「昔は反権力の場にいることは私はできなかった。しかし今はそれが自由に出来る」若者を素直に応援していたのだと思う。年金ももらわず、生活保護も拒否し「最後は孤独死だろう。それは国に殺されたと思ってください」と言っているあたりかなり「カッコイイおじいちゃん」でした。
inシネマクレール
2012年10月1日


「青いソラ白い雲」
ともかく金子修介監督の新作を見逃したくなかった。「プライド」も「ばかもの」も後でDVDを観たら傑作で、かなり後悔したからだ。さて、今作が傑作かと言うと、かなり苦しい。主演の森星(もりひかり)はモデル出身の全くの新人で、存在感だけで選ばれたことが明らかだからである。それならば、脇役がきちんと固めればいいのだが、予算のせいか少し無理が出たようだ。しかし、言いたいことはストレートに伝わって来たし、いい意味で肩の力を抜いた作品になっていた。私は好きです。

仁科貴は昔から父親似だったけど、年取って無精髭を生やしていたら、また生き返ったんじゃないかというくらい川谷拓三とクリソツになっていた。

震災直後の二ヶ月から半年の日本の空気感がよく出ていた。見えない放射能に怯えながら「こういう時勢」というのが頭から離れない。みんな何処かでウソついて、政府が真っ先にウソついて、でもやっぱり助け合いたいと思っている。日本人離れしたリエ役の森星のこれからも注目したい。
inシネマクレール
2012年10月1日
★★★★☆

「ハンガーゲーム」
米国製「バトルロワイアル」という話だったが、似て非なるものだった。深作欣二監督は、近未来の若者に強制的に擬似戦争を体験させ、それがいかに非人間的なものか、人間が人間でなくなるのかを、映像で見せるというものだった。しかし、この映画の意図はどうやらそんなことではない。

ここでは、どうやって「ヒーロー」が生まれるのか、という話になってしまっている。どうしてアメリカ映画というのは、こうなっちゃうんだろ。

近未来の社会では、地方の反乱を鎮圧した後、各地区から少年少女2人を選出させ合計24人が最後の1人になるまで殺し合いをさせるゲームを制定していた。
「制圧の印に毎年24人を殺すのは簡単だ。何故1人を残すと思う?希望だよ。人間は僅かでも希望があれば生きる。ただし、希望が膨らみすぎてはいけない」
思うにこの設定は失敗だ。支配の手段としてハンガーゲームを創出し、全国にテレビ中継するのは、殆ど百害あって一理無しだと私は思う。現にあんな単純な事で黒人地区に暴動が起きたりしている。今まで74回も続いてきたのが奇跡だろう。



(解説)
スーザン・コリンズの小説を映画化し、全米で興行収入4億ドルを越える大ヒットを飛ばした話題作。ある独裁国家を舞台に、生き残りを賭けて戦う“ハンガー・ゲーム”に出場することになった10代の少年少女たちの姿を描く。主演は「ウィンターズ・ボーン」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたジェニファー・ローレンス。監督はゲイリー・コス

ジェニファー・ローレンス:Katniss Everdeen
ジョシュ・ハッチャーソン:Peeta Mellark
リアム・ヘムズワース:Gale Hawthorne

エリザベス・バンクス:Effie Trinket
レニー・クラヴィッツ:Cinna
スタンリー・トゥッチ:Caesar Flickerman
ドナルド・サザーランド:President Snow
in movix倉敷
2012年10月4日
★★★☆☆

「アウトレイジ ビヨンド」
たまたま券が手に入ったので観た。前作は観ていない。みんな悪人というのは、確かにその通りなんだけど、明らかに大友(北野武)に感情移入する様に作られている。なんだ、いつものたけし映画じゃないか。

それと構造は健さんのヤクザ映画と同じ、ガマンにガマンを重ねて、やがて大友が少し捻くれて「爆発」する。

まあ、いいけどね。顔のアップが多く、役者の悪人顔を愉しむ、そんな映画なのだろう。

(解説)
世界中から熱い注目を浴びる北野武監督が、巨大暴力団組織の内部抗争をバイオレンス描写たっぷりに描いた『アウトレイジ』の続編。前作で死んだはずの元山王会大友組組長・大友がまさかの復活を果たし、関東と関西の二大暴力団の抗争に組織壊滅を図る警察の思惑が絡み合い、その渦中に大友が巻き込まれていく。前作から続投するビートたけし、三浦友和、加瀬亮、小日向文世らをはじめ、新たに登場する西田敏行、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬らの悪人ぶりが見もの。
in movix倉敷
2012年10月7日
★★★☆☆

「るろうに剣心」
人斬り抜刀斎として生きた10年前を否定し、人を切れない刀を持ち歩く緋村剣心。

剣(武力)は、人を殺す以外に役立てる道はあるのか。1人の青年の魂の旅が始まる。最後まで遂に人を殺さずに終わらした作り方に憲法9条の精神を見た。

多分早送りを利用したスピード感あふれる殺陣は、同じくスピードが命の刺客を描いた「あずみ」では、描けなかった男の戦いならではの見事な死闘をきちんと描いていた。

剣心と相楽の戦いの場面が、倉敷美観地区が使われていた。普段は明るい柳堀が、夜の照明を使っているとはいえ、あそこまで江戸時代になるとは、映画マジックをつくづく感じた。

漫画のイメージをほぼ踏襲して、ツッコミ処はたくさんあったが普通にいい感じのエンタメでした。

(解説)優しい笑顔と、人を思いやる心。少年のような華奢な身体に長い髪。そんな男が、人を助けるために立ち上がるとき、眼光鋭く一変する。神より速く、修羅より強く、一対多数の戦いも瞬時に制す。けれど相手がどんな悪人でも、自ら立てた〈不殺(ころさず)の誓い〉に従って、決して命を奪いはしない――大ベストセラーコミック、和月伸宏の「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(集英社刊)、ついに初の実写映画化が実現した。
大友啓史
佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優
in movix倉敷
2012年10月10日
★★★★☆

「最強のふたり」
事故で全身麻痺となり車いす生活を送る富豪フィリップは、介護士面接にやってきて、開口一番「不採用のサインをくれ」と切りだした場違いな黒人青年ドリスを採用する。大富豪とスラムヤング、クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ──。全てにわたり二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもないユーモアに富んだ最強の友情が生まれ始める。と、いう話であることは事前に聞いていたし、予告編でもある程度わかっていた。でも退屈しなかった、ということは、それなりに丁寧な作品だったということなのだろう。
エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督
出演者 フランソワ・クリュゼ、オマール・シー
in TOHOシネマズ岡南
2012年10月11日
★★★☆☆





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最終更新日  2012年12月25日 09時27分35秒
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